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KONAMI、ACメダルゲーム「エターナルナイツ2」稼働直前!
ディレクター東氏インタビューも同時掲載

12月17日 稼働開始



 株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、12月17日より、全国アミューズメント施設においてメダルゲーム「エターナルナイツ2」の稼働を開始する予定だ。「エターナルナイツ2」は、剣と魔法の世界を舞台にダンジョンを攻略し、自分たちの王国を築いていくダンジョン冒険型RPG「エターナルナイツ」の続編。ダンジョンへの挑戦など、ゲーム内でアクションを起こすたびにメダルを消費するAC用メダルゲーム機で、ダンジョンの攻略に成功したり、カジノで勝利することでメダルを獲得できる。

 ダンジョンクリア時の払い戻しメダルの配当を目指すだけではなく、キャラクタの成長やカスタマイズ要素、コナミのネットワークシステム「e-AMUSEMENT」を用いて店舗内ユーザーとの協力、他店舗のユーザーとの競争など、幅広い遊び方ができるタイトルだ。

通常攻撃とアイテムカードを駆使してモンスターを退け、ダンジョンの最終階を目指す。屋外ダンジョンが追加された


 現在、公式サイトおよび全国の「エターナルナイツ2」導入店舗にて、Windows用体験版の配布が実施されている。体験版はアーケード版とほぼ同じ画面感覚で、体験版のチュートリアルを押さえれば初心者脱出というところまで作り込まれている。本編の予習となる上、クリアするとアーケード版でアイテムが入手できるパスワードが入手できるので、遊んでおいて損はない。

体験版CD-ROMのジャケット。公式サイトからも体験版はダウンロードできる 体験版はチュートリアル、初級コース、中級コースのダンジョンをプレイ可能


■ 「2」の新要素とゲームの流れを紹介

 今作は、新職業「ヴァンパイアハンター」、デモ演出やチュートリアルを強化し遊び方を覚えるのに適した1人用モード「ストーリー」、ダンジョン攻略の「クエスト」の“難易度選択”を新要素として追加。さらにアイテムカードやモンスター、ダンジョン、キャラクタの外観を変更できるアクセサリーの数も大幅に追加されている。

 前作からe-AMUSEMENT PASSを使用して遊んでいたプレーヤーはデータの継承ができるが、新規に始めるプレーヤーはプレイ前に主人公の名前を決め、性別・外見・職業を選択する。その後ゲームモードを選択するわけだが、原則としてどのモードもダンジョン攻略がメインとなる。ゲームの流れは基本的に以下のとおり。

ダンジョンを選択して挑戦(メダルをBET)する

ダンジョンに持ち込むマジックカードを選択

モンスターを倒しながらダンジョンを探索。宝石カードを見つけるとメダル配当が増加。HPが尽きるとゲームオーバー

ダンジョン最終階にある「クリアの証」を手に入れてダンジョンを脱出する。クリアボーナスとしてメダルをGETする

 操作パネルは方向レバーと攻撃、キャンセル(キャラクタの向き変更に使用)、アシスト(ナナメ移動に使用)、アイテムの4ボタンを使用する。

 「エターナルナイツ2」はターン制で、主人公が移動、攻撃、カード使用などの行動を取った場合、モンスターも1回動くというルール。階層式のダンジョンは部屋と通路に分かれ、新しい部屋に入るたびに体力は小回復する。次の階に進むための階段を見つけ、最終階の「クリアの証」を手に入れることでダンジョンクリアとなる。

■ 新職業「ヴァンパイアハンター」を加えた7つの職業

 職業は前作の6種に、新職業の「ヴァンパイアハンター」が加わった7種類。「体力」や「攻撃力」といったRPGでおなじみのステータスに加え、払い戻しメダルの獲得のしやすさを考えて職業を選択できる点が、メダルゲームである「エターナルナイツ2」ならではの面白みといえよう。

【ヴァンパイアハンター】
男はリヒター・ベルモンド、女は10月23日に発売されたDS「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」のシャノアをモチーフにしている。アクセサリーの付け替えでシャノアそっくりのキャラを作ることも可能


 3マス先まで届くムチで攻撃できる新キャラクタ。メダルを消費しない遠距離攻撃は確かに強いが、ムチが当たった敵を自キャラクタの隣に引き寄せてしまう。ムチを振るって攻撃を当てる→敵を引き寄せる→敵の攻撃、が1ターンとなっているので、他の職業の攻撃と比較しても有利すぎるというわけではない。

