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「METAL RAGE」は21世紀中盤の架空の世界が舞台で、超大国Ametronicaが率いる11カ国の連盟「AU(Ametronica Union)」と、Brontonishを盟主とした40カ国の連盟「WAL(Western Advanced League)」の戦争を描いたシューティングゲームだ。ゲームの画面はキャラクタを後ろから眺める3人称視点のアクションで、去年の9月23日に行なわれた 「GameHi次期新作発表会」で発表された作品だ。 本作の最大の特徴はプレイスタイル別に用意された8種類のメカ達だ。どれも個性豊かな性能を持っており、本作はそのバリエーションとチーム内の組み合わせを楽しむ作品となっている。最大32人による16対16のマルチプレイをサポートし、第1次クローズドβテストでは3つのモードと4つのマップが実装されていた。 1月13日からは、早くもオープンβテストが実施されており、ボスミッションなどの新モードも登場する予定だ。正式サービスのスケジュールは未定だが、ビジネスモデルはアイテム課金が予定されている。
「METAL RAGE」の日本展開も確実視されている。2009年の上半期中に日本法人のゲームヤロウを通じてサービスされる予定だ。本稿では「METAL RAGE」の第1次CBTの模様を紹介する。 ■ 自分のメカを眺めながら、FPS感覚でプレイする重量感のあるTPSアクション
登場するメカは、上半身がタンクや重機械などの形で、下半身にはそれぞれ歩行用の足が付いており、2本足と4本足の2パターンがある。2本足のメカを移動させてみるとズシンズシンと動き、4本足のメカはクモのように滑らかに動く。メカの動きの特徴を上手く捉えていた。 日本のユーザーにとってメカモノといえば、「アーマードコア」シリーズなどが著名だが、それらに比べると「METAL RAGE」の足の動きのバリエーションは上記2種類のみで、カスタマイズも武器やブースターの変更に限られるなど、掘り下げ方は日本のゲームに一日の長がある。 「METAL RAGE」は、日本で2008年後半にサービスを終了した「攻速機戦LANDMASS」が比較的本作のテイストに近いタイトルになるが、豊富なクラスバリエーションとバランスで、多くの韓国ユーザーを惹きつけている。日本における展開でもメカ好きなユーザーよりも多様なクラス制を前面に出して、アクションゲーム好きなユーザーにとって楽しめる作品になりそうだ。 これまでに公開されていたプレイムービーでは非常にスピーディなゲーム感と爽快さを押し出していたが、いざふたをあけてみると、重量感を出した重々しいプレイスタイルが特徴的だった。 操作感覚を重々しくさせる演出として、本作では幾つかの行動に若干のディレイをはさんでいることが挙げられる。例えば、ブースター機能の発動時にキー入力からワンテンポ遅らせたり、マシンガンの連射時にも実際に弾が出始めるまでに1秒後程度発射を遅らせたりというギミックだ。これらの仕様に慣れないうちは敵中に突撃しても、マシンガンの連射が始まるまでに逆に撃ち込まれてしまう場面にたびたび遭遇した。敵との接触直前から発射ボタンを押すなど、先読みしながらの行動が大事だった。 普段の移動や照準の操作にはそうしたディレイがなく、操作感覚は全体的にはカジュアルな感じだが、幾つかの行動にディレイを設定したことで、メカならではの重量感が表現されていた。 また、本作ではどんな攻撃を受けても一撃で即死することがないバランスになっている。メカごとに耐久力の設定が異なるものの、スナイパークラスの「Blitz」の攻撃でも1発までは耐えられた。重装備に包まれたメカだからこその仕様となっているが、「Counter-Strike」や「サドンアタック」など、爽快にワンショットワンキルが決められるタイトルとは、明らかに一線を画したバランスとなっている。
■ CBTでは3つのモードが実装。OBTからは3つの新モードが追加!! 今回のCBTでは次のに3種類のモードと4つのマップが実装された。モード別にプレイするマップが完全に分かれている。全てのモードは「AU」(レッド)対「WAL」(ブルー)のチーム戦になっており、最大32人の16対16までプレイすることができる。
・チームデスマッチ - Cross Road、Pilgrim 3つ目の「設置ミッション」とは、いわゆる爆破モードで、マップ上にあるアンテナ施設を破壊することを目的としたモードだ。今回のCBTでは、殆どのセッションが馴染み深いチームデスマッチを楽しんでいた。 今後はさらに別の新モードが追加される予定だ。まず、最初に実装されるのはボスミッションと呼ばれるもので、制限時間までにNPCが操作するボスメカを目的地まで護衛するというモードだ。ボスメカは巨大なメカニックで、攻撃も行なう。護衛側は「AU」固定で、敵側となる「WAL」は目的地に着く前にボスメカを倒すことが勝利条件になっている。 他に、奪取モードと占領モードが実装される予定だ。奪取モードは制限時間内に敵の陣営にある奪取物を味方の陣営まで多く運んだ方が勝利となるモードで、いわゆる“CTFモード(Capture The Flag)”だ。占領モードは「WAL」の占領地を「AU」が占領していくルールになっている。 「METAL RAGE」は何よりもバリエーションの高い兵科システムが最大の特徴で、メカそれぞれの個性がちゃんと再現されているゲームだ。サポート系のメカもしっかりと存在感を出していて、チームとの連係プレイが楽しい作品になっている。日本展開も予定されているところで、ゲームヤロウからの情報に注目したいところだ。
■ 攻撃系からサポート系のメカまで、8種類のメカが登場。プレイスタイルに合わせて楽しもう!
