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サイバーステップ、「コズミックブレイク」オフラインイベントを開催
小学生チームが大健闘。開発陣も含めた白熱の熱戦が展開

8月24日開催

会場:東京カルチャーカルチャー

 サイバーステップ株式会社は8月24日、お台場の東京カルチャーカルチャーにてオンラインゲーム「コズミックブレイク」のオフラインイベントを開催した。

 「コズミックブレイク」は現在オープンβテストを行なっているが、8月25日でいったんサービスを中止し、正式サービスは12月が予定されている。テスト終了前日にオフラインイベントを開催するのは異例と言える。

 今回のイベントでは「コズミックブレイク」の公式ページからのSNS(ソーシャルネットワークサービス)、「コズミックブレイクSNS」で応募したプレーヤー達が会場に集まった。当日のトーナメントに出場する選手が20名以上、付き添いや観客を合わせると50名程度のユーザーが参加するという比較的小規模のイベントだった。それでも選手達は白熱の戦いを展開し、ファン同士の交流も行なわれるという楽しいイベントとなった。


■ 年齢の違うユーザーが交流を深める小規模ながらも暖かいイベント

開会式で挨拶をしたサイバーステップ代表取締役社長佐藤類氏
閉会式で東京ゲームショウの出展を語った今回のイベントのプロデューサー、サイバーステップ運営チームマーケティングチームチーフの田所宰氏
イベント会場となった東京カルチャーカルチャー。飲食をしながら観戦を楽しめた
  「コズミックブレイク」オフラインイベントの会場となった東京カルチャーカルチャーは、ニフティが運営するライブハウス。ステージや大型のプロジェクターがあり、来場者は飲食をしながらイベントを楽しむことができる。

 今回のイベントではステージの横のテーブルに対戦用のPCを設置、ゲーム内の観戦システムを使ってプロジェクターに試合内容を映すという形で進行した。軽食も出され、会場のユーザーは食事をしながら観戦したり、次の試合のための打ち合わせをしていた。

 トーナメント出場者は、小学生の姿も見られた。保護者と一緒に訪れ、他の選手達と全く変わらない見事な戦いぶりを見せてくれた。「コズミックブレイク」はロボットの戦いをテーマにしたオンラインゲームだが、このテーマのためか、選手は全て男性で、小学生から20歳前後の若いプレーヤーが集まった。

 「コズミックブレイク」はサイバーステップが運営するMMORPG「C21」と同様に、ロボットをテーマにしたアクション性の高いオンラインゲームだ。「C21」がプレーヤー達で協力し、冒険を楽しむMMORPGであるのに対し、「コズミックブレイク」はよりスピード感があり、多人数の戦いが楽しめる“対戦”にフォーカスを当てている。同じ、ロボットを題材にしながら別ベクトルを目指した作品といえる。

 「コズミックブレイク」では、プレーヤーキャラクタとして40種類以上のロボットが用意されている。ロボットは空を飛び攻撃を加える「空戦」、接近戦武器で敵に大ダメージを与える「陸戦」、遠距離攻撃に特化し砲撃でダメージを与える「砲戦」、そして味方を回復するといった特殊能力でフォローする「補助」の4つのタイプがある。ここから更に、武器やアイテム、パーツをカスタマイズすることで自分だけのロボットを作ることができる。

 プレーヤーは1回のプレイに3種類までのロボットを使うことができる。ロボットにはコストが設定されていて、撃破されるとコストが消費される。チーム全体でコストが0になった方が負けとなる。コストの高い機体は高性能だが、倒されてしまうとチームの足を引っ張りかねない。また、プレーヤーの腕、戦い方、パーツの選択でロボットの能力は大きく変わってくる。どう戦うかを追求でき、自分だけのロボットを組み上げる楽しさを持っている作品だ。

 βテストではチュートリアルも兼ねたシナリオと、最大5対5のチーム対戦、そしてプレーヤー達が3つの勢力のいずれかに所属し、最大30対30の戦いを繰り広げるというユニオン戦を楽しむことができた。テストでは特に30対30の戦いが盛んで、プレーヤー達は戦いを繰り広げていた。ボイスチャットにも対応しており、カジュアルなロボット対戦ゲームとして独特の魅力を持っている。

