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会場:幕張メッセ
入場料:当日2,000円(大人) / 1,500円(中・高校生) / 前売1,700円
そのゲームとは、1月15日にコードマスターズ株式会社より発売予定のPS3/Xbox 360「RACE DRIVER GRID(レースドライバー グリッド)」と、2月5日に株式会社スパイクより発売予定のPS3/Xbox 360「Midnight Clib: Los Angeles(ミッドナイトクラブ ロサンゼルス)」だ。いずれも発売直前のタイトルで、実際にさわって遊べるプレイアブルデモが行なわれていたのでご紹介したい。
■ 車好きにはたまらない空間に、遊び心をくすぐる最新レースゲームを展示
会場の中身としては国際展示場の1~8ホールを使い切り、トヨタ、ホンダ、日産、マツダといった大自動車メーカーが巨大ブースを構えるほか、パーツメーカー、カスタムショップなどの中小ブースが無数に立ち並び、大量のチューニングカーやデコカーが所狭しと並べられている。車好きならたまらない空間であろう。 そんな中に展示されたカーレースゲームは、やはり車好きの遊び心をくすぐる存在と言える。そのひとつ、コードマスターズの「RACE DRIVER GRID」プレイアブル展示は、西ホールの奥、自動車雑誌「XaCAR」のブース内で行なわれていた。プレイアブル機はプレイステーション 3が2台のみと、ささやかな規模ではあるが、関心を持った来場者がコントローラを手に取りレースを体験する様子を見ることができた。 もうひとつの最新ゲーム展示、スパイクによる「Midnight Club: Los Angeles」は、会場中央エントランスを通過してすぐ右、中央モール内にある。展示規模としては、Xbox 360レーシングホイールを設置する体感型のデモ機と、コントローラで操作する対戦型デモ機を合わせて12台。若年層を中心に、立ち寄った来場者がハンドルを握ってゲームを体験していた。
催しのメインである実車については写真で簡単にご紹介するとして、ここではそれぞれの最新レースゲームに注目し、実際に触ってのインプレッションなどを交えてゲームの特徴をご紹介していこう。
■ 渋谷で、横浜ベイエリアで、榛名山でドリフトテクニックを磨け
メインのゲームモードでは、プレーヤーはひとりの雇われレースドライバーとなって、数々のレースに勝利しながらチームメンバーを集め、世界最高のレースチームとなることを目指す。そのために用意されたレースコースは、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本を舞台に、特徴ある多数のサーキットが用意されている。 日本を舞台とするコースは、渋谷、横浜ベイエリア、榛名山をモデルとする峠となっており、綿密な現地取材により再現された風景が見事だ。ちなみに榛名山が選定された理由は人気漫画の影響によるようだ。それだけに、ドリフト走行のメッカである日本のレーシング文化を反映して、ドリフトのうまさを評価するシステムも搭載しているあたりが面白い。 実際にプレイしてみた感覚としては、車の挙動はリアル寄りとアーケード寄りのちょうど中間といった感触で、フルアクセルでもほとんどのコーナーをグリップ走行で駆け抜けることができる一方、ターンイン時にうまくアクセル・ブレーキを調整してやると、気持ちの良いドリフトに入る。走ることの気持ちよさを最初の1周目から感じることができた。 本作では車体の破壊表現が非常に凝っており、衝撃を受けることであらゆるパーツが破損したり、欠落する。激しくクラッシュしてしまうとドアとボンネットを失ったまま走るなんてこともザラで、いよいよプレーヤーの気分を盛り上げてくれる。クラッシュの救済策も用意されていて、プレイ中に「フラッシュバック」ボタンを押すことで、時間を巻き戻して任意のタイミングからやり直すことが可能だ。これなら難しいコーナーも、何度でも挑戦して腕を磨くことができそうだ。 この「RACE DRIVER GRID」は、プレイステーション 3およびXbox 360向けに1月15日に発売される。オリジナルの海外版にはPC版も存在するが、今回コードマスターズではPC向けの日本語版リリース予定はないとしている。
■ 「Grand Theft Auto IV」のRockstar Gamesによる、走り屋人生を楽しむレースゲーム
「Midnight Club: Los Angeles」のゲームフィールドはロサンゼルスだ。ダウンタウンを中心に、ハリウッド、サンタモニカ、ビバリーヒルズなど、世界的に有名なLAの観光スポットが連続する地理をダイナミックに再現。名所をぎゅっと凝縮したかのような町並みにたくさんの一般車が走っているほか、時間の流れがあり、朝夕には通勤ラッシュが発生して、走り屋にとって悪夢の時間帯になることもある。 こうしたゲームフィールドの中で、プレーヤーは無名の走り屋として、各地で野良レースを開催しているレーシングチームと勝負したり、車を使った様々なミッションを行なって、やがて最高の走り屋となることを目指す。多数用意された車は当然実車がモデルで、豊富なパーツを組み合わせて自分ごのみにチューニングすることもできる。チューニングしたカスタムカーを使って、最大16人のマルチプレイレースに臨むことも可能だ。 車両の挙動はややアーケードよりの爽快なもので、難しいことを考えずに思いっきりハンドルを切れば、けたたましいスキール音を挙げながらグングン曲がってくれる。スピードに乗りたいときは「ニトロ」ボタンを押せば、エンジンが火を噴いて爆発的に加速する。 ただ簡単ということもなく、高低差の激しいハリウッド周辺の丘などで登りから下りに転じる瞬間、グリップが不安定になってスピン、大破なんていうこともあるし、天候が変化して雨天になれば路面が濡れ、コーナリングが難しくなることもある。やはりドライビングテクニックを磨くポイントは大いにあって、その点では、カーレースゲームとしてのポイントをしっかり抑えている印象だ。 そして、やはり最大のみどころは本作がロサンゼルスの街を再現しているということ。筆者は昨年取材のため訪れたロサンゼルス・コンベンションセンターを見てみようと、フリー走行でロスの街を探索。見覚えのあるランドマークを横目に走ると、見慣れたコンベンションセンターに到着した。そこからハリウッドを目指すといった観光巡り的な遊び方も、本作では大いに楽しめるだろう。 広大な町並み、多数のミッション、現地レーサーとの関係など、ゲームの構成としては「車遊びに特化した『GTA IV』」という感じで、車ファンのみならず「GTA」シリーズのファンも満足できそうな作りだ。 本作「Midnight Club: Los Angeles」は、プレイステーション 3およびXbox 360向けに2月5日に発売される。また、本作のエッセンスを携帯機で楽しめるPSP版「Midnight Club: L.A. Remix」も同日に発売予定なので、カーレースファンは是非チェックしてほしい。
(2009年1月9日) [Reported by 佐藤カフジ Photo by 佐藤カフジ / 鬼頭世浪]
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