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【連載第175回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
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ゲームグッズの時間です「東京ゲームショウ2008」特別編
PS用周辺機器からHORIのスティック、そして「和彩美(わさび)」などがお目見え! |
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
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今年も元気にがんばりました「東京ゲームショウ」。ゲームグッズ研究所では、今年も会場で最新ゲームグッズを調査してみた。
今年はゲームグッズメーカーの出展が少なく、あまりグッズの数自体は多くはなかった。だが、そうした状況でも、ソニー・コンピュータエンタテインメントからのPS3用周辺機器、HORIとカプコンのコラボレーションによるスティックコントローラ3種類、そしてゲームテックが大々的に出展してきたオリジナルグッズ「和彩美(わさび)」など、見逃せないグッズがある。今後に発売されてくるグッズたちだけに、しっかりチェックして頂きたい。
● PS3用の公式ヘッドセット、キーパッド、充電に便利なACアダプターが登場!
・「ワイヤレスヘッドセット」
メーカー:SCEJ
発売日:10月30日
価格:5,000円
・「ワイヤレスキーパッド」
メーカー:SCEJ
発売日:12月18日
価格:5,500円
・「ACアダプター」
メーカー:SCEJ
発売日:12月18日
価格:2,800円
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ヘッドセット以外のグッズは写真のように、ショーウィンドウの中に展示されていた。そのため触ることができなかったのが残念 |
SCEJからは、PS3用の周辺機器が2008年中に3種類登場する。まず一つ目は10月30日に発売されるBluetooth「ワイヤレスヘッドセット」。こちらは単体発売されるほか、同日に発売される「SOCOM:CONFRONTATION」との同梱版も発売される。もちろん、「SOCOM:CONFRONTATION」専用機器ということではなく他のボイスチャット対応タイトルにも対応する、プラットフォームメーカーSCEJからのPS3用公式ヘッドセットだ。
2つ目の「ワイヤレスキーパッド」と、3つ目の「ACアダプター」はどちらも12月18日発売。「ワイヤレスキーパッド」は、SIXAXISやDUALSHOCK3に装着する小型キーボード。QWERTY配列のの日本語仕様キーパッドとなっている。「ACアダプター」はアダプターにUSBの挿入口を2個設けていて、PS3用のワイヤレスコントローラ、ワイヤレスヘッドセット、ワイヤレスキーパッド、さらにPSP-2000/3000をUSBモードで充電することができる。
今回SCEJブースで実際に触ることができたのは、3つのうち「ワイヤレスヘッドセット」だけで、ほか2つは残念ながら展示のみとなった。ということで今回は、「SOCOM:CONFRONTATION」のプレイアブル展示で触ることができた「ワイヤレスヘッドセット」について詳しく触れていこう。
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「SOCOM」の試遊台にあった「ワイヤレスヘッドセット」。充電時は赤くランプが光る |
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携帯電話用のBluetoothヘッドセットに作りは似ている。コンパクトで軽量、視界の邪魔にもならない |
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内側は写真のようになっている。イヤフォンにはラバーキャップが付いている。イヤーフックは取り外して向きを変えられる |
「ワイヤレスヘッドセット」は片耳に装着するBluetoothヘッドセット。ヘッドセット本体のほか、USB接続の充電クレードル、USBケーブル(ケーブル長0.3m)、交換用のイヤーピースが1つずつ同梱される。重量は19.5g、連続通話時間は最大約8時間、連続待ち受け時間は最大約300時間、最大通信距離や約10mとなる。
ヘッドセット本体には、LEDが搭載されたパワースイッチ、側面にボリュームのアップ/ダウンボタン、中央の丸い部分はマイクミュートボタンで、充電中は丸いミュートボタンの外周が赤く光る。充電クレードルは写真をご覧頂くとわかるように、垂直に差し立てる。
装着方法は少し独特だ。耳にかけるフックは外側にスライドして開くので、まずこれを広げる。次にヘッドセットの耳側にある、丸いイヤフォン部分を耳に差し入れる。最後に、フックを耳に引っかけるように降ろして固定する。フックはヘッドセットから外して向きを変えることができるので、左右どちらの耳にも装着できる。
