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会場:幕張メッセ
■ 「NARUTO‐ナルト‐ ナルティメットストーム」スーパーニンジャセッション
「NARUTO」の「ナルティメット」シリーズは、これまでPS2で登場してきた忍道対戦アクションタイトル。原作アニメの雰囲気をそのままにゲーム化してきたのが特徴。最新作はPS3にプラットフォームを移し、ハイビジョン世代ゲーム機でのアニメセルシェーディング表現を追求している。佐々木氏はまず、本作の見所は「超アニメ表現」であるとして、ゲームとアニメを徹底的に融合させて遊ぶとどうなるのか、というコンセプトで作り込んできたと語った。 セッションでは本作の「フリーバトル」と「ボスバトル」のプレイが紹介された。「フリーバトル」は好きなキャラクタを選び対戦するモード。画面は360度自由に動き回れる。それでいて遠近の距離も取りやすい。丁寧に作り込まれたゲームであることを感じさせる。従来のシリーズでは、キャラクタやステージで3D表現は行なわれてきたものの、カメラは基本的にサイドビューだったことから、この進化は大きなものに見える。 キャラクタの動きはとてもスピーディーでテンポがいい。グラフィックスのアニメ表現は写真をご覧頂くのがわかりやすいが、非常に綺麗だ。セルシェーディングで目立ちがちなシャギー感はあまり感じられず、モーションも細かでスムーズに、そしてスピード感たっぷりに動く。 チャクラを使った技は、原作の魅力を活かした派手なものばかり。ナルトの多重影分身では無数の分身が大挙して相手に押し寄せる。その数もハードパワーを生かしてか、笑ってしまうほど、そして原作同様の量の多さ。その他にも、螺旋丸や千鳥(雷斬)といった技や投げなどが決まると、画面がズームしたり、3パターンほどのカットチェンジが行なわれ、派手な動きやエフェクトとともに、技を決めたあとのキャラクタの表情を印象的に見せてくれる。このあたりはアニメや原作を研究し、そのテイストを十分に盛り込んでいるといえるだろう。特に表情が豊かなのが特徴的だ。
闘いは小隊単位での戦闘となる。バトル中は基本的に1対1だが、いざというときにL/Rボタンで仲間を呼び出して、攻撃参加させることができる。サポート攻撃で仲間を2人呼び出すと、瞬間的に3体1になり、3方向から連携攻撃をしかけていた。その場面も通常のバトルからそのままシームレスに、そしてスピーディーに動いていた。
夕闇が包むなか、砂隠れ風影の我愛羅の尾獣である守鶴と小さなナルトが直接対決する。ボスは写真をご覧頂けばわかりやすいが、距離が離れているところからでもとてつもない大きさを原作どおりに表現している。重量感のある動きをしていたが、体を動かしたり、ナルトを追ったりと、いろんな動き見せ、振り上げた腕を振り下ろしてくる攻撃は、遠くから巨大な手が迫ってくる距離感、質感ともに迫力満点だ。 ボスの体力ゲージをある程度減らすと、戦闘は「インタラクティブバトル」という状態になる。戦いのシーンがアニメそのもののように展開し、画面に表示されるコマンドを素早く入力して攻撃を成功させるというもので、最近の同社のゲームに多い形態だ。ここでも見せ方が非常にうまく、テンポもいい。ただ、コマンド入力に失敗するとナルトはダメージを喰らってしまうので、華麗に決めたいところだ。 バトル終盤のインタラクティブバトルでは、ナルトが巨大な大蝦蟇ガマブン太を口寄せし、原作どおりの巨大キャラ対決に。ここでも画面に現われるコマンド入力をして進む。まさにアニメを見ているような見事な出来映えだった。全体に言えることだが、これだけ巨大なキャラクタ、多数のキャラクタが派手に、そしてスピーディーに動きまわるのに、処理落ち感もなくとてもスムーズに動く。 セッションの最後に西川氏は、「ついにこの『ナルティメットストーム』をみなさんにお見せできる時がきました。本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。このゲームはナルトファンの方はもちろん、それ以外の方にも十分に楽しんで頂ける内容になっていますので。どうぞみなさん、ゲームが完成する日を楽しみにお待ちください。」と締めくくった。 また、佐々木氏は、「今回お見せした以外にも様々な要素がたくさんありますので。それをどんどんいろんなところで公開していって、なるべく早いタイミングで発売日等をお伝えしたいと思います。よろしくお願いします。」と締めくくった。
