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また、7月28日からはロッテから「テイルズウィーバー」をあしらったクールミントガムが発売されるといったタイアップが行なわれている。今回、アップデートに先がけてネクソンジャパン本社で、運営担当のネクソンジャパン運用本部運用部第1運用室運用2チームの坂本麻耶氏と、広報担当の運用本部マーケティング部マーケティングチームの坂下智久氏による説明会が開催された。最新スクリーンショットと共に新要素を紹介したい。
■ 穏やかな物腰に革命を志す闘志を秘めた魔法銃の使い手「ランジエ」
「テイルズウィーバー」は8人の登場人物のストーリーを描くユニークなMMORPGとしてスタートした。その後、新たなストーリーである「エビソード2」が2007年2月よりスタートし、その際に新しいキャラクタ「ジョシュア」そして、2007年7月に「クロエ」が実装された。新キャラクタの追加はクロエから1年ぶりになる。 ランジエは、「テイルズウィーバー」の原作である「ルーンの子供たち」の第1部から登場するキャラクタで、第2部では主要な登場人物としても活躍するという。ジョシュア、クロエは貴族出身のキャラクタだったが、ランジエは8人のキャラクタの1人、ボリスに仕えるキャラクタとして登場する。このため、スタート時には城の中に入れない(ジョシュア、クロエは入れる)など、身分の違いも描かれる。 この身分というファクターは、エピソード2からクローズアップされている要素だ。ランジエ自身は、貴族制度や差別をなくすために世界を変える革命を目指すキャラクタとなる。彼には病気の妹「ランズミ」がいる。丁寧な言葉遣いをする人物で、身分にもかかわらず、様々な知識を持ち、特に政治学に詳しい。 ランジエにはこれまでのキャラクタのように長いストーリーはまだ実装されていない。その代わり、彼が何故冒険に旅立ったかという「チャプター0」と呼ばれるストーリーを体験できる。このストーリーではクロエの怪しい動きを追う、という展開になる。レベル20くらいでこのチャプター0はクリア可能とのこと。 現在他のキャラクタは「エビソード2 チャプター2」までのストーリーが実装されており、「エピソード2 チャプター3」でランジエも他のキャラクタとのストーリーに大きく関わって来る。その後「チャプター4」の実装も予定されている。 ランジエは物理的に攻撃する「物理型」スキルと、魔法銃で弾丸に魔法を込め攻撃する「魔法型」スキル、さらに補助系のスキルを持つ。物理型スキルには範囲攻撃を行なう「マルチショット」、単体攻撃の「クレイジーショット」といったスキルがある。魔法攻撃では氷で攻撃する「アイスソード」、敵を霧で包む「ミスティーショット」といったスキルがある。 ランジエは物理型に育てる場合はSTABというステータスを中心に上げていくのが有利だという。この場合、攻撃のスピードが速く、遠距離からの攻撃で敵が近付いてくるまでに大ダメージを与えることができる。魔法型は敵を凍らせる状態異常を起こさせる攻撃となる。2丁拳銃で戦うスタイルはこれまでのキャラクタとは全く違った感触でプレイできるだろう。 ちなみに、“弾丸アイテム”という概念はなく、ランジエは銃を装備したら無制限で敵を射撃できる。地形によっては敵を引っかけて攻撃できる戦闘に有利な点もあるが、遠距離からの攻撃のため、他の人が戦っているモンスターを攻撃してしまう「横殴り」が起きやすいため、注意が必要だ。
「テイルズウィーバー」では1アカウントで6キャラクタまで作成可能だが、それぞれのキャラクタのストーリーが交差するため、熱心なプレーヤーはさらにアカウントを取得して多くのキャラクタをプレイしているという。ランジエはこれまでにない遠距離攻撃が可能な新しいキャラクタとして、初心者はもちろん、既存のプレーヤーからも人気を集めそうなキャラクタだ。
■ カッパや幽霊、忍者が登場し、桜が舞い散る新マップ。勘違いっぷりも楽しい
このマップの導入は、「日本の要素を持ったマップを作ってはどうか」という韓国の開発チームから提案があり、それに応える形で日本の運営チームが企画を出して実現したものだ。日本を代表する要素を伝えた上で韓国スタッフが作り上げたマップは、「勘違い日本風」の要素も併せ持つ、ユニークなマップとなっている。「テイルズウィーバー」のエピソードとは関係性の薄い、世界観を広げるマップだ。 このマップの対象レベルはレベル70~90、本作にとっては中級者向けに設定されている。新マップに行くためにはクエストをクリアしなくてはならず、これに挑戦するための開始クエストのレベル制限がレベル70となっている。このクエストの開始条件は、現在秘密である。レベルに達していない、もしくはクエストをクリアしなくてもとにかく新マップに行きたい、というプレーヤーのために「招待状」という課金アイテムも販売される。