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第46回アミューズメントマシンショーレポート

第46回「アミューズメントマシンショー」ブースレポート バンダイナムコ編1
~「ガンダム」から「太鼓の達人」ほかバラエティに富む出展タイトル~

9月18日~20日 開催(一般公開日は20日)

会場:幕張メッセ

入場料:中学生以上1,000円(前売り700円)
    ※小学生以下、60歳以上は無料


 株式会社バンダイナムコゲームスのブースには、「ガンダム」関連のビデオゲームタイトルを前面に、「弐輪 -NIRIN-(仮称)」や「レイジングストーム」、「鉄拳6」、「太鼓の達人12」、「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン3デラックス」といった、定番タイトル&新規タイトルが顔をそろえた。ほぼすべてがプレイアブルであり、早速初日から60分以上の待ち時間をほこった「機動戦士ガンダム 戦場の絆 ハードウェア改造バージョン」など、来場者の注目度も抜群といえるブース展開に見えた。


■ 「機動戦士ガンダム 戦場の絆 ハードウェア改造バージョン」

 つい先日REV.1.16へのシステムアップデートが行なわれ、現在も絶賛稼働中の「機動戦士ガンダム 戦場の絆」のさらなる進化形として、「機動戦士ガンダム 戦場の絆」ハードウェア改造バージョンがついに登場。噂されていた「続編」や「次回作」ではなく、ハードウェアの強化を行なうことで他店舗とのコミュニケーションの取りやすさやインターフェイス面を強化し、基本的なゲーム性を変えることなく、より快適にプレイできるように配慮されたバージョンと言えそうだ。

 この日に出展されたバージョンは12月に予定されている本稼働時のものとは異なる、あくまで「AMショーバージョン」というものの、ずらりと8台並べられたステーション(いわゆるP.O.D.)の手前には、本稼働開始の時点でロールアウトされる可能性が高いMSの一覧表がターミナルと並んで展示されており、多くの招待客の目を釘付けにしていた。

 また、ステージにはこれまで登場しなかった宇宙空間ステージである「ア・バオア・クー」が採用され、BGMは従来は閉店告知時のみ聞くことができた「めぐりあい」になっていた。このMAPでは、従来よりも小さな重力下での戦闘が展開されていたということも付け加えておきたい。気になる新機体は以下の通りで、出展バージョンではそのうちの数機が搭乗可能。また、従来の機体であっても、カテゴリの再編が行なわれることに伴って機体特性が変化する可能性もあるため、本稼働時には新たな運用のノウハウを模索していくという楽しみもありそうだ。

 カテゴリは新たに「格闘」、「近距離」、「射撃」、「遠距離」、「狙撃」という分類で再編されるが、単純に従来の「中距離支援型」が新カテゴリの「射撃」に置き換わるという訳ではない。一覧表を見てもわかる通り、ザクII(S)が「格闘」に移動しているのをはじめ、ジム・キャノンが「遠距離」のカテゴリに含まれていたり、ズゴックが「近距離」になっていたりと、従来のカテゴリ&機体イメージとは異なるカテゴライズがなされているようなものも存在する。また、MSのなかには宇宙での運用が不可能なものもあるため、宇宙ステージではそもそも使用できないというケースもあれば、宇宙ステージと地上ステージで機体そのものが切り替わるというケースもある。例としては、ザクタンクは宇宙ステージでは使用できず、ドムは宇宙ステージになるとリック・ドムと入れ換えられる、といった感じだ。

 目玉となるハードウェア面での変更としては、従来のシンボルチャット選択および決定ボタンがレバー部にも増設され、さらにはシートに付属するマイクとスピーカーによって、インカムを使用しないでも同店舗の味方同士でボイスチャットを行なえるようになった。注目すべきは音声認識によるシンボルチャットが採用されたことで、例えばプレーヤーが「2番機 タンク 発見」や「よろしく」などの定型語をマイクに向かって発声すると、音声認識プログラムがどの定型語なのかを自動判別し、他店舗でプレイしている味方のスピーカーにシンボルチャット用の内部音声で「2番機 タンク 発見」や「よろしく」と伝達してくれるというもの。この機能が搭載されたことによって、多くのプレーヤーが不満に感じていた「他店舗との連携を取りづらい」という問題は大幅に解消されたので、より連携を重視した戦術的なゲームを楽しめるようになるはずだ。

