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★Wiiゲームレビュー★
任天堂株式会社から発売されたWii「キャプテン★レインボー」は、自由の国マメルカで人気絶頂だったヒーロー「キャプテン★レインボー」をメインキャラクタとした、アクショベンチャー（アクションアドベンチャー）だ。「キャプテン★レインボー」は、時代の波に飲み込まれ、番組の視聴率はみるみる低下し……降板させられてしまう。キャプテン★レインボーこと主人公ニックは、“このままでは終われない”と、願いを叶える不思議な力があると言われている「ミミン島」に向かう。もう一度子供達の憧れのヒーローに返り咲くために。 では、発売からはちょっと日が経ってしまったが、本作の魅力をお伝えしていきたい。 ■ 懐かしの任天堂キャラクタが大集合 ミミン島では懐かしい任天堂のちょっとマニアックな（?）キャラクタ達が多数登場する。「新・鬼ヶ島」より「ひかり」、「謎の村雨城」からは「鷹丸」、「スーパーマリオUSA」の「キャサリン」、「デビルワールド」の「デビル」、「ギフトピア」の「マッポ」、「ゼルダの伝説 夢を見る島」からは「トレイシー」、「パンチアウト」の「リトルマック」など、任天堂ファンならニヤっとするようなキャスティングになっている。また、マリオやリンクの肖像画が飾られている館なども出てくる。このどことなくシュールな世界観が、本作の1つの魅力となっていることは間違いないだろう。
■ Wiiリモコン＋ヌンチャクでの操作とセーブ 操作にはWiiリモコン＋ヌンチャクを使う。基本的にヌンチャクで移動し、Wiiリモコンでアクションなどを行なう。ヌンチャク無しでは遊べないので、プレイする場合は必ずヌンチャクを用意しておこう。ハードなアクションを求めるゲームではないので、年齢やゲーム歴を問わず誰でも簡単に操作できるだろう。 セーブデータは3つあり、好きな所にセーブできる。セーブ方法はユニークで、拠点となる神社に隣接している「かわや」でセーブする。ゲームが進むと「かわや」以外でもセーブできるようになる。
■ ユニークな物語導入部から序盤までの流れ
子供達のヒーローに返り咲く夢を叶えるべくボートでミミン島に向かう主人公ニック。海で謎の生物ミミンが溺れている現場に遭遇する。ヒーローであるニックは、当然ミミンを助けるべく、キャプテン★レインボーに変身して海に飛び込む。だが、水はキャプテン★レインボーの弱点なのだ。水を浴びたキャプテン★レインボーは変身が解け、ニックに戻ってしまう。さらに、ニック本人もカナヅチであり、溺れて気を失ってしまう。 浜辺に打ち上げられたニック。気絶しているニックのそばには、先ほど溺れていたと思われる1匹のミミンが。助けようとしてくれたニックへのお礼なのか、ミミンの耳が取れてニックの腕に腕輪として装着される。この腕輪が大事なアイテムだとわかるのは、もう少し先の話だ。目が覚めたニック。そして、何もわからないまま冒険が始まる。 浜辺から坂道の方にミミン達が変身ベルトを持って走っていってしまう。ミミン達を追いかけて坂道を登り、その先にある神社に行くことが最初の目的となる。ヌンチャクのコントロールスティックを動きたい方向に倒すだけなので、操作は簡単だ。浜辺には謎の壁画と岩があるが、現時点ではどうにもできないので無視して進む。坂道の途中にあるハニワはBボタンで出せる体当たりで壊せる。壊すと中からアイテムが出ることがあるので、壊せそうなものを見かけたら手当たり次第体当たりしよう。体当たりはBボタンを押しっぱなしにすると溜めることができる。溜めが大きいと体当たりの飛距離が延びるのだが、空振りすると転んでしまって一定時間動けなくなることは覚えておこう。
境内には、ミミン相手に紙芝居をしている神社の巫女・ひかりがいる。誰かと会話したり、何かを調べたりするにはWiiリモコンでポインターを対象物に合わせてAボタンを押す。ニックを対象物に近寄らせてAボタンを押してもいい。ひかりに話しかけると、「神社に来て欲しい」と言われるので、神社に向かう。そこで、このミミン島には願いを叶えたい人が多くいるが、誰も願いを叶えられておらず、願いを叶えるにはニックが装着している星に選ばれし者の証「ミミンの腕輪」が必要だと教えてくれるのだ。さらに、神社にある壁画の謎を解けば、願いを叶えるためにひかりが知っている全てを教えてくれるという。ひかりから島の「地図」とひかりへの直通電話「みこでんわ」をもらって神社を後にする。ひかりからもらった「みこでんわ」は、何をすべきかわからなくなった時にヒントがもらえる優秀なアイテム。何度でも使えるので気軽に使っていける。 島を歩いて、神社北東にある壁画の側に行くと突然「ミミンの腕輪」が光り始め、壁画のあった部分が洞窟の入口となる。洞窟の中では「変身ベルト」が入手できる。これでいつでもキャプテン★レインボーに変身できるようになる。 キャプテン★レインボーへの変身と、変身の解除は十字ボタン下で行なう。変身中は移動速度が速くなり、Aボタンでヨーヨーが出せるようになる。ヨーヨーは攻撃だけでなく、障害物を破壊したりと、物語を進めるためには必要な能力となる。変身中は画面左上にある「レインボー変身メーター」が減っていく。メーターがゼロになるとゲームオーバーとなってしまうので注意が必要だ。また、変身は滝や海など、水に触れると解けてしまう。再度変身したいなら、水場から離れて十字ボタン上を押すだけでいい。メーターは木の実など、ミミン島に自生している食べ物を摂取することで回復できる。メーターがゼロになる前に食べ物を摂取するか、変身を解除するように気をつけよう。ここからがこのゲームの本番だ。
