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日本一ソフトウェア、PSP「夢想灯籠」紹介イベントを開催
“輪廻転生”をテーマにした伝奇アドベンチャーゲーム

10月25日 開催

【夢想灯籠】
2009年 発売予定

価格:5,040円(通常版)
   7,140円(初回限定版)


メインビジュアル
日本一ソフトウェアの取締役開発部部長・新川宗平氏
 株式会社日本一ソフトウェアは、2009年発売予定のPSP用ゲームソフト「夢想灯籠(むそうとうろう)」のタイトル紹介イベントを、東京・秋葉原のゲーマーズ本店8階のイベントスペースにて開催した。

 このイベントは一般参加の他、個人ブログやサイト管理者などを招待して、「夢想灯籠」を紹介するというもの。イベントは、主催者代表として、日本一ソフトウェアの取締役開発部部長・新川宗平氏の挨拶から始まった。

 まずは「夢想灯籠」の紹介ということで、開発プロデューサーである株式会社フォグ 代表取締役の宗清紀之氏、イラストレーターの株式会社セブンギアの飯沼俊紀氏、そしてプレゼンテーターとして日本一ソフトウェア プロデューサーの井上恵一氏が登壇。司会進行は、株式会社ブロッコリーの中田知宏氏が務めた。

 「夢想灯籠」は、PSP用として開発されている伝奇アドベンチャーゲーム。平安時代から続く鬼と人間の戦い、そして“輪廻転生”をキーワードにした悲しい運命の物語が展開する。パッケージは通常版と初回限定版が用意されており、通常版は5,040円、初回限定版は7,140円となる。

 発売は2009年の予定で、目処としては「2009年の冬の寒い時期が終わるまでにはお店に並べたいなと思います」(井上氏)という。宗清氏は「開発のほうも第4コーナーを出て直線に入ったという状況です。ゲームを作っていて非常につらいのは、直線が何メートルあるかわからないところです。あとはゴールがかすかに見えるかなという場所には来ているかなと」と開発もかなり大詰めに来ていることを伺わせた。

 本作は、日本一ソフトウェアとフォグ、ブロッコリーの3社協力プロジェクトとして進められている。歌曲制作をブロッコリー、開発をフォグ、企画・制作を日本一ソフトウェアがそれぞれ担当している。開発会社のフォグは、今年で設立から12年目を迎える会社で、「久遠の絆」、「風雨来記」、「ミッシングパーツ」、「雨格子の館」など、アドベンチャーゲームを専門に手がけている。日本一ソフトウェアとは会社設立前からの付き合いという。

日本一ソフトウェアの井上恵一氏 フォグの宗清紀之氏 セブンギアの飯沼俊紀氏

 ゲームの舞台は、険しい山々に囲まれた小さな集落「栄重村(さかえむら)」。設定としては奥州の宮城県あたりに位置する。そこでは伝統行事として、毎年盂蘭盆の7月15日に「灯籠流し祭り」が開催されており、その1カ月前から物語が始まる。

 ストーリーとキャラクタについては以下の通り。ヒロインキャラクタについてはキャラクタデザインの飯沼氏らがイベントで語ったコメントも併せて掲載しているので、チェックしていただきたい。

【ストーリー】
 時は現代、2006年6月15日。主人公・阪守鷲志(さかもりしゅうじ)が住む栄重村では、1カ月後に行われる伝統の行事「灯籠流し祭り」の準備が着々と進められていた。

 鷲志と親友の逆枝将一(さかえだしょういち)、幼なじみの阪上舞(さかがみまい)の3人は村の青年団に属していて、灯籠流し祭りの準備委員として慌ただしい日々を送っていた。

 瑠璃玻璃焔天流剣術(るりはりえんてんりゅうけんじゅつ)を伝承する家系に育った鷲志は、幼い頃から将一とともに剣術を叩き込まれている。その腕前は確かで、祭りの警護の役割はもちろん、普段でも村で起こる揉め事の仲裁役などを行なっている。


 その日も始まりは普段と何ら変わらないはずだった。少し変わったことといえば、朝のテレビのニュースで巷を騒がす殺人鬼の話題が取り上げられていた程度だ。

 鷲志はいつも通り、道場へ向かって、日課ともいえる剣術の稽古を将一とともに励み、やってきた舞と一緒に朝食をとる。そして、青年団本部へ向かい、準備委員の仕事をこなした夜、鷲志の運命を劇的に変える出来事が起こってしまう。

 帰路で出くわしたモノは、この世のモノとは思えない異形の“鬼”だった。剣の心得があるはずの鷲志だったが、あまりの恐怖になす術もなく殺されかける。気を失う間際に鷲志の目に映ったのは、鬼を切り裂く親父の剣閃だった――。