ヘッドレスト下部にボイスチャット音声用のスピーカーが増設され、右横にはボイスチャット用のマイクが増設されている レバーにバタフライ式ボタンがロックオンボタン/ロック送りボタンの上下に2つづつ設置された 従来どおりのマイインカムでのプレイも可能。音量調節ボタンの左に切り替えボタンがついている
初の宇宙空間の戦闘となるMAP「ア・バオア・クー」。ジオン公国軍側は閉鎖空間、地球連邦軍側は開放空間になっている 重力が軽減され、機体の動きも変化を感じられた AMショーバージョンでの使用可能MSはこのとおり
バージョンアップに伴い、カードの引継ぎが無料で行なわれる。その際はパイロットネームの変更ができる バージョンアップ後には、MSの追加と、カテゴリの再編成、コストの見直しなどが行なわれる予定

 さて、20日にショー会場を訪れるプレーヤーにとっては、試乗の形態が気になるところだろう。本記事の取材時には不定期にステーションが開放され、ショップイベントモードの1戦のみでの試乗を行なえるようになっていた。一般公開日である20日は希望人数に応じて順番制(並び)、もしくは整理券などによる整理が行なわれ、取材時と同様にショップイベントモードの1戦のみでのプレイになるものと予想される。試乗希望者が殺到すれば60分以上の待ち時間となる可能性も十分にあるので、プレイを熱望するのであれば、なるべく早めに会場を訪れておいた方がいいだろう。

(C)創通・サンライズ


■ 「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム NEXT」

 「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム NEXT」は、現在アーケードで稼働中の「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」の次回作。前作から引き続き、システム256基板を使用する。基本的な操作は「VS.」シリーズと同様ながら、今作ではガンダムシリーズの原点「機動戦士ガンダム」から最新作「機動戦士ガンダム00」まで、16作品からなんと50を超えるモビルスーツが登場することが発表された。単純計算でいくと、前作に登場したモビルスーツに加え、各シリーズから最低1機のモビルスーツの追加が期待できそうだ。そのほかにも、ステージの追加や新システムの導入など、大幅にボリュームアップした内容になっている。稼働予定は2009年春を予定。このタイトルは株式会社バンプレストからの発売となる。

 今回の出展で最も注目すべきは、新システム“NEXTダッシュシステム”だろう。この“NEXTダッシュシステム”では、ジャンプボタンを2回すばやく押すことで、あらゆる行動をキャンセルすることが可能だ。射撃や格闘後のスキをなくすのはもちろん、敵の攻撃をかわしたり、射撃でひるませて格闘へ繋げるなど、いろいろな使い方ができるだろう。ただし、“NEXTダッシュシステム”を使用すると、ブーストゲージを大きく消費してしまう点には注意。ブーストゲージがなくなってしまうと”NEXTダッシュシステム”はもちろん、ジャンプやステップもできないため大きなスキを作ることになることになってしまう。今作では今まで以上にブーストゲージの管理が重要となりそうだ。

 そのほかの変更点としては、シールドでの防御がレバーを素早く↓↑と入力するようになった点や、GゲージおよびGクロスオーバーがなくなっていること、多くのモビルスーツのモビルアシストで登場するアシスト機が変更されていることなどが確認できた。

 気になる新機体としては、今回の出展では「機動戦士ガンダム」よりガンキャノン、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」よりデスティニーガンダムが選択可能だった。特に面白い点としては、ガンキャノンで特殊格闘を入力すると岩石投げを行なう点が挙げられる。岩石投げを行なった後はうつぶせ状態にダウンし、そのままレバー入力することで横転しながら移動することも可能だった。限られたプレイ時間だったので、うつぶせ状態にどのような利点があるのかは未知数だが、新たなアクションとして期待しておこう。

 今回の出展では8台の試遊台が用意され、4台ずつ2ラインでの対戦が可能となっていた。1人でのプレイはもちろん、2人でのプレイを希望の際にはスタッフが順番を調整してくれていたので、気の合う仲間と安心してチームを組んでプレイ可能だ。

