ゲームポット、「第4回 パンヤジャパンカップ」を開催
超高難度のコースでハイレベルな熱戦が展開
開催日:5月5日
会場:クラブex
株式会社ゲームポットは5月5日、東京品川のクラブExにて「第4回 パンヤジャパンカップ」を開催した。「パンヤ ジャパンカップ(以下『PJC』)」は、ゲームポットのオンラインゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」の最強選手を決めるオフライン大会。オンライン予選を勝ち抜いた選手達が一同に集い、18ホールのスコアを巡って戦いを繰り広げるイベントだ。優勝者には賞金50万円および副賞が贈られ、以下順位に応じて豪華賞品が授与される。以前の大会で名を知られた選手達も多数登場し、今回もハイレベルな熱戦となった。
■ 「第4回パンヤジャパンカップ」は過去最大級の規模で開催。
「PJCスピーダー大会」も共催し、ハイレベルな戦いが展開
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円形にレイアウトされた会場は、まるで円形闘技場のようなムードだ |
第4回となる今回の「PJC」は過去最大級の規模で行なわれ、およそ300人収容の客席はほぼ満席。今回は「PJC決勝」大会だけでなく、18ホールのホールアウト速度を競う「第1回 PJC スピーダー」大会や、ユーザー投票による「キャディコスチュームコンテンスト」が同時開催され、ひとつの空間で展開する多方面の「パンヤ」の戦いに、たくさんの観客が注目を注いだ。
最初に行なわれたのが「PJC決勝大会」。これが前後2回で行なわれる決勝試合の前半戦で、2回のオフライン予選を勝ち抜いた12名のトッププレーヤー達が集結した。使用コースは「West Wiz」、18ホールをプレイし、制限時間40分間経過時点のスコアを競う。勝つためには事実上40分間でホールアウトする必要があり、1ホールあたり2分強という短い時間での攻略が必須だ。
リアル系のゴルフゲームとは違って非常に「ゲーム的」なデザインがされている「パンヤ」の中では、この「West Wiz」というコースは低難易度のホールが多い。初心者でも20アンダー程度の好スコアをマークできるコースであるだけに、トッププレーヤー同士の対決となればただの1ミスで全てを失うという、実際の勝負としては非常に厳しい選択だ。
また、本大会ではアイテム使用に非常に厳しい制限があり、ミスショットの打ち直しができる「忘却の花」、風を微風にする「サイレントウィンド」などの有料アイテムや合成アイテムといった強力なアイテムが全て禁じ手となり、使用できるのはゲーム内マネーで直接購入できるオーソドックスなアイテムだけだ。このため好スコアでホールアウトするためには純粋にプレーヤーのスキルが求められ、観客の注目も各打のディテールに踏み込んだものとなった。
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上位陣のパンヤショット成功率はほぼ100%。そこからミスを犯さず確実にプレイを決めていくのが勝負の鍵だ |
試合開始から40分間、12名の各選手は黙々と自分のプレイに徹する。あくまでもひとりでコースを回る「パンヤ」では、選手対選手のピリピリした対決というよりも、各選手の中で展開する「自分との戦い」が勝敗の鍵を握る。いつも通りのプレイを実行できるか、プレッシャーに押されてミスを犯すか、その1点で勝敗がわかれてしまう。観客はそのプレイを静かに見守りつつも、スーパーショットが飛び出せば惜しみない満場の拍手を送った。
指定コースの「West Wiz」が比較的プレイしやすいコースということもあり、スコア競争は非常に接戦となった。勝負の分かれ目は、タイミングよくパワーゲージを決める「パンヤショット」の成功率と、そこから派生する各コマンドショットの的確さだ。特に多用されるのが「トマホーク」ショットと呼ばれるもので、着弾地点にボールが停止するというもの。綿密な計算の上成功させると200ヤード以上からでもチップインが決まる。一方「パンヤショット」を失敗するとコマンドショットも発動しないため、狙いは微妙にはずれてしまうわけだ。
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トマホークショットがカップに直撃。これでロングチップショットやホールインワンを狙うのがトッププレーヤーの基本戦術である |