原作のどこまでを再現するのか、非常に楽しみだが、デモ映像でも暁のメンバーの姿が見えていたので、ひょっとすると九尾が……なんて期待をしてしまう。巨大キャラということであれば、秋道一族の倍化の術などの表現にも期待したいところ。発売日をふくめ、出来上がりが非常に楽しみな一作といえるだろう。
(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ (C)2008 NBGI
□「NARUTO‐ナルト‐ ナルティメットストーム」のホームページ
■ 「ガンダム・ファイト」スペシャルステージ
11月20日に発売される「ガンダムVS.ガンダム」のほうは、マスターアップが完了(後藤、広野両氏から『発売日は大丈夫』と何度もコメントがあった)し、来場者から1名をステージに上げての4人同時対戦プレイを実演。Adhoc通信による通信プレイは、とくに大きなラグも感じさせることなく、モビルアシストや「ガンダムVS.ガンダム」で取り入れられたGクロスオーバーシステムも使いこなし、ガンダムエクシアを選んだ古谷さんと来場者のフリーダムガンダムチームがフリーダムガンダムとウイングガンダムゼロを選択した後藤、広野チームに勝利。PSP版はひょっとするとアーケード版よりも軽快に動作している? と思わせるものがあった。同社ブースには4台の試遊台が並んだが、一般公開日は120分待ちが当たり前といった人気の高さだった。 PS3/PS2/Xbox360「ガンダム無双2」ステージでは、古谷さんがキャラホビ2008の時と異なり、会場に出展されていたPS3版の体験版を使用した対サイコガンダム戦を体験した(Xbox 360版も出展されていたが、PS2版は映像出展のみ)。体験版には、このサイコガンダム戦のほか、α・アジール戦、そしてビグ・ザム戦がプレイでき、先日発表となったVガンダムとガンダムF91も収録されている。発売日が2週間延期になったことをさらっと流し(ちゃんとお詫びはしてました)、体験プレイ開始。 SPゲージを蓄積することで利用可能なスペシャル攻撃、そして攻撃ボタンを押しっぱなしにして発動するスマッシュ攻撃をどう使いこなすかが本作攻略のポイントなる。巨大MS/MA戦では、特定のタイミングで表示される△マークを頼りに、そこにスマッシュ攻撃を当てていくことが重要だと後藤氏は何度も述べていたが、ひっとすればMS/MAが転倒し、一度転倒させることで起き上がるまでの時間、敵の攻撃を受けることなく、大ダメージを与えることが可能となっている。実際は敵の攻撃を回避しながらチャージするタイミングを計らねばならないので、敵の攻撃パターンをある程度見切った上でということになるのだが。 サイコガンダムは序盤はつかみ攻撃、そして蹴り攻撃を多用していたが、ビグ・ザムでは接近戦では蹴り、そしてメガ粒子砲による周囲一斉射撃などでプレッシャーをかけてくる。また、α・アジールはファンネルを放出し、プレーヤーに常に座標を合わせてくるため、慣れるまでは手ごわいと感じられた。さらに、ダメージを一定以上与えることで、各機の攻撃パターンが変化。強力な砲撃やこちらの機体にまとわり付くように接近しての行動が増えるなどの変化が起こる。
制限時間が設けられている体験版だったが、前作をプレイしていた古谷さんでも最初のイベント時はタイムオーバーでミッションクリアならず。巨大ボス戦は前作のエースパイロット戦とちょっと異なる手ごたえがあるようだ。空中でもスペシャル攻撃が発動できるようになったので、敵の攻撃を回避しながらダメージを取りに行くことも即座にできるようになった。また、νガンダムのようにファンネルによる周囲一斉攻撃など、攻撃の特性を生かして戦っていくことが重要と感じられる体験版プレイとなった。ラストには、「ガンダム無双2」のオープニングムービーが初公開され、「2」の新要素がきっちり盛り込まれたムービーになっていることが確認できた。
□「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」のホームページ
■ PS2「機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ」&「テイルズ オブ」スペシャルステージ
