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第46回「アミューズメントマシンショー」ブースレポート AMIブースレポート
「KOF XII」、「BLAZBLUE」など多メーカーの出展が目立つ

9月18日~20日 開催(一般公開日は20日)

会場:幕張メッセ (4~6番ホール)

入場料:700円(前売り)、1,000円(当日)、小学生以下(保護者同伴)と60歳以上は無料

 今回のAMIブースは、SNKプレイモアの「THE KING OF FIGHTERS XII(トゥエルブ)」、アークシステムワークスの「BLAZBLUE」、ケイブの「デススマイルズ メガブラックレーベル」の出展がメイン。中でも、前作から3年ぶりとなる「KOF12」のプレイアブル出展の注目度は高く、多くのファンが順番待ちの列に並んでいた。

AMIブース恒例のスペシャルライブ。「羞恥心(モドキ)」が登場した時、本物の羞恥心と間違えた女の子が「キャー!」と叫んで猛ダッシュ。近くで見た彼女が「違った……」と一言


■ 11キャラクタがプレイアブルだった「THE KING OF FIGHTERS XII」(SNKプレイモア)
(2009年4月稼動予定)

 世界初のプレイアブル出展となる「THE KING OF FIGHTERS XII」(以下、KOF XII)。今回はアミューズメントマシンショーバージョンとしての出展であり、開発進行度は60%、特別に超必殺技が出し放題、表示されているゲージは体力のみとなっていた。

 使用可能なキャラクタは草薙 京、麻宮 アテナ、リョウ・サカザキ、テリー・ボガード、ラルフ・ジョーンズ、二階堂 紅丸、キム、シェン・ウー、レオナ・ハイデルン、ロバート・ガルシア、アッシュ・クリムゾンの11名となっていた。製品版では20名になる予定とのこと。

 グラフィックスは全てがドット絵で新しいものに書き換えられた。対戦形式は3on3だが、「KOF 2003」~「KOF XI」までのマルチシフト制ではなく、勝ち抜き制へと原点回帰している。操作については、前進後退ジャンプなどの基本的なレバー操作は変わりないが、KOF XIでレバー8方向+5ボタン(ABCDE)だったものが、旧来のシリーズと同じレバー8方向+4(ABCD)ボタンになっている。本バージョンでは必殺技などのコマンドは従来とさほど変更がなかった。

 さっそく新システムについて紹介したい。

・相殺
 強攻撃同士をぶつけることでお互いのダメージを無しにして相殺するシステム。お互いの攻撃がタイミングよくぶつかった場合に発生し、オレンジ色のエフェクトが出て、少しだけ距離が離れる。そのまま攻防が続くので仕切りなおしといったことはなかった。今回のバージョンでは必殺技や超必殺技にも適用されていたようだ。イメージとしては、今まで相打ちだった場面がノーダメージになり、ダウンせずそのまま攻防が続くといった感じだ。

・ガードアタック +(C+D)
 全ての打撃技に対して反撃可能な有効手段で先読み入力が必須。先読みが必要なのでなかなか使いこなすのは難しいが、全ての打撃技に対して有効な手段なので、習得は必須になりそうだ。

・クリティカルカウンター
 相手の攻撃に対し、カウンターで近距離の強攻撃を当てて行動不能な状態に陥れるシステム。残念ながら、今回のバージョンでは未実装だった。

 次は特殊操作について紹介したい。主な変更点は「ガードアタックの追加」、「投げコマンドの変更」、「受け身コマンドの変更」となっている。

特殊操作
ダッシュ すばやく
バックステップ すばやく
前方緊急回避 A+B
後方緊急回避 +(A+B)
吹っ飛ばし攻撃 C+D(空中でも可)
前方投げ +(A+C)
後方投げ +(A+C)
ガードアタック +(C+D)
受け身 吹き飛ばされ中にA or B or C or D

 プレイしてみて、従来のシリーズよりレスポンスが良くなっていると感じた。また、KOFシリーズにしてはキャラクタが大きく表示されている。本作は、グラフィックスを新しくすることで状況がわかりやすくなっていたり、システムが原点回帰しシンプルでわかりやすくなっているため、多くのユーザーに受け入れられるのではないだろうか。

【「THE KING OF FIGHTERS XII」】


(C) SNK PLAYMORE


■ 「GUILTY GEAR」シリーズのスタッフが制作中の最新作「BLAZBLUE(ブレイブルー)」(アークシステムワークス)
(2008年11月稼動予定)

 AOU2008 アミューズメント・エキスポでも出展された「BLAZBLUE(ブレイブルー)」。魔術と科学が融合された力を人類が手に入れた時代という設定の対戦格闘ゲームだ。

 AOU2008 アミューズメント・エキスポでの使用可能キャラクタは4名だったが、今回はラグナ・ザ・ブラッドエッジ、ジン・キサラギ、ノエル・ヴァーミリオン、テイガー、タオカカ、レイチェル・アルカード、ライチ・フェイ・リン、アラクネ、シシガミ・バング、カルル・クローバーの10名が使用可能となっていた。


