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★オンラインゲームレビュー★

「DAoC」のMythicが手がけた期待の新作MMORPG!
今すぐ挑戦できる様々なRvRコンテンツを堪能しよう

「Warhammer Online: Age of Reckoning」



 全世界が登場を待ち望んでいた大作MMOPRGが、2008年9月18日に、ついに正式サービスを開始した。その名は「Warhammer Online: Age of Reckoning」(以下「WAR」)。Ream vs Ream(RvR)という概念を生み出した名作ゲーム「Dark Age of Camelot(DAoC)」を手がけたMythicが送り出す最新作だ。発表から4年、待ちに待ったファンも多いことだろう。

首都アルドトルフで行なわれるオーダーとデストラクションの戦いを描いたトレイラ―は必見
 中世ドイツをモデルにしたオールドワールドというファンタジー世界で、ドワーフやオーク、エルフなどおなじみの種族たちが入り乱れて戦う。そんな戦争の雰囲気を、まずは公式の美しいトレイラーでたっぷりと味わってほしい。トレイラーに出てくる、怪物の口の中にはいって移動する技や、プレーヤーを飛ばす投石機、火を噴く魔法使い、トレイラーの最後に出てくる魔獣などはすべて、ゲームの中でプレーヤーが実際に使うことができたり、戦うことができる要素なのだ。

 先行している数多くのMMORPGと同じく、このゲームもファンタジー世界を舞台として、エルフやオーク、ゴブリン、ドワーフらおなじみの種族が登場する。しかし、中世ドイツをモデルにした世界観には、今までのゲームとは違う重厚な存在感がある。対人をメインコンテンツに据え、人気ファンタジーウォーゲームをバックボーンに持つこのゲームが、TOPを独走している「WoW」にどれほど迫れるのかも気になるところだ。

 戦いの舞台となるのは、オールド・ワールドと呼ばれる世界。人間たちが住むエンパイアでは、謎の疫病が流行り、さらに北方からは“混沌”を信奉する人々が侵略の手を伸ばしている。同時にエルフの故郷ウルサーン島やドワーフ達の国も侵攻を受ける。この未曽有の危機に、エルフ、ドワーフ、人間は「オーダー」という同盟を組んで対抗する。

 プレーヤーは侵略側のデストラクション、対抗するオーダーのどちらかの勢力を選び、それぞれの目的を果たすために闘う。戦争をメインコンテンツに据えたゲームだけに、さまざまな対人戦のバラエティが楽しめるこのゲーム。現時点では残念ながら英語版のみ、海外サーバーのみのサービスで、プレイするためにはそれなりの英語力を必要とするが、日本から接続している熱心なファンも多い。今回は開始直後の状況や、特徴のあるシステムについてレポートする。


■ イギリスで生まれたファンタジーウォーゲームを下敷きにした、ダークな世界観

中世ドイツをモデルにした町並み。町には銀行や図書館のほか、裁判所や牢獄もある
ブライドウイザード大学がある付近は、スラム街になっている
 「WAR」は、イギリスのGAMES WORKSHOPが発売したファンタジーウォーゲーム「Warhammer」を原作としたMMORPGだ。“暗黒時代”とも言われる、血なまぐさく死の気配に満ちていた中世ヨーロッパの雰囲気を取り込んだ無骨な作風が人気で、その重厚さはゲームにも遺憾なく取り入れられている。

 たとえば、人間たちが暮らす帝国エンパイアでは、あちこちで放火や略奪が横行している。ドワーフの世界では殺されたドワーフの白骨が鎖に縛られたまま放置されているし、捕まったエルフの捕虜はいたぶられ嘆いている。オーダの首都アルドトルフにはスラムがあったり、盗賊団の隠れ家があったりとこれまた物騒だ。ファンタジーという言葉が持つ、リリカルな雰囲気はこのゲームとは無縁なのだ。

世界には6つの種族が暮らしていて、オーダー(秩序)とデストラクション(破壊)という2つの同盟に分かれて戦っている。プレーヤーはどちらかの勢力にキャラクタを作る。公平を期すために、1つのサーバーでは、片方の勢力にしかキャラクタは作れない。11月現在では、ややデストラクションの方が多いようだ。

種族は、デストラクション側がグリーンスキン、ケイオス、ダークエルフ。オーダー側がドワーフ、エンパイア、ハイエルフをそれぞれ選択できる。それぞれの種族に回復、攻撃、盾の役割をする職業があるので、種族による特徴はそれほど顕著ではない。見た眼で好きな種族を選べばいいだろう。

 ちなみに正式サービス開始直後には、特定のサーバーに人が集中したために、2時間待ち3時間待ちが発生し、今日はもう無理だとあきらめる人もいた。そのため、すぐにサーバー間のキャラ移動サービスが発表され、人が各サーバーに散らばるようにサーバーごとの経験値ボーナスなども導入された。そのおかげで現在は、待ち時間なく快適にプレイができるようになった。

