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グラフィックスは非常に写実的でなおかつ美しく、オブジェクトベースのモーションブラーを効かせて素晴らしいスピード感を演出。ゲームフィールドは30種類以上あり、ワイオミング、イタリア、ニューメキシコといった現実のトラックを再現したステージでバトルができる。 また車両のカスタマイズ機能に力が入れられており、プレーヤーが乗る機体は重度のカスタマイズを加えることが可能なようだ。さらに16名までのマルチプレイをサポートする。 四輪バイクでエアトリックを決める! という明快でシンプルなコンセプトに注力したタイトルであるだけに、操作性や、ゲーム画面から伝わる爽快感、テクニカルなプレイに対するフィードバックなど、ユーザーインタラクションが非常に濃密なゲームに仕上がっている。ディズニーの底力を感じる、良質なアクションレースゲームだ。
英語版の発売は9月に予定されており、対応プラットフォームはPC、プレイステーション 3/Xbox 360となる。日本語版についての明確な情報は得られなかったが、スタッフによると「ワールドワイドで展開する」とのことなので、日本でも楽しめることになって欲しいものだ。
■ 日本デベロッパー発のDS用バトルゲーム「SPECTROBES:Beyond the Portals」
ニンテンドーDS向けのタイトルの実績を多数もつ株式会社ジュピターが開発する本作は、日本では「化石超進化スペクトロブス」として発売されたアクションRPGの続編となるタイトルだ。 本作はマップ上の化石を探索して発掘することでモンスターを獲得し、たくさんのモンスターを収集・育成しながら「Crawl」と呼ばれる敵との戦いを繰り広げていくという、いわゆる「ポケモン」型のコンセプトをもつゲームだ。最新作となる今作では、これまでは移動と探索のみだったフィールド上でソード、拳、ガンを使った戦闘が可能になり、エンカウント型のバトルと合わせて2種類の戦闘シーンが楽しめるようになる。
また本作は戦闘が非常にアクション性の高いものになっているのが特徴で、モンスターや主人公の成長具合に加えてプレーヤーのアクションゲームスキルが物をいう作りになっており、Wi-Fiを通じた対戦は白熱したものになる。
作品の説明を行なってくれた、ディズニー・インタラクティブ・スタジオのプロデューサー久井健太郎氏によると、本作の北米での発売は10月7日、日本では年末の発売を予定しているとのことだ。初代作は全世界で100万本以上のセールスを記録しており、じわじわとファンを増やして「広くプレイされるゲームにしていきたい」と久井氏は語っていた。
■ 目からビーム!危険なスーパードッグが大活躍する破天荒アクションゲーム「BOLT」
ゲームはひとりと1匹のキャラクタを切り替えながらステージが進行し、「Penny」が活躍するステージでは、「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズ的な環境を利用したアクロバティックアクションや、超能力を使って不可視の状態になり、敵の背後から近付いて倒すといったステルスアクションの要素も組み込まれている。 犬の「Bolt」をプレイするステージでは、とても素早い動きで敵を翻弄すしつつ、目からビームを放つ必殺技で、敵方の人間型戦闘員や戦闘ヘリなどと激しい戦いを繰り広げていくのだ。ステージ構成はバリエーション豊かで、今まで闘っていた屋敷がばらばらに分解してしまうようなシーンもある。非常に現代的なアクションゲームとしてクオリティ高く仕上がっているという印象を受けた。
対応プラットフォームはPC/プレイステーション 3/Xbox 360/プレイステーション 2/Wii/ニンテンドーDSと、マルチプラットフォームで展開する。発売は北米・欧州向けの出荷が11月に予定されている。本作も他のDisney品と同じく「ワールドワイドに展開します」と語られており、日本語版の登場を改めて期待したい。
■ Disneyが力を入れる音楽ゲーム作品「Ultimate Band」、「Disney Sing It」
Wiiリモコンを使ったことで多彩なアクションが可能だ。ギターを回転させる動きや、高速ピッキング、ヌンチャクを使ったアクションもあり、すべてのインタラクションが画面内のロックスターの動きに反映され、非常に賑やかなゲーム性となっている。
「Ultimate Band」の発売は、北米・欧州向けに今年の年末ホリデーシーズンに予定されている。こちらもワールドワイドで展開する予定であるとのことで、今後日本語版についての情報も出てきてほしいところ。
音楽ゲームとして最大の特徴は、やはり本作に含まれる楽曲がディズニー関連作品のものを採用している点であり、TVシリーズ、映画作品を含むサウンドトラックから35曲が収録。メインターゲット層は12~14歳を中心とする若年の女性とされ、今回のラインナップの中ではほぼ唯一、ディズニーブランドに依拠した製品となっていた。
■ ゲームパブリッシャーとして存在感を増していくDisney Interactive Studios 今回の出展で興味深い点は、Disney Interactive Studiosが、ディズニー以外のデベロッパー製品も幅広く扱うゲームパブリッシャーとして本格的にスタートしたことを象徴づけるように、ディズニーブランドに依存するゲームが、むしろ少数派となっていたことだ。 このままDisney Interactive Studiosが良質なゲームを多数パブリッシングする企業として盤石となっていけば、北米拠点でワールドワイドに展開する有力なゲームパブリッシャーのひとつとして、その存在感を増していくことになるだろう。
全世界に製品を提供することを良しとするディズニーの1部門でもあるだけに、幅広い作品を扱っていくことは日本のユーザーにとっても良い影響が期待できそうだ。面白いゲームがたくさんリリースされていくことを期待したい。
(2008年7月20日) [Reported by 佐藤カフジ]
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