【特別企画】
「RED STONE」祝20周年! オフラインイベントレポート
新フィールドに新成長システムなど、盛りだくさんの新コンテンツが発表
2025年3月9日 13:40
- 【「RED STONE」20周年オフラインイベント】
- 3月8日 開催
L&Kが運営するPC用MMORPG「RED STONE」が20周年を迎え、記念すべきオフラインイベントが3月8日に開催された。「R.E.L.O.A.D」をテーマとした今後のアップデート情報が発表され、新規コンテンツに加え、既存システムの改善、グラフィックスの刷新など、多岐にわたる「RED STONE」の進化が語られた。
また、開発チームによるトークセッションも行われ、ゲームの誕生秘話から最上位コンテンツの今後、初心者向け改善計画、PvPの活性化まで、開発者からの率直なメッセージが参加者に伝えられた。
ほかにも、会場では20周年を祝うケーキカットに始まり、クイズ大会やビンゴ大会が開催され、参加者たちはゲーム談義に花を咲かせな、オフラインイベントならではの熱気に包まれていた。
本稿では、この会場で発表されたアップデート情報と開発チームによるトークセッションを中心にイベントのレポートをお届けする。
20周年記念「R.E.L.O.A.D」アップデート総まとめ
まず、アップデート情報について紹介していこう。L&K開発本部長のイ・ヨンチャン氏からアップデート情報の発表があった。今年の「RED STONE」のアップデートは、内容の頭文字をとった「R.E.L.O.A.D」というテーマで展開される。
まず、"Develop"の"D"として「位相征服者」というコンテンツが登場する。これは超絶級難易度を誇るコンテンツであり、レベル1,250以上のキャラクターであれば誰でも挑戦可能だ。報酬として高い経験値が得られ、キャラクターの高速成長をサポートする。
このコンテンツでは「ヒペリオン」というボスに挑戦できる。このボスは従来のものとは一線を画し、非常に強力かつ多彩な攻撃パターンを持っている。ボスへの挑戦は1~4人のプレーヤーで行え、様々な攻略方法が用意されている。
「新たな挑戦を求めるプレーヤーの皆に満足いただけるコンテンツになると思うので、ぜひ期待してほしい」と話した。
次は「フェーズストーン」という成長システムだ。これはアイテム強化ではなく、キャラクター自体の能力を強化するシステムとなっている。このシステムによって様々な能力を成長させることができ、より多くの冒険が可能になる。
3つ目は「アサルトチャレンジ」だ。限られたフィールドでプレーヤーの実力を試せるランキングコンテンツで、直接のPvPではなく記録を競い合うため、キャラクターの強さを客観的に確認できる。毎月記録を競い合い、名誉を競うコンテンツとなっている。
ここまでで"Develop"の新規システムのうち3つが紹介されたが、2025年には他にも様々なシステムが追加される予定だ。
次は"Advance"の"A"である。これは既存コンテンツの改善や改修を意味している。
まず、新規の最上位フィールド「インペリアルパス」が追加される。これはレベル2,000以上のキャラクター向けのコンテンツだ。新しいエピソードとともに、フィールド、アイテム、クエストなどが追加される。
「荒廃都市」の西側で発見された新しい遺跡と強力な敵は、プレーヤーの皆に満足いただけるものと確信している。
また、「生霊の牢屋」は成長段階にあるキャラクター向けのコンテンツである。異邦人「ダンテー」が異空間「生霊の牢屋」に封印した「生霊」を取り戻すとともに、牢屋の看守「屈鉄の看守」を討伐する必要がある。このコンテンツはレベル1,250から1,500のキャラクターをサポートする。
さらに、新規コスチュームも追加予定だ。追加されるスペシャルコスチュームは黄金のような華麗さを持つというコンセプトで、華やかで美しいデザインになる予定だ。
続いて"Look"の"L"である。
「RED STONE」は他のゲームと比べてグラフィックスの変化が少なかったのだが、今年はその改善に取り組む。その一つがフィールドのリニューアルだ。グラフィックスの改善も重要だが、フィールドは実際に冒険する場所でもあるため、移動の利便性を損なわないよう配慮している。
