価格：未定

リュウ、ケンのイメージイラスト

　株式会社カプコンは、プレイステーション 3/Xbox 360用対戦格闘ゲーム「ストリートファイターIV(SF4)」において、新キャラを含む登場キャラクタの存在と、新システムの概要を公開した。

　「SF4」は、2008年夏稼動開始予定のアーケード用「ストリートファイターIV」の移植版。時代設定は、「スーパーストリートファイターII X」と「ストリートファイターIII」の間となっており、過去のシリーズに登場したキャラクタたちが多数登場する。発売時期、価格ともに未定。オンラインに対応予定となっている。

　本作には、リュウやケンをはじめ、ガイル、ダルシム、バルログ、ベガなど「ストリートファイター」シリーズでお馴染みの顔ぶれのほか、クリムゾン・ヴァイパー、アベル、エル・フォルテなど、これまでにアーケード版に収録されることが判明しているキャラクタがもれなく登場する。また、「SF4」で初登場となるキャラクタとして「ルーファス」の参戦が決定している。

　さらにPS3/Xbox 360版からの追加キャラクタとして、「ストリートファイターZERO」シリーズに登場した「ダン」に似たキャラクタと、「スーパーストリートファイターII」で初めて登場した「フェイロン」のようなキャラクタの2人が登場する。

【追加キャラクタのラフイラスト】
リリースでは、「“最強”がキーワードのあの人が登場!?」と紹介されている。公開されたイラストを見ても、道着の色といい、ヘアスタイルといい「ダン」にそっくり

立ち姿、ファイティングポーズの手の位置ともにフェイロンに似ている

■ ルーファス

　自称全米No.1の格闘家。我流のクンフーを駆使して闘う。ケンのことをライバル視しており、どちらが強いのか白黒はっきりさせるために、ケンのような容姿をした人を見かけては闘いを挑んでいる。人違いをして、他人を倒してしまうことも少なくない。

見た目からは想像できない、身軽でトリッキーな身のこなしを見せる。どの技も、見た目的にはどこか憎めないコミカルさを醸し出しているが、中には飛び道具を打ち消しつつ攻撃を仕掛ける突進技など、実用度の高い必殺技も扱う

【クリムゾン・ヴァイパー】
なによりもビジネスを優先し、義理や人情では行動を起こさない女性エージェント。グローブやブーツなどにさまざまな仕掛けが施されており、電撃を帯びたパンチや炎をまとったキックを繰り出す上に、ジェット噴射を利用したジャンプも行なえる

【アベル】
わずかな手がかりを元に、シャドルーの残党を追い続ける男。軍隊仕込の総合格闘技の使い手で、打撃と投げのコンビネーションのみで戦う。遠距離攻撃として使える必殺技は持たない

【エル・フォルテ】
メキシコのプロレス「ルチャリブレ」の使い手。パワータイプのプロレスラーであるザンギエフとは対極に位置するキャラクタで、スピーディな動きとルチャリブレ特有の空中殺法で相手を翻弄する。コックとしても働いているが、腕のほうは今ひとつ

【リュウ】
日々の修練によって師・剛拳より受け継いだ技をさらに昇華させた孤高のストリートファイター。「真の格闘家」を目指して世界を旅していたが、その力を狙う陰謀に巻き込まれる。波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚の使い手

【ケン】
アメリカを代表する財団「マスターズ家」の御曹司。リュウの兄弟弟子で、リュウは親友であり、最大のライバルでもある。新たな命を宿した妻イライザのことを想い、リュウからの再戦を受けることをためらうが、妻の励ましを受けて旅立つ。必殺技はリュウとほぼ同じだが、蹴り技や昇龍拳を独自にアレンジしている

【春麗】
行方不明の父を探すために、18歳でICPOの捜査官となる。壊滅に追い込んだはずのシャドルーの不穏な動きを感じ、ガイルと共に調査を始める。華麗な脚技を武器とする戦闘スタイルは変わっていない

【エドモンド・本田】
破天荒な取り組みで注目を集める人気力士。番付は張出大関だが、横綱級の実力を有するといわれている。スーパー頭突きやスーパー百貫落としといった必殺技を持ち、攻守ともに安定感のある戦いを見せる