 

格闘攻撃で接近中に攻撃を受けそうになったら、すばやくジャンプボタンを2回押して“NEXTダッシュ”で回避! 油断している敵に、再度格闘攻撃をたたき込め!
ガンキャノンの特殊射撃はキャノン砲を連射する。格闘攻撃では岩を投げていたのが印象的 デスティニーガンダムの光の翼も再現。残像を残しながら高速でダッシュできる ガンダムエクシアのトランザムも発動可能! アニメさながらの動きで敵を翻弄せよ!


(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・毎日放送


■ 「弐輪 -NIRIN-(仮称)」

 会場では4台のプレイアブル筐体が稼働していたハイスピード公道バトルバイクレースゲーム「弐輪 -NIRIN-(仮称)」。シングル台としてCPU戦をすることもできたが、基本的に4人で対戦するようにスタッフが誘導していた。CPU戦の最中に別プレーヤーが乱入して対戦できる仕様は、バイクゲームとしては初の試みということだ。乱入対戦は最大4人まで参加可能。発売は2009年2月を予定している。特にカード機能やネットワーク機能などは予定されていない。

バイクユニットのリア、サイド、ハンドル廻り。ハンドルバーには視点変更ボタン(決定ボタン兼用)、ブレーキ、アクセル、シフトボタンが付いている


 プレーヤーは変速が自動で行なわれる「AT」か、シフトボタンで手動変速を行なう「MT」かを選ぶことができる。その後、アメリカン、スクーターなど5種類の性能の異なるバイクから一台をセレクト。ゲームモード、コースを選んでゲームスタートとなる。加速変化が自動本物のバイクを操縦するように、体を左右に傾ける加重動作でバイク型筐体を傾けてコーナリングを行なう。バイクを傾けるのにそれほど強い力は必要ないが、コーナリングが終わるまで姿勢をキープしなければいけないので、大変疲れる。だが、車の間を猛スピードですり抜けていく快感が、体の疲労を忘れさせてくれるほど気分をハイにしてくれた。

バイクを傾け続けると「ブーストゲージ」が上昇し、バイクを起こすことで爆発的な加速がかかる「ブースト」が発動する。長いカーブなどでブーストゲージを貯め、発動するのが勝利の近道となりそうだ。コースも都市環状2号線や湾岸大橋など親しみやすい。

【「弐輪 -NIRIN-(仮称)」】
新基板・System ES1のグラフィックパワーが、路面やスッ飛んで後方に流れていく背景の描写を可能にしている

(C) 2008 NAMCO BANDAI Games Inc.


■ 「レイジングストーム」

 非公式特殊部隊SCARの隊員となり全てを破壊する、という撃ちまくりのカタルシスを重視したガンシューティングゲーム。ショーバージョンは2台が用意されていた。仕様基板はSYSTEM357。稼働は2009年を予定している。

 マシンガンによる射撃は、足元のペダルを踏んでいる間にトリガーを引くことで掃射され、ペダルを離すことで防御とリロードを行なう、同社の「タイムクライシス」シリーズ同様のシステムが採用されている。マシンガンコントローラは照準合わせとクラスター爆弾などのサブウェポンに使用。マシンガンを撃ちっ放している間は強烈な振動がマシンガンコントローラから伝わってくる。

足元のペダルを踏んでいる間は射撃。放すと盾を構えて防御する
 また、仲間から入ってくる通信の言葉が荒々しく「俺の尻を守ってくれよ!」とか「うぜー! 群がるんじゃねええ!」などの骨太のテキストがならずもの部隊感と連帯感を演出してくれる。人間の兵士だけでなく、恐竜型のメカが出現するなど世界観は近未来を想定しているようだ。

【「レイジングストーム」】
62インチプロジェクターの迫力ある映像や振動に連動したDTSデジタルサラウンドで銃撃戦(主に一方的な)の臨場感を鮮やかに演出する

(C) 2008 NAMCO BANDAI Games Inc.


