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【ホビーショー】コレクターズ事業部ブースは、クロスボーンとヤマトに注目
“残心”にまでこだわった波動砲ギミックは必見!
2018年9月28日 18:11
全日本模型ホビーショーのBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部ブースの目玉は、「METALBUILDクロスボーンガンダム」と、「超合金魂 宇宙戦艦ヤマト2202」である。どちらもかなり力の入った出展が行なわれていた。
先日商品詳細が明らかになった「METALBUILDクロスボーンガンダム」だが、ホビーショーでは5体もの試作品を展示している。これだけの数を出展しているのは「本商品の遊びごたえ」をアピールするものだ。足のナイフ、前アーマーのアンカー、ザンバスターに、ビーム・ザンバーを構えた姿……様々な姿でギミックをアピールしている。
「METALBUILDクロスボーンガンダム」は他のガンダム以上に“キャラクター性”がはっきり出ている、ユニークなモチーフだ。スラスターがX字になっているその名の通り“クロスボーン”のシルエット、カットラスのようなビームサーベル「ビーム・ザンバー」、しかもMETALBUILDにあたり、アイパッチのように片目が隠れるアンテナ、肩にとまるオウム型メカ「ビリー」と、ノリノリの海賊ぶりである。隠し武器、コアファイター、合体するザンバスター、格闘用のブランマーカーなど“玩具的”ギミック目白押しなのも楽しいところだ。
そして「ABCマント」である。ビーム兵器を蒸発することで無効化するこのマントは、ケレン味溢れる装備だが、「METALBUILDクロスボーンガンダム」では実際に布で作られ、アームと重りで表情付けができる。アームだけでなく重りを使用したのはマントならではの“ドレープ(ひだ)”を作るためだという。デザインに布への知識があるドール系を手がけたスタッフが参加することで、形を保ちつつ、表情付けができるマントができた。
マントはビームが当たったダメージ表現も施されており、こちらは実際にレーザーでマントに穴を開けることで、同じダメージ表現ができる“量産化”も可能とのことだ。展示では後ろ姿も見れるのが注目ポイント。本商品の魅力をたっぷりとみることができる。
そして「超合金魂 宇宙戦艦ヤマト2202」だ。最新のヤマトを全長約42.5cmの大サイズで再現。こだわりまくりのサウンド、発光、可動ギミックを搭載しており、「究極のヤマトフィギュア」とも言える商品となっている。会場では展示用の専用リモコンが用意され、商品ギミックを確認できる。しかも試作品の上の多数のモニターで、その素晴らしいギミックが確認できるのだ。
まず起動、リモコンの主電源を入れるとヤマト起動のシークエンスが展開する。艦橋に明かりがともり、副エンジンが点灯、そして主エンジンに火が入るのだが、劇中そのま、古代進、島大介などのヤマトスタッフが各機能をチェックしながらスイッチを入れていくセリフが入り、フライホイールの回転など効果音も鳴って、サウンドドラマさながらである。「ヤマト発進!」の声と共に輝く波動エンジンの光が楽しい。
各種音楽、各ギミックの音制度作動音はもちろん収録、リモコンのボタンに割り振られている。そして注目がリモコンの“ツマミ”である。これを回すと、主砲がサウンドともに回転するのである。手を触れずに主砲が動くのはシンプルに感動させられる。もちろんこちらもこだわりのサウンドで発射を再現する。
そして「波動砲」である。これも発射シークエンスと波動砲の連動がスゴイのだが、艦橋の明かりが消え、エンジンが消え、波動砲の砲口が輝いていく。この時オレンジ色の光が徐々に光を増していき、発射時に白く輝くそのアニメーションのような多彩な表情をLEDで再現している技術は本当に感動する。しかも発射後の光が消えていくときの色の変化、そして発射の後のエンジンと艦橋の明かりまで全て再現されているのだ。アニメをそのまま商品化する、そういう開発者のこだわりと技術は目にしておいて損はない。
これらのシークエンスを上部モニターできちんと各部を見ることができる。会場では森雪の姿をしたコンパニオンの解説でギミックを確認でき、イベントそのものとして楽しい構成になっている。「超合金魂 宇宙戦艦ヤマト2202」そのものの造形も、「輝艦大全 ヤマト」からさらにブラッシュアップされているとのことで、ぜひ会場でチェックして欲しい。
この他にも「DX超合金 VF-1J バルキリー 一条輝機」、「ROBOT魂 ハイゴッグ ver. A.N.I.M.E.」他、「ver. A.N.I.M.E.」シリーズ、「ROBOT魂 ナイチンゲール(重塗装 仕様)」など最近話題になった商品が一堂に会している。さらに「ROBOT魂 飛甲兵」の試作を初展示。こちらのボリューム、ディテールも要チェックである。
個人的にうれしかったのは、「HI-METAL R ウォーカーギャリア」だ。参考出展だったが、ボリュームたっぷりでパワフルなシルエット、コクピットからジロンフィギュアが身を乗り出しているという、ファンの心に強く訴えかける商品だった。発売決定の日を心待ちにしたい。