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4月24日15時 正式サービス開始予定
サービススケジュールは、先日の発表の通り、オープンβテストを4月17日15時より開始。そしてその1週間後の4月24日16時に正式サービスを開始する。アイテム課金での運営となり、正式サービスに合わせて有料アイテムの販売が開始される。
■ テーマソングに「TOUGH BOY」。正式サービスにはバイクやバギーも登場
正式サービスに合わせて実装される新エリアでは、ラオウの居城「拳王府」と「拳王軍本拠」、ジャギの胸像が置かれた「ギギの町」と「被虐の村」、虎が生息する「黒王谷」、デビルリバースが閉じ込められた「ビレニィプリズン」が公開された。中でも「ビレニィプリズン」には捕らえられたデビルリバースがおり、戦闘も発生する。さらには開放されたデビルリバースともいずれ戦うことになるという。
次に有料アイテムについては、ケンシロウやラオウの衣装など、なりきり系の装備を多く出していきたいという。ただし、ケンシロウの衣装を装備しても顔は元のキャラクタのままだという。小島氏の一押しは「GOLAN軍衣装」だそうで、ゴッドランドもいずれダンジョンとして実装する予定という。他にも、ゲームオリジナルの衣装を男女各14種類、また男女ともに着られるユニセックス衣装が5種類販売される。
今回は比較的世界観にあったデザインのものが多いが、小島氏は「こなれてきたらエキセントリックな衣装も入れたい」と語っている。
「北斗の拳」には欠かせない乗り物である「バイク」と「バギー」も有料アイテムとして実装される。バイクは4つのパーツに分かれており、組み合わせることでバイクとして機能する。バギーも同様の仕組みで、今後はカスタマイズもできるようにしたいという。ちなみにバイクやバギーを動かすには燃料となるガソリンが必要で、こちらも有料アイテムとして提供される。
その他の有料アイテムには、経験値や奥義ポイントがアップするような一般的なものから、外見を変えるもの、矢やライフル弾などの消耗品など。IPスルーシステムによるネットカフェ専用アイテムも販売するという。課金通貨は「ジュドル」で、100円=10ジュドルとなる。ゲーム内、「北斗の拳ONLINE」公式サイト、ガンホーゲームズ公式サイトからアクセスできる「ジュドルショップ」でチャージできる。
■ ジュドルをユーザー間取引に使い、RMT撲滅を狙う
本作においては、「金なんて紙くず同然」という原作の世界観を踏襲するため、敵を倒してもゲーム内通貨が得られない。そのため、基本的なゲーム内のショップは「物々交換ショップ」となっている。例えばショップに並んでいる売り物のターバンは、りんご5個と交換できます、といった具合だ。 ゲーム内で通貨として動くのは、課金通貨のジュドルだけという形になる。いわゆる露店のような形でユーザー間取引ができる「個人商店」では、商店主となるプレーヤーが売りたいアイテムにジュドルで価格設定する。これを購入したいプレーヤーは、ジュドルを支払う必要がある。アイテムを売れれば、商店主はジュドルを受け取れる。これを使ってジュドルショップで有料アイテムを購入できるので、無料で遊んでいるユーザーでも有料アイテムを入手するチャンスがある。 ここでポイントとなるのが、各アイテムの価格設定の範囲がシステムで決められているということだ。この範囲よりも、高すぎても安すぎても販売できない。さらにこの価格範囲は、前日の販売価格を考慮して自動的に上下する。売れ筋で高めでも売れているアイテムは、翌日の設定範囲が前日より高くなっているという仕組みだ。 またジュドルは、プレーヤー間で受け渡しできない。これによって、多額のジュドルを他人に渡すには、相応のアイテムを受け取る必要がある。課金通貨が動いていながら、単純に他のユーザーに渡すという方法がないため、結果としてRMTが成立しづらいという形になっている。 このシステムにはもう1つの作用として、通貨価値を一定範囲に収める効果がある。ゲーム内で入手できるアイテムが高騰したとしても、ジュドルショップで売られているアイテムの価格は変わらないので、同等の効果が得られるアイテムがジュドルショップにあれば、当然ながらゲーム内アイテムの価値はそれ以上は上がらない。ジュドルの絶対的な価値が定まっているから、極端なインフレやデフレは発生しないという仕組みだ。 「北斗の拳」の世界観を鑑みた上で編み出された、独自の経済システムである。これがどんな結果を生み出すかはまだ未知数だが、健全なゲーム内経済とRMT対策という、2つの要素を強力にカバーする面白いシステムだ。なおガンホーでは、この仕組みが発明に当たるかもしれないということで、特許を出願しているのだそうだ。
ちなみに個人商店はシステムで保護され、他のプレーヤーに襲われることはないという。購入者についても、買い物の最中は保護される(買い終わった後はどうなるかわからないが……)。