 ヴァンパイアハンターの真価はムチで遠距離のカードを回収できる点にある。例えば3マス先のアイテムを拾う場合、他のキャラクタは3ターン(3歩)かかってしまうが、ヴァンパイアハンターであればムチを振る1ターンの消費で済む。また、オブジェクトにムチを引っかけて移動することも可能。その間の床のトラップに引っかかることもない。デメリットとしては、通路内での視界が狭いことが挙げられる。

与ダメージと敵の引き寄せが1セットになっているムチ攻撃
アイテムの回収、障害物を利用した移動にもムチが活躍する


【戦士】【スラッガー】【魔法使い】
防御力と体力は最高クラスで、攻撃力も高い一般向けのキャラクタ。基礎能力が高い反面、魔法力は低い 攻撃力が最高で会心の一撃が出やすい。通路内の視界が広く、2マス先まで見通せる。新しい部屋に入っても体力が回復しない カードで回復や攻撃魔法を使用した際の威力が上昇する職業。通路内での視界は2マス。攻撃力と防御力は低ランク
【ピエロ】【ギャンブラー】【セイント】
ハンマーの衝撃波で前方数マスを攻撃できる。ダメージを受けるとたまにカードを落としてしまう 攻撃力は普通だが、ダンジョンクリア時に高配当が期待できる。宝石や宝箱がMAPに表示される 体力と攻撃力は低いが、敵を倒したときに仲間にすることがある。最初からプーニャという味方モンスターがいる


■ 3つのゲームモード

「ストーリー」は他のプレーヤーとの協力や対戦機能がなく、安心して練習に打ち込める初心者向けの1人用モード。空振りで敵を引きつける、その場で向きを変える、アイテムを使うタイミング、といったヒントが出るチュートリアルを兼ねているので、初心者は「ストーリーモード」から始めるといいだろう。

【プロローグ】
オデッセイ建国戦争より20年。
各地を荒らしていたモンスター達も姿を消し、世界に平和と秩序が戻りつつあった……。
そんなある日……。

・ストーリー

 「ストーリー」は作成したキャラクタでダンジョンに挑み、ダンジョンの最終階にある「クリアの証」を入手するとダンジョンクリア。最終ダンジョンをクリアすれば「ストーリーモード」クリアとなる。「ストーリーモード」を制覇すると、さらなる世界への冒険ということで、中級者向けの「クエスト」や店舗内協力モードの「ドリームオデッセイ」へ流れが繋がるようになっている。

ダンジョンクリアごとに主人公と仲間たちのストーリーデモによって物語が進行する。プロローグや会話デモの様子はまるで本格RPGのよう


・クエスト

 様々な条件のあるダンジョンをクリアし、ボスのいるダンジョンを制覇するモードが「クエスト」。クリアしたダンジョンはプレーヤー所有の「領地」となり、店舗内の他のプレーヤーの挑戦を受けると、領主のプレーヤーはボーナス報酬を受け取ることができる。

 今作では、クエストに難易度切り替え機能が追加され、ダンジョンに挑戦する前にタッチスクリーンでダンジョンの難易度を「イージー」、「ノーマル」の2段階に調節可能。

新たなボスキャラクタも登場! クエストをクリアして領地を手に入れることで、さらにボーナス報酬を受け取るチャンスが生まれる


・ドリームオデッセイ

 アミューズメント施設内のプレーヤーが協力してミッションをこなし王国を発展させるという、地元愛とユーザー同士の団結を感じられるモード。「エターナルナイツ2」では、ミッションの大幅増加、ミッションで入手した資材で作った建物(防衛施設など)の配置自由度向上、他の王国(店舗)と期間限定で領土を奪いあう「バトル」で新オーブが登場するなど新要素が実装されている。

王国マップの広さが倍増し、建物の配置における自由度も上がった。新ミッションも多数追加されている


■ 新モンスター

 「2」の追加要素として、新たなモンスターが多数登場することも挙げられる。その一部をご紹介しておこう。

【新モンスター】
近寄らないと姿を現さない「ポルタ」 斜めに移動できない箱モンスター「リックス」 風でプレーヤーキャラを吹き飛ばす「風神」


■ パワーアップしたホーム

 現在のプレイデータを確認できるホームも大幅にパワーアップ。ダンジョンで貯めたゲーム内通貨の「Arg」でアクセサリーを購入できる「ショップ」、スロットゲームが楽しめる「カジノ」の新ゲームなど本編以外の楽しみを搭載。カード合成や他の店舗のプレーヤーとマジックカードを交換できるモードなどもあるので、プレイの合間に覗いてみてほしい。

