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会場:Los Angeles Convention Center
GAME Watchでは、明日以降、総力を挙げてE3の最新情報をお伝えしていく。E3現地レポートにぜひご期待頂きたい。
新たに生まれ変わったE3は、イベントタイトルを「E3 Media & Business Summit」と変えて、ESA加盟メーカーによる招待者のみが入場可能という完全招待制のクローズドなイベントとして再出発を果たすことになった。その結果、参加者数は、例年の1/5とも1/10とも言われるが、ESA非会員のメーカーの撤退や、実は単なるゲームファンのような“自称”関係者がいなくなったことで、お祭りのような賑わい感が一気に減退した。 昨年はサンタモニカのBarker Hangarと呼ばれる飛行場側の倉庫で開催されたが、今年は再びE3伝統の会場であるLos Angeles Convention Center(LACC)に戻った。ただ、出展規模は、昨年の規模を維持しており、広大なLACCの半分も使っていない。本日も開催前日にも関わらず場内は閑散としており、場内を覆い尽くすような広告の垂れ幕もない。極めてストイックなビジネスミーティングの場という印象が強くなった。 こうした状況は、South Hallの光と音の洪水の中を走り回った経験のある人間には寂しい限りだが、ゲーム産業において旧E3のようなトレードショウはあらゆる意味でレガシーであり、ゲームが多種多様に進化してきたように、ショウそのものも進化しなければならない時期に来ているのかもしれない。今年に限っても、Activision BlizzardやLucas Artsの不参加、日本メーカーの消極的な対応など、そしてなんといってもE3の縮小化によって激減した収入をどう挽回するのかなど、ネガティブな要因はまだまだ多いが、メディア、そしてゲームファンにとってE3の存在意義は大きい。ぜひこの難局を乗り切って貰いたいところだ。 さて、今年のE3は、プラットフォーマー各社の新ハードによる牽引は一段落着いたことから、ハードの性能をフルに活用したゲームやオンラインサービスの登場がより一層期待される。特にその両面が不足傾向にあるSCEのプレイステーション 3は、タイトルラインナップとオンラインサービスの充実が急務であり、ファーストパーティータイトルの発表に加え、革新的な新サービスの登場が期待されるところだ。また、延期を繰り返しているオンラインコミュニティサービス「Home」の最終仕様がどのようなものになるのか注目される。 一方、任天堂は、世界で大ヒットした「Wii Fit」に続くWiiプラットフォームに対する新提案に注目が集まる。Microsoftは、Xbox 360ではタイトルラインナップにおいて昨年以上の大豊作が確実視されるが、昨年からゲームプラットフォーム化に尽力しているGames for Windowsの今後の戦略や、XNA Game Studios 3.0から対応する同社の携帯端末Zuneに対する取り組みなど、同社のゲーム事業戦略全体がどうなるのか楽しみなところだ。
具体的な形で紹介できないのがもどかしいが、明日、明後日にはすべての情報がオープンになる。現地レポートを楽しみにしていただきたい。
□E3 Media and Business Summit(英語)のホームページ (2008年7月14日) [Reported by 中村聖司]
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