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ダンジョンクリア時の払い戻しメダルの配当を目指すだけではなく、キャラクタの成長やカスタマイズ要素、コナミのネットワークシステム「e-AMUSEMENT」を用いて店舗内ユーザーとの協力、他店舗のユーザーとの競争など、幅広い遊び方ができるタイトルだ。
現在、公式サイトおよび全国の「エターナルナイツ2」導入店舗にて、Windows用体験版の配布が実施されている。体験版はアーケード版とほぼ同じ画面感覚で、体験版のチュートリアルを押さえれば初心者脱出というところまで作り込まれている。本編の予習となる上、クリアするとアーケード版でアイテムが入手できるパスワードが入手できるので、遊んでおいて損はない。
■ 「2」の新要素とゲームの流れを紹介 今作は、新職業「ヴァンパイアハンター」、デモ演出やチュートリアルを強化し遊び方を覚えるのに適した1人用モード「ストーリー」、ダンジョン攻略の「クエスト」の“難易度選択”を新要素として追加。さらにアイテムカードやモンスター、ダンジョン、キャラクタの外観を変更できるアクセサリーの数も大幅に追加されている。 前作からe-AMUSEMENT PASSを使用して遊んでいたプレーヤーはデータの継承ができるが、新規に始めるプレーヤーはプレイ前に主人公の名前を決め、性別・外見・職業を選択する。その後ゲームモードを選択するわけだが、原則としてどのモードもダンジョン攻略がメインとなる。ゲームの流れは基本的に以下のとおり。
操作パネルは方向レバーと攻撃、キャンセル(キャラクタの向き変更に使用)、アシスト(ナナメ移動に使用)、アイテムの4ボタンを使用する。 「エターナルナイツ2」はターン制で、主人公が移動、攻撃、カード使用などの行動を取った場合、モンスターも1回動くというルール。階層式のダンジョンは部屋と通路に分かれ、新しい部屋に入るたびに体力は小回復する。次の階に進むための階段を見つけ、最終階の「クリアの証」を手に入れることでダンジョンクリアとなる。 ■ 新職業「ヴァンパイアハンター」を加えた7つの職業 職業は前作の6種に、新職業の「ヴァンパイアハンター」が加わった7種類。「体力」や「攻撃力」といったRPGでおなじみのステータスに加え、払い戻しメダルの獲得のしやすさを考えて職業を選択できる点が、メダルゲームである「エターナルナイツ2」ならではの面白みといえよう。
3マス先まで届くムチで攻撃できる新キャラクタ。メダルを消費しない遠距離攻撃は確かに強いが、ムチが当たった敵を自キャラクタの隣に引き寄せてしまう。ムチを振るって攻撃を当てる→敵を引き寄せる→敵の攻撃、が1ターンとなっているので、他の職業の攻撃と比較しても有利すぎるというわけではない。 ヴァンパイアハンターの真価はムチで遠距離のカードを回収できる点にある。例えば3マス先のアイテムを拾う場合、他のキャラクタは3ターン(3歩)かかってしまうが、ヴァンパイアハンターであればムチを振る1ターンの消費で済む。また、オブジェクトにムチを引っかけて移動することも可能。その間の床のトラップに引っかかることもない。デメリットとしては、通路内での視界が狭いことが挙げられる。
■ 3つのゲームモード 「ストーリー」は他のプレーヤーとの協力や対戦機能がなく、安心して練習に打ち込める初心者向けの1人用モード。空振りで敵を引きつける、その場で向きを変える、アイテムを使うタイミング、といったヒントが出るチュートリアルを兼ねているので、初心者は「ストーリーモード」から始めるといいだろう。
・ストーリー 「ストーリー」は作成したキャラクタでダンジョンに挑み、ダンジョンの最終階にある「クリアの証」を入手するとダンジョンクリア。最終ダンジョンをクリアすれば「ストーリーモード」クリアとなる。「ストーリーモード」を制覇すると、さらなる世界への冒険ということで、中級者向けの「クエスト」や店舗内協力モードの「ドリームオデッセイ」へ流れが繋がるようになっている。