モンスターのグラフィックスについても、違和感のある部分を全面的にリニューアルする予定だ。2024年に行われたNPCの改訂で好評を得たため、既存キャラクターの個性を活かしつつ、コンセプトをより明確に表現できるよう改善するという。
UIの改善も予定している。外部UIは見やすく使いやすい色合いに改善し、内部UIの改善によってユーザーにより良いプレイ体験を提供する。
イ氏は「今回紹介した以外にもグラフィックス改善を準備しているので、どうぞ楽しみにしてほしい」と話した。
次は"Overcoming"の"O"である。紹介されたのは利便性の改善で、今後はワンクリックで攻撃ができるようになる。これまではマウスボタンを押し続ける必要があった。毎年議論されていたが、「RED STONE」の個性でもあったため変更を躊躇していたものの、今回変更されることになった。
"Equality"の"E"はキャラクターのバランス調整を意味する。順次キャラクターバランスの調整が行われ、ユーザーに愛されているキャラクターがより輝けるように調整を進めていく。
最後は"Refinement"の"R"である。これは具体的に問題解決を意味している。本作はいくつかの問題を抱えており、アップデート後に新たな問題が発生することもある。ここ数年は問題解決よりコンテンツ拡張に集中してきたが、今後は問題解決とコンテンツ拡張のバランスを取り、より安定したシステムを構築していく。また、引き続きユーザーの要望を反映して改善を進めていく。
最後に、本作が20周年を迎えられたのはユーザーの皆のおかげだと感謝し、足りない部分は努力とコミュニケーションで改善できるよう最善を尽くすと締めくくった。
開発者が語る「RED STONE」の進化と未来
続いて、事前に用意された質問に回答する開発チームによるトークセッションが行われた。中にはユーザーから寄せられた質問も含まれており、ファンにとっては開発者からのメッセージを直接受け取る場となっていた。
――「RED STONE」はどんなアイデアから始まったゲームなのでしょうか?
開発チーム:「RED STONE」はL&Kが開発したオリジナルオンラインゲームで、20年間サービスを継続しています。初期のコンセプトは、宝石に秘められた力をテーマにした王道ファンタジーRPGでした。
――最もやりがいがあった瞬間はいつでしょうか?
開発チーム:サービス開発当初にプレーヤーの行動を監視していたときのことです。フィールドで通りかかるプレーヤーたちにバフをかけてあげるウィザードがいました。最初は運営チームが何かのイベントをしているのかと思ったのですが、調べてみると、純粋に他のプレーヤーを支援することを楽しんでいる方だったのです。その話を聞いたときに非常に感動するとともに、そういった体験が生まれるゲームを自分が作ったという感動や強い誇りを感じました。
――今後、最上位コンテンツのアップデートはどのように行われますか?
開発チーム:2025年はレベル2,000以上のユーザー向けの最上位新規コンテンツを準備中です。新規ストーリー、フィールド、アイテム、最上位ボス、新規クエストも用意しています。さらに新規装備も準備中で、時期については明言できませんが、ご期待いただければと思います。
――ゲーム序盤のハードルが高すぎるように感じます。改善計画はありますか?
開発チーム:ゲーム序盤から中盤への移行で大変なところは大きく4つあると考えています。不親切な案内、クエスト進行時の行き詰まり、進行途中での急激な難易度上昇、バグによるゲーム進行の困難さです。こういった理由で途中離脱されることについては大変申し訳なく思っています。
2025年のアップデートではこれらのハードルを下げるための様々な取り組みを予定しています。まず、序盤のチュートリアルを改善し、クエスト進行中に道に迷いにくくなるよう調整します。
そして、去年のアップデートでレベル1,250までのレベルアップをスムーズにしましたが、さらに初心者支援のために既存システムの改修を進めています。レベル1,250以降の急激な難易度上昇については、難易度を下げる代わりに、成長を支援する新規コンテンツやシステムを順次導入することでサポートしていきます。
――20周年なので色々なイベントをやって欲しいという声がユーザーから挙がっています。新しいイベントの計画はありますか?
