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会場:秋葉原UDXシアター
発表会ではまず、ショックウェーブ エンターテインメント代表取締役社長兼CEOの日高俊児氏が、同社の紹介を行なった。「ショックウェーブ」というと、ブラウザ上で動くカジュアルゲームをイメージする人も多いかと思うが、現在はゲームのダウンロード販売や、Flashアニメーションなど、コンテンツの幅を広げている。
日高氏は同サイトのデータとして、タイトル数は合計800以上、メンバー累計登録数は900万以上、月間ページビューは5,630万、月間ユニークユーザーは334万人、といった数字を示してアピール。またユーザー層としては、女性ユーザーが55%で、年齢は20~40代、職種は会社員が中心という、ゲームサイトとしては特殊な層になっていることも強調した。
■ オンラインゲームを安く提供する「55Shock!」
まず同社がオンラインゲームに参入することについて、事前にユーザーアンケートを行なったところ、回答者の7割がオンラインゲームの経験があるか、あるいは興味を持っていることがわかり、これが「55Shock!」を始めるきっかけになったという。その上で、利用したいオンラインゲームについては、65%はカジュアルゲームを求めているが、35%はRPGもやりたいと答えていたという。これはタイトルの選別にも反映されているようだ。 「55Shock!」は、いわゆるオンラインゲームポータルとして、他社が運営するタイトルの窓口となる。各ゲームのログインIDには、同社のサイトで利用されているショックウェーブIDを使用する。ここまでは一般的なポータルサイトと同じである。 他のポータルサイトとの違いは、ゲームの利用料金から広告の売り上げを差し引き、ゲームを低価格で提供する「ゴーゴープライス!」である。同社は以前から、ユーザーに無料でゲームを提供し、広告収入で運営するビジネスモデルを展開してきた。今回もそのノウハウを活かし、広告収入をユーザーのオンラインゲーム利用料に還元することで、同じゲームでも他社より安い料金で提供するとしている。 「55Shock!」の正式オープンは7月2日の正午ごろを予定。提供タイトルは、株式会社ハドソンの「ボンバーマンオンライン Japan」、ソリッドネットワークス株式会社の「Fun! Fun! Buggy!」、「ExtremeFighter」、「ストラガーデンNEO」、「ワーネバ・オンライン(仮)」、キューエンタテインメントが運営する「Angel Love Online」、テトリスオンライン・ジャパンの「テトリスオンライン」の計7タイトル。正式オープン後、順次展開される。
既にサービス中のアイテム課金制のタイトルもあるが、ここで料金を下げる方法としては、「有料アイテムを購入するのは現金ではなく、ゲーム内通貨を介するので、そこで調整したい」とした。具体的な還元率については「各タイトルの発表を待っていただきたい」としており、タイトルごとに異なる価格設定になる可能性を示唆した。
岡山氏は今後の展開についても触れ、制作中の対戦アクション「BTB」を発表。詳しいゲーム内容までは触れられなかったが、「FlashでMO、MMO空間を作ることにチャレンジしたい」としている。
このほか、「55Shock!」のマスコットキャラクタとして、「フキダシシリーズ」を採用すると発表。マンガのフキダシを元にデザインされたキャラクタで、Shockwaveキャラクターコンテスト2008の最優秀賞を受賞したキャラクタだという。
■ ハドソンとソリッドネットワークスがタイトルを紹介
