【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

「東京ゲームショウ2008」、入場者数は194,288人
会場は前年度並みの混雑

10月9日~12日 開催予定

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
    小学生以下は無料


1ホールの入場口から入ったところSNKプレイモア、目の前にはコーエーその合間にタイトーブースが見える。比較的ゆったりとした構成
 10月9日から開催されていたゲーム関連の展示会「東京ゲームショウ2008」が4日間の会期を終え12日に閉幕した。昨年に引き続きビジネスデーを2日設定し、一般公開日の2日と合わせて計4日間となった。

 最終的な入場者数は194,288人。昨年度の193,040人に比べ若干上回る結果となっている。内訳としては開幕初日の9日は27,305人、10日は24,178人、一般公開日初日となる11日は71,639人 (内キッズ9,207人)、最終日となる12日は71,166 (内キッズ13,963人)。ビジネスデーの来場者は減ったが逆に一般公開日の来場者が増えたことになる。

 今年の傾向としては海外のゲームが多数出展されていた印象がある。エレクトロニック・アーツが久し振りにブースを構え出展していたのを始め、マイクロソフトブースはもちろん、セガブース、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンブースなどでも多数の海外で制作されたゲームが出展されていた。また、注目すべきはそれらのタイトルに数多くのユーザーが列をなして遊んでいたと言うことだ。

 たとえばセガブースにコードマスターズが出展していた「RACE DRIVER GRID」には試遊台が4台も用意されているにもかかわらず常に長蛇の列ができあがっていた。一昔前は「洋ゲー」といえば避けて通る傾向があったが、高度な映像表現としっかりと作り込まれたゲームシステムで、日本のゲームファンの心を掴みつつあると言うことだろう。

 これと合わせて言えることはCEROレーティングD、もしくはZを対象としたソフトを集めたクローズドブースが用意されていたと言うこと。ゲームの残虐表現は常に問題として議題に上がるところだが、逆に責任ある大人だからこそ楽しめるソフトともいえる。そういった大人を対象としたゲームを集め、ブースとして構成できる土壌ができつつあるということだろう。ただ、どうしてもこういったブースは裏側に作らざるをえず、入口がわかりづらいという問題点はあるようだ。来年の展示会までには解決策を各社検討して欲しいところ。

 このほかでは、セガの「レッツタップ」が結構な列ができあがっていたのが注目だろう。超大作のシリーズ作品が表通りにズラリと列び、もちろん多くの人の耳目を集めていたが、全くのオリジナルの作品であり、出展場所の決して恵まれているとは言えない場所に置かれていたにもかかわらず、常に行列ができあがっていたのがある意味嬉しい出来事だ。コントローラを触らないという斬新なインターフェイスがきちんと注目を集めたと言うことだろう。

 今年一番の混雑を記録したのはどう考えてもカプコンだが、他のメーカーも軒並み人気タイトルは「100分待ち」を超えるタイトルばかりだった。たとえば100分を超えるタイトルを複数プレイすることを考えると、数本しかプレイできなくなる。この問題は常に考えさせられる問題で実行力のある解決策もないのだが、たとえば携帯ゲーム機や携帯電話コンテンツで間を持たせるといった努力はメーカー側も行なっているようだ。今後もそういった傾向は推進していただきたい。

 日本ゲーム大賞2008のフューチャー部門の授賞式において浜村弘一氏が「これらのゲームが今後半年から1年の間にプレイできるのはハッピー」とコメントしたが、東京ゲームショウ2008は閉幕したが今後これらのゲームが続々とリリースされてくるのが非常に楽しみだ。また、来年も新しい夢を見せて欲しい。

「東京ゲームショウ2008」で最も混雑したのがカプコンの「モンスターハンター 3 (トライ)」のコーナーだろう。ビジネスデー開幕直後に4時間待ちとなり、一般日も「入場制限」が掛かりっぱなしだったという混雑ぶり これまでもZ指定タイトルなどがクローズドブースで出展されていたが、今年は、出展しているプラットフォームフォルダ2社ともに年齢確認を行なうクローズドブースを出展。特にSCEJブースでは初めての試みとなり、そういった意味では大人向けのタイトルがひとつの潮流となりつつあるということが、さらに鮮明となったと見て良いだろう
SCEJのブース。中央にシアターを置き、周りには「PLAYSTATION Home」やダウンロードコンテンツのコーナーを配し、中央から見て左側に発売間近のPSP-3000を、右側には日本ゲーム大賞2008フューチャー部門賞を受賞した「リトルビックプラネット」などが出展されていた 今年はサードパーティのタイトルも多数集め、数多くのゲームをキッチリ遊んでもらうことを目的としたブース作りとなっていた。特に「スターオーシャン4」の人気は凄まじく、一般日はかなりの混雑具合となった カプコンの対面となり、「今年最も通行が困難な通路」とメディア陣が避けて通っていたという混雑ぶりとなったスクウェア・エニックスブース前。前面にタイトルを配置しながらも待ち行列は後ろに回し、整理券を配るという方法で混雑回避に努めていた
4ホール南側に巨大なブースを配し、多数のステージイベントを企画するなど精力的な出展を行なったセガ。特に注目したいのは、ブースの裏面出会ったにもかかわらず常に長蛇の列ができあがっていた「レッツタップ」のコーナー。全くのオリジナルでここまで注目されるのはやはりこの操作性が注目されたと言うことだろう 100分以上待たなければならないタイトルが外側にズラリと列び、常に人であふれかえっていたバンダイナムコゲームスのブース。「アイドルマスターSP パーフェクトサン/ワンダリングスター/ミッシングムーン」の試遊台も人気で、入場制限状態となっていた KONAMIブースでは「MGO」の世界大会など大きなイベントも盛況だったが、人気シリーズの最新作DS「幻想水滸伝ティアクライス」、「ワールドサッカー ウイニングイレブン2009」、「悪魔城ドラキュラ」シリーズなど人気タイトルにまんべんなく人が集まっており、盛況だった
昨年よりかなり大きなブースに成長した「レベルファイブ」。大きなシアターを配し、ムービーを観た人には特別なディスクをプレゼントするのがメイン。クローズドではあるが、オープンになっているので通行人に対してのアピール度は高かったようだ バンダイナムコゲームスのブースとテクモの間の通路。テクモブースもKONAMI、バンダイナムコゲームスという人の集まりやすい一角となっていた。コンパニオン人気も高いブースだったようだ ある意味一番注目を集めたのはこの巨大なノートンファイターでは無かろうか。この前ではヒーローショウなどが行なわれているときもあり、注目度抜群。一般来場者、ビジネスマンの入場口は違うのだが、どちらもがこのノートンファイターの勇姿が目にはいるというところが上手い


□「東京ゲームショウ2008」のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
「東京ゲームショウ2008」記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/tgslink.htm

(2008年10月14日)

[Reported by 船津稔]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.