■ 今後のアップデートで新生業「小悪党」や、集団戦「軍団勢力抗争」などを実装
縫製工は、装備の修理再生や強化を行なう、生産に特化した生業。本作においては、1つ目の生産系生業になるという。縫製によって装備を強化すると、性能だけでなく外見も変わるのが特徴だという。転業には、「機械工」、「鋳鍛造工」がある。
小悪党と縫製工は2008年第2四半期に実装予定で、「機械工」や「鋳鍛造工」は順次実装される。実装スケジュールを見ると、第4四半期に「北斗伝承者候補」というものも見え、今後も新たな生業が追加されることになりそうだ。
次に、軍団に所属するプレーヤー同士が争う「軍団勢力抗争」。戦いに勝ち抜くことで、支配地域を広げられる。また軍団には軍団本拠地が与えられ、軍団単位のハウジングとなる「バラック建造」などが可能。こちらは2008年第3四半期ごろに実装したいとしている。 多人数の軍団勢力抗争に対して、個人戦には「闘技場」が用意される。名前から物騒なイメージを抱いてしまうが、「誰もが安心して、安全に戦える場所にする」としており、スポーツ感覚で技を競い合うフィールドとなりそうだ。闘技場にはランキングやオリジナルルール設定といった機能も用意するとしている。 原作のストーリーを追体験できる「ドラマチッククエスト」も実装される。プレーヤーがケンシロウやラオウなどのキャラクタの立場となり、原作に沿ったストーリーを体験できる。ただし、原作とは異なる展開もありえるという。これを体験すると、さらにオリジナルのストーリーが展開していくという。 新フィールドでは、「カサンドラ」、「ユダ軍拠点」、「解放軍拠点」、「聖帝軍拠点」などが実装予定として挙げられており、レイやユダ、サウザー、南斗最後の将といったNPCも合わせて追加される。実装時期については、「ある程度定めてはいるが、プレーヤーの動向を見ながら最もいいタイミングで随時実装したい」としている。
このほか、生業を極めた人に称号を与える「称号システム」、PvPで名を馳せたプレーヤーに賞金をかける「WANTED-賞金首」、特定のプレーヤーと師弟関係を結び成長を早める「生産徒弟制度」、崩れたビルで鉄筋を拾うといった「採集・素材精錬」といったシステムも今後の要素として考えているという。
■ カップ麺やコミック誌とのタイアップも実施
最初にネットカフェ展開について、前述のネットカフェ専売アイテムの展開のほか、「空腹度」のステータスが常時満腹になる特典をつけるという。また期間限定で経験値や奥義ポイントがアップするキャンペーンも行なうとしており、早速5月1日からは奥義ポイントアップを実施する。このほか、ネットカフェからの利用でのみ入れる専用マップも用意される。 次に他社とのコラボレーション企画として、エースコック株式会社からオリジナルのカップ麺「北斗の拳ONLINE 漆黒の豚骨ラーメン大盛り」を4月28日に発売する。価格は190円。「ガーリックたっぷりの黒マー油濃厚豚骨味」で、かなり濃い目の味付けになっているようだ。また商品にはアイテムチケットが同封されており、書かれているコードをジュドルショップで入力すれば、1等の「迷彩ケンシロウジャケット」など、3種類のアイテムからランダムで1つがプレゼントされる。 またエレコム株式会社のマウスとキーボード、株式会社エルザ ジャパンのビデオカードを本作の推奨商品として認定。5月中旬から販売キャンペーンを行なうとしている。 さらに今回、「北斗の拳」生誕25周年を記念して、「北斗の拳」関連コンテンツとの連携を強力に進める「北斗リング施策」が展開される。この第1弾として、株式会社海洋堂の「北斗の拳リボルテック」第1弾の「ケンシロウ」、「ジード軍」とコラボレーションし、パッケージにスペシャルアイテムチケットを封入する。 「北斗リング施策」第2弾では、「北斗の拳」の外伝コミック「蒼天の拳」などが掲載されている週刊コミックバンチとタイアップし、4月25日発売号で巻頭4ページ特集を展開。その後もゲーム連動企画やアイテムチケット付録、オリジナルコミック化などを検討するとしている。
山本氏は最後に、「年内に40万人のユーザー獲得を」と目標となる数字を示した。この数字の実現には、ゲーム内容をより充実させることに加え、「北斗世代」をうまく誘導したり、「ジュドルシステム」で健全なゲーム環境を整えたりと、色々な要素が絡んでくるだろう。ひとまずは公式サイトでプロモーションビデオを見ながら、17日のオープンβテストに期待を膨らませていただきたい。
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□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2007年4月15日) [Reported by 石田賀津男]
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