まずハドソンから、執行役員副社長の石塚通弘氏が挨拶。「オンラインゲームはコンテンツ、インフラ、運営の3つの力がそろって初めて成功すると考えている。インフラはショックウェーブさんで磐石、コンテンツは『ボンバーマン』を自信を持って届け、運営は我々とショックウェーブさんの協力でいい形にできると思う。世界で受け入れられるタイトルになると確信している」と述べた。 続いて、ネットワークコンテンツカンパニー オンラインサービス事業推進部部長で、「ボンバーマンオンライン Japan」のプロデューサーを務める佐藤昭洋氏がゲームを説明。「家族で遊べることをキーワードにしている。基本無料のアイテム課金で運営する」とした。 ゲーム内容については、基本は8人対戦の「ボンバーマン」となるが、新たな要素をいくつも加えている。具体的には、予めボムやファイアを装備しておく「パネルデッキシステム」、雷で敵を痺れさせるなど爆弾以外の攻撃を仕掛けられる「ボムワザ」、倒された後、自らが爆弾になってライバルに爆風を当てるために走り回り、見事倒せれば入れ替わり復活できる「みそボン」、足の速さやボムの数などで能力が異なるキャラクタの販売など、オンラインならではの要素を組み込んでいる。 今後の展開としては、「ボンバーリーグ」と称した大会を開催したいという。まずオンラインで予選を行ない、東京ゲームショウなどのオフラインイベントで決勝を開催。さらには大会を世界規模に広げ、2010年には200万人規模の大会にしたいとしている。
次に、ソリッドネットワーク代表取締役社長の大塚恵太氏が登壇。韓国Windysoftが開発する、最大16人対戦ができるカジュアルレースゲーム「Fun! Fun! Buggy」、ハイファイブ・エンターテインメント株式会社と提携して運営するオンライン格闘ゲーム「EXTREME FIGHTER」、ゲームズアリーナ株式会社が開発しているMMORPG「ストラガーデン」のリニューアル版となる「ストラガーデンNEO」、株式会社アルティが開発している人生シミュレーション「ワールド・ネバーランド」シリーズのオンライン版となる「ワーネバ・オンライン(仮)」を順に紹介した。
■ 高橋名人と加藤夏希さんがトークを展開
加藤さんのお気に入りコンテンツは、パズルゲームの「ZOO KEEPER」や、恋愛シミュレーション好きということで「聖ロマンス学園」。最近は、女性がビンタで争う「薔薇と椿」にハマっているそうで、「実際に人を叩くことはよくないですけれど、女性同士でビンタをするとランクが上がっていくというのはオンラインゲームでやるとどうなるんだろう。オンラインになればなるほど面白いゲームは、実はたくさんあったんだなということに気づいたので、たくさんの人に楽しんでいただきたいです」と語った。さらにショックウェーブのコンテンツについては、「オンラインゲームは結構操作が難しいと思う人が多いと思いますが、ゲームの基本がシンプルで簡単なゲームからあるので、何となくで遊べます」とアピールも加えた。 ここで高橋名人が登場し、加藤さんとのトークがスタート。加藤さんが生まれた1985年は、ハドソンが「スターフォース」で初のキャラバンを行なった年で、“高橋名人”が誕生した年でもある。こういった話題から、高橋名人が「ボンバーマン」の歴史を加藤さんに教授するという流れになり、加藤さんが「なるほど」と相槌を入れているうちにトークの時間が終了するという、高橋名人による「ボンバーマン」アピールタイムになっていた。 「ボンバーマンオンライン Japan」については、「今までの『ボンバーマン』ではありえないものが取り込まれていて、いいのかよ? と思ってしまうところもあります。強いプレーヤーがこれを使ったら……おっと、これ以上は言えません」と期待感をあおる発言もしてみせた。
またゲーム大会の開催については、「加藤さんも来てくれることになっています。マネージャーさんにスケジュールを確認済みです」と高橋名人。これに対して加藤さんは、「参加したいです。プレーヤーとしてですよ」と、さすがはゲーム好きというところを見せた。
□ショックウェーブ エンターテインメントのホームページ http://www.shockwave.co.jp/ □ハドソンのホームページ http://www.hudson.co.jp/ □ソリッドネットワークスのホームページ http://www.solid.ad.jp/ □「55Shock!」のページ http://jp.shockwave.com/55shock/ (2008年6月6日) [Reported by 石田賀津男]
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