![]() |
|
★ PCゲーム ファーストインプレッション ★
■ 「トゥームレイダー」シリーズとは かつて日本のゲームファンの間では、RPGやシミュレーションゲームならいざ知らず、アクション系のゲームでは海外産のソフトの出る幕はないという認識があった。実際、競争の激しい家庭用ゲーム機市場で揉まれた日本産のアクションゲームを見慣れた目からすると、海外産のアクションものは練り込みが足りないと感じるものが多く、どうにもそそられないものが多数派だったのだ。 だが、そんな先入観を一気に覆したソフトがある。強く美しい女性考古学者、ララ・クラフトが世界各地の遺跡を駆け巡って秘宝を探す3Dアクション、「トゥームレイダー」だ。打てば響くような操作性に、練りに練られたパズル性、そして、初代Voodooチップの性能を生かしきったグラフィック。その完成度の高さに、海外産のアクションゲームなんて……と侮っていた連中は度胆を抜かれた。結果としてこのソフトは、PCの普及率の関係からアメリカやヨーロッパほどの爆発的なセールスは達成できなかったものの、我が日本でも抜群の認知度を持つようになったのだ。
その後、次々と続編が発表された「トゥームレイダー」。毎年のようにリリースされる新作は、いずれも同シリーズのファンを満足させる完成度に達していた。そしていま。再び同シリーズの最新作にして完結編となる第5作が発売される。それが、今回紹介する「クロニクル」なのだ。 ■ 今回の冒険は
今回のゲームは、ララに縁のあった人々が、過去のララの冒険を回想するという形式が取られている。今回、登場するエピソードは、「Rome」、「Russian Base」、「Black Isle」、「Tower Block」の4つ。
第2次世界大戦中、突然の爆発事故で海底に沈んだドイツ海軍の潜水艦、Uボート。その船内には、伝説の秘宝、運命の槍が眠っている。槍の存在を知ったララは、ロシアの潜水艦に潜入、Uボートの沈没地点に向う。狭く入り組んだ潜水艦内部など、なかなか緊迫感のあるステージだ。
■ 実際のゲームは
それでは、実際に「トゥームレイダー5:クロニクル」をプレイしてみた感想を。まず、アクションについて。新作の度に新しいアクションが追加されている同シリーズではあるが、さすがにこれ以上操作を複雑化できないと製作側も考えたのか、今回目新たに導入されたのはロープ渡りや平行棒のアクション程度。前作や前々作をプレイしたことのある人なら、ほとんど違和感なくララを操作することができるはずだ。 一方、パズル要素の方はどうか。基本的にこのシリーズは、次は何をすべきかを手取り足取り指示してくれるタイプのゲームではない。そのため、一箇所でつまずくと、何時間も同じ場所をウロウロする破目になることもざら。それをうっとうしいと思う短気なプレーヤーもいるだろうが、ひとたびそのパズルを突破した際の充実感は格別だ。近頃は最新のゲームでも、インターネット上で検索すれば、すぐにウォークスルーを確認することができるようになっている。しかし、最高の充実感を感じたいのなら、そうした手段には頼らず、すべてのパズルを自力でクリアしたいところだ。 「トゥームレイダー5:クロニクル」は、やはり定番シリーズだけあって、安心してプレイすることができる。特にアクションゲームが苦手というのでなければ、とりあえずプレイしてみる価値はあるだろう。
■ これを機会にシリーズ全てをプレイしてみるのは? 発売元のEidos Interactiveは、第1作の大ヒットをうけ次々と続編を発表。PCのみならず、Macやプレイステーション、そしてゲームボーイカラーまで、様々なプラットフォームで同シリーズを展開してきた。とりあえず、元祖のPC版だけに限っても、これまでに以下の作品がリリースされている。
TOMB RAIDER:CHRONICLES (C) AND TM CORE DESIGN LIMITED 2000. (C) AND PUBLISHED 2000 EIDOS INTERACTIVE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
□アイドス・インタラクティブのホームページ http://www.eidos.co.jp/index-hi.html □「トゥームレイダー5:クロニクル」の製品情報 http://www.eidos.co.jp/title/tr5/TR5.htm □「トゥームレイダー5:クロニクル 日本語版」DEMO版ダウンロードサイト (15.9MB) http://www.eidos.co.jp/Demo/Demo_Index.htm □関連情報 【12月13日】アイドス、「トゥームレイダー」シリーズ最終作を1月に発売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20001213/eidos.htm (2000年12月14日)
[Reported by 小笠原誠] |
I |
|
GAME Watchホームページ |