【特別企画】

【注意喚起】PS5やXbox Series X|Sの転売品、製品保証を受けられなくなる恐れ

【プレイステーション 5】

11月12日発売

価格:
49,980円(税別、PS5)
39,980円(税別、PS5 Digital Edition)
【Xbox Series X|S】

価格:
49,980円(税別、Xbox Series X)
29,980円(税別、Xbox Series S)

 新型ゲームコンソールの転売問題。欲しい人の手に渡らず、モノは動かないのにオランダのチューリップバブルのように値段ばかりがつり上がる。明らかにマーケットの健全な発展を妨げる行為だが、日本の法律的にも、各種フリマサイトの規約的にも止める術がないのが現状だ。

【転売問題】
大手フリマサイトメルカリの様子。値頃感のある中古品の売買ではなく、儲けるための高値転売が相次いでいる

 現時点で、転売を無くす唯一の方法は、転売屋から買わないこと、これに尽きる。ただ、モノの価値や価格を作り手が定める時代は、実は有史以来存在せず、売り手と買い手が納得すれば売買が成立してしまう。転売は実に難しい問題だ。

 ただ、新型ゲームコンソールについては、ゲームファンの小耳に挟んでおきたい情報がある。転売屋から購入したPS5やXbox Series X|Sは、使用中に万が一故障した場合、修理期間内であっても修理が受けられなくなる恐れがある。

 というのは、PS5には、外箱に保証書が付いていないのだ。PS4まであった保証書の記載欄が外箱から消えている。Xbox Series Xには、Xbox One同様、外箱に保証書があるが、空欄のままでは効果を発揮しない。

【PS5は箱に保証書がない!】
PS5の外箱
Xbox Series Xの外箱

 では何を保証書の代わりとするかというと、購入日と購入した店名が記された購入証明書、平たく言えば“レシート”や“領収書”がその代わりとなる。Xbox Series X|Sの場合は、店舗独自の保証シールや社判があればそのままでいいが、ない場合は、レシートや領収書が必要となる。転売品を購入した際、もしレシートや領収書がなければ、購入を証明できないため、1年間の保証期間内であっても無償修理が受けられない。

 ゲームコンソールの修理費はどんどん高くなっており、すでにSIEはPS5の修理料金一覧を公開しているが、メイン基板の交換で3万円、ディスク周りで1万円、電源で1万円といった具合で、本体の正規価格よりも高く付く。転売品だと、無償修理の権利を喪失する可能性があるのだ。

【SIEのアフターサービス規定】
SIEのアフターサービス規定
太字で保証を受けるためには購入証明書が必要であることが書かれている
PS5の修理料金

 この情報を逆手に取って買い手を安心させるためにレシート付きの転売も今後増えてくるだろうが、本当にレシートや領収書が同封されるのか注意した方がいい。たとえば、今回直接予約を実施したAmazonの領収書は、個人名、住所、クレジットカードの下4桁などなど個人に直結する、あるいは繋がる情報の山だ。本当に渡すだろうか? 欲しいのにどうしても買えなくて転売品を買おうかどうか迷っているという方は、極めてハイリスクな買い物をしようとしていることを理解し、ぜひ再検討してみては如何だろうか。

【高額転売が相次いでいるPS5とXbox Series X】

(11月13日19時追記:Xbox Series X|Sの外箱に保証書はありました。正しい写真とともに改めて修正させていただきます)