価格は7月30日~8月27日までのセール価格として500ポイント(500円)。 新マップの中心となる忍桜の里は忍者の隠れ里を思わせる地域だ。NPCのくのいちは話しかけると突然消えたりもする。藁葺きの建物があって、川の近くにカッパがいたり、のどかな雰囲気だ。忍桜の里ではひっきりなしに桜の花びらが舞っている。これは天候エフェクトを利用したもので、優雅に、きれいに見えるように特にこだわりを持った部分だという。 忍桜の里では他のマップにはない特別な料理を作ったり、購入することができる。「みそ汁」、「うな重」、「牛丼」、「焼き鳥」、「寿司」といったメニューがあり、これらを作って届けるといったクエストもある。カッパに宝物を見せてもらうクエストなど、新マップでは10のクエストが追加されている。忍者の女の子や、かわいらしい幽霊など、たくさんのユニークなNPCが待ち受けている場所である。 呪われた墓地、桜咲く森ではレベル70~90のモンスターが登場する。呪われた墓地にはいかめしい「骸骨武者」、不気味な「夜幻影」など怨霊のようなモンスターが、桜咲く森では猫型モンスターの「大和にゃでし子」、チョンマゲをつけたゼリッピ「まげッピ」などを見ることができる。特にまげッピは必見だ。チョンマゲのはずなのになぜか上の方が体についていて、歩くとポニーテールのように振られるという、勘違いぶりも面白い。
新マップでは、入手できるアイテムも、日本風のカブトや、達磨帽子、座ることで着物になるエフェクトアイテムなどユニークなアイテムが揃っている。着物はキャラクタごとに違うのでコレクション性も面白そうだ。採集アイテムとしても稲やキュウリ、お茶の葉といった料理に使えるアイテムも登場する。また、忍桜の里ではここでしか釣れない特別な魚がいるという。
■ ロッテ商品がゲームに登場するタイアップキャンペーン。チャプター3の実装は秋までを目指す
「メイプルストーリー」のガムは非常に好評な売り上げだったとのことで、「メイプルストーリー」のガムは25万個、ファミリーマートなど限られたコンビニエンスストアでしか発売されなかったが、今回は約100万個のガムが生産され、全国のコンビニエンスストアの店頭に並ぶ予定だ。キャラクタのイラストがあしらわれた特別のパッケージで、6種類用意される。 今回発売されるクールミントガムにはガムの包み紙に1~2個シリアルナンバーが書かれている。このナンバーを「テイルズウィーバー」のゲーム内アイテムショップのクーポン番号入力画面で入力することで「ロッテの宝箱」が入手できる。入手できるアイテムは「クールミントガム」、「雪見だいふく」、「クランキーチョコレート」といった消費アイテムや、「紗々ウイング」、「パイの実帽子」などの装備アイテム。いずれもロッテの商品を元にしたアイテムだ。 このうち、ガムのアイテムは合成することで「アンタークティックアーマー」、「オーシャンガントレット」、「フォレストシューズ」という特別な防具を作ることも可能だ。消費アイテム、装備アイテム共に、上級者にもうれしい便利アイテムになるという。ガムの販売個数約100万個というのは、ロッテ側はもっとたくさん、という要望もあったのだが、アイテムのバランスも考えての個数とのことだ。 特別バージョンのクールミントガムの販売だけでなく、ゲーム内でタイアップイベントも開催される。7月30日~8月27日まで、“ナルビク”の街に忍桜の里から「桜花」という女の子の忍者が訪れていて、彼女にモンスターからドロップされる「トッポ」、「モナ王」、「ガーナチョコレート」を集めてプレゼントすることで座るとペンギンが踊る「クールミントペンギンズ」か、風船ガムをふくらませる「ふ~せんガム」の2種類のエフェクトアイテムを入手できる。
ユーザーへのメッセージとして、坂本氏は「今回はランジエとマップの追加ですが、この夏はイベントも盛りだくさんでやっていこうと思っています。“チャプター3”も準備は進めていて、できるだけ早く、秋までにはお届けしたいと思っています。これからも『テイルズウィーバー』を愛してください」。
坂下氏は「ランジエはみなさんが待ち望んでいたキャラクタだと思います。ぜひ期待してください。クロエから1年近く新キャラクタ追加の期間がかかってしまい申し訳ありませんでした。しかしその分、満足していただけるキャラクタになったと思います。7月30日のアップデートは内容の濃いものになっているので、夏休みはぜひガムを買って、『テイルズウィーバー』をプレイしてください」と語った。新キャラクタとマップ、そしてタイアップイベントのユーザーの反応に期待したい。
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□ネクソンジャパンのホームページ (2008年7月30日) [Reported by 勝田哲也]
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