 選択できるサーバーは現在55、ほとんどが北米向けで、6つがオセアニア向けとなる。残念ながら今のところアジア向けのサーバーはないが、韓国では正式サービスが予定されている。

 サーバーの種類は「Core」、「OpenRvR」、「Roleplay」の3種類。「Core」は特定のRvRエリア外では対人フラグが立たない。「OpenRvR」は常に全域がRvRエリアになっており、いつでもどこでも対人戦が発生する可能性がある。「Roleplay」はテーブルトークRPGのように、キャラクタになりきってプレイするサーバーであり、相応の英語力がないときつそうだ。ちなみに11月の段階で日本人が多いのは北米の「Skull Throne」、オセアニアの「DarkLands」(どちらも「Core」)だった。

選べる種族は6種類。キャラは1つのサーバーに10人まで作成できる デストラクションのグリーンスキンは宇宙からきた胞子という設定なので、男性しかいないのだ
ウォーリアプリーストは、タイトルにもなっているウォーハンマー(鉄鎚)を持って戦う アルドトルフの港。首都のクエストをクリアすると、首都ランクが上昇する
ダークな世界観が売りだけあって、港には死体を積んだ荷車などもある ドロップアイテムや生産品は、オークションで取引が可能
トロフィーは、図書館にいるNPCが売ってくれる レベル20になったら、マウントを買うことができる。種類は馬、恐竜、イノシシなど種族によって違う



■ シナリオ、KEEP戦など豊富な対人コンテンツでレベル1からRvRを楽しめる

3つの場所で対立している種族がそれぞれ同盟を結んでいる
地図で現在の勢力バランスを確認することができる。黄色いマークは中立地帯だ
 「WAR」のメインとなるRvRエリアは、レベルによって4つの「Tier」に分かれている。「Tier」はレベルごとに区切られた対人の制限で、T1はレベル1~11まで、T2は12~21までといった具合にRvRエリアが分かれている。

 この際注意したいのは、低レベルのキャラクタが低い高い「Tier」でプレイすることはできるが、その逆はできないところだ。たとえばT3相当のキャラクタでT1のRvRエリアに入ると警告文が出て、警告を無視して滞在し続けると無力なニワトリに強制変身させられてしまう。弱いものを襲うやつはチキン(弱虫)というわけだ。

 全域がRvRエリアの「OpenRvR」サーバーをのぞき、マップはクエストを行なうPvEエリアと対人戦専用のRvRエリアに分かれている。RvRエリアには雑魚NPCがおらず、純粋に対人のみを楽しむことができるようになっている。

 RvRエリアに入れば、レベル補正でそのTierでの平均値までHPが上がるので、極端な話、レベル1でも対人戦を楽しむことができる。戦闘の勝敗は、右上のパラメーターで表示され、現在どちらの勢力が優勢なのか地域ごとにわかるようになっている。

 またそれぞれのTierには「シナリオ」という対人戦専門のインスタンスマップがある。シナリオは人数を限定し、特定のルールに沿って戦う対人戦コンテンツだ。1回の時間は最大15分と短く、マップは複数用意されているのでメリハリの利いた戦闘が楽しめる。

 「シナリオ」への参加は個人でもグループでも可能で、右上にあるJoinアイコンをクリックすれば、首都以外のすべての場所から参加することができる。ウォーキャンプにはシナリオに関するクエストもあるので、受けたあと参加すると経験値がもらえて少しお得だ。

対人戦エリアにあるKeep。Keepの攻防戦がフィールドでのRvRのメインコンテンツとなる ランクの低いRvRエリアに入ると、鶏に変身してしまう。なかなかかわいい
ハロウィーンに行なわれた、RvRエリアでのシナリオ。先に100人殺したほうがボスと闘うことができた 人気のあるハイエルフT3のシナリオ。お互いを溶岩におとしあいながら玉を取りあう



■ グループを組むわずらわしさなしに、手軽にパーティプレイを楽しめる新要素「パブリック・クエスト」

ハイエルフで始めた時に、最初にあるパブリック・クエスト。ボスは巨大なドラゴンだ
パブリック・クエストはソロでも参加可能。敵の再ポップが速いので、経験値稼ぎにももってこいだ
 大人数でパーティーを組んで敵を討伐するRaidは「WAR」における花形コンテンツだが、パーティーを組むのに時間と手間がかかるのが欠点だ。その欠点を解消して、お手軽にRaid気分を味わえるようにしたのが「パブリック・クエスト」だ。

 パブリック・クエストは特定のゾーンに侵入すると自動的に始まるクエストで、その場所にいさえすれば誰でも参加することができる。例えば「敵を150体倒せ」などの条件をクリアすることでステージが進み、最後のボスを倒すとレアアイテムなどの報酬を手に入れることができる。

 パブリッククエストは「ch」という単位で分かれている。「ch」が低いほどレベルの低い敵がいるパブリック・クエストで、同じ「ch」の中に複数のパブリック・クエストがあることもある。