 オフラインイベントの開会式でサイバーステップ代表取締役社長佐藤類氏は、「私達は毎月社内でオフラインイベントを開催しているのですが、今回は社外で開催してみました。保護者の方を含めてたくさんの人に来ていただき、本当にありがたいなと感じています。『コズミックブレイク』は日本で12月から正式サービスを行ない、その後、海外にも展開する予定です」と挨拶した。

 続いて今後の展開に関して佐藤氏は、「3Dのフィギュアなどの制作も進めていまして、今後のイベントも含めてご期待いただきたいと思います。まだ早いですが、『コズミックブレイク』の世界大会もやっていきたいと考えていまして、今回来ていただいたみなさんは、日本選手の最有力候補というわけです。ぜひ腕を磨き、今回は交流を楽しんでください」と語った。

 トーナメントのルールや展開は後述するが、今回のオフラインイベントはスタッフとユーザーが楽しく話し、佐藤社長も選手達と一緒のテーブルに座り食事をするなど、運営とユーザーの距離を感じさせない暖かな雰囲気のイベントとなった。スタッフ達も選手に飲み物や食べ物を配るなど気遣いが細かく好感を持てた。少人数のイベントだからこそ、という一面もあるが、この親しみやすさと、来場者をもてなす気持ちに、サイバーステップのユーザーへの姿勢が感じられた。

 今回司会や試合の実況、選手達のインタビューを担当したのは、メイド服姿の恵美オミさん 。7月31日にサイバーステップ社内で行なわれた「ゲットアンプド」の世界大会に向けての決起集会でも司会を担当した彼女だが、今回は司会進行に加え、スタッフと共に来場者に食べ物を配ったりと大活躍だった。メイド服姿の恵美オミさんは、選手達からも人気を集めていた。

 閉会式では今回のイベントのプロデューサーを務めた、サイバーステップ運営チームマーケティングチームチーフの田所宰氏からは、「東京ゲームショウで、もし弊社のブースがあれば、もしかしたらみなさんとお会いできるかもしれません。その際には面白いものをお渡しできるかもしれません」と、少しあやふやではあるが、今後の展開を発表した。正式な情報開示を待ちたい。

 サイバーステップは、「C21」と「ゲットアンプド」のオフラインイベントを定期的に開催している。これは、「世界大会をいつか自社でやりたい」という、佐藤社長をはじめとした、スタッフの想いによるものだ。今回のイベントではマシントラブルもなく、スタッフ達の動きや進行も非常にスムースで、経験の蓄積を感じさせられた。今後、より大規模なイベントでサイバーステップのスタッフがどのようにイベントを管理し、ユーザーに楽しさを提供できるか、コンテンツと共に注目していきたい。

メイドの恵美オミさん。全体の司会に、選手のケアにと大活躍だった 3対3の対戦台。年齢を超えたユーザー達の交流も生まれていた ジャンケン大会。運営チームが試合に参加したため、彼等用の賞品がプレゼントされた


■ 優勝は開発ディレクターを含むチーム。小学生チームは健闘の準優勝

優勝したEチーム、白いアロエ選手、Arcane選手、そしてディレクターの小川雄介氏
準優勝と健闘したCチーム左からよん選手、マルコメ選手、黒楼選手
トーナメントの結果。敗者復活戦で勝ったFチームは残念ながらHチームに負けてしまった
 今回のオフラインイベントのトーナメントでは、22人の選手が参加した。ゲームのルールは3対3、どちらかのポイントが0になった時点で試合終了となる。今回のチーム分けは、「先着順」となった。SNSで申し込み、会場を訪れたプレーヤーから順にチームを組んでいく。

 当初は参加希望者が22人だったため、3人1組のチームを作るために1チームは開発チームから2名のスタッフを加えたチームを作った。その後、来場者の1名が急用でトーナメントに参加できなくなったため、緊急に本作のディレクターを務める研究開発グループディレクターの小川雄介氏も参戦し、計3人のサイバーステップスタッフが参加するという形になった。

