マイピック、城塞戦を圧倒的な精度で再現したRTS
「STRONGHOLD 日本語版」を2002年に発売

2002年発売予定

価格:未定

 株式会社マイピックは、米国のFireFly Studiosが開発した中世の城塞戦を再現したリアルタイムストラテジー「STRONGHOLD」を、完全日本語化して2002年に発売する。細かい発売日や価格などは未定となっている。

リアルな城塞と豊富な攻城兵器の数々。万が一外壁を破られても大丈夫なように中にもうひとつ壁が巡らされているのがわかる
 「STRONGHOLD」は、城塞(Stronghold)という実に中世ヨーロッパらしい要素を、いまだかつてない規模で丁寧に再現したリアルタイムストラテジー。従来のRTSには、城塞という概念はなく、街の中心や城、壁、櫓、塔といった部分要素を組み合わせてそれらしく見せる程度のことしかできなかった。これはRTSの大前提である国家なり文明なりを育成する過程において、建物それ自体をある程度の抽象味を帯びた存在にせざるを得ないところに問題があるわけで、国家育成のダイナミズムと景観上のリアリティの追求という互いにずれ合う要素の両立こそが、RTSジャンルの永遠のテーマとなっている。

 STRONGHOLDは、そのあたりの事情をすっぱりと割り切り、ゲーム性を大きくコンストラクション系に傾かせることで、非常に臨場感の高い城塞戦を再現することに成功している。城塞はコマンド一発で建てられるものではなく、敵の侵入を防ぐ城壁や開け閉め可能な門、兵士が城壁や砲塔に登るための階段などをひとつひとつ組み合わせていくことで、最終的に街の中心や食料庫、武器製造所、兵士訓練所などを包み込む“城塞”と呼ばれる多機能な複合体を造り上げることができる。

 STRONGHOLDの最大のポイントは、攻城側にも多用な攻撃手段を用意していることで、土を被せて堀を埋めたり、城壁に橋を架けてよじ登ったり、城壁を掘削して穴を開けたりなど、従来のRTSのように単純な力業だけではない豊富なバリエーションが魅力。また、城塞は大きければいいわけではなく、規模が大きくなると、兵力を分散させねばならず、守りやすい城塞の構築が求められる。こういったこれまでにない戦術要素が本作の最大の特徴といえる。日本語版の発売時期は「2002年中」としており、まだしばらく時間が掛かりそうだが、発売が楽しみな1作だ。英語版だがDEMO版も以前紹介しているので、興味を覚えた方はぜひ試してみてほしい。

ぼろぼろに崩れた城壁が見える。街の中心には目視できる形で資材が山と積まれ、反映ぶりが如実にわかるようになっている。農場や牧畜など広い面積が必要な内政作業は城壁の外で行なうわけだが、敵の襲来時に城内に呼び戻す際の緊張感がたまらない

(C) 2001 GodGames.

□マイピックのホームページ
http://www.mediaquest.co.jp/
□関連情報
【9月25日】「STRONGHOLD」DEMO版 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010925/demo0925.htm

(2001年10月18日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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