「Xbox Series X」プレビュー
Xbox Series X
2020年10月15日 22:00
セットアップはモバイル対応でよりシームレスに
開封したらお次はセットアップ。PC向けOSの担い手であるMicrosoftの製品だけに、シンプルでわかりやすい。Xbox One世代と比較して大きく進化しているのはモバイルセットアップへの対応だ。セットアップの途中で、モバイル向けのXboxアプリでのセットアップを促される。これは無視してそのままXboxでセットアップを継続しても良いが、画面に表示されるコードをモバイルアプリで入力することで、単にスマホでセットアップが継続できるだけでなく、Xboxへの登録や、個人認証もセットでクリアできるため、わざわざ個人情報をゲームパッドで登録したり、再ログインする必要がない。あまりにシームレスすぎて、逆に「次世代機に来た!」という感慨すら与えてくれないほどだが、技術の進化というのはそういうものなのだろう。
初期セットアップ終了後は、ゲームのインストールだ。Xbox One世代のゲームは幸か不幸か、日本ではパッケージ版が少なく、ダウンロード版を利用することが多かったため、驚くほどすんなりだった。「マイコレクション」から「フルライブラリ」を参照して、自身のダウンロード版コレクションの中から遊びたいゲームを選択するだけだ。
もっとも、選択後は即座にダウンロードはスタートするものの、1タイトルあたり数十GBだからそれなりに時間が掛かる。10、20も選択すると、すぐ数百GBになる。ちなみにディスク版の場合は、すぐ遊べるかというとまったくそんなことはなく、1枚ずつスロットインに挿入してインストールとアップデートを行なうことになるため、時間が掛かるのは変わらない。
待ちきれない場合は、Xbox Oneで使っていた外付けストレージをXbox Series Xに差し替えるという手もある。この場合、外部ストレージとして認識された後は、マイライブラリにインストール済みタイトルとして加わるため、すぐ遊ぶことができる。
ただし、外部ストレージを使う場合に注意しなければならないのは、Xbox Series Xの最大の特徴である「Xbox Velocity Architecture」の枠組みから外れてしまうことだ。わかりやすくいうと、Xbox Series Xとしてのパフォーマンスを100%発揮できず、動作が遅くなる、ということだ。
現状で内蔵ストレージと共に「Xbox Velocity Architecture」での動作を保証している唯一の外部ストレージとなる「Xbox Series X|S用Seagate ストレージ拡張カード」は、日本での発売時期が明示されていない。このままいけば11月10日に間に合わない可能性もあり、そうなると内蔵の1TBだけで戦わなければならない。そうなったら、多少遅くなるのは覚悟の上で、手持ちの外部ストレージを使うというのもありえるだろう。
筆者の場合は、Xbox Series Xの正確なパフォーマンスを計測するために、今回外部ストレージは使わなかった。ただ、全部ダウンロードするのは時間が掛かりすぎるために、少しでも時間を短縮化するために、外部ストレージから、内部ストレージへのデータのコピーを行なった。Xbox Oneユーザーはこの方法がおすすめだ。