・「機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ」ステージ まずは「ガンダム00」からスタート。刹那・F・エイセイ役の宮野真守さん、アレルヤ・ハプティズム役の吉野裕行さん、ティエリア・アーデ役の神谷浩史さんが、セルゲイ風ヘアスタイルで登場(笑)。さらに、PS2「機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ」プロデューサーの広野 啓氏までもがセルゲイカットに統一(ソレスタルビーイングの3名は分け方が左右逆)し、敬礼を合図にイベントが行なわれた。同作のプロモーションビデオでナレーションを担当したロックオン・ストラトス役の三木眞一郎さんは残念ながらビデオレターでの出演となったが、そのPVを上演しながら、広野氏によるゲーム解説が行なわれた。 さらに、宮野さん、吉野さん、神谷さんによって、同作のオリジナルシナリオやVSモードがプレイされた。吉野さんはアレルヤとハレルヤの対決シナリオを、神谷さんはティエリア対セツナのオリジナルシナリオを、宮野さんは、「ガンダムエクシア」で「ガンダムバーチェ」をGNソードを活用して退けるも、同作のトピックスでもあるセカンドシーズンでの新機体となる「ダブルオーガンダム」を使用しての対戦プレイでは、連勝! ……といきたかったが、ガンダムナドレの射撃の前に敗れる結果となった。
(C)創通・サンライズ・毎日放送
□「機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ」のホームページ 先日ファン向けのイベント「テイルズ オブ フェスティバル」が行なわれたが、そこでも総合司会として活躍した小野坂昌也さんがこのステージの司会を担当した。アニメ「テイルズ オブ ジ アビス」が放映スタート、11月にはDS「テイルズ オブ ハーツ アニメムービーエディション/CGムービーエディション」が発売、さらにPSP「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2」の発売を控えているとあって、告知メインのイベントとなった。 「ジ・アビス」では、ルーク・フォン・ファブレ役の鈴木千尋さんとティア・グランツ役のゆかなさんが登場。(自身が参加している『シンフォニア』がOVAだからか)「いいなー!」を連発する小野坂さんに、鈴木さんとゆかなさんがイジられるという展開。そして、アニメ版エンディング主題歌「冒険彗星」を歌う榎本くるみさんが、ステージで同曲を披露。10日より着うたの「レコ直」にて独占先行が配信スタートしていることをアピールした。 続いては、「ハーツ」のステージとなった。馬場英雄ブランドマネージャーと、コハク・ハーツ役の井上麻里奈さんがステージに。ここでは、馬場マネージャーから改めて、「テイルズ オブ ハーツ」が2バージョン同時に12月11日に発売されることが小野坂さんによって(?)明らかにされたほか、まだ販売ルートなどは公開されなかったが、「テイルズ オブ」シリーズの定番メニューである「マーボーカレー」が販売されることが公開された。現在試食が行なわれている段階だという。 ブースに出展されている「ハーツ」は、まだ体験版ということだったが、「CNAR-LMBS(コンビネーション エアーリアル リニアモーションバトルシステム)」は体感できた。「TP(テクニカルポイント)」が廃止され、変わりに「EG(エモーショナルゲージシステム)」が採用された本作は、空中での連続攻撃と、仲間との連携が鍵をにぎりそうだ。 そして「ザ ワールド レディアント マイソロジー2」のステージでは、カノンノ・イアハート役の伊藤かな恵さんと、大舘隆司制作プロデューサーに加え、鈴木さんとゆかなさんが応援に。「TOW2」は、今冬発売という予定だが、「そろそろ発売日をお伝えできると思います」と大舘プロデューサー。キャラメイクと職業バリエーションが強化され、前作に比してさらにシリーズからの登場キャラが追加されている「TOW2」をアピールした。 こちらもブースに出展されており、キャラクタメイキングからゲームを楽しむことができた。登場キャラが大幅に増えたことで、シリーズファンのより一層の注目をあびており、一般公開日には「ハーツ」ともども長蛇の列ができていた。
□「テイルズ オブ」シリーズ公式サイト「テイルズ チャンネル」のホームページ http://namco-ch.net/taleschannel/
□CESAのホームページ (2008年10月13日) [Reported by 佐伯憲司]
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