 3対3の対戦では、攻撃側が本気でターゲットを集中すれば、防御側は補助系の機体のカバーがあってもフォローしきれない。このため、攻撃主体の空戦、砲撃、陸戦の機体で戦うのがセオリーとなる。現在の「コズミックブレイク」は空を飛ぶユニットが強いバランスになっているが、空戦の機体は移動スピードが速いためターゲットを絞りにくい。また、チームでの役割分担も重要だ。コストの高い機体で戦うか、やられてもリスクの少ない安い機体で戦うかもチーム全体に影響を及ぼす。

 トーナメントには敗者復活戦も用意されており、参加者は全て2戦以上できるようになっていた。試合開始前は、チームがそれぞれのテーブルで熱心に作戦を錬っていた。食べ物や飲み物を取りに行く余裕もなく、そこに気がついたサイバーステップのスタッフが給仕を務めると言った、小さな会場ならではの機転には好感を持った。

 試合では様々な作戦が見られた。全員が空戦の機体でとにかく相手を攻撃する作戦、砲撃の機体を多く使い、相手をおびき寄せてターゲットを集中する作戦、攻撃と防御をきちんと分ける作戦など、機体の選択、作戦でチームごとの特色が出ているのが面白かった。

 2回戦目からは「エネルギーポイント」という施設のあるステージが戦場となった。エネルギーポイントはそれぞれのチームの拠点に設置されており、このポイントから出るフォースフィールドに触れていると、自軍のキャラクタは強力な攻撃をすることができる。しかしエネルギーポイントを破壊されると多くのポイントを失ってしまう。はじまった瞬間に敵のポイントに接近し、相打ち覚悟でポイントを撃破する、という作戦をとるチームもあり、一回戦とは大きく戦い方が変化した。

 今大会で目立ったのがHチームのケッパー選手だ。ケッパー選手は開発者のひとりで、ゲーム内にも良く登場する有名人だ。空戦の機体で高度を維持し、低い位置にある機体を狙うのがうまい。同じチームのAir_night選手と開発のカンパン選手はケッパー選手をフォローする形で勝ち進んだ。開発チームが目立つ、というのはゲーム大会として多少問題はあるが、ケッパー選手は実況のツッコミに軽口で返すなど、大会を盛り上げてくれた。

 今回のトーナメントを一番盛り上げてくれたのがマルコメ選手、黒楼選手、よん選手のCチームである。マルコメ選手、黒楼選手は空戦の機体を使い攻撃的なスタイルで戦う。よん選手はそれをうまくフォローするという形で戦った。彼等は立ちはだかる敵を接戦で撃破し、ついに決勝まで勝ち上がった。今回の大会では、年齢に関係なく選手達が交流を楽しんでいる姿が印象的だった。低年齢の参加者はゲーム大会の雰囲気に興奮していて、他選手の戦いも夢中になって観戦していた。

 決勝戦はマルコメ選手、黒楼選手、よん選手のCチームと、ケッパー選手達のチームを破った白いアロエ選手、Arcane選手、そしてディレクターの小川氏のEチームの戦いとなった。ゲームのディレクターが決勝戦に出てしまうというのは、開発・運営とユーザーの距離が近いサイバーステップらしい状況といえるかもしれない。

 決勝戦では、マルコメ選手、黒楼選手、よん選手チームは空戦の機体で攻撃的に動いた。これに対し白いアロエ選手は砲撃型、Arcane選手は空戦型で攻撃を担当し、小川選手は拠点防御をするという布陣で臨んだ。Arcane選手の速攻に低年齢チームは一時窮地に立たされるが、そこからパワーポイントを破壊し返すなど盛り返した。

 機体のコストが高いと、撃破されたと再出撃に時間がかかる。戦況が有利だと更にタイムが加算される。白いアロエ選手とArcane選手の機体はコストが高めで、じりじりと復活時間を待つ、という展開も見られた。このチャンスに低年齢チームは攻撃を集中させパワーポイントを撃破した。しかし、復活したArcane選手が低年齢チームのパワーポイントに切り込み、白いアロエ選手とArcane選手、小川氏の優勝が確定した。

 今回のイベントは「思い出作り」という目的があったという。βテストも「大人数での戦いのためのデータ収集」という意味合いが強く、正式サービスにはまだ間があり、最終的にどのような作品になるかは現時点では予断を許さない。そういった状況を反映しての小規模なイベントだったが、反面、手作り感のある、暖かな雰囲気のとても楽しいイベントとなった。特に低年齢チームの活躍には拍手を送りたい。

