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会場:幕張メッセ ■ PS3「QUANTUM THEORY(仮)」
いつからそこにあったのか、誰も知らない塔。ひとりで成長したともいわれる塔は、光の柱のごとく輝き、荒涼とした世界を悠然と見下ろしていた。だが、突如始まった「侵蝕(ディアボロシス)」と呼ばれる現象により、塔は異質な者たちに侵され、その姿を変えようとしていた。塔の外に漏れ出した侵蝕に脅かされた人々は塔へ侵攻を開始したが、強力な防衛機構の前に次々と打ち倒されていく。そして今、ひとりの男が屍を乗り越え、塔に挑む……。 プレーヤーは黒き破壊者「シド」となり、銃や拳を武器に塔の最上階を目指す。侵蝕が進む塔内は時間の経過や戦いの傷跡で刻々と変化。ときにはその変化が攻略の鍵になることもあるという。塔内で出会う女性「フィレーナ」は、敵対する間柄だが、状況によっては共闘することも。会場で上映されたムービーは、ふたりが互いに武器を突きつけあうシーンでフェードアウトしていく。 ステンドグラスなど随所にアール・ヌーボー調のオブジェクトが配置されたステージ背景は、重厚かつ荘厳な雰囲気に支配されている。プロデューサーの菊地啓介氏によれば、背景だけでも同系統の作品と比較してモデリングに倍の工数がかかっているという。特別ゲストとして登場した木下優樹菜さんは、司会者の「TPSって何の略?」の問いに「ターニングポイント……セキュリティ?」とお約束の展開を挟みつつ、ムービーを見るなり「激しい! 超キレー! ヤバイ! 規模デケー!」と驚くことしきり。激しいアクションがことのほかお気に入りで、かなり食指をそそられた様子だ。
システムなど詳細は明らかにされていないが、前述のとおりグローバル戦略タイトルと位置づけられたタイトルだけに生半可なものにはならないはず。菊地氏も「手ごたえを感じている」といい、TPSやガンシューティングが好きな人はチェック必須のタイトルといえそうだ。2009年発売予定。価格は未定。
(C)TECMO,LTD. 2008
■ DS「AGAIN FBI超心理捜査官」
本作のプロデューサーを務めるテクモの山口浩一氏は自ら「相当なマニア」というほどの海外ドラマ好きで、本作は昨今ヒットしている「24」など海外ドラマの要素を取り入れた意欲作だという。開発を担当するのは、株式会社シング。山口氏とシング代表取締役の宮川卓也氏は、以前「モンスターファーム」などで一緒に仕事をした際、マニアックな海外ドラマの話で相当盛り上がったといい、山口氏に負けず劣らず海外ドラマ好きの宮川氏は意気投合。過去の映像が見えるという主人公の特殊能力(パストビジョン)など、ほんの少しだけ明らかにされた事柄にも、すでに海外ドラマらしい要素がちりばめられている。
そんなふたりがコラボレートするだけに、本作は単なるアドベンチャーのようにただストーリーを追うのではなく、物事をきちんと推理していかないといけない作品になるという。トレーラームービーはすべてロケを実施した実写映像で、実際のゲーム背景画像も実写ベース。海外ドラマファンはもちろん、アドベンチャーや推理ものが好きな人も見逃せない作品になりそうだ。2009年発売予定で、価格は未定。
(C)TECMO,LTD. 2008
■ PSP「アンデッドナイツ(仮)」(映像出展)
一族を滅亡させた王に復讐を果たすため、主人公は自らの魂と引き換えに「不死」の力を得る。襲い掛かってくる敵をゾンビに変えて自らの配下とし、生み出したアンデッド軍を使役するというアクションゲーム。トレイラームービーで敵に見えたゾンビは、なんと味方。数多のゾンビと敵兵が入り乱れていたことから、少数から敵戦力を侵食し大逆転を狙うといったシチュエーションなども期待できそう。先々の情報公開が楽しみな新作だ。2009年発売予定で、価格は未定。
C)TECMO,LTD.2008
■ Wiiウェア「プレシェキ!(仮)」
ここで「製品版」とあえて前置きしたのは、当然理由がある。今回、出展を急いだためか、それとも出し惜しみ(!?)なのか。なんとこの試遊台、Wiiリモコンを一定時間内に上下に振った回数を競うミニゲームしかプレイできないのだ。気合を入れてリモコンを振り終わった直後に生じる独特の間(ま)は、数秒前までの自身の姿を冷静に振り返るには十分な時間があり、結構せつない気がしないでもない。