 パブリック・クエストにはそれぞれストーリーがあり、ストーリーに沿って進行していく。例えばハイエルフch1では、上陸してきたダークエルフ軍と戦うことになる。一定数の敵を倒すと章が進み、最後は巨大なヒドラが登場する。ほとんどのパブリック・クエストは3~4章仕立てで、最後は巨大なボスと闘うことになる。

 通常のクエストで目的地となる場所は、パブリック・クエストの周辺部が多い。クエストのために行ってみると、先にいたプレーヤーがパブリック・クエストを進めていて、そのまま一緒にクリアしてしまうといったことも可能だ。

 またオープンパーティーという、誰でも検索可能で出入り自由なグループでパブリック・クエストを進める仲間を募ることもできる。少しずつ人数が増えていって、終わるころには10人以上が参加していた、なんてことも珍しくはない。

オープンパーティーには、右上にあるアイコンからいつでも参加できる 人が増えると24人まで参加可能なウォーバンドになる
国全体に謎の疫病がはやっているエンパイアのパブリック・クエストはゾンビがらみの話が多い ドワーフとグリーンスキンのエリアは、RvRエリア以外にも隣接しているところが多く、両陣営のパブリック・クエストが存在しているところもある



・情報満載知識の書を解読すれば、ゲームの楽しさは倍増間違いなし

知識の書を埋めていくのも、このゲームの楽しみ方の1つ
 プレーヤーがゲーム中で体験した事は、さまざまな形で“知識の書”に記録される。たとえば戦った敵の種類や説明、出会った有名人の名前、訪れた地域の説明など「WAR」を楽しむための様々な設定が網羅されている。

 現在受けているクエストの一覧も、すべて知識の書で確認できる。クエストの文章は、読まなくても進行に支障のない設定部分、クエストの詳細、狙うターゲットの名前などに分かれて表示されていて、同じクエストをこなすのにも、背景にある物語を知ってるのといないのとでは、緊張感や達成の充実感も段違いだ。

 エルフなら美文調で、ドワーフやオークなら少したどたどしい無骨な英語でと、種族ごとの特徴も出してある。ぜひ辞書と格闘しながら読んでみてほしい。

 また、新しいモンスターを倒したり、初めての場所に行ったりすると、知識の書がUNLOCKする。UNLOCKの条件は実に多種多様で、知識の書を完璧に埋めようと思ったら、かなりの努力と時間が必要なのは間違いなさそうだ。

訪れた場所の説明。各地域には、驚くほど詳細な設定がある 殺したモンスターの数や、種類も細かく記録される。これらはトロフィー入手の条件にもなっているのだ



■ 12月には新キャリア2種を追加。さらに、第3勢力追加の可能性も?

 「WAR」の醍醐味はなんといっても対人戦だが、世界観を楽しむPvEの要素もかなり細かく作りこまれている。首都攻略に欠かせないセット装備と呼ばれる高レベル用の装備を手に入れるには、PvEが必須だ。

 高レベルプレーヤーの増加と共に、対人戦は日々激しさを増している。主要な施設が陥落すると、全エリアに告知されるので、すぐに馳せ参じることができる。北米サーバーのコアタイムには、常に10~100人規模のkeep戦がどこかで起こっているといった感じだ。

 キャリアの大きなバランス調整に加え、12月には“ブラックガード”と“ナイトオブザブレイジングサン”という2つのTankキャリアが新たに追加される。この2職を先行して作成する権利を得られるイベント「ヘヴィメタル」が11月18日~12月1日に実施された。キャンペーン期間中のみ遊べるシナリオなどでポイントをためると、人よりも少し早く新キャリアをプレイできるほか、スペシャルアイテムが手に入る。

 これからもどんどん進化していきそうな「WAR」。開始して2か月半が経過し、そろそろ新要素を求めるプレイヤーの声も大きくなっている。それに応えて、12月に導入予定の1.1パッチでは、対人要素の変更や追加も発表された。

 内容は、はRvRエリアへのクエスト追加や、オープンRvR専用の名声システム、インフルエンスの導入などだ。現在はプレイヤーがお手軽なシナリオに集まりがちだが、この変更でフィールドのRvRが盛りあがりそうだ。また、今冬からは、ギルドが砦をアップグレードできるような新しい要素も導入される予定だ。

 25年の歴史を持つ原作には、ゲームには登場していない場所や種族がまだまだ多く存在している。今後それらの要素がどんなふうにゲーム内に登場してくるのか、「WAR」の進化に期待したい。

期間イベント「ヘヴィメタル」のために設置されたシナリオ「REIKLAND FACTORY」。起伏に富んだ地形とギミックが楽しい 毎日1つのクエストをこなしていくと、トロフィーやマントがもらえる


"Warhammer" (C)/ and/or (R) GW Ltd; Website (C) 2008 Electronic Arts Inc. All Rights Reserved. All trademarks are the property of their respective owners.


□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.eajapan.co.jp/
□「Warhammer Online: Age of Reckoning」の公式ページ
http://www.warhammer-online.jp/

(2008年12月1日)

[Reported by 石井聡]



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