開発チーム:新しいイベントの計画があります。イベントは定期的に開催する予定で、下半期からも新イベントの追加や改善が行われます。これまでは狩りイベントや隔週の記念イベントなど様々なイベントを開催し、毎回似たような報酬を用意していましたが、今後はより楽しく、良い報酬が入手できるイベントを計画しています。
これらはゲームプレイをしながら進められ、イベントの難易度に応じてより良い報酬が得られるようにします。また、達成の証となるスタンプイベントも検討中です。ゲームの楽しみの1つとなる様々なイベントを計画していますので、ご期待ください。
また、今年も「金鯖(Gold Experience World)」を実施する予定で、昨年よりもさらに楽しいイベントになるよう尽力していきます。
――今後、サービスやユーザーとのコミュニケーションにおいて、改善計画はありますか?
開発チーム:皆さんがゲームをプレイする中で感じる不便や要望をできるだけ早く解決できるよう、カスタマーサポートを含めた対応プロセスを見直しています。また、公式ホームページのお知らせやガイド、その他の公式チャンネルを通じて、より正確で迅速な情報をお届けできるよう準備を進めています。
多くの方からご意見をいただいているマクロやRMTの問題についても、より一貫した対応ができるよう、モニタリング体制や内部ポリシーの整備を進めています。
2024年はサービスを途切れることなく安定して提供することに集中してきました。20周年となる今年は、さらに安定したサービスを目指し、皆さんの声をしっかりキャッチしながらコミュニケーションを強化していきます。
以前のEM(イベントマスター)のようなチャネルはもちろん、ユーザーの皆さんともっと直接交流できるコンテンツも現在検討中です。近いうちに新しい形でお見せできると思いますので、ぜひご期待ください。
――未実装のコンテンツや累積した多数の不具合に対する対策はありますか?
開発チーム:まずこの場をお借りして不具合に対して心よりお詫び申し上げます。
2025年度は、不具合の解決と、利用率が低いコンテンツの改善に取り組みます。20年という長い間に蓄積された膨大なデータとリソース具現化の途中で発生した問題については、現在も改善を進めており、順次良い結果をお見せできるようにします。
また、安定したサーバー運用のための改善も同時に行う予定です。メンテナンス後に発生する不具合も内部検証システムの強化によって改善される見込みです。古いコンテンツについても改善を行います。
そして、マクロについては私たちも非常に重要な問題として認識しており、具体的な内容をお伝えすることはできませんが、対策をさらに強化していきます。
――PvPやギルドなどのコンテンツに対する今後のアップデート計画はありますか?
開発チーム:PvPとGvGの改善もこれから行う予定です。これらのコンテンツは現在利用率がやや低い状況ですが、今後はより活性化できるよう改善策を検討しています。
ユーザーの要望を聞いて反映し、本当の意味でのプレーヤー同士、ギルド同士の戦闘ができるよう努力していきます。システムの改善を通じて、各コンテンツが重要なコンテンツとして定着できるようにする予定です。
交流とゲーム談義に花咲くオフラインイベント
イベントではほかにも20周年を記念したケーキカットをはじめ、テーブルごとに分かれてのクイズ大会やビンゴ大会など様々なコンテンツが用意された。
参加者は美味しい食事やドリンクを楽しみながら交流し、「どこのサーバーでプレイしていますか?」という言葉をきっかけに会話が盛り上がっていた。ゲーム談義に花を咲かせる様子はオフラインイベントならではの醍醐味だ。
クイズの答えを皆で相談する楽しさや、ビンゴ大会の熱気は非常に高まっていた。
イベントの締めくくりには、L&K代表取締役のナム・テグォン氏によるクロージングの挨拶があり、会場を訪れたファンへの感謝の言葉と共に、「これからも楽しい『RED STONE』の世界を作っていきたい」という思いが語られた。「またお会いしましょう」とナム氏が呼びかけ、イベントが締めくくられた。