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フィギュアを超える表現力! 「Figure-riseLABO」第3弾「ラブライブ! 南ことり」
テーマは「衣装」。布の質感まで表現するその驚異の成形技術
2019年9月27日 23:05
BANDAI SPIRITSが展開する、「Figure-riseLABO」の第3弾となるアイテム「南ことり」が、全日本模型ホビーショーの同社ブースに出展された。
BANDAI SPIRITSのプラモデルの成形技術を発展させ、フィギュアやプラモデルでは実現できなかった表現を研究し、それを実現に向けて進化させていくプロジェクトとして展開中の「Figure-riseLABO」シリーズ。今年8月の「C3AFA TOKYO 2019」ではその第2弾となる12月発売予定の「初音ミク V4X」が出展され、弊誌でもレポートしているが、早くもその第3弾として「ライブライブ!」の「南ことり」がこの全日本模型ホビーショーの同社ブースにて披露された。
今回の表現におけるテーマは「衣装」。劇中で彼女が衣装係をしているという設定に加えて、今回の全日本模型ホビーショーではイメージガールを務めていて、オリジナルの描き下ろし衣装で登場している。この「Figure-riseLABO 南ことり」は、その衣装を着た姿をプラモデルにて再現。キャラクターや衣装の細部までこだわった設計に注目だ。
BANDAI SPIRITSの当アイテムの担当者いわく、見どころのポイントは3つあるという。1つめは「造形力」で、原型をフィギュア製作で定評のあるアルターを起用し、描き下ろしビジュアルそのままから出てきたような完成度を誇っている。一般的なフィギュアとプラモデルでは、パーツの仕組みや完成するまでの過程が異なるため、アルターの原型をプラモデルとして組み立てられるように最適化する形で、造形の調整を行ったそうだ。
続いて2つめのポイントは「質感」である。実物の素材と同じように、衣装の布の部分はマットな質感で、風船や靴などの小物はツヤのある「グロスインジェクション」で成形し、組み立てるだけで質感の異なる衣装姿が完成する。また、スカート後方にある半透明のパーツはオーガンジー生地を表現していて、見る角度によって色が変わる偏光パールの素材を採用している。
塗装ではなく素材そのものでパールの輝きを出していることにも驚かされるが、その縁には細かなレース模様のディテールを施し、シボ加工によって透け感の変化まで演出している。このパーツを3枚重ねることで、半透明のグラデーションの色使いとなる、懲りに凝ったデザインだ。
そして3つめは、「表情」だ。シリーズで培ってきた「レイヤードインジェクション」による顔と瞳のパーツは、頬のほのかな赤らみに加えて、「ラブライブ!」のキャラクターデザインに重要な斜線による赤らみまで違和感なく表現。また瞳についても、光彩のエッジに丸みを持たせることで境目をぼかして、劇中のデザインに近づけている。これらも全て塗装ではなく、成形によるものだというから本当に驚かされる技術力だ。
基本は全て組み立てるだけで完成し、シールも三つ編みと靴のリボンのみで、それもまたリボンを巻いているような表現のためにシールにしているのだとか。
発売は2020年2月となるが、本日9月27日より一般小売店にて予約が開始されている。また後日プレミアムバンダイでも予約を受け付けるとのことだが、こちらは発送が一般販売より時間がかかるとのことなので、購入検討中の人はお早めに。