このように、各選手とも、グリーンオンからパッティングにもつれる状況はおよそ「失敗」であり、遠距離からのチップインでイーグル以上でのホールアウトが勝利の基準というレベルの高さである。ショートコースではホールインワンも連発。結局、要所で「パンヤショット」を確実に決めた選手たちがトップ集団を形成する格好となった。
その結果、Sound2006選手、がん太選手、幸せ者選手、アンセスタ選手の4名が「PJC決勝ファイナル」へ進出した。トップ集団のスコアは35アンダーが3人並ぶという大接戦で、最終順位は各ショットの内容で決まるゲームスコア「PP」の獲得数による。それでも上位2名は8,812PP、8,798PPとほぼ並んでおり、文字通り紙一重の勝負だったことが印象的だ。
【決勝ファイナル進出選手】
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前半戦1位通過のSound2006選手。スコアは-35、8,812PPと大活躍 |
2位通過のがん太選手。スコア-35、8,798PPで1位とは僅差。前大会優勝だけに今回も注目された |
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3位通過の幸せ者選手は-35、7,933PPで1位、2位とホールスコアで並ぶ |
4位のアンセスタ選手は-32、7,979PPで通過。大会初出場とのことで、安定感が課題のようだ |
・初開催種目「PJCスピーダー」。パー以上を記録してホールアウトの速度を競う
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考える時間もほどんどないながら、各選手はイーグル、ホールインワンといった好成績を出し続ける。非常にハイレベルだ |
「PJC決勝」の前半戦の後は、今回が初開催となる「PJCスピーダー大会」が行なわれた。「スピーダー」はホールアウト時のスコアではなく、いかに短時間で全18ホールを攻略したかを競う。ただし各ホールでパー以上のスコアを記録する必要があり、ボギー以上を叩いた場合は即敗退。全てのショットをいかに素早く決めるかが勝負を分けるルールだ。
会場で行なわれた「PJCスピーダー オフライン決勝」にはオンライン予選各ブロックで「ベストスピーダー賞」を獲得した7選手が参加。使用コースは砂漠がテーマの「SHINING SAND」で、比較的にOBにはなりにくいホールが多いながらも、要所に障害物が多いというもの。短時間で攻略するには、狙いを定めて障害物をかわしてショートカットするか、それとも狙わずに安全ルートを行くかといった判断を問われる。
さすがにオンライン予選で各組トップを獲得した選手達だけに、考えるヒマもなく、ほぼノールックではないかと思われるほどのスピードで各ショットを決めていく。それでもショートカットできるところはショートカットし、チップインが狙えるなら高速に計算して決め、1打数を稼ぐというプレイが見所だ。
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「PJCスピーダー」初代王者となったマジカルこはっき選手。好スコアでのクリアだったため、今後PJC本戦での活躍も期待したいところだ |
多少の計算が時間必要だとしても、1ショットでホールインできるならば、1打毎に発生する演出時間が省略できるためメリットは大きい。もうひとつの戦略として安全ルートを使い思考時間なしでショットを続けるという方法もあるが、上位者はこちらの戦略を採らず、結果的にホールアウトの順番がほぼスコア順に並ぶという格好となった。その先頭集団は開始15分前後で続々とホールアウト。1ホールあたり50秒も掛けないという超高速プレイだ。
この戦いを制したのは“マジカルこはっき”選手。あくまでホールアウトにかかった時間が勝負だとはいえ、最終スコアも24アンダーと単独トップを記録し、いかに打数を少なくするかが「スピーダー」を制するポイントであることを証明してみせた形だ。マジカルこはっき選手は優勝賞品として「旅行券10万円分」を獲得。国内旅行に使いたいとにこやかに語っていた。
【キャディコスチュームコンテスト】
