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【東京ゲームショウ2008レポート】

D3パブリッシャーブースレポートその2
多彩なタイトルに多彩なゲストで盛り上がる

10月9日~12日開催(9日、10日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
    小学生以下は無料


 今回は第1回目の記事では紹介し切れなかった出展タイトルと、11日の一般公開日に行なわれたステージイベントの模様を合わせてお伝えしよう。


■ 「幕末恋華・新撰組DS」
(DS:11月27日発売予定)

 2004年にPS用ソフトとして発売された、新撰組を題材とした乙女ゲーム「幕末恋華・新撰組」をニンテンドーDS向けにリニューアルした作品。プレーヤーはヒロインの桜庭鈴花となり、近藤勇や土方歳三などのキャラを攻略することでデートイベントが発生する。さらにDS版では、会話パターンの追加やイベントCGをタッチすることでセリフが再生する新機能も搭載している。

 ステージイベントでは、プロモーション映像を流した後に登場人物のボイスを担当した森久保祥太郎氏、皆川純子氏ら声優陣がたて続けにビデオ出演。また、来年1月にはウェルシティ東京にてシリーズ作品の合同イベントを開催予定であることも発表された。なお、イベントの詳細は後日同社のホームページなどでアナウンスされる予定。

 そしてまたもここでサプライズ。宇宙を舞台にモビルスーツ系のロボットとイケメンパイロットが登場するという、「新撰組」と同じブリッジが開発を手掛ける異色の乙女ゲーム新作、「リトルアンカー」の映像が初公開された。さらにこの作品のキャラクタボイスを担当することが決定した、藤原啓治、谷山紀章、大河元気氏の声優3名が出演してのトークショーも開催。まだ収録前ということで、個々のキャラの性格やボイスについての詳しい話はなかったものの、「かわいいキャラがたくさん出てくるのできっと楽しい作品になると思います」とコメント。ちなみに大河氏は、本作品が声優の初仕事になるとのことだ。

 この作品は2009年春の発売を予定しているとのことだが、当日は対応ハードの発表まではされなかった。後日に同社ホームページなどでアナウンスがあると思われるので、興味を持たれた方はこちらで続報をお待ちいただきたい。

「幕末恋華・新撰組DS」のプローモーション映像に続き、森久保氏(中央写真)、皆川氏(右)らがビデオ出演、来場者に挨拶と笑顔をふりまいた
【幕末恋華・新撰組DS】
(C)2009 VRIDGE INC. (C)2009 D3 PUBLISHER

トークライブのゲストには(左から順に)谷山氏、大河氏、藤原氏の3氏が登場。イケメンキャラとモビルスーツとが共存する乙女ゲームの秘密やいかに?

(C)2008 VRIDGE INC. (C)2004-2008 D3 PUBLISHER

■ 「ヴァンパイア騎士DS」
(DS:12月発売予定)

 人気アニメ「ヴァンパイア騎士」を恋愛シミュレーションゲーム化した作品。

 ステージイベントでは、アニメ版「ヴァンパイア騎士」の主題歌を歌う坂本直弥・和弥兄弟デュオのON/OFFが登場して、同シリーズの主題歌2曲をまず熱唱。続けて玖蘭枢役の岸尾だいすけ、錐生零役の宮野真守両声優陣が現れるとトークショーに移行。「自分が参加したゲームは、後でプレイしてどんなふうに聞こえるかを確認している」と語る一方、「あなたがたは声優じゃなくてお笑いコンビか!」と思わずツッコミたくなるほどの漫才調トークを展開、会場に駆けつけた多くの女性ファンを爆笑させていた。

「ヴァンパイア騎士」の前には、会場直後から女性ファンたちが大挙駆けつける大人気ぶり 純白の衣装で登場したON/OFFは主題歌2曲を披露。「今回の自分の役は本当に『激甘』なんですよ」(岸尾氏)「ゲームソフトでまた零の役ができてとても嬉しい」(宮野氏)


■ 「Vitamin Y」
(DS:10月30日発売予定)

 2007年に発売されたPS2用ソフト「Vitamin X」に登場した、史上最低の超問題児軍団こと「B6(ビーロク)」のキャラクタたちが登場する全26種類のミニゲームを収録したソフト。曲のリズムに合わせて画面をタッチする「VitaminVitaminEvolution」や、秘境と化したロストナナツゴオウパークにいる子猫を助け出すアクションゲーム「JJ(ジャングルジャンパー)」などのミニゲームが楽しめる。

 ゲーム以外にも、PS2版ではなかったオープニングムービーやイベントグラフィック、ボイスなどを新たに追加、収録されたシナリオはなんと合計約500種類にもなるとのことだ。また、本作品の開発者や声優が登場するステージイベントは、最終日となる12日の12時30分からスタート、原画を描いた前田氏をはじめ、鈴木達央、菅沼久義、KENN、前野智昭氏などが出演予定となっている。

【「Vitamin Y」】
(C)2008 HuneX (C)2008 D3 PUBLISHER


■ 「@SIMPLEシリーズ Vol.1 THE ブロック崩しneo」
(Wiiウェア:10月28日配信予定)

 ディースリー・パブリッシャーの代名詞的存在である、低価格ソフトをウリとするSIMPLEシリーズ。Wiiウェア参入第一弾にもってきたのは、なんと古典中の古典であるブロック崩しだ。