・クエスト 様々な条件のあるダンジョンをクリアし、ボスのいるダンジョンを制覇するモードが「クエスト」。クリアしたダンジョンはプレーヤー所有の「領地」となり、店舗内の他のプレーヤーの挑戦を受けると、領主のプレーヤーはボーナス報酬を受け取ることができる。 今作では、クエストに難易度切り替え機能が追加され、ダンジョンに挑戦する前にタッチスクリーンでダンジョンの難易度を「イージー」、「ノーマル」の2段階に調節可能。
・ドリームオデッセイ アミューズメント施設内のプレーヤーが協力してミッションをこなし王国を発展させるという、地元愛とユーザー同士の団結を感じられるモード。「エターナルナイツ2」では、ミッションの大幅増加、ミッションで入手した資材で作った建物(防衛施設など)の配置自由度向上、他の王国(店舗)と期間限定で領土を奪いあう「バトル」で新オーブが登場するなど新要素が実装されている。
■ 新モンスター 「2」の追加要素として、新たなモンスターが多数登場することも挙げられる。その一部をご紹介しておこう。
■ パワーアップしたホーム
現在のプレイデータを確認できるホームも大幅にパワーアップ。ダンジョンで貯めたゲーム内通貨の「Arg」でアクセサリーを購入できる「ショップ」、スロットゲームが楽しめる「カジノ」の新ゲームなど本編以外の楽しみを搭載。カード合成や他の店舗のプレーヤーとマジックカードを交換できるモードなどもあるので、プレイの合間に覗いてみてほしい。
■ 「エターナルナイツ2」ディレクター東 尚吾氏インタビュー
今回、「エターナルナイツ2」のディレクター東尚吾氏へのインタビューが実現したので、その模様をお届けする。ロケテストの様子や、「悪魔城ドラキュラ」シリーズとのコラボレーション、2009年内実装予定の「スピードバトル」など、貴重な話をお伺いすることができた。 ――年の瀬の稼働ということで時期的にお忙しいですね。 東 尚吾氏(以下、東) 私はこの大事な時期に帰省できませんね。といいますか、万が一の緊急事態のために、ウチのチーム全員に「すまないけど、携帯の繋がるところにいてくれ!」と通達してあります(笑)。 ――チームの一体感が伝わります(笑)。それにしても、全国ゲームセンターでアーケードゲームの体験版CD-ROMを配布するって珍しいですよね。 東 アーケードでは多分初めての試みではないかと思います。11月と12月の各2回にわけて、総計6万枚ほど配布されるはずです。やはりもっと新規ユーザーさんを増やしていきたいですから。 ――アーケードゲームにありがちなのですが、「周りは上級者ばかりで、やってみたいのに入りづらい」という初心者には、この体験版はありがたいですよね。 東 どうしてもゲームセンターのゲームって取っ掛かりの悪いところがありますからね(笑)。公式サイトからの体験版ダウンロードもありますし、まずは触れていただいて、気に入ってもらったらゲームセンターに遊びに行ってもらいたいと思っています。 ――ちなみに、公式サイトの体験版はどのくらいダウンロードされているんですか? 東 ここには集計した数字はないのですが、初日から1,000件以上のアクセスがありましたね。
―― 「エターナルナイツ2」のロケテストの反応はいかがでしたか? 東 かなり盛況でした。郊外店でのロケテストなので「人が来るかな?」とは思ったのですが、ありがたいことにコアなファンの方々に遊びに来ていただけました。常に満席状態が続いていましたね。 ――ユーザーさんからはどのような反応がありましたか? 東 人気の高いコンテンツのオンライン対戦モードに関する意見が多かったですね。オンライン対戦中に回線が切れたときのフォローをしっかりしてくれ、不正をしているユーザーがいたらランキングから除外してほしい、とか。難しいところではありますが、きちんとご意見を参考にして運営していこうと思います。「ヴァンパイアハンター」も好評でした。 ――「悪魔城ドラキュラ」シリーズとの連動はどういう経緯だったのでしょうか?