 目覚めた鷲志のプライドはズタズタだった。剣の腕には自信があったはずなのだが、いざというときに何もできなかった自分が情けなかった。鷲志は親父から、村で古くから行なわれている秘事“鬼退治”を聞かされる。もともと瑠璃玻璃焔天流剣術は鬼を斬り殺すための剣術であり、阪守の家系は代々それを受け継いできたのだという。鬼への復讐を誓う鷲志は、自分も鬼退治に参加することを決意する。


 復讐の日はすぐにやってきた。村に鬼が出現したという情報を受けて、鷲志は駆けつける。落ち着いて対峙したおかげで、鬼を倒すことに成功する。だが、慢心した鷲志の前に更なる強力な鬼が現われ、その心は完膚無きまでに打ち砕かれる。圧倒的な力の差。絶望感が漂う中、それでも諦めずに立ち向かう村人(鬼退治の仲間)の姿を見て鷲志は奮起する。かろうじて鬼を倒すことはできるが、深手を負った鷲志は意識を死の淵へと落としていくのだった……。

 そこには赤い粒子が舞う大きな川があった。下流には湖があり、巨大な岩が鎮座している。湖に架かる橋を見つけた鷲志がそのたもとから渡ろうとした刹那――

 鷲志「君は……何者だ?」

 先ほど倒した鬼とは比較にならない巨大な鬼を従える女性を目の当たりにして驚愕する。

 ??「私の名は……各務」

 現世と来世の狭間にある灯籠世界で2人は出会うのだった。


【登場キャラクタ紹介】

■ 阪守 鷲志 (さかもり しゅうじ)

 性別:男、年齢:20歳
 身長:180cm、体重:72kg
 趣味:剣術の練習、座禅、川泳ぎ、渓流釣り
 嗜好品:山女魚の塩焼き、ニジマスのから揚げ
 特技:瑠璃玻璃焔天流剣術

 ウソと大人の女性が苦手な直情型の熱血漢。口が悪く、礼儀知らずだが、持ち前の明るい笑顔と、親のしつけで挨拶だけはしっかりするため、村の年寄りたちの評判は良い。私欲がなく、困っている人がいれば自分を省みず手を差し伸べる。

 何かをすると決めた後の行動力と集中力は群を抜いている。たまに度が過ぎて、友人の将一から心配されている。

 女性に対しては男同様、分け隔てなく接するが、恋愛には無頓着。母親を早くになくしたせいか、年上の女性に憧れを持っていて、年上の女性の前では極度に緊張してしまう。

 幼なじみの舞には好意を持っているが、それが“好き”という感情かどうかは自分でも理解できていない。


■ 各務 (かがみ)

 性別:女
 身長:148cm、体重:39kg
 3サイズ:B77、W58、H78

 現世と来世の狭間にあるとされる“灯籠世界”で、鷲志が出会う謎の少女。

 腰の下まで届く長い黒髪と赤い目、透き通るほどの色白肌が特徴的で、不思議な雰囲気を持つ。

 落ち着いた性格で、どこか儚げな印象を与えている。

飯沼氏: 各務はまず真っ黒な女性で、次に鎖をまとっているという特徴的なデザインです。いろんな人の目を引くことを意識してデザインしてみました。見所は一見クールな無表情なキャラクタに見えますが、物語が進むにつれていろんな感情や表情を見せていく。そういった変化を見ていただければと思います。

井上氏: 各務は鎖をまとっていますが、この鎖がどういったものなのかといったこともゲーム中で語られますので、お楽しみにしていてください。


■ 阪上 舞 (さかがみ まい)

 性別:女、年齢:19歳
 身長:162cm、体重:49kg
 3サイズ:B83、W58、H89
 趣味:キャンプ、剣舞の練習
 特技:山女魚の塩焼き、剣舞、家事全般

 気配り上手で、誰にでも親切で思いやりがある。感受性が豊かでいつも笑顔で周囲に暖かな印象を与える世話好きの女性。自分を犠牲にしてでも他人に尽くせる心の強さを持っている。

 喜怒哀楽がはっきりした行動派で、村中の人間に好かれている。

 鷲志に惚れていることは隠しているつもりだが、ほとんど態度でバレているため、彼女に告白しようとする男はいない。

飯沼氏: 舞は幼なじみということで、身近な女の子を意識してデザインしました。他の特徴的なキャラクタに埋もれないように、でもなおかつあまりにも特徴的すぎないようにしてみました。