ヘッドセットの装着は最初は少しとまどったが、付け方を理解すれば扱いやすい。ただイヤフォン部分の大きさが耳に合わない場合などがあると辛いかもしれない。実際、ブースに赴いた研究所員はインナーイヤータイプを愛用していることもあり、このヘッドセットのイヤフォンは、大きくてちょっとしっくりこないところがあった。
装着したヘッドセットはとても軽くてゲームプレイを始めてしまえば存在を忘れてしまうほどだ。視界の邪魔にもならず、アクションシューティング等の集中してプレイするタイトルに特化していると感じた。同じくマイク機能を持つ周辺機器として、「PlayStation eye」があるが、あちらはカメラ機能と共に、ワイワイと遊ぶタイトルに向いているのだろう。そういう棲み分けをつけているのではと感じた。
ヘッドセットの音質については、大変申し訳ないが正直よくわからない。なにせゲームショウの会場は周囲からあらゆる音が大音量で聞こえてくる。そうした状況で音質が良いか悪いかは判断できなかった。とりあえず、当たり前だが会話はちゃんとできた。ここについては製品版を静かな環境で試してから再度お伝えしていきたいと思う。
ノイズキャンセリング機能に対応した高音質モード(HQモード)もあり、さらにゲームプレイ中にバッテリー残量、ミュート機能のオン/オフ、ボリュームレベルなどの情報をモニターに表示させることもできるとのこと。ただ、このあたりはPS3のシステムソフトウェアも関係してくるのか、会場では確認できなかった。こちらも製品版で詳しく紹介したいと思う。
最後に、「ワイヤレスヘッドセット」、「ワイヤレスキーパッド」、「ACアダプター」3製品のスペック等を記載しよう。
【「ワイヤレスヘッドセット」】 |
型番 |
CEJH-15002 |
発売日 |
2008年10月30日 |
希望小売価格 |
5,000円(税込) |
同梱物 |
ワイヤレスヘッドセット本体×1
クレードル×1
USBケーブル(0.3m)×1
交換用イヤーピース ×1
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電源 |
DC 3.7V : 内蔵型リチウムイオン充電池 |
充電電池容量 |
190mAh |
動作保障温度 |
5℃~35℃ |
質量 |
19.5g |
通信方式 |
Bluetooth標準規格 ver2.1+EDR準拠 |
対応Bluetoothプロファイル |
HSP(Headset Profile) / HFP(Hands-free Profile) |
最大通信距離 |
見通し距離 約10m |
連続通話時間 |
最大約8時間 |
連続待ち受け時間 |
最大約300時間 |
【「ワイヤレスキーパッド」】 |
型番 |
CECHZK1JP |
発売日 |
12月18日 |
希望小売価格 |
5,500円(税込) |
本体色 |
ブラック |
質量 |
約60 g |
電池種類 |
内蔵型リチウムイオン充電池(USB充電) |
電圧 |
DC 3.7V |
電池容量 |
610mAh |
動作環境温度 |
5℃~35℃ |
内容品 |
・「ワイヤレスキーパッド」本体×1 |
通信方式 |
・Bluetooth標準規格Ver.2.0準拠 |
【「ACアダプター」】 |
型番 |
CECHZA1J |
発売日 |
12月18日 |
希望小売価格 |
2,800円 |
内容品 |
・ACアダプター本体×1
・電源コード×1
・USBケーブル(1.5m)×1
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対応機器 |
・PS3専用ワイヤレスキーパッド
・PS3専用ワイヤレスコントローラ
SIXAXIS、DUALSHOCK
・PS3用ワイヤレスヘッドセット
・PSP「プレイステーション・ポータブル」
PSP-2000 / PSP-3000(USBモード充電)
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● 和をテーマにしたゲームグッズを大量に参考出展! ゲームテックの「和彩美」
・「和彩美(わさび)」
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ゲームテックのブースでは、発売中のグッズのほかに、和をテーマにしたグッズシリーズ「和彩美」を大々的に参考出展していた |
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各種の和風柄グッズがずらりと並ぶ。非常に華やかな一角になっていた |
ゲームグッズメーカーのゲームテックは、ブース全体を和風一色にして大々的に「和彩美(わさび)」というデコレーショングッズを参考出展していた。既に公式サイトも公開されているが、テーマは「ゲームを彩る和の美アイテム」ということで、「和彩美」と命名されている。
ズラリと並んだ和風柄のゲーム機は圧巻の一言。会場でも足を止めて「すごい」と声に出して足を止める来場者が多かった。海外からの来場者も、これぞ日本のショーらしい出展とばかりに見入っていた。