東 こちら側からのお願いですね。発端はユーザーさんの声で、「遠距離攻撃したい」という要望が多かったんです。でも、弓などにしてしまうと無敵なので(笑)。遠距離攻撃はできるけど、しっかり反撃を受ける、という攻撃を考えた時に、「あ、ムチだ。ムチでコナミだったら『ドラキュラ』だよね」ということで決まりました。そこで『ドラキュラ』チームのIgaさんにお願いしたら、快諾していただけました。強すぎると危惧される声もネットであるんですけど、攻撃力や防御力を下げるなどバランスは調整してあります。「悪魔城ドラキュラ」以外にも、コナミのアーケードゲームとのコラボレーションを検討しています。ぜひ楽しみにしていてください。 ――期待しております(笑)。なぜ「ストーリーモード」を搭載したのでしょうか? 東 やはり新規ユーザーの方のケアですね。「エターナルナイツ」シリーズはモードも多く、カード合成やカード交換などできることが多いのですが、それらの要素を一度に見せてしまうと「何をしていいかわからない」と引かれてしまうと思いました。そこで、物語を楽しみながらゲームに慣れることができる、ストーリーモードを実装しました。初めてのプレイ時は「ストーリーモード」のボタンがとても大きく表示されるようになっています。 ――慣れてきたら「クエスト」や店舗内協力モードの「ドリームオデッセイ」に進むという段取りですね。 東 そうですね。お店のユーザーがチームになって1つのアイランドを育てていく、ドリームオデッセイはこのゲームの中核だと思っていますので。ドリームオデッセイのミッションでも新しい物があります。プレーヤー全員が同時にミッションのダンジョンをスタートし、最初にダンジョンをクリアした人が報酬を総取りという物です。これはすごく難しいので、早いもの勝ちというわけにもいかないと思います。開発スタッフも「本当にクリアできるのか?」という感じですから(笑)。 ――プレーヤー全員が話し合って一斉スタートするのですか? 東 いえ、1時間前にモニターに「~時ミッションスタート」という告知が流れるようにしています。携帯電話のコナミネットDXで自分が遊ぶ店舗を登録しておけば「ミッションが起きますよ」というのは確認できます。本当はメールでお知らせできるようにしたいのですが……検討中です。 ――他店舗と領土を奪いあう「バトル」も盛り上がりそうですね。 東 人気コンテンツですね。話は変わりますが、前作「エターナルナイツ」のバトルモードで首位決定戦をやったのですが、一方の店舗はギャラリーが30人くらい、もう一方の店舗はギャラリーが20人くらいいてくれたそうです。かなり盛り上がったようですね。 ――優勝したのはどこですか? 東 グループAが名古屋のキングジョイさん、グループCが大阪のメインストリ―ト道頓堀さんでした。 ――プレイを見ながら語り合える仲間ができるのも、アーケードゲームの良いところですね。
東 「エターナルナイツ」を遊んでくださっているプレーヤーさんには、「ここはこうやるといいよ」と親切に教えてくれる人もいる。うまい形でコミュニティができてくれるといいですね。
――今後、「バトル」の仕様追加の予定はあるのでしょうか? 東 来春実装予定で今作っているところなのですが、「スピードバトル」というモードを追加予定です。今までのバトルは集団戦だったのですが、「スピードバトル」は個人戦。みんなでわいわい楽しめる楽しいゲームにしたいですね。 ――メダルゲームということで高配当も狙いたい気もするのですが、そういった遊び方はできるのでしょうか? 東 「エターナルナイツ2」はビデオゲームとメダルゲームの中間を目指していますから、他のゲームのようにドカンとメダルが増えることは少ないんですよね。ただ、これも春からですが、「エターナルナイツ2」は同店舗にあるコナミの全メダルゲームに連動してジャックポットが当たるという「ミリオネット」※にも対応予定です。ぜひ、「ミリオンジャックポット」で大きな当たりを目指してほしいですね。 ――最後にユーザーに向けてメッセージをお願いします。 東 続編のゲームですが、「ストーリーモード」の実装により新規ユーザーにもゲームに自然に慣れていただける内容になっています。アクセサリー、ダンジョン、モンスター、アイテムを大幅に追加し全方位的にパワーアップしていますので、コアユーザーの方々も引き続き楽しんでいただけると思います。「エターナルナイツ2」をどうぞよろしくお願いします。 ――ありがとうございました。
※今後、KONAMIが展開する全てのe-AMUSEMENT対応メダルゲームをつなぐ新たなサービス。店舗や機種をまたいだ全国規模のジャックポット、店舗内KONAMI商品を組み合わせた連動演出などを実施。
□KONAMIのホームページ (2008年12月16日) [Reported by 福田柵太郎]
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