井上氏: 実は栄重村は温泉街なんです。えーと、期待してください(笑)。


■ 灯 (あかり)

 性別:女、年齢:14歳
 身長:142cm、体重:30kg
 3サイズ:B68、W52、H73

 好奇心旺盛で、冒険を好み、物事に熱中しやすく、楽天的。じっとしていることが嫌いで、自分の興味を持ったことは何でもやってみたいと思う。

 明るく陽気で無邪気なので、積極的に人に近づき、誰とでも友達になろうとする。理解力が高く、物事の吸収は早い。双子の片割れ。

 各務と同じく和服姿で登場するが灯籠世界ではなく現実世界で出会うことになる。

飯沼氏: 灯は見た目通りの天真爛漫なキャラクタで、色も暖色系を使って明るい笑顔を振りまくようなかわいい女の子を意識してデザインしました。

井上氏: 私もテストプレイを繰り返しているのですが、彼女の明るさに助けられています。


■ 黒木 真琴 (くろき まこと)

 性別:女、年齢:27歳
 身長:162cm、体重:48kg
 3サイズ:B86、W60、H88

 地方テレビ局・杜の都テレビで働く敏腕制作ディレクター。地方の紹介番組など地味なドキュメント番組を主に制作している。

 持ち前の行動力とポジティブで楽観的な性格で、なにからでも楽しみを見出せる勝ち気で明るい女性。その明るい性格のおかげで周囲からも魅力的に見え、注目を集める華やかさを持っている。

 拘束されたり否定されることが嫌いで、相手の独占欲が強すぎると逃げたくなる。男を振り回す天性の悪女の素質を持っている。

飯沼氏: 真琴は大人の女性ということでして、そういった路線で進めました。主人公が大人の女性がちょっと苦手ということがあるんですけど、そこをからかうような、ちょっと小悪魔的なキャラクタとして作ってみました。

井上氏: 私は大人の女性は大好きです(笑)。


■ 逆枝 将一 (さかえだ しょういち)

 性別:男、年齢:19歳
 身長:175cm、体重:65kg
 嗜好品:舞の手料理
 特技:瑠璃玻璃焔天流剣術、刀鍛冶

 見た目の軽薄さとは裏腹に、性格は知的で思慮深い二面性のある青年。鷲志とは冗談を言い合える仲となっている。

 慎重な性格で、物事や状況を自分の主観や先入観に囚われることなく、冷静に判断することができる。感情に流されることを嫌い、直情的に行動する鷲志を心配している。

 舞に初めて会ったときから一目惚れしていて、彼女が鷲志に好意を持っていることを知っているが故に、大きな悩みの種となっている。


■ ゲーム内容の紹介と今後のプロモーション展開など

 各キャラクタの紹介が終わったところで、宗清氏から「(飯沼氏は)新人なのでちょっといじめてみます(笑)。鷲志のデザインコンセプトは、なんでタンクトップなんですか?」とちょっと意地悪な質問を投げかけた。これに対し飯沼氏は「最初はちょっと違ってたんですけど、ゲーム中で刀を振り回したりとか、動きをすごく出しているエピソードがありまして、それをより強調するためにああいうタンクトップにして動きを見せようということで進めてみました」と答えた。宗清氏は「ということで、他意はありませんので、よろしくお願いいたします。けっしてホモキャラではないと(笑)」とまとめ、それまでじっと聞き入っていた参加者から大爆笑がわき起こった。

 そして、井上氏がゲームシステムなどを解説。ストーリーの目的は、「平安時代から続く、鬼と人間の戦いに決着をつけること。もう1つは特定のヒロインと絆を深めていくこと」。ゲームシステムはテキスト選択型のアドベンチャーで、画面下にテキストウィンドウが表示され、途中で出現する選択肢を選びながら、ストーリーを進めていく。ストーリーは全9章で構成され、特定の章ではヒロインの好感度に関わる選択肢もあり、それによってエンディングも変化するという。

立ち絵を使わず、イベントCG、背景、カットインのみで構成されている
 本作の特徴はCG枚数の多さにある。通常のアドベンチャーゲームでは、一部に1枚絵のイベントCGを使っているほかは、背景にキャラクタの立ち絵を重ねるという形式を採っているが、本作では物語のすべてをイベントCG、背景のCG、カットインのみで表現しており、立ち絵は一切使用していないという。さらにカットインを除いたCG枚数は500枚以上。次々と切り替わっていくCGによって、物語の情景が想像しやすくなっている。また、バトルシーンでは、CGをふんだんに使用した連続カットによって、1枚のCGでは表現しきれない緊迫感を演出。さらにCGエフェクトや効果音を駆使してより強い臨場感を出しているという。

