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会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日) イベントのスタイルは、昨年と同様に、「信長の野望 Online」、「大航海時代 Online」、「真・三國無双 Online」、「三國志 Online」の各タイトルの運営/開発プロデューサーがステージに登壇して、担当タイトルの概要を説明後、司会者の様々な質問に答えていくというもの。イベント後半には、「プロデューサーに訊け!」コーナーも行なわれ、ユーザーからユニークな質問が相次いだ。
本稿ではイベントの模様をお伝えしていくが、まずは、サプライズ発表となったプレイステーション 3版「大航海時代 Online」の発表会の模様からお伝えしていきたい。
■ 渥美プロデューサー「PS3の最高のグラフィックスでお楽しみいただける『大航海時代 Online』をぜひ楽しみにしてください」
まず、PS3版発表のコメントを求められると竹田氏は「『大航海時代 Online』がいよいよPS3ということなんですが、我々としては常日頃からより多くの皆様にお楽しみいただきたいと考えておりました。『大航海時代』シリーズはコンシューマーゲームファンの皆さんにも長く愛されてきたタイトルですので、今回PS3版が発表できたことを非常に嬉しく思っています」とコメント。渥美氏も、「PS3に『大航海時代 Online』が発売されることで、さらに多くの人に遊んでいただく機会が増えると思います。本日の発表を迎えることができたことを大変嬉しく思います」と竹田氏に合わせるように発表の喜びを語った。 続いて司会からはいくつかのベーシックな質問が重ねられた。まず、「PCと同じサーバーで遊ぶことになるのか?」という、最初にしては若干濃い質問については、渥美氏が「そうですね」とあっさり認めながらも、留意点として「これは、新サーバー、既存のサーバー、いずれで遊ぶ場合もメリットデメリットがあると思います。大切なのはお客様にとってどのような形がベストかということで、これからソニー様にもいろいろお話しさせていただきながら、我々、お客様の双方がベストの形になるようにしていきたいと考えています」とまずはユーザーの意見を聞くことが第一であり、ユーザーの意見によってはPC版とPS3版でサーバーをセパレートする可能性を残した。これを受けて竹田氏も、「今まさに検討中のところです。お客様にとって一番良い形にしたいと考えています」と渥美氏のユーザー本意のポリシーに賛意を示した。 「グラフィックスが気になるが、これは当然綺麗になるのか?」という質問については、竹田氏が回答。「“海をかけるロマン”、これを堪能していただくためにはやはりグラフィックスは重要だと考えています。PC版の場合は、スペックがまちまちですので、スペックによって表現方法を変えていました。こうすることによって多くのお客様にお楽しみいただいていたわけなんですが、PS3はハイスペックなPCと同様の描画能力を持っておりますので、すべてのお客様に本来お見せしたかった世界をごらんいただけるものと思っています」と自信を持って回答。単なるベタ移植ではなく、しっかりPS3向けにチューニングする意志を表明した。 「コントローラで操作するのか?」という質問は、竹田氏が「もちろんそうなります。コントローラだけで操作しやすいように、PS3版のためにユーザーインターフェイスを作り替えています」とコメント。キーボードがないとプレイできないということにはならないようだ。 発売時期については渥美氏が「2009年を予定しております」と言葉少なに回答。これを受けて、竹田氏が「少しでも早く皆様の元にお届けできるように努力して参りますので、どうぞご期待ください」と補足した。 最後に渥美氏は、「『大航海時代 Online』は2005年の3月に正式サービスを開始しまして、Windows版ということでPCをお持ちのユーザーに遊んでいただきました。開発チームにとっても、運営チームにとっても、PS3で出すことは念願でした。今回その夢が叶って大変嬉しく思っています。PS3の最高のグラフィックスでお楽しみいただける『大航海時代 Online』をぜひ楽しみにしてください」と力強く語ってくれた。 竹田氏は、「『大航海時代 Online』というゲームは、遊んでいると世界のいろいろなことに自然と興味が沸いてくるという珍しいオンラインゲームです。PS3での発売をぜひ楽しみにお待ちください」と結んでくれた。 PS3版「大航海時代 Online」の発表は、同社オンラインゲーム部門としては昨年の「三國志 Online」以来の新規コンテンツとなる。ただ、メディア側としての正直な見解としては、発表会の内容としてはほとんどネタがなかったという印象だった。PS3にオンラインゲームを提供するということが話題になる時期はすでに終わっており、入り口が1つから2つに増えること以外の楽しみは何なのかが不明瞭なのが残念だった。
なお、今回の発表については、別途単独インタビューにて詳しく話を聞いているので、後ほど詳しくお伝えしたい。 ■ アルカパのペット化、「涼州動乱」の再調整など、様々な公約が飛び出した「プロデューサーに訊け!」