ホームにはカジノやカード合成やショップといったコンテンツが用意されている


■ 「エターナルナイツ2」ディレクター東 尚吾氏インタビュー

【東 尚吾氏】
競馬ゲーム「G1リーディングサイアー」やビンゴゲームなど多数のメダルゲームに携わった後、「エターナルナイツ2」の前身「モンスターゲート」でプログラムを手掛ける。「エターナルナイツ」シリーズではディレクションを担当。息子さんも「エターナルナイツ」がお気に入りだとか

 今回、「エターナルナイツ2」のディレクター東尚吾氏へのインタビューが実現したので、その模様をお届けする。ロケテストの様子や、「悪魔城ドラキュラ」シリーズとのコラボレーション、2009年内実装予定の「スピードバトル」など、貴重な話をお伺いすることができた。

――年の瀬の稼働ということで時期的にお忙しいですね。

東 尚吾氏(以下、東) 私はこの大事な時期に帰省できませんね。といいますか、万が一の緊急事態のために、ウチのチーム全員に「すまないけど、携帯の繋がるところにいてくれ!」と通達してあります(笑)。

――チームの一体感が伝わります(笑)。それにしても、全国ゲームセンターでアーケードゲームの体験版CD-ROMを配布するって珍しいですよね。

 アーケードでは多分初めての試みではないかと思います。11月と12月の各2回にわけて、総計6万枚ほど配布されるはずです。やはりもっと新規ユーザーさんを増やしていきたいですから。

――アーケードゲームにありがちなのですが、「周りは上級者ばかりで、やってみたいのに入りづらい」という初心者には、この体験版はありがたいですよね。

 どうしてもゲームセンターのゲームって取っ掛かりの悪いところがありますからね(笑)。公式サイトからの体験版ダウンロードもありますし、まずは触れていただいて、気に入ってもらったらゲームセンターに遊びに行ってもらいたいと思っています。

――ちなみに、公式サイトの体験版はどのくらいダウンロードされているんですか?

 ここには集計した数字はないのですが、初日から1,000件以上のアクセスがありましたね。

―― 「エターナルナイツ2」のロケテストの反応はいかがでしたか?

 かなり盛況でした。郊外店でのロケテストなので「人が来るかな?」とは思ったのですが、ありがたいことにコアなファンの方々に遊びに来ていただけました。常に満席状態が続いていましたね。

――ユーザーさんからはどのような反応がありましたか?

 人気の高いコンテンツのオンライン対戦モードに関する意見が多かったですね。オンライン対戦中に回線が切れたときのフォローをしっかりしてくれ、不正をしているユーザーがいたらランキングから除外してほしい、とか。難しいところではありますが、きちんとご意見を参考にして運営していこうと思います。「ヴァンパイアハンター」も好評でした。

――「悪魔城ドラキュラ」シリーズとの連動はどういう経緯だったのでしょうか?

 こちら側からのお願いですね。発端はユーザーさんの声で、「遠距離攻撃したい」という要望が多かったんです。でも、弓などにしてしまうと無敵なので(笑)。遠距離攻撃はできるけど、しっかり反撃を受ける、という攻撃を考えた時に、「あ、ムチだ。ムチでコナミだったら『ドラキュラ』だよね」ということで決まりました。そこで『ドラキュラ』チームのIgaさんにお願いしたら、快諾していただけました。強すぎると危惧される声もネットであるんですけど、攻撃力や防御力を下げるなどバランスは調整してあります。「悪魔城ドラキュラ」以外にも、コナミのアーケードゲームとのコラボレーションを検討しています。ぜひ楽しみにしていてください。

――期待しております(笑)。なぜ「ストーリーモード」を搭載したのでしょうか?