具体的には、PSP用だと、巾着ポーチ、デコレーションステッカーのデコシート、シリコンカバー、ポーチ、ハードケース、カバー、ケース、さらにUMD用のホルダーとなる。続いてDS用でも同様のグッズがあり、そのほかにもジュエルデコシートというビーズで和風柄を作ったような天板用のシートもあった。どれも10種類近くの柄があって見きれないほど。いずれのグッズにも隅に、赤の白抜き文字で「和彩美」のロゴが入っている。また、PS3、Xbox 360の側面に貼る和風柄のデコレーションステッカーも展示されていた。
詳しく話を伺ってみたところ、これらのグッズは前述のように全て参考出展。ブースでアンケートを実施していて、そのアンケート次第で発売、および発売される柄が決まっていくという。そのため価格、発売日ともに未定だ。素材等についてもこだわりたいということだったが、価格との兼ね合いなどで現在は未定としたいとのこと。全ては反響や今回のブース展示での手応え次第というわけだ。
研究所員が個人的に気になったのは、ハードを余裕を持って収納できる巾着型を含むポーチや、UMD用のホルダーだ。ポーチは収納部に余裕があるため、他の本体に装着するハードカバーグッズなどと併用しやすい。また、UMD用のホルダーは、DSカードケース等に比べると実はあまり多くはないためだ。柄については悩ましいところだが、やはり華やかな柄が目を引く。今後の展開に注目したいグッズだ。
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多数のグッズ、柄が並ぶ様子に来場者の方も圧倒されていた。これらは全て参考出展で、アンケートなどの反響によって今後の発売や、発売される柄が決まるとのことだ |
● 「ストIV」、「フェイト」にHORI製の対応スティックが登場!
・「ストリートファイターIV スティック PS3」
メーカー:HORI
発売日:ソフト同時発売予定
価格:9,800円予定
・「ストリートファイターIV スティック Xbox 360」
メーカー:HORI
発売日:ソフト同時発売予定
価格:8,800円予定
・「フェイト/アンリミテッドコード対応スティック」
メーカー:HORI
発売日:12月18日
価格:7,980円
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
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カプコンの「ストリートファイターIV」の試遊台では、PS3版に「ストリートファイターIV スティック PS3」を、Xbox 360版には「リアルアーケードプロ EX」を設置。「ストリートファイターIV スティック Xbox 360」でなかったのはおそらく、リアルアーケードプロベースに揃えるためだろう |
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「フェイト/アンリミテッドコード対応スティック」にも触れた |
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配布物はHORIのもので、裏面にはPSP-3000用グッズのラインナップが載っていた |
HORIは自社ブースの出展こそなかったが、カプコンブースにスティックコントローラを複数展示し注目を集めていた。展示されていたのは3製品で、「ストリートファイターIV スティック PS3」、「ストリートファイターIV スティック Xbox 360」、「フェイト/アンリミテッドコード対応スティック」。
このうち実際に試遊台にセッティングされていたのを確認できたのは、「ストリートファイターIV スティック PS3」と「フェイト/アンリミテッドコード対応スティック」の2種類。Xbox 360のタイトルには、「リアルアーケードプロ EX」が設置されていた。そのため、「ストリートファイターIV スティック Xbox 360」については、配布物や公式サイトからの推測になる。
まず「ストリートファイターIV スティック PS3」は、PS3用のスティックコントローラ「リアルアーケードPro.3」をベースにしている。天板には「ストリートファイターIV」をテーマにリュウとケンを描いたオリジナル。天板は「リアルアーケードPro.3」がサラサラとしたカーボン質な表面加工だったのに対し、こちらはツヤがある加工だ。ボタン配置は同様で、触ってみた感触もほぼ「リアルアーケードPro.3」と同様に感じた。天板以外はほぼ同様の製品と捉えてよさそうだ。
次に「フェイト/アンリミテッドコード対応スティック」。こちらは「Fate/unlimited codes」がPS2用タイトルであることもあり、対応スティックもPS2用だ。ベースとなっているのは、PS2用の「リアルアーケードPro」と思われる。スティックレバー部には三和電子株式会社の業務用パーツ(JLF-TP-8Y-SK-R)を使用している。
天板にはセイバーが描かれており、「ストリートファイターIV スティック PS3」同様にツヤのある表面加工になっていた。ボタン配置が変わっていて、左から右上へと、L字型に×、□、△、○ボタンが配置されている。残りのL/Rボタン類は右下にL字型に配置。これは「Fate/unlimited codes」のキーコンフィグを、デフォルト設定のままですぐにプレイできるレイアウトということだ。
