【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

【東京ゲームショウ2008レポート】

SNKプレイモアブースイベントレポート
ファン垂涎のステージが目白押し!

10月9日~12日 開催(9日、10日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ
入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 株式会社SNKプレイモアのブースは、前後にメインとサブの2ステージを配置する風変わりなレイアウトを採用。両ステージで同時にイベントが行なわれるケースもあり、ファンはどちらに足を運んだらいいか迷ってしまうほど。ここでは、11日~12日にかけて行なわれた主だったイベントの様子をご紹介する。


■ KOFオールスタートークショー

 野中正宏さん、安井邦彦さん、長代聡之介さん、池澤春菜さん、弓雅枝さん、前塚あつしさんら、そうそうたるメンバーによるスペシャルステージ。イベントは、アフレコスタイルのコント風トークからスタート。紅丸、京、八神、レオナ、アッシュ、アテナの6人が、TGSのSNKプレイモアブースで行なわれる「ザ・キング・オブ・ファイターズ トゥエルブ」制作発表会に行く途中という設定で、アッシュ定番のキモカワネタ、アテナの毒舌、道に迷う八神、突如出現して制作発表会を中止させようとするも八神に一蹴されるチョイ・ボンゲなど、ファン必笑のトークが炸裂する。

 トークセッションは、前塚さんが司会進行を担当。1年ぶりの機会を心から楽しみにしていたという出演者一同。KOF15周年について話が及ぶと、弓さんは「声優1年目でいただいた仕事で、なにもわからないところからスタートした。声優さんと本人のギャップが面白かった」といい、超がつくほどマジメな安井さんの人柄を全員で総いじり。池澤さんは、'98からアテナを担当して、自分的には10周年と感慨深げ。こうしたイベントは里帰りしたような安心感を覚えるといい、今後も20、30、100年と(医療技術が進歩する限り)続けていきたいと宣言。

 自分以外のキャラで誰がやってみたい? というフリに、前塚さんは迷わず「アッシュ」。理由は「美味しいから」といい、長代さんも「じゃぁお互いにキャラ交代で」とコメント。野中さんは「15年たったからこそいえる! 八神!」、SNKプレイモアが以前リリースした初代プリクラ機でアテナの声を当てていたという裏話を披露した弓さんは「アテナ」、キモカワキャラが板についてしまった(?)長代さんは「真逆の筋肉系。ラルフとか、ラルフとか、ラルフとか……(会場笑)」とコメント。ここで前塚さんから「それでは『吟じます』、『あると思います』でラルフをやってください」というフリが入り、長代さんは天津木村ソックリの声色でネタを披露。非常に似ていたため、また機会があったらどこかでやっていただきたいと切に願う。

 このほか、会場のお客さんから事前に集められた質問コーナー、サイン入りTシャツのプレゼントなど、イベントは大盛り上がりのうちに終了した。

野中正宏さん 安井邦彦さん 長代聡之介さん
池澤春菜さん 弓雅枝さん 前塚あつしさん



生駒治美さん
12日は、弓さんと入れ替わりで生駒治美さんがステージに登場。ストーリーは「ザ・キング・オブ・ファイターズ トゥエルブ」制作発表会が延期になったため、なぜか連絡係を務める紅丸が他のキャラクタに電話をするというもの。

 相変わらずの毒舌っぷりを発揮するアテナは、事務所の方針で秋葉原のメイド喫茶にてお仕事の真っ最中。八神はなぜか駅前の焼肉屋で食事をしており「俺は肉しか食わん」と謎の一言。アッシュは、新鮮な上海蟹を求めて昨日は池袋、今日は木更津。マリーはTVCMで発表会の延期を知ったといい、その場でテリーに招待されたことを報告。京は開口一番「なぁ紅丸、関が原の戦いって何年だ?」と質問。どうやら追試の真っ最中らしく、のっぴきならない様子。

 これを見た一同は「主人公がこないのでは格好がつかない。それならいっそ、次の主役を決めてしまわないか?」となんとも都合のいい話に発展。さまざまな案が出るなか、紅丸が「自分以外の人に投票する選挙形式」を提案。「俺だけこっそり無記名で無効票を入れれば……」と悪知恵を働かせる紅丸だが、そこは他の面々もしたたかで「宛名(アテナ)」、「庵(あん)」など実質無効票ばかり。が、ただひとりだけ有効票を投じたキャラクタがいた。唯一まともな投票をしたのは「ブルー・マリー」と書いたアテナ。大喜びするブルー・マリーだが、ここで一同ははたと気づく。「KOF XII」に、ブルー・マリーは登場しないことを……。