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「PJCスピーダー大会」の後に行なわれた「キャディコスチュームコンテスト」では、スペシャルゲストとして、「パンヤ4コマ漫画」でファンにはおなじみの漫画家・藤島じゅんが登場。「なかなか気の利いたコメントができません」とおどけつつ、自らデザインした「イケメンドルフ」を披露。果たしてゲームには実装されるのか? |
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「コスチュームコンテスト」はユーザー投稿作品をユーザー投票によって選ぶという催し。最終候補にエントリーされた各デザインとも素敵な出来映えで、どれがゲームに登場しても楽しそうだった |
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最優秀賞に選ばれた4作品を紹介。ユーザー投票ということで、お笑いに走った面白いネタや、純粋にかわいい系のデザイン、そして女性ファンに人気のキャラクタが揃った。作品の投稿者にはゲーム内レアアイテムのセットなど豪華な賞品が提供され、会場からはうらやましがる声も |
■ 決勝ファイナルは超高難度のコース「Silvia Cannon」
激変する風向・風速。臨機応変なプレイが求められる中で勝負を制したのは……
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決勝ファイナルで使用するコースが発表された瞬間、会場がどよめいた。極めつきの難コースだったからだ |
イベントのトリを飾った「PJC決勝ファイナル」。前半戦で12名から4名に絞り込まれた選手が今回のチャンピオンの座を賭けて戦う1回勝負だ。ルールは前半戦と同じく制限時間40分、アイテム使用制限あり、ただしコースの選定だけは異なり、当日のユーザー投票によって決めるというものだ。したがって選手は練習する時間がほとんどなく、どのコースが来ても勝てるほど習熟した選手が大きく有利になる展開である。
コース名が発表された瞬間、会場には笑いを含んだどよめきがわき起こった。というのも、決勝コースに選ばれた「Silvia Cannon」は個性的なコースの多い「パンヤ」の中でも特に難所として知られ、コース内に設置されている「砲台」が火を噴く度に風向・風速が劇的に変わってしまうという、綿密な計算泣かせの特性を持つのだ。これには司会側からも「このコースは大会で使わないと思っていましたが、投票の結果とあれば仕方ない」と、選手の不安をさらに煽るコメントが飛び出した。
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水、風、障害物と、ホールインを妨げる要素がてんこもりの「SILVIA CANON」。さすがに選手達も攻略に苦労していた |
「Silvia Cannon」はコース自体の作りも難度が高い。海辺でありウォーターハザードの危険性が高い上、水上に浮かんだ戦艦の甲板がグリーン扱いになっていたりと、様々な障害物がプレーヤーの前に立ちはだかる。ちょっとしたミスで即OBという危険性を大きく孕んだコースなのだ。このことから試合内容は波乱含みの展開になった。
元々難度の高いコースである上、計算づくのショットを準備しても突然風向きが変われば再計算が必要となるため、各選手が1ショットに掛ける時間はかなり長めだ。ロングショットの際に風向きが順風になるのを待つといったシーンも各所で見受けられ、果たして18ホールを制限時間内にクリアできるのか、といった部分でもスリリングな展開である。
それでも各選手の高度なプレイには驚かされる。まず「パンヤショット」を確実に決めるのは当たり前で、それを前提として各コマンドショットを使用したプレイが全ての基本だ。カップまでの距離や高低差、現在の風向風速を素早く計算し、「トマホークショット」でボールを落とす位置を正確に決める。そしてパワーゲージをタイミング良く叩き、「スーパーバックスピン」をかけた正確なショットを送り込む。ショートホールではホールインワンを出さなければ失敗だ。
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2連続OBをやらかしてトリプルボギーを記録してしまったアンセスタ選手。手痛いミスが飛び出すのも難コースならではだろう |
