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会場:幕張メッセ ■ DS「犬神家の一族」
プレーヤーは、探偵の金田一耕介となり、難事件の解決にあたる。キービジュアルを手がけるのは、墨アーティストの茂本ヒデキチ氏。墨絵ふうのタッチが独特な雰囲気を作り出しており、探偵物ながらホラーテイストを漂わせる原作の世界観と程よくマッチしている。 遊びかたは極めてシンプルでタッチペンでストーリーを読み進めていく。ただし、さまざまな登場人物との会話から、ときどき赤い文字の「キーワード(重要な文字)」が出現。これをタッチペンでドラッグしたまま登場人物に放り投げると、それに対してリアクションが起こる。任意のタイミングで重要なキーワードを投げかけることで、原作にはない展開が楽しめることもあるという。 金田一らしさを演出するシステムでは「推理」を行なう際、タッチペンで金田一の頭部グラフィックをこするというものがある。開発チームでは「ボリボリシステム」と呼ばれており、劇中の金田一が推理などで頭を悩ませるときの仕草が再現されている。 イメージソングを担当するのは、オープニング・エンディングともに日本のロックバンド「陰陽座」。2009年1月発売予定で、価格は未定。2009年春には本シリーズ第2弾となる「八つ墓村」の発売も決定しており、こちらは2009年春予定となっている。
超メジャー作品だけに、多くの人にとって「もしも金田一が、あのとき違う行動をとっていたら」など、IF展開のほうに興味が傾きそう。かくいう筆者もそのとおりだが、会場に設置された体験版では、時間が短いこともありなかなかそこまでたどり着けなかった。体験版をプレイされるときは、がっついてやたらとスキップしたりせず、まずは「キーワード」を投げて相手の反応を見たり会話の流れを作っていくシステムそのものを楽しんだほうがよさそうだ。
(C)横溝正史 (C)FromSoftware,Inc.
■ PSP「己の信ずる道を征け」
主人公キャラクタは忍者。ステージ内にあるさまざまな仕掛けを利用して先に進んでいくが、ここでポイントになるのが「分身」。新たなキャラクタ「分身」を出現させると、それ以前の忍者は「それまでプレーヤーが行なっていた過去の行動がそのまま再現」される。 分身は何度も行なえるようで、たとえばスイッチを押すと新しい階段が出現するトラップがあったときは、スイッチを押したところで分身を出現させ、出現した階段を登れば先に進めるようになる。その先になかなか倒せない敵がいたら、分身を何度かループさせて多重攻撃を仕掛ければ瞬殺できるといった具合。 竹内氏は「記憶がとても重要。脳トレのようなゲーム性」と説明する。体験版をプレイした際、実際に「あれ、俺さっきまで何やってたっけ?」というポカミスを発端に、混乱したあげくパニックでタイムオーバーになることがしばしば。色々な意味で能力が退化しつつある38歳児の筆者にはかなりハードルの高い作品だが、逆に発想が柔軟で記憶力がいい子供のほうが本作をとことん楽しめるかもしれない。2009年春発売予定で、価格は未定。
ちょっと変わった試みとしては、本作は株式会社東ハトが発売する菓子「忍者スナック ふわ丸」とコラボレート。一般公開日には、ブース内出展ゲームを試遊してスタンプを3つ集めると同スナックがもらえる「フロムスタンプラリー」が開催される。実際のゲーム内にも、ふわ丸をモチーフにしたステージが登場するという。同社ブースを訪れる際は、どちらもぜひチェックしていただきたい。
(C)FromSoftware,Inc.
■ Xbox 360「ニンジャブレイド」
まず感じるのは、導入部のムービーから「ボーッと眺めさせてはくれない」ということ。常に劇中であることを意識させるべく、ムービー中でも攻撃やワイヤーなどのアクションでボタン入力を指示されることが多々ある。このとき、単に早く押せばいいというわけではなく、表示されたボタンに対して外周から逆波紋のように近づいてくる薄いリングにタイミングをあわせると「GOOD!」や「EXCELLENT!」などのメッセージが表示される。体験版ゆえか、失敗しても即やりなおしがきく。 攻撃アクションのポイントは、方向ボタンに配置された武器の使い方。日本刀、二刀流、ヌンチャクなど、それぞれ有効な敵が存在する模様。体験版では序盤の敵にシールドを持った相手が登場するが、一撃が重い武器に切り替えたとたん、構えた敵のシールドを破壊して続けざまにブッた斬るという大変気持ちいいアクションが堪能できた。
体験版ゆえにまだ評価しづらい部分ではあるが、操作感覚は若干重め。殺陣のようにメリハリをつけているというよりは、まだまだ調整段階といった雰囲気。このあたりは、今後の開発状況により相当変わってくるかもしれないし、もしかしたら「グッ」と重みのある感触を残していくのかもしれない。2009年初頭発売予定で、価格は未定。
■ Wii「天誅4」
プレイして最初に思うのは、Wiiリモコンを使った「らしい」プレイ感覚。前にジャンプするときはWiiヌンチャクのアナログスティックを前方入力しつつWiiリモコンを素早く下から上へ振り上げる、前方の茂みに転がり込むときは上から下へ、左右の茂みをつたうときは左右にスッと振るといった具合。なりきりプレイとでもいうべき操作感覚が本シリーズで体験できるのは、なかなか新鮮。その一方で、シリーズ作品をやりこんだ人にとって、Wiiリモコンのアナログ操作はもどかしいケースもあるかもしれない。
用心棒に発見されたときもWiiリモコンを刀に見立てて立ち回る。恐らくはボタン操作のほうがミス無く遊べるのだろうが、雰囲気はこっちのほうが断然いい。体験版は悪徳商人を始末するところで終了。この先もプレイしたいと思わせてくれるだけの内容で、なかなか楽しめた。10月23日発売予定で、価格は7,140円。
■ Xbox 360「Shadow Assault -Tenchu-」
「力丸」や「彩女」などおなじみのキャラクタを操作して、ステージ内を徘徊する用心棒などに見つからないようアイテムを集めて敵を罠にはめる。視界に入ってしまうと敵が猛烈な勢いで追いかけてくるため、これがなかなかやっかい。オリジナルシリーズ同様、慎重に事を進めなければいけない。
視点やスケールが違うこともあるが、トラップアクション含めて全体にコミカルなテイスト。配信中(10月8日配信)で、価格は800マイクロソフトポイント。
□フロム・ソフトウェアのホームページ (2008年10月10日) [Reported by 豊臣和孝]
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