【TGS2008レポート】

入場料：1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
　　　　小学生以下は無料

全世界から集まったプレーヤーたち

　11日のＫＯＮＡＭＩステージでは、プレイステーション 3向けのネットワークを通じて全世界のユーザーとオンライン対戦が可能なタクティカル・オンライン・アクション「METAL GEAR ONLINE（以下、MGO）」の世界大会「METAL GEAR ONLINE WORLD CHAMPIONSHIP 2008」の決勝大会が開催された。

　各国の予選を勝ち抜いた日本代表、北アメリカ代表、ヨーロッパ代表、韓国代表、アジア代表がＫＯＮＡＭＩブースで激突し、世界一のクラン（クラン戦）とプレーヤー（個人戦）が決定することになる。大会優勝者が手にする副賞の中には「MGO拡張パック第3弾に優勝者の写真がステージの背景の一部に登場する」という賞品があり、自動的に拡張パック第3弾の開発予定が組まれていることが明らかとなった形だ。

豪華なオフィシャルサポーターが世界大会に駆け付けた

　開会に際し、「MGO」プロデューサーの松花賢和氏と、オフィシャルサポーターの「インパルス」板倉さん、「ロバート」山本さん、「二丁拳銃」川谷さん、「ハイキングウォーキング」による開会宣言が行なわれた。「二丁拳銃」の川谷さんが「板倉さんはMGO好きなのはわかるけど、山本さんとハイキングウォーキングは知らんやろ?」とツッコむと、ロバート山本さんは「いや、僕らメタルギア芸人ですよ!」と必至に弁解。

ハイキングウォーキングのQちゃんが「炭酸飲料を一気飲みしてゲップをせずに“メタルギアオンライン”と言いきる」イリュージョンに挑戦。「スネーゲフー」で失敗		参加者たちにはゲーム内アイテムとして各国のカラーを表現したTシャツコスチュームが提供されている

　個人戦は他のプレーヤーがすべて敵となるDeathMATCHモード。制限時間は7分で1ラウンド一本勝負というレギュレーション。参加者は日本2名、イギリス2名、アメリカ、カナダ、スペイン、台湾から1名ずつの8名。マップは「Tomb of Tubes」。拡張パック第1弾から追加された地下のステージで、暗いため敵がよく見えず、ステージ内は狭くポジションを奪い合うという展開の早いマップとなっている。

1位になると体が青く輝き、格好の的となってしまう。1位になったときの立ち回りが重要といえる

+RYU+氏は「世界大会で優勝できるとは思っていなかったので嬉しい。プレッシャーがかかっていたが勝ててよかった。ありがとうございます」とコメントした

　スナイピングの場所が皆無に等しいため、多くの選手がライフルをメインに戦っていた。ポイントはやはり高得点が狙えるヘッドショット。グレネードをけん制に使い、実に13ものヘッドショットを決めた日本代表の+RYU+氏が優勝の座に輝いた。

　チーム対抗戦となる「クラン戦決勝」に勝ち進んだのは北アメリカ代表のクラン「WiN」と日本代表のクラン「RITA」。決勝戦のモードは、ガーコとケロタンを自陣に持ち運んで30カウントの間キープすれば勝利という「Capture Mission」。制限時間は7分で2ラウンドが行なわれる。マップは面積の広い「Gronzny Grad」。

　広いマップのため、2マンセルフォーメーションなどでガーコとケロタンのキャリアーをきちんとケアするかがポイントとなる。第1ラウンドは日本の「RITA」チームが有利にゲームを進め、残り時間3分5秒の段階で30カウントをキープして見事勝利。2ラウンド目で巻き返しを図りたい北アメリカの「WiN」は中盤にカウントが30に戻るスコアリセットを起こしたものの、最終的に「RITA」チームがカウントでリードしたままタイムオーバーとなり、日本代表の「RITA」が全世界の最強クランの座に輝いた。終わってみれば、個人戦・クラン戦ともに日本代表が優勝という結果となった。

優勝クラン「RITA」のリーダーは「うまく連携が取れて良かった。この日の為に練習してきて本当によかった。世界の代表と戦えて本当に楽しかった。ありがとうございます」とコメント。北アメリカの「WiN」のメンバーと健闘を称えあった

　表彰式ではプレゼンターとして小島監督が出席。小島監督は「バックヤードで試合を見ていたが、本当に素晴らしい。世界のトップとなった皆さんおめでとう。自信を持っていいと思いますよ! 昨日まで顔も知らなかった人が大会を通じて仲良くなれているのを見て、オンラインっていいな、と思います。皆さんとともに世界の輪を広げていきたいと思う。ありがとうございます!」とコメントして大会は無事終了した。

個人戦優勝者の+RYU+氏（写真右）と、クラン戦優勝の「RITA」には副賞として小島監督のサイン入りポスター、オタコンのロゴ入りiPod、ゲーム内アイテムの優勝Tシャツ、優勝迷彩、拡張パック第三弾の背景に顔写真が入る栄誉、リゲインが贈られた

■ エキシビジョンマッチ

　小島監督チーム（小島秀夫、菊地由美、南明奈、クニベルト、オッキー、菊タロー）が週刊ファミ通チームと対戦するエキシビジョンマッチ。6対6の「Team DeathMATCH」モードで1ラウンド7分の試合を3セット戦うという内容で、マップは拡張パック第2弾「MEME EXPANTION（ミームエキスパンション）」で追加予定のジャングル「Forest Firefight」が使用された。

「勝つでしょう。勝つしかないでしょう」と語る小島監督	「こんな豪華なメンバーで遊べるなんて……」と感激する南明奈さん

「ゲームに集中しちゃって、一言も喋らなくてすみません（苦笑）」とはアッキーナの談

　小島監督は主観視点に変更せずともヘッドショットを狙える腕前で、さすがに生みの親といったところ。特筆すべきは、グラビアアイドルの南明奈さんの上手さだ。スナイピングできるポイントを素早く見つけ、ホフクの形でじっとキャンピングするという作戦で確実に敵を仕留めていた。精鋭揃いの小島監督チームは、3セットをストレートで勝利してエキシビジョンマッチは終了した。

(C)1987 2008 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.

□ＫＯＮＡＭＩのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「東京ゲームショウ2008」のページ
http://www.square-enix.co.jp/tgs08/
□「小島プロダクション」のページ
http://www.konami.jp/kojima_pro/
□「METAL GEAR SOLID ONLINE」のページ
http://www.konami.jp/mgo/hd/index.html
□関連情報
【10月9日】ＫＯＮＡＭＩ、PS3「METAL GEAR ONLINE」
拡張パック第2弾「MEME EXPANSION」発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081009/mgo.htm

(2008年10月11日)

[Reported by 福田柵太郎]