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【東京ゲームショウ2008レポート】

ドラゴンクエストスペシャルステージレポート

10月9日~12日開催(9日、10日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
    小学生以下は無料


 10月11日の一般公開日初日、13時よりTGS2008のメインステージで開催された「ドラゴンクエストスペシャルステージ」には、キッズコーナーの試遊台でも30分待ち以上の大盛況となっていたAC「モンスターバトルロード」と、12月に稼働開始する新作「モンスターバトルロードII」、そして2009年3月発売と発表され、更なる続報が待たれるニンテンドーDS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の情報を求め大勢の人が集まった。なかでも現在、若年層を中心に絶大な人気を誇る「モンスターバトルロード」の第3回王者決定戦が同時に開催されるとあって、家族連れで会場にやってきた人の多さが特に目についた。

キッズコーナーでは「モンスターバトルロードII」の新筐体、新カードが公開され、大きな注目を集めていた 試遊台では無料でカードがもらえるということもあってか大盛況!


 スペシャルステージが始まると、司会者の2人に続き「モンスターバトルロード」王者決定戦ではおなじみとなった公式サポーター「勇者カイト」が登場。会場を大いに盛り上げた。ステージはまず、モンスターバトルロードの第3回王者決定戦からスタート。全国の予選を勝ち抜いた8名の少年少女が壇上に現われる。大勢の観客が見守るなか、みな緊張の色の隠せない様子だった。

勇者カイトと全国から集まった代表8名。ルールの確認も行なわれた


 1回戦の第1試合は中国・四国代表と九州・沖縄代表、近畿代表と関東・甲信越2代表がそれぞれマッチング。第1試合に登場した4チームのうち3チームまでが「おばけきのこ」、「ドラキーマ」、「マミー」といった相手を眠らせることのできるモンスターを投入したチーム構成で、「とどめの一撃」を決めることができれば勝利はほぼ確実というこのゲームの特徴をよく理解し、それまでどうやって耐え、また相手の「ゆうきゲージ」を溜めさせないかという点に主眼がおかれているあたり、プレーヤーのレベルの高さをうかがわせるものだった。また、SPカードは妨害戦略を加速させる「みわくのまなざし」か、とどめの一撃に早くたどりつける「ひかりのたま」が多く採用されていた。

 中国・四国代表と九州・沖縄代表の試合は、ドラキーマのラリホーで相手の足を止め「ひかりのたま」でのゆうきゲージ加速から、とどめの一撃につないだ九州・沖縄代表が勝利。近畿代表と関東・甲信越2代表の試合も、ストーンマンの「たちふさがる」で相手の攻撃をいなしながら、おばけきのことマミーで相手を眠らせ、とどめの一撃につなげるという黄金パターンを決めた近畿代表が勝利。

 続いて始まった1回戦第2試合では、関東・甲信越1代表と東北代表、北海道代表と東海・北陸の組み合わせとなった。こちらも「みわくのまなざし」での時間稼ぎからとどめの一撃につないだ関東甲信越1代表と、ドラキーマとマミーのラリホーから「ひかりのたま」によるゆうきゲージアップによるとどめの一撃を決めた東海・北陸代表が勝利をおさめた。

 続いて準決勝。九州・沖縄代表と近畿代表、関東・甲信越1代表と東海・北陸代表が激突。この王者決定戦では使用するカードが変更できるルールが採用されているため、東海・北陸代表はチーム構成を大きく変え、合体モンスター「ボーンファイター」で勝負に出るという奇策に出た。ボーンファイターはその高い攻撃力であと一歩で勝利というところまでいったが、ラリホーにかかった1ターンが響き惜しくも敗北。関東・甲信越1代表が決勝にコマを進め、1回戦同様の戦略で着実に勝ちを積み上げた近畿代表と決勝戦を迎えることとなった。

ボーンファイターを使い思いきった作戦にでるも善戦むなしく敗北。今大会で使用されたSPカードは「ひかりのたま」と「みわくのまなざし」が多かった


 決勝戦の前に、ここで勇者カイトより「今オススメのチーム」が紹介された。勇者カイトのオススメは「ストーンマン・ボストロール・きめんどうし」で、ストーンマンによる防御とボストロールの突破力、きめんどうしのコントロール力を生かした構成とのこと。カードを持っている人は一度試してみるといいだろう。

 そして決勝戦。「ストーンマン・おばけきのこ・マミー」の近畿代表と、「おばけきのこ・サイレス・ゴールドマン」の関東甲信越1代表の試合。1ターン目、先攻した近畿代表が「あまい息」で2体を眠らせれば、関東甲信越代表はサイレスの「マホトーン」で反撃という展開。2ターン目以降は「あまい息」で妨害しながら、相手の攻撃はストーンマンで受けるという盤石の展開で近畿代表が試合を有利に進め、第4ターンにとどめの一撃「ロトの紋章」を決め優勝をものにした。

