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スクウェア・エニックス、「FF XIII」のQ&Aセッション開催
日本では従来どおりPS3版のみ展開

7月15日(現地時間) 開催

会場:Los Angels Convention Center

Microsoftのカンファレンスで、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏が、Xbox 360版「FF XIII」を発表
 株式会社スクウェア・エニックスは7月15日(現地時間)、E3開催に合わせたプレスカンファレンスをLos Angels Convention Centerにて開催した。

 例年は同社の新規タイトルについてのプレゼンテーションが行なわれているが、今年は直前に開催されたMicrosoftのカンファレンスにおいて、Xbox 360用「FINAL FANTASY XIII (FF XIII)」を北米および欧州で発売するという発表を受け、それに関する質疑応答を受け付けるというセッションになった。質問に答えたのは、コーポレート・エグゼクティブの橋本真司氏と、「FF XIII」プロデューサーの北瀬佳範氏。

 今回は質疑応答のみとなったが、明日から開催されるE3に出展するタイトルのスクリーンショットも公開されているので、合わせて掲載させていただく。



■ 日本ではXbox 360版「FF XIII」の予定なし

コーポレート・エグゼクティブの橋本真司氏(左)と、「FF XIII」プロデューサーの北瀬佳範氏(右)
 まず日本のファンが最も気にしているであろう、日本における「FF XIII」のXbox 360版の展開についてだが、橋本氏は「日本における方針変更はない」とし、従来どおりプレイステーション 3版のみ発売する意向を示した。

 欧米でXbox 360版を展開する理由については、「ハードの普及の様子などから判断した」とした。発売の順番は、まず日本でPS3版を発売した後、北米と欧州では、PS3版とXbox 360版を同時に発売するという。ただし欧州は言語対応が多くなるため、北米版とは発売時期がずれるとした。ローカライズについては、「これまでのシリーズタイトルよりは時間をかけずにやりたい」としており、日本版の発売からあまり時間をかけずに欧米展開をしたいという考えを示した。

 ゲーム内容については、PS3版とXbox 360版で同じものになる予定で、Xbox Liveへの対応についても今のところは未定。ただし、BDを使用するPS3版と、DVDで展開するXbox 360版では、「ディスクの枚数は変わると思う」という。具体的に何枚になるかはまだ未定としている。

 Xbox 360版の発売を決めた時期については、「各方面で調整し、つい最近決まったばかり」という。「開発プラットフォーム『Crystal Tools』がマルチプラットフォームを考えたものだけに、Xbox 360版の展開も早い段階から決まっていたのでは?」という質問に対しては、「『ファイナルファンタジー XI』はマルチプラットフォーム展開している。次世代MMORPGを想定した場合、現行のノウハウも組み入れていくことになる」と答えた。「Windows版が出る可能性はあるか」という質問には、「今のところ未定」としている。

 「FINAL FANTASY Versus XIII」など「FABULA NOVA CRYSTALLISプロジェクト」の別のタイトルについては「方針変更はない」としており、あくまで「FF XIII」のみXbox 360に展開するとしている。

 販売予想については、「Xbox 360版は今日発表したばかり。市場のマーケティングなど、これから勉強させていただく、スタートラインだと思っている」とした。



■ ATBを進化させ、「FF XII」とは違う方向へ

 ゲーム内容に関する質問もいくつかあった。「ファイナルファンタジー XII (FF XII)」と比較してどのあたりが違うか、という質問には北瀬氏が、「モンスターがフィールドを歩いていて、その敵を倒していくという方向ではない。シームレスなMMORPGっぽいものではなく、画面演出やエフェクトを重視した、派手な見た目を重視したバトルシーンになる。ゲームデザインが『FF XII』の延長になるわけではない。独自のゲームデザインをしているところ」と答えた。

 「ではターンベースのバトルになるのか?」と尋ねられると、「『ファイナルファンタジー』シリーズはATB(アクティブタイムバトル)を従来から採用している。詳細は申し上げられないが、ATBを『FF XIII』なりに進化させたシステムを考えている」と答えた。

 さらに北瀬氏は「FF XIII」の特徴として、「ハードが進化して、メモリやグラフィックスの制約が緩められた。例えば多数の敵を出せるようになる。その機能を生かした形でゲームデザインした部分もあるが、詳しくはまだお話できない。多くの敵が出るといったところで変化はある」とも語った。

 このほか、Microsoftのカンファレンスで上映されたプロモーションムービー(撮影禁止だったため、画像は用意できなかった)の中に何度も出てきた「L'cia」という単語については、「まだ詳しくは言えませんが、ファブラノヴァクリスタリスの世界全体に関わる重要なキーワード」とだけ答えた。



■ E3出展タイトルスクリーンショット集

【Xbox 360/PS3/WIN「ラスト レムナント」】
Games for Windowsへの対応が発表され、新たにWindowsも対応プラットフォームに加わった。Xbox 360版は、全世界での発売日が11月20日になると発表されている

【Xbox 360「インフィニット アンディスカバリー」】
Xbox 360のみに提供されるRPG。北米では9月2日、日本では9月11日に発売予定。日本での価格は8,190円

【Xbox 360「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-」】
「スターオーシャン」シリーズの最新作はXbox 360のみに提供される。日本、北米とも2009年発売予定

【DS「クロノ・トリガー」】
スーパーファミコンからの移植タイトル。グラフィックスはほぼ当時のままで、懐かしい雰囲気を残している。日本では2008年冬、北米では2008年のホリデーシーズンに発売予定となっている


□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/

(2008年7月15日)

[Reported by 石田賀津男]



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