 十字キーでパドルを操作し、2ボタンを押したままにすると通常より高速で移動することができる。ブロックを壊すとたまに出現するアイテムを取ると、パドルが長くなったりボールが貫通弾になるなどの効果が得られる。また、リモコンを左右に振ると外壁が揺れ動き、このタイミングで壁にボールが触れると軌道を微調整できる「クエイク」が使えるというユニークなアイデアも盛り込まれていた。

【「@SIMPLEシリーズ Vol.1 THE ブロック崩しneo」】
(C)2008TAMSOFT (C)2008 D3 PUBLISHER


■ 「@SIMPLEシリーズ Vol.2 THE ナンバーパズルneo」
(Wiiウェア:11月11日配信予定)

 1~9の数字をタテ・ヨコのライン、および3×3の9マス内にダブらないようにして書き込んでいく定番のパズルゲーム。従来どおりのルールでプレーする「スタンダード」モードに加え、すべてのマスに数字が入った状態からゲームが始まり、9マスのブロックを左右に回転させることで数字の列をそろえていくという新形式のパズル「トリックモード」も遊べるのが大きな特徴だ。

【「@SIMPLEシリーズ Vol.2 THE ナンバーパズルneo」】
(C)2008TAMSOFT (C)2008 D3 PUBLISHER


■ 「@SIMPLEシリーズ Vol.4 THE 柔道」
(Wiiウェア:今冬配信予定)

 柔道を3DCGでゲーム化した非常に珍しい作品。リモコンが選手の右手、ヌンチャクが左手の操作に対応しており、前後に振ると相手に向かって腕を伸ばし、タイミングがよければ袖やえりをとることができる。その後は左右に振ったりボタンを押したりすることで相手の体勢を崩し、投げや刈り技などが出せるようになっている。逆に相手に技をかけられそうになったら、画面上に表示される向きに合わせリモコンを振るなどして体勢を立て直すことができる。

 筆者がプレイした限りでは、なかなか思ったように技をかけることができず、ゲームバランスの細かい調整はまだできていないような印象を受けた。だが、Wiiならではのデバイスを利用して新たなスポーツゲームの可能性を見出そうとする意欲は大いに買える。

リモコンとヌンチャクを振り、相手と組み合って技を掛け合うアイデアが面白い。製品版ではたしてはどんな仕上がりになっているのか?


 なお、上記のWiiウェア用ソフト3タイトルは、1台のマシンにまとめて3本収録された形で出展されているので、もし自分の順番が回ってきた際に遊びたいタイトルが表示されていなかった場合は、近くのスタッフに声をかけてタイトルを変更してもらうといいだろう。


■ ステージイベント:「タクティクスレイヤー ~リディナガード戦記~」フォトセッションほか

 ビジネスデイ2日目に初公開となったDS「タクティクスレイヤー ~リディナガード戦記~」(今冬発売予定)のステージイベントでは、ヒロインたちのキャラクタに扮したレイヤーが出演するフォトセッションと、プロデューサーによるゲームのプロモーションを合わせて3回開催した。なお、ゲームの内容については第1回目の記事をぜひご参照いただきたい。

ヒロインがさまざまなコスチュームに着替えられることがウリとなる作品ということで、毎回登場するレイヤーさんの衣装も変えるというサービスをしていた


■ ステージイベント:「RIZ-ZOWARD」クリエイタートークライブ

 「オズの魔法使い」の世界観をモチーフにした新作RPG「RIZ-ZOWARD」(プラットフォームはニンテンドーDS。今冬発売予定)のイベントには、サウンドクリエイターの大御所である「ワイルドアームズ」、「天使の詩」などの曲を担当したなるけみちこ氏と、「タクティクスオウガ」、「レイディアントシルバーガン」をはじめ多数の作品で知られる崎元仁氏が登場。プロデューサーの小笠原氏をまじえて、サウンドに関するトークショーを開催した。さらにイベントの途中からは本作品の主題を歌う麻生かほ里氏も登場、主題歌「RIZ-ZOWARD」をライブで歌い上げた。

 小笠原氏によると、「以前から、なるけ・崎元両氏にぜひサウンド制作をお願いしたいと思っていました。当初はおふたりとは面識がなかったのですが、お会いする機会があった日にこのチャンスを逃がしてなるものか、とアタックしました」とのこと。また、崎元氏からは「サウンドに必要なメモリ(容量)の大部分をいただいちゃって、なるけさんにはご苦労をかけてしまいました」という開発中のエピソードが、なるけ氏からは「主題歌およびエンディング曲を作るにあたり「この曲を歌ってもらうなら麻生さんしかいないと思い、制作中から麻生さんが歌うことをイメージしていた」など、作曲時の構想や意外な事実が語られた。

「とにかくかわいい曲になるように作りました。『オズの魔法使い』ということでミュージカルのイメージも意識しています」(なるけ氏。集合写真左から2人目)、「ゲーム中のサウンド全般を作らせていただきました。今回の曲のテーマは『絵本的』なことですね」(崎元氏。同右端)、「『幸せになるのは簡単なことね』という主題歌の歌詞がとても気に入っています」(麻生氏。同右から2人目)


□ディースリー・パブリッシャーのホームページ
http://www.d3p.co.jp/
□「東京ゲームショウ 2008」特設サイト
http://www.d3p.co.jp/tgs2008/
□関連情報
【10月10日】D3パブリッシャーブースレポート
プレイアブルタイトルを多数出展
さらにイベントで新たに2タイトルを追加発表!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/d3.htm
【10月8日】「東京ゲームショウ2008」
出展メーカー特設サイトリンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081008/tgs.htm

(2008年10月11日)

[Reported by 鴫原盛之]



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