「Xbox Series X」プレビュー
Xbox Series X
2020年10月15日 22:00
シェアボタンが嬉しい新型ワイヤレスコントローラー
お次はコントローラーだ。Xboxは「Xbox ワイヤレス コントローラー」の名称を毎世代継承しているので、今回も「Xbox ワイヤレス コントローラー」で、説明がややこしいことこの上ないのだが、Xbox 360からXbox Oneがそうであったように、Xbox OneからXbox Series X|Sでもしっかり進化を遂げている。
Xbox Series X|Sのコントローラーは既報のように、共有(シェア)ボタンの新設と、インターフェイスにUSB Type-Cの採用、D-Pad(十字キー)の丸形への変更、トリガー/バンパーの改良、グリップ部分の滑り止め加工などが改良点となる。この点は、デザインから機能から名称までまるっと一新させたPS5と一線を画すところで、よく言えば、慣れ親しんだ最強デザインのマイナーバージョンアップ、悪く言えば変化に乏しい、といえる。
純粋にXboxユーザーの視点から言えば、もうちょっと変化が欲しかった気もするが、価格を変えずにXbox Elite Seriesの付加機能を標準コントローラーに盛り込んでいる点は評価できるし、価格に直接跳ね返ってしまうことを考えれば、これぐらいがギリギリなのかもしれない。当然、今後、シェアボタンを付けた「Xbox Elite Series 3」が登場するだろうし、そこでの進化に期待したいところだ。
新機能となる「共有(シェア)ボタン」だが、これはもう完全にDUALSHOCK 4の「SHAREボタン」、Nintendo Switchの「キャプチャーボタン」とまったく同等の機能で、短く押すか、長押しによって、スクリーンショットや動画をキャプチャできる。Xbox Oneでは、Xboxボタン+Yボタンという2ステップを駆使しなければスクリーンショットが撮れず、もうこれだけでXboxの引退を考えざるを得ないぐらい面倒くさかった。Xbox Series X|Sからは待望のシェアボタンによって一発で撮れる。わかりきっていたことだが、これは楽チンでいい。
このシェアボタンは、他のキーやボタンと同じように専用アプリ「Xboxアクセサリー」から設定を変えられる。「押す」、「長押し」に対して、「スクリーンショット撮影」、「ゲームクリップの保存」、「録画の開始/終了」から2つを選択できる。ちなみに「ゲームクリップの保存」は、押した時点から30秒前までさかのぼって動画を保存してくれる機能、「録画の開始/終了」は文字通り、押すことで録画の開始と終了を指定する機能だ。
なお、キャプチャ機能については、現時点ではXbox One Xと同等の機能が提供されているようだ。具体的には、最大4Kまで、USB 3.0以上かつNTFSフォーマットの外付けストレージを接続し、「キャプチャ保存場所」に指定することで、30秒制限が撤廃され、最大60分までキャプチャできる。キャプチャ機能を最大限に活用したい場合は、外付けストレージは依然として必須と考えて良い。なお、8Kや、4K/120fpsでキャプチャできるかどうかは検証できなかったので、今回のプレビューでは特に言及しない。