変身できるようになったので、神社の壁画へ向かう。変身した姿は壁画に描かれている絵とそっくりだ。壁画に体を合わせると壁画が光り輝き、奥に小さな部屋が出現する。中にはつづら(どう見ても『ディスクシ○テム』だが……)がある。つづらのくぼみにヨーヨーを入れると、中からダブルヨーヨーパネルが出てくる。ダブルヨーヨーパネルは必殺技パネルで、ベルトに装備すると必殺技が使えるようになる。Wiiリモコンとヌンチャクをシェイクするとエネルギーが溜まっていく。エネルギーがマックスになったら狙いたいところをポイントしてAボタンを押すと必殺攻撃が発動する。今まで壊せなかった障害物を破壊したりと物語を進める上で必要となる。 壁画の謎を解いたので、ひかりから願いを叶えることについて話が聞ける。願いを叶えるためには星の力が必要で、星降る夜……流星夜の時だけミミン島に流れ降る「スター」が願いを叶えてくれるという。みんなの願いを叶えられるのはミミンの腕輪と願いを叶えたいという強い心を持つニック(キャプテン★レインボー)だけなのだ。 ストーリーを進めながら行動範囲を広げ、住民との絆を深めつつ、みんなの願いを叶えていく。もちろんニックの願いは叶えたいが、みんなのヒーローであるキャプテン★レインボーなら、自分の願いを優先せず、みんなの願いを先に叶えるだろう。 ■ 夢が叶う流星夜
キラリンと呼ばれるアイテムを20個集めると夢を叶えられる流星夜となる。流星夜になるとスターがミミン島のどこかにふってくるので、まずはスターを探してゲットする。後はスターをミミン島の北の果てにある天上界の祭壇まで運べば夢が叶えられる。 スター運びはすんなりとはいかない。1つ目が時間制限。スターが存在できる時間は限られていて、一定時間経過すると消えてしまう。スターが消えると流星夜が終わり、通常の状態に戻ってしまう。もちろん、集めたキラリンの数も0個に戻る。2つ目はシャドーという謎の黒いモンスターの存在。スターを奪いにシャドーが襲ってくるのだ。スターを持っている状態でタックルされると瞬間スターバトルが始まる。ドラが鳴った瞬間に素早くAボタンを押す簡単なミニゲームだ。勝てばスターを取り返せるが、負けるとシャドーにスターを奪われてしまう。スターを奪ったシャドーは魔方陣まで移動して暗黒のフォークダンスを始める。一定時間経過するとスターは消えてしまうので、なるべく早くシャドーにタックルしてスターを取り返す必要がある。タックルすると再び瞬間スターバトルになるので、確実に取り返したい。 キャプテン★レインボーに変身している間は移動速度が上がるので、メーターがある限り、変身した状態で運ぶと楽になる。ニックの状態でもシャドーのタックルには癖があるので、ジグザクに走りながらタックルが来た瞬間にBボタンを押して体当たりを出すことで回避できる。 ストーリーを進めてミミン島住民との絆が深まっていると、スターを運ぶ手伝いをしてくれる。絆の深い住民に話しかけるだけでOKだ。同行してもらうとZボタンでスターをパスしながら運べる。また、一緒にスターを運ぶことで住民の夢を叶えることができ、夢が叶った住民は島からいなくなる。もちろん、住民を無視してニックの夢を叶えることもできるが、みんなが幸せとなるエンディングは迎えられないだろう。
■ 最後に 懐かしくてちょっとマニアックなキャラクタがたくさん登場する本作。それぞれのキャラクタを見るたびに、昔プレイしたゲームを思い出した。友達と一緒に「デビルワールド」をプレイしたこと、「謎の村雨城」は難しくて結構苦戦したことなど、懐かしい思い出がいっぱい甦ってきた。ただし、マニアックなキャラクタが出るからといって難易度は高くない。メーターにさえ気をつけてプレイしている限り、ゲームオーバーになることはなかった。アクションより、ストーリーやキャラクタを楽しむゲームと言えるだろう。 軽いアクションアドンベンチャーやちょっとマニアックな任天堂キャラクタに会いたい方は、プレイしてみてはいかがだろうか? (c) 2008 Nintendo
□任天堂株式会社のホームページ (2008年11月13日) [Reported by 木原卓]
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