【特別企画】

【G-STAR】韓国でも大好評! 「Lies of P」デモ出展版をプレイ

探究要素が満載! 渾身の韓国発ソウルライク作品に

【G-STAR2022】

開催期間:11月17日〜11月20日

会場:韓国 釜山BEXCO

 NEOWIZが開発中のソウルライクアクション「Lies of P」のプレイアブルデモ版を「G-STAR 2022」にて体験できた。

 「Lies of P」は、2023年発売を目指して開発中のPC用ソウルライクアクションゲーム。「ピノキオ」の物語をベースとした残酷でダークな世界観が特徴で、プレーヤーは主人公のピノキオ人形「P」となって人間になるための旅に出る。

 今回G-STAR 2022では、アジア初出展となる本作のプレイアブル版を体験することができた。開催日初日となった11月17日は関係者向けのビジネスデイにも関わらず、「Lies of P」ブースには長蛇の列ができていた。NEOWIZ側も試遊用のPCを50台設置するという気合の入れようで、地元韓国でもその期待の高さが伺える。それではさっそく、プレイできた内容をご紹介していきたい。

「Lies of P」の試遊に並ぶ列
皆しっかりとXboxコントローラーを握っている。韓国はPC大国であり、コントローラーを握ること自体が稀なように思っていたが、潮目が変わりつつあるのかもしれない
ブース中央に置かれたピエタ像。ストーリー上重要な意味を持つようだ
会場外でも特別ブースを出展。こちらはアートワークや武器の立体物などを展示しているという

手触りはまさしく「ソウルライク」。さらにオリジナル要素で盛り上げる

 「Lies of P」は、自ら「ダークソウル」シリーズなどを始めとするフロム・ソフトウェア作品へのリスペクトを隠さないソウルライクアクションだ。ステージの雰囲気は重く、フロム作品のなかでも「Bloodborne」と通ずるところがある。

 体験では、「Lies of P」公式YouTubeが「Director's cut gameplay」として公開しているものと同じステージをプレイできた。19世紀フランス、ベル・エポック調をモチーフとする街並みには敵となる機械人形たちがいて、Pを見つければ近づいて襲ってくる。ハンマーなどを振り回してくる敵の動きはゆっくりだが、当たればかなりのダメージ。敵の反撃を考えずに攻撃ばかりを出していると、1体目の敵から相当苦戦するはずだ。

【Lies Of P Director's cut gameplay PART 1】
【Lies Of P Director's cut gameplay PART 2】
ベル・エポック調をモチーフとした世界。敵は機械人形であり、カクカクとした不気味な動きでこちらを狙ってくる

 基本は先制攻撃でダメージを与えながら、敵の攻撃が来るときはしっかり避けたり防御したりで対応し、1体ずつ倒していくのがセオリー。敵との重厚な戦闘のやり取りは、まさしく「ソウルライク」といった感じの手触りだ。

 ステージ途中のところどころには「Stargazer」と呼ばれる機械があり、最初は破壊されているがPの力でもとに戻すことでリスタートポイントやファストトラベルの拠点になる。

 また、敵を倒すとレベルアップに用いる「Ergo」が溜まり、Ergoを消費すると「Vitality」や「Vigor」など各種用意されたステータスのレベルをStargazerで上昇させられる。途中で敵に倒されるとErgoはその場にすべて落とすが、再挑戦の際に同じ場所までたどり着くと落としたErgoを拾えるなど、基本的な多くの要素は「ソウルライク」のそれに習っている。

プレーヤーの安息の場所になるだろうStargazer
Ergoを用いたレベルアップの画面

 Pにはいくつかの攻撃手段があり、まずひとつが右手の装備。レイピアのような短剣や刀身の長い剣、また先に回転ノコギリが付いた武器など、様々な種類がある。攻撃のメインとなるもので、基本攻撃とチャージ攻撃の使い分けができる。

 なお武器に関しては、「Handle(柄)」と「Blade(刀身)」の部位が区別されていて、Stargazerのメニュー画面でこの組み合わせを入れ替えられる。Handleでは主に持ち方が変化し、Bladeでは主に攻撃力が変化する。組み合わせ次第でアクションも当然変化するほか、それぞれに重さが設定されているなど、本作ならではの探究しがいのある要素だと言える。

武器の持ち替えも大事な要素のひとつ
武器はHandleとBladeの組み合わせを変えられる

 またもうひとつの攻撃手段は左手の「Legion Arm」と呼ばれる義手だ。これにも種類があり、たとえば「Puppet String」という名前がついたLegion Armはロープのようなものを射出し、距離の空いた敵を近くに引き寄せることができる。「Fulminis」は手のひらから電撃を放ち、付近の敵にダメージを与える。武器のカスタマイズにこのLegion Armも加わることで、戦略はどんどんと広がっていくことが想像できる。今回のデモプレイでは当然ながら全貌は把握できなかったので、実際に試しながらじっくりと探究していく時間がいまから楽しみだ。

「Puppet String」を使用すると、遠くの敵を引き寄せられる

探索と戦闘の繰り返しを細かく丁寧に構築。ストーリー周りにも期待

 そして感触という意味では、敵との戦闘がかなり楽しいと感じられた。もちろん倒されるのは辛いのだが、操作のシステムを理解していくと様々な手段で敵と戦闘できることがわかってくる。ここぞというときに使える「Fable Arts」と呼ばれる必殺技もあるし、攻撃用アイテムもあるし、タイミングよく防御すれば「パーフェクトガード」となって敵が怯むような要素もある。

 Pの操作に慣れれば慣れるほど、フィールドを探索して新たな装備が増えれば増えるほど、先にいる敵を倒したくなるモチベーションがどんどん上がってくる。プレイ時間は20分ほどとかなり短いものだったが、その中でも「Lies of P」の核となるような部分には触れられたかと思う。

とんでもない敵が次から次へと襲ってくる
ほかにも、「Pの機関」という成長要素もある。レベルとは別軸でステータスに影響したり、特殊能力獲得に関わったりする

 個人的にはパーフェクトガードができた際、敵の武器が壊れる演出が良かった。敵は壊れた武器を持ち続けるが、ちゃんとリーチが短くなって攻撃力も弱まっていて、パーフェクトガード成功時のメリットがはっきりと感じられた。ボス戦ともなるとパーフェクトガードをしてもボスの武器は壊れず、こちらの受けるダメージが0になる程度にしかメリットがなくなるそうだが、ザコ敵戦では積極的に狙っていっても楽しいだろう。

 今回プレイできた範囲では、ストーリーに関わる要素や、NPCとの交流などの要素はなかったので、こちらもかなり気になる。デモ版の時点でクオリティの高さはひしひしと感じられたので、発売予定となっている2023年が非常に楽しみだ。

今後の新情報に期待!