Vanguard(小型):連射力の高いマシンガンを使うメカ 「METAL RAGE」はそれぞれ異なったプレイスタイルを持つ8種類のメカが用意されており、各チームに同一メカ数の制限がないために、攻撃タイプのプレーヤーからサポート系を好むプレーヤーまで個々のプレーヤーの楽しみ方を追求することができる。このバリエーションの高い兵科システムは「Team Fortress 2」のようなPCゲームタイトルを彷彿とさせる。 プレーヤーは対戦に入る前に、あらかじめ自分の倉庫で4種類のメカを登録しておく。ゲームプレイ中のリスポーン時に4種類のメカの中から1つを再選択することができる仕組みだ。 また、「Vanguard」、「Vincere」、「Dual」、「Impuls」はブースターを使用できるメカだ。ブースターは単純に移動の目的だけではなく、敵と対面したとき、攻撃を左右に高速回避する動きに使用される。その反面、ブースターを使用後は方向転換が難しいため、敵の狙いから回避しつつ反撃する際には左右に動きながらブースターを小まめに切りながら使用する手法が使われていた。突撃が得意な「Vanguard」や「Dual」をプレイする際にはぜひ習得したいテクニックだ。 筆者が主にプレイしたのは突撃兵タイプの「Vanguard」とスナイパータイプの「Blitz」だ。「Vanguard」は突撃しながら、マシンガンを連射するタイプで、本作に登場するメカでは1番操作しやすかった。16対16にもなると中々前線を突破することが難しいため、上手く敵の後ろに回り込む手法が不可欠だった。1対1になった場合には、ブースターを利用した回避運動で、敵を爽快に倒していくことができた。 スナイパーメカの「Blitz」は、強力なスナイパーライフルを唯一所持しているのだが、一撃で敵を倒すことができない。さらに、銃に2発しか弾を装てんできないので、なかなかキル数を稼ぐことが難しかった。スナイパーならではの爽快感には欠けたが、ダメージを受けて回避行動を取る敵に遠距離から敵にトドメを刺すなど、大事な役回りではあった。 サーバー内では「Forbidden」や「Velox」、「Impuls」といったサポート系のメカも少ないながらプレイするユーザーはいた。目立ちこそしないが、前線から一歩引いたところで守りの戦いを好むユーザーに重宝されていた。 特に「Velox」はAIターレットの設置と修理能力を持っているため、守りでは前線の裏を守る欠かせない存在だった。「Velox」が被害を受けた味方を修理するため、一極集中で突破を狙わない限りなかなか突破が難しかった。回復速度は高くないため、攻め側で運用するには物足りないが、守り側では力強い味方である。 一方、 視野妨害能力や偵察ユニットを持っている「Forbidden」は、守り側でも攻め側でも対応できた。敵の守りを把握したり、敵の視野を妨害しておき攻撃タイプのメカがトドメを刺す連係プレイをするなど、様々な場面で活躍したメカだった。 8種類にも及ぶメカは様々なチームの組み合わせによる、多様な戦術が生まれることが期待できる。「Vanguard」や「Dual」だけの組み合わせにして突撃をかける組み合わせにしたり、「Forbidden」や「Velox」を入れて守りを固める組み合わせにしたり、両方バランスを取る組み合わせにしたりとバリエーションはきりが無い。今後クラン戦などで、どういった戦いが繰り広げられるのか、非常に楽しみな作品だ。
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□GameHiのホームページ(韓国語) (2009年1月20日) [Reported by Dong Soo “Luie” Han / 三浦尋一]
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