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新型PS3(CECHL00シリーズ)発売!
消費電力などをチェックしてみた

10月30日 発売

価格:39,980円

カラー:クリアブラック
    セラミック・ホワイト
    サテン・シルバー



80GB版の同梱物一覧。コントローラがDUALSHOCK3になっていることと、期間限定の「グランツーリスモ5プロローグ Spec III」のディスク版が付属していることが主な違いか
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、10月30日、新型プレイステーション 3(CECHL00シリーズ)を発売した。従来のPS3と異なるのは、HDDが40GBから80GBへと倍増し、PS3至上最高のHDD容量となったこと。そして、同梱されるコントローラがSIXAXISからDUALSHOCK3になったことの2点。ボディカラーは40GB版と同じく、クリアブラック、セラミック・ホワイト、サテン・シルバーの3色がラインナップされ、期間限定で「グランツーリスモ5プロローグ Spec III」のディスク版が同梱されている。なお、同日から、併売される40GB版の価格は39,980円からオープンプライスへと変更されている。

 僚誌AV Watchの西田宗千佳氏のインタビュー記事において、「40GB版では90nm世代のプロセスで製造されていたRSXが、80GB版では65nm世代に変更される。SCE広報の説明によれば、日本では出荷される80GB版の全数がCell、RSXともに65nm世代となる」とあるように、80GB版は見た目には40GB版と大きな差はないものの、メインとなるプロセッサ2つが新プロセス版になっている。そこで、実際に80GB版を購入し、その消費電力などをチェックしてみることにした。また、初代PS3の20GB版/60GB版とも消費電力の違いなどを調べてみることにした。


■ 外観チェック

左が80GB、右が40GB版。まったくといっていいほど筐体に違いはない
 まずは40GB版と外観の違いに関してチェックしてみる。基本的には、ボディ筐体は同一のものが使われており、排気口の数などもチェックしてみたが、まったく同一のものになっている。縦置き時に上側となる本体右面にある、本体内蔵各種ソフトウェア関連のテクノロジロゴに若干の違いがあるが、規格が変わったわけではない。また、40GB版には、本体左側のHDDスロットのふたにシールが貼られていたが、それがなくなっている。

上下左右どこからみても、ボディに大きな違いは見当たらない


■ ゲームプレイ時の消費電力や熱などをチェック

 続いて、ワットチェッカーを利用して、消費電力の違いや、本体の熱など、気になるところをチェックしていこう。検証には、「グランツーリスモ5プロローグ Spec III」のディスク版をインストールし、アーケードモードを数回プレイした過程を採用した。システムソフトウェアは2.4台を使用。初代(60GB版)と40GB版は「グランツーリスモ5プロローグ Spec III」に付属しているものをインストールし2.42に、80GB版は初期状態の2.45の状態で検証した。ちなみに、80GB版の初期状態では、HDD容量が64GB/74GB(空き/全体)となっていた。

 変わらなかったのは、BDドライブを含めた本体からの音。PS3はもともと静音に関してかなり気を使ってあるハードウェアだと感じられたが、世代が変わってもこのあたりに関してはまったく変わらず静かだ。むしろ、検証中は編集部のあるフロアのエアコンの風切り音が気になるほどで、一般家庭に置いてあっても、本体を見ない限りは、動作中かどうかほとんどわからないレベルであることに変わりはない。

本体(型番)消費電力後部排気口の熱(体感)後部排気口の風量(体感)
20GB版/60GB版
(CECHB00)/(CECHA00)
190W前後 5 5
40GB版
(CECHH00)
145W前後 3 4
80GB版
(CECHL00)
128W前後 2.8 3.8
※熱、風量に関しては、20GB版/60GB版を5とし、残り2機種を体感で判断したもの

 消費電力に関しては、本体起動からディスク読み込み、ゲーム起動、インストール、そしてアーケードモードのプレイ、さらにリプレイ終了までの状態で、もっとも消費電力が大きかった数値を記してある。実際にプレイするときは5~10W前後下がり、ホームメニューでのアイドル時はさらに20~30W前後下がる。

20GB版/60GB版 40GB版 80GB版


 また、熱に関してだが、基本的に40GB版と60GB版に決定的な差は感じられなかった。80GB版のファンの風量がちょっとだけ40GB版より少ないと感じられたことぐらいか。だが、それも微々たるものだ。

 全体的に見て、初期型ユーザーからすると違いがはっきりわかるが、40GB版ユーザーはあまりわからないかもしれない、という程度の変化ではあったが、世代の違いは結果に確実に表れている。初期型を使っている記者は、たまにPS3を消し忘れて家を出てしまい、帰ってみたらテレビ周りが若干暖かく感じたことはあるが、これだけ廃熱に違いがあるのなら、「ちょっとうらやましい」と感じられたのは確かだ。

□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□ニュースリリース
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20081009_ps380gb.html
□関連情報
【10月9日】SCEJ、東京ゲームショウ2008「プレス・カンファレンス」でPS3 80GBを発表
PlayStation Home年内オープンβスタートなどネットワーク関連スケジュールを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081009/scejp.htm

(2008年10月30日)

[Reported by 佐伯憲司]



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