近くにいた担当氏に「……これマジすか?」と質問したところ「いや、実際の製品版には……」と前述のとおり。もしかしたら、一般公開日には遊べるミニゲームが変更されるかもしれない(希望的観測)。個人的には、もうちょっと複数のゲームを試せたらなぁと思う。今冬配信予定で、価格は未定。
■ DS「DS西村京太郎サスペンス2 新探偵シリーズ『金沢・函館・極寒の峡谷 復讐の影』」 幅広い層から好評を博した「DS西村京太郎サスペンス」シリーズ最新作。製品版では、サスペンスが堪能できる「長編」、ディープな推理問題が手軽に楽しめる「短編」の2モードを用意。長編では、私立探偵「新 一新(あらた いっしん)」とパートナーの「京 明日香(きょう あすか)」が北国で連続殺人事件の解決にあたる。短編は1問10分程度で楽しめる推理問題集が楽しめる。 本作の試遊コーナーは、警察や取調室をモチーフにした大変凝った作りが印象的。事務机も新品ではなく、わざわざ使い古したものを並べる気合の入れようで、机には刑事ドラマでおなじみの小道具が並べられており、思わず「なんだなんだ?」と吸い寄せられていく人も少なくない。
肝心の体験版は、プロローグ(約20分程度)、ストーリーモード1章(約15分程度)、全9問中3問までチャレンジできる短編(約20分程度)からそれぞれ好きなものを選ぶことができる。個人的には、1問5分少々でプレイできる短編がお気に入り。じっくり遊べる本編と手軽に遊べる短編の組み合わせは、やはり魅力的だ。11月13日発売予定で、価格は3,990円。
(C)2008 Kyotaro Nishimura. All rights reserved. (C)TECMO,LTD.2008
■ DS「ノスタルジオの風」
体験版はすでにパーティが編成された状態で、エディが街から飛空船で自由に飛び立ち冒険に出られるようになっている。飛空船の旅はなかなか快適で、操作性は良好。時折モンスターや空賊が出現して行く手をさえぎるが、戦闘は空、地上ともにコマンド入力式で難しいことは一切ない。唯一飛空船の戦闘のみ、敵が船の前方・右側・左側それぞれに散らばることがあるくらいで、数が多ければ全体攻撃、少なければ重い一撃といった具合に攻撃を使いわけていけばいい。ただし、飛空船のHPがゼロになるとゲームオーバーになってしまうため、あまり無理はしないほうが良さそうだ。
空の旅を楽しんでいると、ときおり地上に街や遺跡などを発見することがある。降りられるときはインフォメーションが表示されるため、真上でAボタンを押せばいい。筆者がプレイしたときは砂漠でピラミッドを発見。なかにはミイラやサソリのほか、落とし穴などのトラップが散在。空、地上ともにオートマッピング機能があるため、慎重にいくのもいいし、あえて大胆にあちこち動き回るのもいい。あえて奇をてらわない作りが奏功しており、変な言い方だが“安心して”冒険に身をゆだねられるのがいい。11月6日発売予定で、価格は5,800円。
■ Wii「アルゴスの戦士 マッスルインパクト」
マッスルモードはひたすら敵と戦うシンプルな内容につき、ここはストーリーモードを選択。初期ステージらしくマップの構造はそれほど複雑ではなく、画面右下に表示されるミニマップを見つつサクサク走破していく。体験版ゆえに難易度が低めなのか、たまに出現するモンスターもAボタンを連打するだけで瞬殺。たまにガードする敵も出てくるが、恐らく製品版はもっと歯ごたえがあるものになりそう。
行く手をさえぎる障害物を、ときには破壊し、あるときはスイッチを作動させて切り開いていく。序盤ゆえ謎解き要素はかなり控えめで、開けた闘技場のような場所にたどり着くと、そこは最初のボス。巨大な像が出現するボスは、いわゆる「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズを想起させる作り。吐き出す炎や巨大な剣による攻撃をかいくぐってボスを倒したところで体験版は終了。ボスだけでなく作品全体にいえることだが、武器だけにとどまらず、もっと「アルゴスの戦士」らしい独特の味付けやひねりなどがもっと欲しい気もする。12月11日発売予定で、価格は7,140円。
(C)TECMO,LTD.2008
□テクモのホームページ (2008年10月9日) [Reported by 豊臣和孝]
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