「信長の野望 Online」 ・昨年、山中さんは「個人的にも信Onをプレイしている」と仰っていましたが、他のオンラインゲームも遊ぶのですか? 山中氏: 信Onは仕事ということもあったのですが、βテストの頃からずっと続けていまして、それをきっかけに、ほかのオンラインゲームも興味のあるものは、かじる程度にプレイしています。それほど深くはやっていないですね。仕事で必要な情報を取るぐらいですね。 ・様々な意見や要望が乱れ飛ぶ公式BBSですが、どのように管理しているのでしょうか? 山中氏: 「信On」はサービス開始当初から、公式BBSを公式サイトに載せています。これはプレーヤーの皆様の自由な交流の場として使っていただくために用意したものです。我々としては、様々なご意見を拝聴させていただくというスタンスで、特に管理はしていません。アップデートや機能改善とかにその意見を使わせていただいています。 渥美氏: BBSは「大航海」もあります。一応、掲示板の利用規約という形で、一定の管理をしているのは確かですが、そうはいっても基本はプレーヤーの皆様に自由に交流していただくということをコンセプトにやっています。 藤重氏: 「無双 Online」の場合は、運営会社がコーエーではなく別の会社なのですが、こういったことも今後考えていきたいですね。 「大航海時代 Online」 ・アルカパはペットとして登場しないのでしょうか? 渥美氏: アルカパは、テレビCM等で取り上げられたこともあると思うのですけど、正直こんなに人気になるとは思っていませんでした。「大航海時代 Online」では、交易品ということで、牛とか豚とかと同じで、本来はこういったものもペットにしたいなと思っています。いろんな動物がゲーム内に出てくるので、牛とか豚とかも含めて、アルカパもペット化を検討していきたいです。 ・プレーヤーの間でも上納品とNonPvPサーバーに関しては意見が割れているところですが、現状どのようにお考えでしょうか? 渥美氏: 「大航海時代 Online」の場合は、プレーヤーが、プレーヤー海賊という形でPvPをすることができるわけなんですけど、上納品というアイテムは、海賊に渡すことで、「勘弁してくださいよ」という使われかたをしているものなんです。上納品に関しては、レベルが低い人は、材料の関係で作りにくく、用意しにくい。レベルの高い人は、(上納品が作りやすいので)海賊がキャンセルできてしまう。こういったご意見をいただいています。今後は状況を見て、バランスを調整を含めて手を入れていく機会はあると思っています。 「真・三國無双 Online」 ・「Revolution 3」に登場する新武器について教えてください 藤重氏: あんまり細かくは言えませんが、今回体験コーナーでプレイできる武器は、「Revolution 3」で実装される武器です。「無双」シリーズに詳しい方ならご存じだと思いますが、孫権の積刃剣という武器です。初心者からマニアの方まで幅広く使い勝手の良い武器だと思います。 ・「戦国無双」や他のコーエータイトルとのコラボはありますか? 藤重氏: この質問の意図は、「無双 Orochi Online」みたいなものはないのかということだと思いますが(笑)、「真・三國無双 Online」は、先ほどもお話ししましたが、まだ10代ですので、まだやらなければいけないことがたくさんあります。まずはそこをしっかり作っていきたいなと考えています。コーエーの他のタイトルとのコラボは、可能な範囲でやっていきたいと思っています。たとえば、この4タイトルで一緒にイベントをやったり、キャンペーンをやったり、こういったことはせっかくなのでいろいろ考えていきたいと考えています。 「三國志 Online」 ・レベルキャップの解放後、レベル上げや高位の生産がかなり大変です。「社会人でも遊べるMMO」ではなくなったんですか? 上野氏: コンセプト自体は変わっていません。ゲームの仕組みとしても、ログインして3時間、4時間必要となるコンテンツを追加したわけでもありません。むしろ今までのレベル40までは合戦に参加しやすいようにちょっとゆるめで作っていたんですね。40から50までは最高のレベルということで厳しくしています。ただ、皆さんのプレイ感を見ながら調整していきたいとは考えています。 ・9月に大型アップデート「涼州動乱」が実装されましたが、今後の実装予定はどうなりますか?
上野氏: 「涼州動乱」後のアップデートに関しては、東京ゲームショウのブースでも試遊することができますが、闘技試合というものを実装しようと考えています。「三國志 Online」では、合戦や部曲戦といった大型のRvRコンテンツがあるんですが、ちょっと仲間だけで対戦をやれるようなものが今までなかったんですね。闘技試合は、5人対5人で、しかも申し込んだ人が集まればすぐに始められるといった仕様になっています。
□コンピュータエンタテインメント協会(CESA)のホームページ (2008年10月11日) [Reported by 中村聖司]
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