「バーチャファイター4」池袋GIGOでロケテスト開始
~B1フロアには長蛇の列~

5月12日~20日まで
開催場所:池袋GIGO

価格:1プレイ100円
VF4 CHARACTER DATA CARD:1枚500円



ロケテストは「池袋GIGO」地下1Fにて5月20日まで実施
 株式会社セガ(開発:AM2 of CRI)が、「池袋GIGO」アミューズメントフロア地下1Fで、5月12日~20日まで実施する「バーチャファイター4」ロケテストが開始された。なお、ロケテスト版「バーチャファイター4」の完成度は65%程度とのこと。

 今回のロケテストは、カードシステムおよびiモードを利用したモバイル連動システム「VF.NET(仮称)」のテストが中心。1プレイ100円のほか、カードシステム「VF4 CHARACTER DATA CARD 」を利用したい人は1枚500円で購入可能。データカードは限定生産となっている。ロケテスト用カードを製品版で使用することはできないが、発売後「池袋GIGO」店頭で製品版カードとの交換を行なう予定だとしている。

ロケテスト版カード。製品版では使用することができない カード購入時に渡される「VF.NET」へのアクセス方法や注意書きを記した紙片とロケテスト告知のチラシ

 カード裏面には、IDナンバーと「VF.NET」のアドレスが記載されている。先日本誌記事でもお伝えしたとおり、カードにはプレーヤーのリングネーム、対戦履歴、段位などの戦績データが記録される。1枚のカードに登録できるのは1キャラクタのみで、複数キャラクタの戦績を記録したい場合は、その人数分だけカードが必要になる。2回目以降のプレイでは、最初に選んだキャラクタが自動的に選択される。

カード差込口はコントロールパネルの右側。

 カードに記録されたデータは「VF.NET」にアクセス後、カード裏面のIDナンバーを入力すれば確認することができる。店舗内の連勝数やランキング(ロケテスト中は池袋GIGOのみ)、公開された技コマンドやロケテストリポートおよび実況が行なわれる予定の「バーチャ通信」、対戦履歴に基づいたアドバイスを受けたり、自分が他プレーヤーからどのように評価されているのかなどの各種コンテンツも閲覧可能となっている。
 今回、「AM2 of CRI」では、5台のiモード対応携帯端末をロケテスト現場に用意。iモード対応携帯端末を持っていない人も、その場で「VF.NET」を体験することができる。

iモード対応端末を持っていなくても、実際に「VF.NET(仮称)」を体験することができる


 午前10時の開店と同時に、「池袋GIGO」入り口に並んでいたファンは、地下1Fに設置された「バーチャファイター4」ロケテスト現場に直行。行列や順番がきちんと仕切られていたこともあり、特に混乱することもなく整然と列を成しているといった様相。ロケテスト用筐体の横には大型スクリーンが設置されており、順番を待ちで並ぶ人たちがゲーム画面を凝視していた。

開店30分前はまばらだった人影も、開店直前には長蛇の列。プレイしたい人が再び最後尾に並ぶため、取材中に行列が途切れることはなかった

 ロケテストに用意された筐体は4台で、それぞれ筐体越しに向かい合ったプレーヤー同士が対戦する。コイン投入直後は、インストラクションカードを眺める人、全てのキャラクタに選択カーソルを合わせてみる人、迷わずキャラクタを選ぶ人など、プレーヤーごとにその反応はさまざま。
 対戦台ということもあってか、大半のプレーヤーは試しにキャラを動かすというよりも、これまでに培った戦法や動きがそのまま自然に出てくるといった様子。新技を試そうとする人も、相手がガチガチの攻めを見せた瞬間、そこからの動きが途端にシビアになるケースも若干見受けられたほど。視点を変えれば、シリーズ作品に慣れた人がそのまま移行できる操作性を保持している、ともいえるだろう。
 取材中、新キャラクタ「LEI・FEI」を使う人はほとんど見受けられなかった。人によっては意外に思われるかもしれないが、やはりカードに登録する最初のキャラクタは「慣れ親しんだ持ちキャラ」が良い(……か、もしくはロクに特性や技も判らないまま対戦台で秒殺されるのを嫌った)と考える人が多かったのではないだろうか。いずれにせよ、新キャラクタの使用頻度が低かったのは人気云々ではなく、ロケテストゆえに慣れないキャラを避けた人が多かったと考えるのが自然だろう。

 対戦終了後に「P+Kで対戦相手をブックマークすることができます」と表示されるが、どうやらこれは自分のカードに相手のリングネームなどを記録する機能が存在するようだ。
 実力が拮抗するライバルを見つけたときや、「この野郎、今の仕打ちは絶対忘れねぇ! いつか必ず倒してやる!!」などなど、さまざまなシチュエーション(?)で役に立ちそうな機能だ(とはいえ、くれぐれも怨恨はゲームの中だけで収めるように)。

ロケテスト筐体は4台を対戦形式で配置。2本先取のせいか、プレーヤーの入れ替わりは結構早い

 ゲーム画面は“綺麗”の一言で、とても完成度65%とは思えないほど。ステージ背景は特に変化に富んだものが多く、新キャラクタ「LEI・FEI」のステージではダウン攻撃のたびに床の石版が壊れて弾け飛んだり、水槽が設置されたステージではジンベエザメやイルカなど多くの水中生物が悠々と泳いでいたり、金網リングステージでは多数のギャラリーがエキサイトしている様子など、ステージごとに「バーチャファイター」の新しい姿を見ることができる。

 なお、筐体横のスペースでは、PCと筆記によるアンケートが実施されている。興味を持たれた方や、意見や要望などがある人は、期間中に一度足を運んでみてはいかがだろうか。

ロケテスト現場では、PCや筆記によるアンケートを実施中。思いの丈をぶつけるなら今だ!

 余談ながら、取材中「カードを忘れて席を立つプレーヤー」の姿を何人か見かけた。その場でチェックしている同社スタッフがすぐにカードを渡してくれるが、何はともあれ、ゲームに夢中になりすぎてカードの存在を忘れないよう注意しておくに越したことはないだろう。製品リリース後は(ロケテスト現場のように)カードを忘れても注意してくれる人がいるとは限らないのだから。

□AM2 of CRIのホームページ
http://www.sega-rd2.com/
□製品情報
http://www.sega-rd2.com/vf4/
□「池袋GIGO」のページ
http://www.sega-tokyo.com/ikegi/
□関連情報
【5月10日】「バーチャファイター4」ロケーションテスト池袋で開催。カードシステムとモバイル連動システムのテスト
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010510/vf4.htm
【2月24日】セガ (AM2 of CRI) 、AC「バーチャファイター4」画像初公開!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010224/sega.htm
【2月23日】「バーチャファイター4」制作発表会レポート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010223/sega.htm

(2001年5月12日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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