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「プレイステーション」と「セガサターン」がBANDAI SPIRITSのプラモデルに

“組み立てることで構造を知る”企業コラボ「Best Hit Chronicle」、第2弾は日清と!

2019年2月発売予定

価格:各2,500円(税別)

 本日9月27日より東京ビッグサイト青海展示棟にて開幕した「第59回 全日本模型ホビーショー」のBANDAI SPIRITSのブースに、一際目立つ黄色いディスプレイのもとに出展されていたのが、同社が2020年より展開予定のプラモデルの新規シリーズ「Best Hit Chronicle(ベストヒットクロニクル)」だ。

昭和から平成の時代に現われたヒット商品をアイコンで表記した「Best Hit Chronicle」のパネル

 昭和から平成にかけて世に送り出されたヒットプロダクトを、世界でも随一のプラモデル成形技術を持つBANDAI SPIRITSがキット化し、これまであまりプラモデルに触れたことのない人にも、現在のプラモデルのクオリティをアピールするというのがこの企画の趣旨であり、同社と各メーカーとのコラボによって実現している。

 その第1弾となるのはなんと、弊誌読者にも馴染み深い1990年代に栄華を極めたゲーム機、「プレイステーション」と「セガサターン」だ。近年、ミニサイズのゲーム機が各社から発売される中、BANDAI SPIRITSはなんとヒットゲーム機をプラモデルで立体化してしまった。

左から「2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」、「2/5 セガサターン(HST-3200)」。ともに2020年3月発売予定、価格は各2,500円(税別)
こちらはプレイステーション。最初期のモデルをキット化したものだ。
セガサターンも初期モデルとなる。2/5というスケールは、1/2と1/3の中間ぐらいのサイズとのこと

 プラモデル化するからには、単なる立体化でなく、内部構造も実物を参考に忠実に再現し、基板とそこにある電子部品、CDのピックアップ、コントローラーとその内部構造までわかるようになっている。概念としては車や航空機などのスケールモデルと同じ感覚で、組み立てることでその構造を知る/新しい発見があるというコンセプトも含んでいる。ちなみに今回の2機種は、実機を分解してその内部構造を参考に設計し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントやセガの監修を受けているそうだ。

それぞれ基板やCPUなども実物に近い形で再現。カットモデルみたいなものを作ってみるのもありかもしれない

 もちろんキットは、同社のプラモデルの設計/成形技術を導入していて、質感なども実物を忠実に再現すると担当者の談。例えばセガサターンのコントローラーは、中央のボタンがある部分は光沢があり、周囲はざらざらとしていて、そうしたデザイン上の質感なども再現される。

 また冒頭でも述べた通り、プラモデルに触れたことがない人にも作りやすいよう考慮されて設計されていて、パーツ自体はさほど多くはならない予定だ。内部のパーツは未塗装となる予定だが、説明書には他のプラモデルと同様、基板や電子部品のカラーリングのレシピも載せたいと考えているとのこと。可動ギミックに関しては、ソフトの出し入れをするディスクカバーの開閉のみとなるようだ。

コントローラーのほうも内部のパーツをそれぞれ再現している。ここまでやるか!という懲りっぷりだ
CDのピックアップ部。右下はディスクカバーを開けるために設けられた、キット独自のパーツだ
ゲームソフトのCDも付属。特定のタイトルになるのかどうかはまだ未定だ

 この「Best Hit Chronicle」は、既に第2弾も決定していて、そのコラボ企業は「カップヌードル」などで知られる日清食品だ。第1弾の2社とはまったく別のベクトルの企業であり、どんなものがキット化されるのかは未定だが、そこに展示されていた商品から予想をしてみるのもいいだろう。

第2弾の日清食品とのコラボ。食品のプラモデル化はゲーム機とはまた違った、食品サンプル的な魅力がありそうだ

 またこのプロダクトでは、BANDAI SPIRITS側からの企画のみならず、BANDAI SPIRITSと一緒にコラボをしたい、プラモデルを作ってほしいという企業側からの提案も受け付けているとのこと。新たな企業とのコラボによって、これから一体どんなプラモデルが出てくるのかも大いに楽しみとなった。