 トークショーラウンド2に登場した生駒さんは、会場の熱気と集まったファンの多さに感激した様子。昨日のテーマ「他にやってみたいキャラクタはいるか?」を質問されると「八神」とのこと。瞬時に「楽にはできんぞ(例の口調で)」と茶々を入れる安井さん。「逆にやりたくないキャラクタ」に話がおよぶと、池澤さんが恐る恐る「チャン・コーハン」と即答。「できるかできないかの問題。あのチーム全員にいえることだけど、ちょっと……」と厳しい表情。だが、先日も披露した「チャン・コーハンでヤンス!」というセリフで一同を沸かせると、まんざらでもない様子。前塚さんが「それなら、チョイ・ボンゲの弟でチョイ・ボンゴとかどう?」と提案すると、会場が大きな笑いに包まれる。イベントは終始アットホームな空気で進行。ちょっと気が早いが、来年もまた企画していただければと思う。


■ 「ザ・キング・オブ・ファイターズ トゥエルブ」トークショー

 本イベントは2部構成で、1部がプロデューサーの久木野雅昭氏とアートディレクターのノナ氏による製品概要の説明。2部は前述のイベントに引き続き野中正宏さん、弓雅枝さん、前塚あつしさんが参加。12日は後半出席者が長代聡之介さん、安井邦彦さん、池澤春菜さんとなる。

 AMショーやプレスカンファレンスでも上映されたムービーなどを織り交ぜつつ、久木野氏とノナ氏が本作の特徴を解説。KOFの遺伝子を残しつつ、新しいKOFを始めたいと力強く語る。開発当初は3Dやセルアニメも検討されたが「ファンの期待に応えられるのはドット絵しかない(ノナ氏)」ということで2Dに帰結。セルアニメに関しては、解像度が上がるとドット表現とあわないことも問題視されたという。

 グラフィックの制作に相当な手間がかかることは直前の同社記事などでも触れているが、ここで久木野氏がふいに「そういえば、HPでドッター募集してたよね」と一言。ノナ氏がうなづくと「どうですか皆さん(応募してみませんか?)」と客席にふってみるも、なかには苦笑いする人までいる有様。どれだけ手間隙がかかるのか、ファンも既に周知の事実といったところか。

 2部では、キャラクタの感想を聞かれた野中氏が「楽屋に筐体を置いていただいたので、そこで動いているのを見ました。今まで見たことがないような滑らかさというか。色鮮やかな感じで面白かった」とコメント。レオナを見た弓さんは「肌とか……衣装も凄くセクシーで可愛くてステキでした」といい、前塚さんも「表情が、リアルとかそういうことじゃなくて。いい意味で2Dらしい豊かさがあり、人間味を帯びている」など、それぞれ相当に驚かれた様子。レオナについては「アップルジュース!」と叫ぶセリフがあるらしく、出現頻度が低いレアセリフのためなかなか聞けないという。

 今後のシリーズ展開については、皆「30年、50年、100年くらいやりたい!(野中さん)」と前述のイベント同様、全員がKOFを愛してやまないといった面持ち。「新キャラが増えたら楽しいな(弓さん)」、「最近チョイの出番がない。だから、メカボンゲを出して! 死のうと思ったけど死にきれず、秘密組織に『メカ・チョイ・ボンゲ』に改造される! KOF30くらいで隠しキャラに……(前塚さん)」など、それぞれ思いの丈を披露してくれた。


■ 「キミの勇者」トークショー

 「DS『どきどき魔女神判』と一緒に発表してから2年……大変待たせてしまいました」と神妙にコメントする松下プロデューサー。ゲームは“1日30分の大冒険”がコンセプトだが、開発はサクサクと展開しなかった模様。発売を目前に控えたためか、大勢の観客に緊張しているのか。松下プロデューサー、動きがどこかぎこちない。

 本イベントでは、製品版の説明のほかにもゲームアイドルの杏野はるなさんがゲストに登場して本作の体験版をプレイ。先日のブースレポートでご紹介したとおり、出展されている体験版はTGS特製。砂漠の真ん中からスタートして、宝箱のなかに隠された「T」、「G」、「S」といった3つのコインを探し出す。15分以内にクリアした人には下敷きなどのオリジナルグッズがプレゼントされる。ちなみに、松下プロデューサー本人はこの体験版を4分半くらいでクリアするという。

