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【連載第25回】韓国最新オンラインゲームレポート

NHN/カプコン、「モンスターハンター フロンティア オンライン」の韓国展開を発表
カプコン稲船氏「韓国で成功させることが『MHF』の2つ目の目標」

4月1日開催

会場:プラザホテル(韓国ソウル市)

 韓国NHNは4月1日、韓国ソウル市のプラザホテルにおいて「ハンゲームパブリッシング新作発表会」を開催した。カプコンのPC向けオンラインゲーム「モンスターハンター フロンティア オンライン」(以下、MHF)の韓国国内でのパブリッシング契約の締結が行なわれ、NHNがサービスするオンラインゲームポータルサイト「Hangame」を通じた韓国サービスが行なわれることが発表された。正式サービス開始時期は年内を予定し、ビジネスモデルは月額課金が予定されている。

初公開された韓国語版のイメージ画像。ハングル表記のところは「モンスターハンターフロンティアオンライン」と書かれている
 本発表会では「MHF」のゲーム内容の紹介を中心に進められた。ゲームの内容については日本サービスと同じなので省くが、ゲーム内容に合わせてサービススケジュールの概要も発表された。韓国では2008年第2四半期からクローズドβテストを実施し、第3四半期からオープンβテスト、年内に正式サービスを目指す。日本より約1年遅れたサービス展開となる。

 現在、韓国市場ではPSP用の「モンスターハンター」シリーズ最新作「モンスターハンターポータブル2nd G」が、日本とほぼ同時の3月29日より韓国語マニュアル付きの日本語版が販売されており、韓国でもふたたび「モンスターハンター」熱が高まりつつある。PSP版の動きと、今回の「MHF」がシナジーを期待してのものであることは明白で、韓国ではPCプラットフォームが主戦場となるだけに、本サービス開始に向けた動きも気になるところだ。


■ 韓国では2008年第2四半期からクローズドβテストを実施。ビジネスモデルは「月額課金」を予定

イベントではカプコンを代表して常務執行役員兼開発総括本部長の稲船敬二氏が挨拶を行なった。「『モンスターハンター』のオンライン化には2つの目標がありました。1つは日本で成功させること。もう1つはオンラインゲーム市場がもっとも大きい韓国市場で成功させることでした」と新たな目標を語り、運営能力やインフラ面といったNHNの強みを評価した。「これからNHNと協力し合い韓国での成功を達成したい」と締めくくった
「MHF」のゲーム紹介は、カプコン開発総括本部オンライン開発部長の小野義徳氏が務めた
 「MHF」は、2007年に日本で大ヒットしたオンラインタイトルだ。その衝撃は韓国にも伝わっており、熱心な韓国の「モンハン」ファンは、1日も早い韓国展開を期待していた。韓国では1年遅れてのサービスになるが、ファーストローンチとなるクローズドβテストは今年の第2四半期を予定している。この際実装されるバージョンは「シーズン0.5」とのことで、受けられるクエスト数や実装されるマップには制限を設けて実施するとのことだ。

 第3四半期からはオープンβテストを予定しており、「シーズン1.0 “ヒプノックの脅威”」が実装される。日本と同様にオープンβテストを始めてから、間もなく正式サービスに移行する予定だ。日本では特に「シーズン0.5」、「シーズン1.0」という呼称は使われていないが、それぞれの日本のクローズドβテストバージョンとオープンβテストバージョンに相当すると考えて良いようだ。続く「シーズン1.5 “ティガレックス、咆哮”」は実装時期こそ明らかにされなかったものの、なるべく早い段階で実装するとのことだ。

 現在日本では「シーズン2.0 “エスピナス、覚醒”」まで実装されているが、正式サービス直後に一気に「シーズン2.0」まで実装していく訳ではなく、日本のサービスと同様に段階を踏まえつつバージョンアップしていくとのことだ。また、ビジネスモデルも日本と同様、月額課金が予定されており、料金は現在検討中だという。

 また、発表会では、ハードウェアメーカーとタイアップして公認のゲームコントローラを売り出すなど、ゲームコントローラを強く推していくことも明らかになった。PCゲームの基本インターフェイスとしてキーボードとマウスのセットが幅広く浸透している韓国でゲームコントローラがいかに受け入れられるかも気になるところだ。

 ゲーム性の面では「MHF」はレベルアップ概念が薄く、アクションジャンルでのプレーヤースキルに依存した多人数でのアイテム探しがゲームの基本になる。一方韓国では「サドンアタック」や「CS Online」などプレーヤースキルが重視されるチーム戦を基本としたFPSタイトルが人気を誇っており、日本発のアクションゲームがこれらのハードなタイトルを好むユーザーの中でどのように評価され遊ばれるのかにも非常に興味がある。今後の発表に注目したい。

ソウル市プラザホテルで行なわれた本発表会は、開始直前まで発表タイトルが伏せられたサプライズイベントだった インターフェイスにキーボードとマウスを使用するユーザーが多い韓国だが、NHNとカプコンは「MHF」専用のコントローラを発売し、コントローラを使用するユーザーを増やそうとしている

(C) CAPCOM CO., LTD. 2007, 2008 ALL RIGHTS RESERVED. DISTRUBUTED BY NHN CORP.

□NHNのホームページ(韓国語)
http://www.nhncorp.com/
□カプコンのホームページ(韓国語)
http://www.capcomkorea.com/
□「モンスターハンター フロンティア オンライン」韓国語版の公式ホームページ(韓国語)
http://mhf.hangame.com/

(2008年4月1日)

[Reported by Dong Soo “Luie” Han / 三浦尋一]



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