3位となったBチーム、左からリスケット選手、電豆選手、I'm Lovin' It選手。 こちらも3位のHチーム、中央がAir_night選手。左右が開発のカンパン選手、ケッパー選手 準決勝ではEチームとHチームの開発者対決となった
【Gチーム vs Hチーム】
開発スタッフが参加するHチームとGチームの戦い。開発のケッパー選手の空からの攻撃が強力だった。各チームの選手は5分という限られた準備時間でもカラーリングにもこだわりをみせていた
【Fチーム vs Gチーム】
敗者復活戦のFチームvsGチーム。Fチームは速攻を心がけ、パワーポイント破壊に集中した。パワーポイントを使った戦いの特徴がはっきり出た試合だった
【Cチーム vs Eチーム】
低年齢のCチームと、小川氏の参加したEチームの決勝戦。Eチームは役割をうまく分担し、途中苦戦もするも勝利をもぎ取った


■ 正式サービスへの「コズミックブレイク」の課題はバランスとビジネスモデル。巨大ロボットとの戦いも可能に

のディレクターを務める研究開発グループディレクターの小川雄介氏
 イベント終了後、小川氏に今後の「コズミックブレイク」の展望を聞いてみた。「現在の『コズミックブレイク』では30対30の戦いが盛んだが、プレーヤーの個性が強く出る5対5の戦いも同じような魅力のあるコンテンツとして育てていこうと開発側は考えていて、今回の大会は非常に参考になった」と小川氏は語った。

 今回のβテストは、開発段階で30対30という大規模の戦いはチーム内では実現できず、それならばユーザーの協力を仰ごう、という形で行なわれたものだという。これから4カ月後の正式サービスに向けて、コンテンツ自体もバランスを含めこれから更に作り込んでいく。もう1つの課題はビジネスモデルで、どのようにサービスしていくかも今後の課題だという。

 正式サービスに向けての開発姿勢は、ゲーム性を維持しながら“正当進化”を狙っていく、という方向性だと小川氏は語る。ロボットやステージ、パーツ、ミッションなど現在の者を更にボリュームアップし、戦術を広げ、ゲーム全体の厚みを増していく。

 ゲームバランスに関してはユーザーから多くの意見を寄せられている。βテストはあえてバランスよりも、「部位破壊」の要素など試合の展開を大きく変える要素を積極的に取り入れていった。今後はその要素をいかにバランス良くしていくのかを考えていくという。「コアプレーヤーが戦術を固めると初心者プレーヤーが太刀打ちできないという状況に陥りやすい。かといって始めて数日で極めてしまうのも問題だ。それをどうしていくかも今後の課題だ」と小川氏は語る。

 新コンテンツとしては、「コズミックブレイク」は3つの勢力を象徴する巨大ロボットが登場するのだが、彼等がステージに登場するような対戦ルールも考えているとのことで、こちらの要素も楽しみである。

 最後に小川氏はユーザーへのメッセージとして「ぜひ満足していただけるゲームに仕上げていきたいと思っています。ここから4カ月を勝負だと考えています、是非期待してください」と語った。「コズミックブレイク」はどんな進化を遂げるのだろうか。

(C) 2008 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.

□サイバーステップのホームページ
http://www.cyberstep.com/
□「コズミックブレイク」のページ
http://www.cosmicbreak.jp/
□関連情報
【7月7日】サイバーステップ、WIN「コズミックブレイク」
人数制限無しのβテストを7月19日より実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080707/cb.htm
【2007年9月18日】サイバーステップ、WIN「コズミックブレイク」
クローズドβテスター募集開始。本誌枠でも100名を募集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070918/cb.htm
【2007年9月5日】サイバーステップ、WIN「コズミックブレイク」
クローズドβテスターの募集を9月18日より開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070905/cb.htm
【2007年6月20日】サイバーステップ、WIN「コズミックブレイク」、「ゲットアンプド2」
新作2タイトルの最新情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070620/cyb.htm

(2008年8月25日)

[Reported by 勝田哲也]



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