【ブランカ】
子供の頃、搭乗していた飛行機が密林に墜落。以来、生きるためにたったひとりで戦ってきた。生粋の野生児で、型にとらわれないトリッキーな動きが最大の持ち味。今作でも、ローリングアタック系の必殺技を扱い、スピーディーな動きで相手を翻弄する。電撃攻撃がヒットした際に、相手の骨が見える演出にも注目

【ザンギエフ】
「赤きサイクロン」と称されるロシアのプロレスラー。鍛え上げられた鋼のような肉体を武器に、圧倒的なパワーで相手をねじ伏せる。ザンギエフを象徴する技「スクリューパイルドライバー」は今作でも健在

【ガイル】
アメリカ空軍に所属する軍人。親友のナッシュを殺したベガを討つという誓いを胸に秘めている。複数の事件の裏で暗躍するシャドルーに疑念を抱き、春麗とともに調査を続ける。マーシャルアーツを独自にアレンジした技は、あらゆるものを切り裂くといわれている。ソニックブームとサマーソルトキックによる鉄壁の守りを崩すのは至難の業

【ダルシム】
ヨガの奥義を極めたインドの修行僧。闘いによって他者を傷つけることに戸惑いを持つが、家族の住む村を守るために再び炎の技を使うことを決意する。「SF4」でキャラクタが3D化されることにより、ダルシムの大きな特徴である「伸びる手足」の演出が大幅に手を加えられている

【バイソン】
危険なファイトスタイルが仇となり、プロボクシング界を追放されたボクサー。多額の報酬に応じ、ベガの側近となる。シャドルーの崩壊と共に行方知れずとなっていたが……。ダッシュストレートやダッシュアッパーといった技を主体とした、突進系の戦闘スタイルで相手を圧倒する

【バルログ】
“美こそ最上”と信じるナルシスト。己が美学のために、ベガに協力していた。スピーディーかつ華麗な技を身上とするキャラクタで、フライングバルセロナアタックやイズナドロップは今作にも継承されている

【サガット】
「無敵の虎」と称されたムエタイ界の帝王。その蹴り技に比肩する威力を持つ技は存在しないとまで言われていた。かつてリュウに喫した一度の敗北を胸に刻み、新たな強さを求めて修行の旅を続ける

【ベガ】
麻薬、人体実験、兵器取引など、悪事の限りを尽くす秘密結社「シャドルー」の総帥。サイコパワーの使い手で、魔人と恐れられている。シャドルーの崩壊と運命を共にしたと思われていたが、新たな肉体を得て復活を果たす

　「SF4」から採用される新システムとして明らかにされたのは、中パンチと中キックの同時押しで繰り出せる攻撃技「セービングアタック」と、ダメージを受けることで増加する“リベンジゲージ”が半分以上溜まると発動可能となる「ウルトラコンボ」の2つ。

【セービングアタック】
中パンチと中キックを押したままにすることで、相手の打撃技を1発だけ受け止めたあと自動的に反撃を行なう。ただし、中パンチと中キックを押したままにしている最中は、投げに対しては完全に無防備なので注意が必要。また最大まで溜めると、カウンター攻撃がガード不能になる。なおセービングアタックは、必殺技でキャンセルすることもできる。これらの性質を利用した駆け引きによって、より奥の深い対戦を楽しめる

【ウルトラコンボ】
相手の攻撃を受けると、画面下に表示されているスーパーコンボゲージの隣にある円形の「リベンジゲージ」が徐々に増加。半分以上溜まると、ウルトラコンボを発動可能となる。ゲージが多く溜まっているほど、ウルトラコンボの威力が上昇する。写真はリュウのウルトラコンボ「滅波動拳」

　またPS3/Xbox 360版には、登場するキャラクタたちが、「SF4」の世界で何を求め、何のために闘うのかを描いたアニメーションが収録される。「スーパーストリートファイターII X」以降、消息を絶っていたシャドルー一味と、その総帥であるベガの復活が何を物語るのか。その理由を垣間見ることができる。今回は、近日公開予定のプロモーション用アニメ映像(PS3/Xbox 360に収録されるものとは異なる)のスクリーンショットが公開された。

【プロモーション用アニメ映像】

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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「ストリートファイターIV」のページ
http://www.capcom.co.jp/sf4/
□関連情報
【5月28日】カプコン、「ストリートファイターIV」
PS3/Xbox 360/WINで発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080528/sf4.htm

(2008年6月3日)

[Reported by 中野信二]