 本作で特徴的なのが3つのゲージの存在。これらのゲージを戦闘中常に把握していくことが必須となりそうだ。

ヒートゲージ ディストーションドライブやラピッドキャンセルを使用するのに必要なゲージ。主に相手に攻撃を当てることで溜まる。
バリアゲージ バリアを使用することで消費するゲージ。0%になると一定時間DANGER状態となり、防御力が極端に低下する。
ガードライブラ 攻撃をガードしたり、させたりすると変動するゲージ。ゲージが最大になるとバリアクラッシュし、一定時間無防備な状態になる。

 本作は「GUILTY GEAR」シリーズのスタッフが制作しているタイトルで、操作感も「GUILTY GEAR」シリーズに近いと感じた。操作方法はレバー8方向+4ボタン(ABCD)。プレイ開始時に「ABCD」、「DABC」の2種類からボタン配置を選択できた。

 次に基本操作を紹介したい。特に投げ抜けや受け身は忘れないで欲しい。本作では投げから連続技につながるケースがあるので、投げられると大ダメージを受ける可能性があるからだ。連続技や連続ガードからは投げ抜け可能時間が長くなることにも注目しておきたい。また、ダウン中は攻撃を受けてしまうため、受け身も重要となる。

基本操作
前進
後退(ガード)
しゃがむ
ジャンプ
前ジャンプ
後ジャンプ(空中ガード)
ステップ or
バリア ガード中にA+B
 ボタンを押している間、通常のガードよりも強力な防御を行なう。
 使用中はバリアゲージを消費する。
投げ B+C
 相手のガードを崩すつかみ技。
投げ抜け 投げられた瞬間にB+C
 相手の投げを回避する。
受け身・起き上がり レバー+ A or B or C
 体制を立て直す。
カウンターアサルト ガード中に+A+B
 ガード中に反撃を行う。ヒートゲージを50%消費する。
ラピッドキャンセル 攻撃中にA+B+C
 攻撃の硬直を無くす。ヒートゲージを50%消費する。
バリアバースト A+B+C+D
 ダメージ中でも使用できる緊急回避技。1ラウンド1回のみ使用可能。
 使用するとそのラウンド間はバリアゲージが0%になる。
ディストーションドライブ
 キャラクター固有の強力な必殺技。ヒートゲージを50%消費する。

 操作感が「GUILTY GEAR」シリーズに近いので、「GUILTY GEAR」シリーズのプレイヤーはすんなりと入っていけそうだ。続報に期待してほしい。

【「BLAZBLUE(ブレイブルー)」】


(C) ARC SYSTEM WORKS


■ 「デススマイルズ メガブラックレーベル」(ケイブ)

 昨年発売されたケイブの横スクロールシューティング「デススマイルズ」のパワーアップバージョンで、今回のところは映像のみの出展となった。以下、筆者がプロモーション映像を見た範囲での印象を簡単にまとめてみよう。

 萌え系の風貌が特徴の魔女(ヒロイン)たちや、ゴシックホラー調のグラフィックスで統一された世界観は前作から引き続き踏襲している。Aボタンで左方向、Bボタンで右方向にショットを撃ち分けるユニークなシステムや、ケイブ製シューティング伝統の華麗かつ過激な弾幕も健在(敵を倒すと弾が飛んでくる「撃ち返し弾」の存在も確認)だった。

 ステージは以前にも存在した「湖畔」や「墓地」と思われる場所以外にも、いくつか新たなステージが追加されている。また前作では敵として登場した魔女サキュラが、今回は初めから自機として使えるようになっているのもファンには見逃せないところだろう。

 ここ数年はショーの開催に合わせて新作シューティングをプレイアブル出展するのが恒例となっていたケイブおよびAMIブースだけに、プレイできずにがっかりしたファンも少なからずいるかもしれないが、稼働開始は10月10日予定なので興味のある方はいま少しご辛抱を。

【「デススマイルズ メガブラックレーベル」】
弾幕を紙一重で見切り、画面の左右両方から次々と出現する敵を倒すためのパターン構築が楽しい「デススマイルズ」。最新作の「メガブラックレーベル」でも、基本ゲームシステムはほぼそのまま踏襲しているようだ


(C)2008 CAVE CO., LTD.

□アミューズメントマシンショーのホームページ
http://www.am-show.jp/
□SNK PLAYMOREのホームページ
http://www.snkplaymore.co.jp/
□ARC SYSTEM WORKSのホームページ
http://www.arcsystemworks.jp/
□BLAZBLUEのホームページ
http://blazblue.jp/
□ケイブのホームページ
http://www.cave.co.jp/

(2008年9月18日)

[Reported by 木原 卓/鴫原盛之]



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