迎えた決勝戦。最後は「ロトの紋章」が炸裂し大ダメージ。優勝を決める一撃となった


 その後、優勝セレモニーが行なわれ、優勝した近畿代表のおかもと そうま君には認定証のほか、プラチナコレクションとモリーコレクションがすべて入ったカードアルバム、そしてBlu-ray Discレコーダーが、準優勝の関東・甲信越代表のまつど はる君には認定証、モリーコレクションフルコンプリートセットの入ったカードアルバム、そしてiPod touchが贈られた。続いて、優勝した王者を祝福しながら壇上にモンスターバトルロードなどを手がける市村プロデューサー、吉田ディレクターとともに、キッズコーナーでも注目を集めていた「モンスターバトルロードII」の筐体が登場し、勇者カイトと、王者おかもと君に実際にプレイしてもらうこととなった。

 まず、モンスターバトルロードIIでは新たに「冒険の書」というシステムが追加された。これはプレーヤーの分身であるキャラクタデータを記録しておけるもので、ゲームをプレイし経験値をためていくことで、このプレーヤーの分身を強化していくことが可能になった。また、モンスターではなく人間のキャラクタが参戦するということで、新たに「武器」、「盾」、「鎧」のカードが追加され、1チームは最大6枚のカードで構成されるようになるとのこと。モンスターの技も、通常2つのところをチーム構成によって、新たな技を使えるようになったり、攻撃を当てた際にボタンではなく剣の柄をひねることで、多くの「ゆうき」を溜められるようになったりと、「モンスターバトルロードII」になって戦闘はさらにエキサイティングなものになりそうだ。

「モンスターバトルロードII」では、剣が「王者の剣」から「天空の剣」へと変わり、冒険の書やアイテムの装備など、大きく様変わりした


 王者おかもと君と勇者カイトは、順調に1回戦を勝ち抜き、2回戦ではとどめの一撃「ミナデイン」を決めて勝利した。ここで、大魔王デスピサロが登場するが、大きく変わった点として、大魔王もゆうきゲージに似たゲージが設けられていた。市村プロデューサー曰く「これが溜まると大変なことになる」そうで、会場にも期待のこもった緊張が走る。大魔王の高い攻撃力の前に苦戦するも、ギリギリでゆうきゲージが溜まり、すぐさま発動させる王者と勇者。

 しかし、同時に大魔王側のゲージがたまったことから「つばぜりあい」と名付けられたモードに突入、画面にはボタンを連打せよとの指示が出る。これまでにない展開に一瞬とまどったせいか、勇者はつばぜりあいに負けデスピサロの一撃が発動。デスピサロは魔剣士ピサロへと戻り、剣を構え勇者たちに切りかかった。これにより勇者のチームは全滅となり、「モンスターバトルロードII」のプレイは終了。「修行が足りなかった」という勇者を連れて、吉田ディレクターと王者おかもと君が退場し、モンスターバトルロードのイベントは終了した。

 会場は「モンスターバトルロードII」の姿に興奮さめやらぬといった様子だったが、ここでさらに「ドラゴンクエストIX」のムービーが壇上に映し出される。残念ながらオープンメガシアターで公開されているものと同じで、新しい情報は含まれていなかった。上映終了後に司会の方から、翼の生えたキャラクタとは何か、ムービーの最後に現われる列車は何なのかという質問が出たが、時間切れにより回答は得られなかった。ただ、市村プロデューサーより、翼の生えたキャラクタや列車はストーリーに大きくかかわることや、10月20日から公式サイト上でムービーを公開すること、すでにエンディングのスタッフロールの製作をしていたということからも、開発は順調であることが予想される。

 なお、キッズコーナーでは最新第8章のカードがもらえる「モンスターバトルロード」が無料で遊べるほか、DS版「ドラゴンクエストV」のすれ違い通信や「スライムもりもり」の新作試遊など、充実した出展内容となっている。「モンスターバトルロード」は対戦台も用意されているので、自分の腕を試したい人はぜひとも足を運んでみるといいだろう。

残念ながら「ドラゴンクエストIX」は、ムービー以上の新情報はなし。このムービーは10月20日から公式サイトで公開されるので、今回見逃した方はそちらをチェックだ!


□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「東京ゲームショウ2008」のページ
http://www.square-enix.co.jp/tgs08/
□関連情報
【10月10日】スクウェア・エニックスブースレポート その3
「チョコボの不思議なダンジョン」、「ヴァルキリープロファイル」に加え
「ディシディア ファイナルファンタジー」など、携帯ゲームの試遊台が充実
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/se3.htm
【10月10日】スクウェア・エニックスブースレポート その2
「キングダムハーツ」シリーズと、「スターオーシャン4-THE LAST HOPE-」をプレイ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/se2.htm
【10月8日】スクウェア・エニックスブースレポート
「ファイナルファンタジーXIII」シリーズや「ラスト レムナント」
をはじめ超期待作が目白押し
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081009/se1.htm
【10月8日】「東京ゲームショウ2008」
出展メーカー特設サイトリンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081008/tgs.htm

(2008年10月11日)

[Reported by ねこひげ合同会社 御橋尭言]



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