 CG枚数の多さについて、飯沼氏は「単純に量が多いということで、描く量が多く、そこが普通に大変ですね。それをこなすためにいろいろ工夫をしております。極力複雑なパートや見せなくてもいいような、あまり重要ではない部分など、力の入れどころに注意を払っています」と枚数をこなすための工夫を披露。続けて宗清氏が「手を抜いているという意味ではないですよ(笑)」とフォローしつつ、「最終的には皆さんからお金をいただいて、コストとインカムということで成り立つ商売でやってますんで、芸術作品みたいに“一生かけて”なんてことはできないので、そういう意味でいかに効率よく人的リソースを使うかということで工夫しているということです」と解説した。

 さらに「私、個人的にはパッケージの裏に『こういうことやっています!』、『なんとかシステム!』とかはあまり好きではないんです。背景とバストアップでそれで十分物語が伝わればいいんですけど、企画サイドから“物語をこういう形で伝えたい”という思いが作り手にあって、例えば背景で実写を使ったりだとか、背景を3Dにしてみたりとか、いろんな手法がある中で、この形が一番皆さんに話を楽しんでいただけるんじゃないかということで、今回はこの形になりました」と多くの選択肢の中から、あえてこのスタイルを選んだことをアピールした。また、これは「久遠の絆」の企画書でも、“シネマティックノベル”というように似たような演出が企画されていたが、完成品では「どこがシネマティックなんやと。これは紙芝居でしょ」(宗清氏)という出来になっていたため、今回はその演出が実現できて、宗清氏自身も楽しみにしているという。

バトルシーンでは白熱した戦いを演出するために、剣閃などのCGを挟み込み効果音とともに演出。さらにCGの連続カットなどによる演出も用意されている
一部背景では、雨などの天候表現や赤い粒子が舞う演出を、背景アニメーションを使って表現している

 井上氏は「企画の立ち上げは昨年暮れくらいからでしたでしょうか。私が担当したキャッチコピー『黄泉に堕ちても 守りたい人がいる』ですが、これを決めるのに1カ月かかっています。かかりすぎたというのもあるんですけれども、そういった意味でも思い入れがあるキャッチコピーです。ほかにも『鎖を解き放ち、鬼を討て』といったちょっとRPGっぽいものや、『来世で会いましょう』なんてものもあったんですけど、これで良かったかなと思っています」と自身の苦労についても語った。

 プロモーション展開では、公式WEB企画第1弾として、10月17日からソフト発売月の末日まで、「トラックバックフェスタ」を開催。これは、ユーザーが個人で運営しているブログや掲示板で「夢想灯籠」の話題を掲載し、公式ページにトラックバックで紹介するという企画で、抽選で100名に、「描き下ろしQUOカード」がプレゼントされる。

 第2弾は応援イラスト企画。有名イラスト作家から、本作への期待のコメントとイラストを寄せてもらうというもので、現在の参加予定作家には、こげどんぼ*氏、まりお金田氏、桜沢いづみ氏、篤見唯子氏、みけおう氏の名前が挙げられており、ほかにも多数の作家の参加が予定されている。

 初回限定版の特典は、ドラマCDと設定資料集。ドラマCDは約30分で、内容は登場キャラクタたちによる自己紹介をはじめ、インタビュー形式でゲーム紹介やドタバタ劇を展開するという。キャストは、各務と阪上舞は沢城みゆきさん、阪守鷲志は前野智昭さん、灯は植田佳奈さん、黒木真琴は田中理恵さん、逆枝将一は保志総一朗さんで、「ゲームには音声がないので、ドラマCDでキャラクタの声をイメージしていただければ」(井上氏)という。設定資料集は、A5判、全32ページ、オールカラー仕様で、キャラクタの設定画を中心に、ゲーム中に使用されていないイラストラフや没画などが収録される。

 紹介の最後は、歌曲情報。テーマ曲は「剣の舞」と「時を越えて」の2曲で、歌はいずれも榊原ゆいさん、作詞は有里泉美氏、作曲は菊田大介氏(Elements Garden)。この2曲を収録したマキシシングルCDは、2009年2月発売予定。