しかし、その正確なプレイの前に「Silvia Cannon」独特の障害が立ちはだかる。全てのショットを完璧に成功させたとしても、目測を誤り障害物にぶつけてしまってOBとなるシーンが一部のホールで見られ、好成績のアンセスタ選手がトリプルボギーを叩いてしまうシーンも見られた。また完璧なショットを打ったと思いきや、ボールの飛翔中に突然風向きが変わり、貴重な1打を損してしまうことも。これには会場からも大きなため息が漏れた。
基本的にグリーンオンからパッティングに入るのは、このレベルの試合では最善ではない流れだ。それでも20ヤード以上のロングパットを一瞬で狙いを定め正確に決めるあたりは全選手共通で、基本スキルの高さを見せつけられる。その中で最も速くホールアウトしたのは幸せ者選手で、マイペースで着々とプレイを進める姿が印象的だった。一方各ホールを慎重に攻略するSound2006選手は、制限時間の数秒前というギリギリでホールアウト。40分間の静かな戦いに決着が付いた。
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難しいコースの連続だが、それでも各選手は緻密な計算を繰り返し見事なロングショットを決めていく。練習してきた自分のプレイをいかに守るか、それが結果となって現れる形だったようだ |
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「第4回パンヤジャパンカップ」ファイナル入賞となった4選手達。がん太選手の連覇は見事というほかないが、次回以降も王座が守られるのか、注目していきたい |
この戦いを制し見事優勝を獲得したのは、24アンダーという好スコアでホールアウトした、がん太選手。がん太選手は24アンダー、4,937PPという好成績。ホール難易度にもかかわらず安定したプレイを見せ、前回の「第3回PJCグランプリ」に続く連続優勝だ。「パンヤ」最強の地位はなかなか揺るぎそうにない。
2位は最後にホールアウトしたSound2006選手で、20アンダー、4,461PPという成績。アンセスタ選手は同じく20アンダーだったが、3,907PPというゲームスコア差で惜しくも3位。途中トリプルボギーを叩くミスが無ければ優勝も狙えただけに、今後の活躍が期待される選手だ。4位の幸せ者選手は19アンダー、4,522PPを記録。終始マイペースで進めたゲームだっただけに、もう少し時間を掛けてでも勝負欲が欲しいところか。
優勝したがん太選手には賞金50万円が贈られ、各入賞者にもそれぞれ順位に応じた賞金が授与された。結果としては大会常連のがん太選手が連続で勝利を飾った形だが、今回初出場となったアンセスタ選手の健闘ぶりも見所だった。前年に増して規模を大きくして開催された本大会「第4回 パンヤジャパンカップ」は、今年末に予定されている「パンヤジャパンカップ 2008 グランプリ」へ続いていく。出場権利は全プレーヤーに開かれており、「パンヤ」ファンにとってますます目が離せない大会になっていきそうだ。今後の内容にも期待していきたい。
【パンヤ×初音ミク】
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大会の最後に最新情報が公開。「パンヤ」のアイテムに「初音ミク」関連のものがフィーチャーされるとのことだ。衣装やクラブセットなど多方面の展開がほのめかされたが、衣装の適用キャラクタについては「ツインテール」がヒントになるとか。ステージからは「初音ミクー、ていう感じですかね」という発言も飛び出したが、果たして。公開は5月22日とのことなので、ファンは楽しみに待とう |
□Gamepotのホームページ
http://www.gamepot.co.jp/
□「スカッとゴルフ パンヤ」公式ホームページ
http://www.pangya.jp/
□「パンヤジャパンカップ」公式サイト
http://www.pjcweb.jp/
□関連情報
【2007年12月17日】
「スカッとフゴルフ パンヤ」2007のグランドチャンピオンは「がん太」選手
来春には次のジャパンカップを開催。国際戦の他、様々なアプローチも?
http://watch.impress.co.jp/docs/20071217/gpf2.htm
(2008年5月7日)
[Reported by 佐藤“KAF”耕司]
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