■ 「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン3デラックス」

 プレイアブルバージョンが12台設置されていた「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン3デラックス」。ショーバージョンでは、新コースである名古屋高速環状、「三菱 ランサーエボリューションX(CZ4A)」「スバル インプレッサWRX STI(GRB)」の実装を確認することができた。ほとんどのプレーヤーが名古屋高速環状を選び、首都高には無い新コースを攻めていた。また、海外向けに作成された英語版も展示されていた。

 プレイ記録やチューニングデータの保存に使用する「チューニングカード」は、AMショーバージョンのみで使用できるカードが配布されている。ただし、製品版の「湾岸ミッドナイト MAXIMUMTUNE 3DX」にデータの一部を引き継ぐことはできる(残念ながら、どのデータが引き継がれるかは教えてもらえなかった)。TEST VERSIONと刻印されたカードを入手するためにバンダイナムコブースへ足を運ぶのもいいだろう。

 20日の一般入場日には「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン3デラックス」のチャレンジトーナメントが予定されている。825馬力のチューンされたカードが使えるので、トーナメントではその馬力を体験する貴重なチャンスであるといえる。ぜひ参加してみてほしい。

【「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン3デラックス」】
新車種、名古屋コースだけでなく、新たな登場人物もゲームに出場する


(C) Michiharu Kusunoki/Kodansha Ltd. All rights reserved. Based on the original comics "Wangan Midnight" created by Michiharu Kusunoki, serialized in Kodansha's "Young Magazine" since 1992.
(C) 2003 - 2008 NAMCO BANDAI Games Inc. All trademarks and copyrights associated with the manufacturers, cars, models, trade names, brands and visual images depicted in this game are the property of their respective owners. All rights reserved.


■ 「太鼓の達人12」

 12月に稼働予定の「太鼓の達人12」。会場には海外向けの「太鼓之達人11 亜州版」を含めて2台のショーバージョンが稼働していた。「12」の方は、「羞恥心」や「スターソルジャーメドレー」、「ヤッターマンの歌」など40曲程度を叩くことができた。最終的には、112曲というシリーズ最多の楽曲数が収録される。

右の写真がアジア版。楽曲ももちろんアジア仕様となっている
「アイドルマスター」で「Do-Dai」も叩くことができる。「アイマス」ファンはバンナムブースに急ごう

(C)2000-2008 NAMCO BANDAI Games Inc.


【「メダルフロンティア SDガンダム メダリあい宇宙」】【「データカードダス 仮面ライダーバトル ガンバライド」】【「データカードダス「NARUTO疾風伝ナルティメットクロス」】
手元のボタンで目押しをして、モビルスーツの絵柄を揃えるスロットメダルゲーム。ミニゲームがタッチパネル式で、二つのシルエットから正しいザクを選んだり、名台詞を並べ替えたりして遊ぶことができる 参考出展タイトルでプレイアブルではない。ライダーベルト型のスイッチが中央に配置され、1P側と2P側にそれぞれ3つのボタンがついている。ゲームの遊び方は放映されていなかったが、デモ映像を見る限りでは歴代ライダーシリーズ同士の戦いになるようだ。発売元:バンダイ、2008年冬稼働予定
(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
こちらも参考出展タイトル。テレビ放送中のアニメ「NARUTO疾風伝」から多くの忍びたちがカードとなって登場する。デモ映像ではイタチとサスケの兄弟対決のシーンなどが流されていた。発売元:バンダイ、10月稼働開始予定
(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
(C)BANDAI 2008
データカードダスコーナーでは「アニマルカイザー」などの続編タイトルが一台ずつ出展されていた 「海物語 ラッキーマリンシアター」では設置店からの評判の声がパネルになっていた展示されていた


□アミューズメントマシンショーのホームページ
http://www.am-show.jp/
□バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
□「第46回アミューズメントマシンショー」の出展情報ページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/aa/event/ams46/
□関連情報
【9月10日】バンダイナムコ、「第46回アミューズメントマシンショー」出展情報公開
ハードウェアが改造された「機動戦士ガンダム 戦場の絆」など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080910/nbgi.htm

(2008年9月18日)

[Reported by 三番町20番小隊/菅原哲二/福田柵太郎]



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