■ 質疑応答

参加者からの質問に答える3氏
 ゲームの紹介が一通り終わったところで、質疑応答へと移行。

 まずはフォグの代表作である「久遠の絆」と同じ“伝奇アドベンチャー”ということで意識した点について聞かれ、フォグの宗清氏は「原作者自体が続編を想定していなかった中で、あの作品が出てから……ご存じの通り強烈な個性のある作品だったので、私としては“伝奇モノ”というのは避けて通ってきたところがあります。どうやったって比較されて、ネガティブな見方もされるだろうし、越える越えないということに私は興味ないんですが、皆さんは見てしまうと思うので、その意識を取り除くのに10年かかったのかなという気がします。時代を越える伝奇モノということで山根君と飯沼君から企画書として来たときに、この人たち『久遠の絆ってなんですか?』という世代なんですよ。それを見て、やってもいいのかなと」とやはり強烈に意識していたことを伺わせた。

 CERO区分についての質問には、井上氏が「まだ審査予定となっております。1番ひっかかりそうな部分でいうと、セクシャルな部分ですとか、鬼と対決するところなどで残虐なシーンもあります。ですので、全年齢にはなりません」と回答。宗清氏は「少なくとも開発初期のものでは序章を見ただけで、おそらくZ(18歳以上対象)も無理です(笑)。グロとかも多いですけど、希望としてはC(15歳以上対象)くらいを目指して」と補足した。

 バトルシステムについては「カードバトルです」(宗清氏)の一言のみで、詳しくは雑誌に掲載されるとして、これ以上は明らかにされなかった。

 最後に「発売は2009年の寒くなくなる時期までということですが、11月や12月も寒いですよね」という質問には、井上氏は「はい、ありません!(笑)」と回答。すかさず宗清氏から「ただし、私もかなりの年なので、5月までズボン下履いているもんで、5月いっぱいまでは寒いかもなぁ」と微妙な発言で笑いをとっていた。


■ スペシャルゲストの榊原ゆいさんがテーマ曲を披露

 スペシャルゲストとしてテーマ曲を歌う榊原ゆいさんが登場。テーマ曲の1つ「剣の舞」を初お披露目し、歌について語った。

 「“菊田サウンド”が効いた歌で、前に進む格好良さもある」という。曲への想いについては、「世界観が和なんですけど、神秘的な部分とか、ちと不思議な感じがするんですけど、最初暗い印象があって、赤と黒でどちらかというと黒が強いカラーのイメージだったんで、もっとこうどろっとした感じの曲かなと思ったんですけど、意外とドラマチックで惹かれるモノがあって、それで歌詞を読むと『ああ、はいっ』というところがいっぱいあったので、かなりゲームとリンクした歌になっているなぁと感じました」(榊原さん)と曲に対する感想を語った。

 曲の聞き所については「Aメロはすごくダウンな感じでしっとりと歌い上げて、サビは格好いい前にガツンと来るサウンドになっているんですけど、そこら辺は作品の中の情熱的なところとか、人の想いとかがガツンと来る雰囲気に入っているなぁというのがあったんで、サビの歌い方というのが私の中でキモになっています。1番目はサビで裏声を使っていたりするんですよ。でも2番、3番の同じところは地声で歌ってるんですよ。地声で出るんですけど、1番は気持ちを溜めているというか、自分の中で気持ちがあってというところをあえて裏声で歌っていて、2番、3番と想いが大きくなって、伝えたいという気持ちを出すために表現を変えてみたりしています」と歌い方にも工夫を懲らしているという。

 もう1曲の「時を越えて」については「『剣の舞』よりも少し柔らかい。和のテイストだったりとか神秘的なところは変わらず、少しゆったりとした曲になっています。この曲と『剣の舞』では、やっぱり『時を越えて』というのがキーワードになっていて、『剣の舞』の中にも『時を越えて』という歌詞が出てくるように、歌の中でもリンクしているところがあって、こちらも違う雰囲気で楽しんでいただけるのではないかと思っています」とコメントした。

 そして、飯沼氏描き下ろし色紙を賭けた「大じゃんけん大会」が行なわれ、イベントは終了した。

「剣の舞」を歌う榊原ゆいさん。初披露ということで、参加者もじっと聴き入っていた
テーマ曲やすでに撮影が終わったジャケット写真などについて語った榊原さん 飯沼氏描き下ろし色紙を賭けたじゃんけん大会。色紙は飯沼氏自身もあげるのが惜しいというほどの力作で、それに榊原さんのサインを入れてプレゼントされた
最後は登壇者揃ってフォトセッション

【プロモーションムービー】


(C)2009 FOG/NIPPON ICHI SOFTWARE INC./BROCCOLI
※画面は開発中のものです。

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://nippon1.jp/
□フォグのホームページ
http://www.fog.jp/
□ブロッコリーのホームページ
http://www.broccoli.co.jp/
□「夢想灯籠」のページ
http://fog.nippon1.co.jp/musou/

(2008年10月29日)

[Reported by 滝沢修]



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