 プレイ中の映像は、ステージ後方の大型モニターに投影される。杏野さんのプレイを見て、ところどころでヒントを出す松下プロデューサー。かたや杏野さんは、事前にきちんと「キミの勇者」を予習したのか、ルーズなプレイなど一切なく魔法やスキルをきちんと使う。このあたりは、さすがゲームアイドル。残り9分少々で「T」と「G」のコイン獲得に成功する。残るはあと「S」1枚のみ。

 一応、先日体験版をプレイさせていただいた筆者は「そういえば、最後ほんの少しだけ謎解きっぽい要素があるんだよな」と思ったとたん、その場で松下プロデューサーがまさかのネタバレ。謎解きのうちにも入らないような内容とはいえ、クリアに直結するヒントをそのまま杏野さんに教えてしまう。松下プロデューサー、杏野さんの可愛さに完全にやられてしまっている様子がうかがえる。残り5分で見事「S」コインをゲットした杏野さんは、ボスとの戦闘に突入。「一番強い魔法とかスキルでガンガンいってください」と松下プロデューサー。杏野さんは、制限時間残り4分で見事ボスを倒すことに成功。その影で、本人以上に松下プロデューサーが喜んでいた気がしなくもない。




■ キング・オブ・ファイターズ 2002 UM トークショー

 「プレスカンファレンスのときにも同じことをいったんですけど、間に合うかドキドキした」というネオジオ博士。繰り返し述べるあたり、本当にギリギリのスケジュールだったのだろう。そのぶん、出展できたことが嬉しくて仕方がない様子が随所に見てとれた。

 カンファレンス同様、製品概要の説明からスタート。コンセプトは「KOF 2002」の進化系。元々の43キャラクタ、ネスツ編の16キャラクタ、新キャラクタひとり、隠しキャラクタ6人の総勢66人という登場キャラクタの数は、まさに圧倒的というほかない。「KOF'98 UM」以上に新技も追加されるといい、完全新作のトゥエルヴに匹敵する期待感が寄せられている。

 イベントでは、ネオジオ博士が実機を使ったデモプレイを披露。チャレンジモードでは、初心者が基礎を覚えられるノーマルと中~上級者向けのエキスパートをそれぞれ解説。ノーマルは全30問で、30秒以内にダウン回避を5回成功させるなど、プレイしながら基本的なテクニックが学べる。エキスパートは全20問。ネオジオ博士がプレイした問題は、JHUNを使い「自キャラを30秒以上地面に落とさない」というもの。

 プラクティスモードは、対戦相手が自分とまったく同じ操作で動くミラーモード、ワンボタンで設定した操作を連続実行させるコマンドなどを紹介。コマンドは「KOF '98 UM」よりも使いやすくなっているといい、実際にサクサクと数値を入力し、京の連続技を成功させて見せた。

 カラーエディットは技エフェクトの色まで変更でき、他にもさまざまな隠し要素が詰め込まれているという。会場で公開されたのは、2本目で相手を倒したときに一定条件を満たすと何かが出てくるというもの。ネオジオ博士は「香澄」を選択し、2本目をMAX2でシメる。すると、勝利画面の背後に父・藤堂竜白が出現。愛娘の勇姿を涙ながらにコッソリ見守るというユーモラスなシーンだ。

 対戦イベントは「キミの勇者」でも登場したゲームアイドルの杏野はるなさんがゲスト。ネオジオ博士と対戦することになり、杏野さんはアテナ、チャン・コーハン、ユリを選択。博士は香澄、京、クラークで応戦。スタート直後、ネオジオ博士が先ほどのプラクティス実演で超必殺技ゲージの設定をMAXにしたままだったことが発覚するも、ハンデということでそのまま継続。

 杏野さんはハンデを生かし強気の攻撃で展開をリード。ネオジオ博士も粘り腰で大将戦までもつれこむが、お互いに残りゲージギリギリのところで杏野さんが見事勝利。ご褒美として、杏野さんには「ネオジオ研究所助手」に任命され、ネオジオ博士から特製(?)白衣がプレゼントされた。




(C)SNK PLAYMORE

□SNKプレイモアのホームページ
http://game.snkplaymore.co.jp/
□コンピュータエンタテインメント協会(CESA)のホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2008」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【10月10日】「東京ゲームショウ2008」
出展メーカー特設サイトリンク集
http://watch.impress.co.jp/docs/20081010/tgslink.htm

(2008年10月12日)

[Reported by 豊臣和孝]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.