最後は、「ストリートファイターIV スティック Xbox 360」。こちらは前述のように憶測となるが、「ソウルキャリバーIV対応スティック」や「バーチャファイター5 Live Arenaスティック」と同様に、「DEAD OR ALIVE 4 スティック」をベースモデルにしたスティックコントローラと思われる。形状や、手前にあるボイスコミュニケータ用の端子などにも差異はない。
なお、「ストリートファイターIV スティック PS3」と「ストリートファイターIV スティック Xbox 360」は、ソフト同時発売予定の数量限定製品。「フェイト/アンリミテッドコード対応スティック」は、e-capcomとHORI STORE.comでのオンライン限定販売で、既に予約受付を開始している。
● Wiiももちろんタタコンで! 「太鼓の達人 Wii」用のタタコンは半ワイヤレス
・「太鼓の達人 Wii用 タタコン(仮)」
メーカー:バンダイナムコゲームス
発売日:12月19日
価格:同梱版価格 7,980円、タタコン単体価格 未定
バンダイナムコゲームスでは、「太鼓の達人 Wii」の試遊台にWii用のタタコンを設置していた。ソフトにタタコン1個が同梱される。接続はWiiリモコンの拡張端子に繋げる方式で、Wiiリモコンと繋がってはいるが、ワイヤレスで扱えることになる。
詳しく話を伺ってみたところ、展示されているのは試作機とのこと。プレイステーション 2用のタタコンと、技術的には近いものを使っているようだが、中央部とふちの境界がはっきりとモールドされていたり、面の下部にあったスタートボタンとセレクトボタンがなくなっていたり、ボディ横にあった太鼓の皮を止める鋲のモールドがなくなっていたり、全体的に少しコンパクトになるなど、かなり見た目に違いがある。また、本体を支える台も異なっており、太鼓の面がよりプレーヤーに向いて起きている。ただあくまで試作の状態なので、外観など、今後に仕様変更が入る可能性もあるという。そのため、ソフト同梱版の価格は決定しているが、単体版の価格、そしておそらく発売されることは間違いないとは思うが、単体版の発売自体も未定ということだった。
初めてのWii版、そしてWiiリモコンを通じた半ワイヤレスということでレスポンス等が気になるところだが、実際にプレイした限りでは、気になるところもなく快適にプレイできた。基本操作などにも大きな違いはない。試作機ということで仕様や価格など未定とのことだったが、触った限りではこのまま大きな変更なく販売されていけるのではと思えた。
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Wii版のタタコンが登場。基本的にはPS2のタタコンと同様。大きな違いは、Wiiリモコンの拡張端子に接続する方式なので、半ワイヤレスだということだ |
● その他、会場で見かけたゲームグッズ
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「ZERO PLUS TECHNOLOGY」というメーカーが出展していたレースゲーム用のバイクコントローラ。ポケットバイクの筐体を使い、ハンドル中央にコントローラを仕込んでいる。モーションセンサーで左右を、ブレーキとアクセルはハンドルのもので操作できた。海外メーカーらしいユニークなグッズだ |
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こちらも「ZERO PLUS TECHNOLOGY」にあったPC用のワイヤレスライトガン。各種ボタンや方向キーを備えている |
アイウェアの「VUZIX」は今年も出展。2.7メートルの距離から62インチ相当の画面を見ているようになる。Xbox 360と接続してデモを行なっていた。ちなみに接続はコンポジットになる |
ルーター機器などでおなじみの「プラネックス」は、Xlink Kaiを前面に押し出してゲームファンにアピールしていた |
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□ ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□ ゲームテックのページ
http://www.gametech.co.jp/
□ マイクロソフトのページ
http://www.xbox.com/
□ カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□ HORIのホームページ
http://www.hori.jp/
□ バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
(2008年10月13日)
[Reported by ゲーム環境向上委員会]
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