 やはり新規ユーザーの方のケアですね。「エターナルナイツ」シリーズはモードも多く、カード合成やカード交換などできることが多いのですが、それらの要素を一度に見せてしまうと「何をしていいかわからない」と引かれてしまうと思いました。そこで、物語を楽しみながらゲームに慣れることができる、ストーリーモードを実装しました。初めてのプレイ時は「ストーリーモード」のボタンがとても大きく表示されるようになっています。

――慣れてきたら「クエスト」や店舗内協力モードの「ドリームオデッセイ」に進むという段取りですね。

 そうですね。お店のユーザーがチームになって1つのアイランドを育てていく、ドリームオデッセイはこのゲームの中核だと思っていますので。ドリームオデッセイのミッションでも新しい物があります。プレーヤー全員が同時にミッションのダンジョンをスタートし、最初にダンジョンをクリアした人が報酬を総取りという物です。これはすごく難しいので、早いもの勝ちというわけにもいかないと思います。開発スタッフも「本当にクリアできるのか?」という感じですから(笑)。

――プレーヤー全員が話し合って一斉スタートするのですか?

 いえ、1時間前にモニターに「~時ミッションスタート」という告知が流れるようにしています。携帯電話のコナミネットDXで自分が遊ぶ店舗を登録しておけば「ミッションが起きますよ」というのは確認できます。本当はメールでお知らせできるようにしたいのですが……検討中です。

――他店舗と領土を奪いあう「バトル」も盛り上がりそうですね。

 人気コンテンツですね。話は変わりますが、前作「エターナルナイツ」のバトルモードで首位決定戦をやったのですが、一方の店舗はギャラリーが30人くらい、もう一方の店舗はギャラリーが20人くらいいてくれたそうです。かなり盛り上がったようですね。

――優勝したのはどこですか?

 グループAが名古屋のキングジョイさん、グループCが大阪のメインストリ―ト道頓堀さんでした。

――プレイを見ながら語り合える仲間ができるのも、アーケードゲームの良いところですね。

 「エターナルナイツ」を遊んでくださっているプレーヤーさんには、「ここはこうやるといいよ」と親切に教えてくれる人もいる。うまい形でコミュニティができてくれるといいですね。

「これまでムサイキャラが多かったので、ポスターにはカワイイ系の女戦士を起用した」と話す東氏

――今後、「バトル」の仕様追加の予定はあるのでしょうか?

 来春実装予定で今作っているところなのですが、「スピードバトル」というモードを追加予定です。今までのバトルは集団戦だったのですが、「スピードバトル」は個人戦。みんなでわいわい楽しめる楽しいゲームにしたいですね。

――メダルゲームということで高配当も狙いたい気もするのですが、そういった遊び方はできるのでしょうか?

 「エターナルナイツ2」はビデオゲームとメダルゲームの中間を目指していますから、他のゲームのようにドカンとメダルが増えることは少ないんですよね。ただ、これも春からですが、「エターナルナイツ2」は同店舗にあるコナミの全メダルゲームに連動してジャックポットが当たるという「ミリオネット」にも対応予定です。ぜひ、「ミリオンジャックポット」で大きな当たりを目指してほしいですね。

――最後にユーザーに向けてメッセージをお願いします。

 続編のゲームですが、「ストーリーモード」の実装により新規ユーザーにもゲームに自然に慣れていただける内容になっています。アクセサリー、ダンジョン、モンスター、アイテムを大幅に追加し全方位的にパワーアップしていますので、コアユーザーの方々も引き続き楽しんでいただけると思います。「エターナルナイツ2」をどうぞよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

※今後、KONAMIが展開する全てのe-AMUSEMENT対応メダルゲームをつなぐ新たなサービス。店舗や機種をまたいだ全国規模のジャックポット、店舗内KONAMI商品を組み合わせた連動演出などを実施。

(C) 2008 Konami Digital Entertainment

□KONAMIのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「エターナルナイツ2」の特設サイト
http://www.konami.jp/am/ek2/
□関連情報
【12月3日】KONAMI、AC「エターナルナイツ2」
12月17日稼働開始。「悪魔城ドラキュラ」とのコラボも実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081203/ek.htm
【11月26日】KONAMI、AC「エターナルナイツ2」
PC用体験版の配布を開始。AC版との連動キャンペーンも実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081126/ek.htm
【11月19日】KONAMI、AC「エターナルナイツ2」
新要素が多数追加され12月中旬に稼動開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081119/ek.htm

(2008年12月16日)

[Reported by 福田柵太郎]



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