【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

フロム・ソフトウェア、「ARMORED CORE for Answer」
シネマイクスピアリにて完成記念イベントを開催

3月18日 開催

会場:シネマイクスピアリ

 株式会社フロム・ソフトウェアは、3月19日発売のプレイステーション 3/Xbox 360用「ARMORED CORE for Answer (アーマード・コア フォーアンサー)」の招待制完成記念イベント「ArmsFort in MEGA THEATER ~リンクスミーティング3.18~」を「東京ディズニーリゾート内 イクスピアリ2F シネマイクスピアリ」にて開催した。

 「ArmsFort in MEGA THEATER ~リンクスミーティング3.18~」は、プレスおよび公式サイトから応募して抽選で選ばれた50名が参加できる完全招待制の発売記念イベント。映画館の巨大スクリーン (10×5.4m) に最新作のデモムービーが上映されるなど、さまざまなイベントを実施。まずは、プロデューサーの鍋島俊文氏、スペシャルゲストのお笑い芸人・アメリカザリガニ(柳原哲也さん、平井善之さん)、軍事評論家の岡部いさく氏ら4人のトークショウからスタートした。

 アーマード・コアシリーズのファンという岡部氏は「今でこそ『アーマード・コア』軍事評論家をやってますけど、昔はレイヴンだったんです。一応クリアはしましたけど、たぶんレイヴンの酒場にいくと、地雷伍長に酒を奢られている人(笑) 今回はシンプル操作があるんで反射神経のない私でも楽しめるかなぁと思うんですけど、過酷なミッションに挑む勇気があるかどうか、ですね」と、実にプレーヤーらしい自己紹介。

 進行役の柳原さんに「なぜ巨大兵器“アームズフォート”を登場させたのか」と質問された鍋島氏は「前作からハードが新しくなって、凄く広い空間が作れるようになったが、前作では色々制約があり“広い空間で何をして遊ぶのか”が詰めきれなかった。“答え”を本作で実現したいというのが大きな目標で、それで『広い空間を遣ったバカでかい敵(と戦う)』に行き着いた。単純に、凄く大きな敵にひとりで立ち向かっていく姿がカッコイイ、絵になるシーンを作りたいな、ということ」と説明。スクリーンに映し出される巨大なアームズフォート群を見て「品川の駅前みたいですねぇ~」という感想が、来場者の大きな笑いを誘う。戦い方としては「自分なりの戦い方を見つけ出していくのが面白さ」と前置きしつつも「ミッション内で攻略法や弱点が指示されることもある。でも、接近戦を挑んでもいいし、逆に遠くからでもいい。自分にあった戦い方をしてほしい」とアドバイス。

柳原哲也さん 平井善之さん 岡部いさく氏 鍋島俊文氏


 「実際にこのような兵器があれば(もし現実なら)どう戦えばいいんですか?」という柳原さんの質問に、「だいたい、こういう大きいモノが“歩くなよ!”っていう世界ですよね」と返した岡部氏に、会場内は大爆笑。「でも歩くんですけど。こういうデカブツ兵器っていうのは、だいたい懐に飛び込めば脆いっていうのが普通でしょ? ところが、この『アーマード・コア』がそんな簡単なわけないんですよね。まず懐に飛び込むのが大騒ぎだし、懐に入ってからも色々な手をつかってくる」と、一筋縄ではいかないことを示唆。その直後、スクリーンに投影された巨大兵器「スピリット・オブ・マザーウィル(高さ約600m、全長約2,400m)」と高層ビル(高さ200m、幅40m)、ジャンボジェット機(全長75m)、シロナガスクジラ(全長30m)のシュールな対比図と、平井さんの「ボクらにとっては、今田耕司さんとか、これくらいに見えます」というコメントが、これまた会場の笑いを誘う。

 続いてスクリーンに表示されたのは、前述の巨大兵器「スピリット・オブ・マザーウィル」主砲の有効射程を、東京を基準にあらわした地図。「軍艦についている最大のものは戦艦大和の大砲で、だいたい射程が50kmくらいある。東京から撃つと小田原くらいまで届くのかな? ところが『スピリット・オブ・マザーウィル』の大砲の大きさからすると、100km、200kmくらい軽くいくんじゃないかと。200km圏内というと、これくらいある。実際にゲームをする人は、この射程のなかに飛び込んでいって相手を倒さなくちゃいけない」と、軍事評論家らしい岡部氏の解説に「えぇ、東名はいった瞬間に東京から狙われる!? えらいことですよ。新名神から回っても丁度豊田くらいでやられますね!」と驚愕する柳原さん。

 「コレ、熱海とか全然無理やん。伊豆でリハビリもできへん」とボヤく平井さんに「だからアレでしょ? できるだけ早く敵陣に突っ込むために(岡部氏)」、「今回新しい武器というか“VOB(ヴァンガード・オーバード・ブースト)”をつける(鍋島氏)」と、トークは完璧な連携でつながっていく。今回初めて実装されたオンライン協力プレイについても「自分たちで“ドラマ”を共有できんのよ。要するに、俺がひとりでワーッとやってるわけよ。そこに(岡部)先生が飛び込んでくる(会場爆笑)。先生も一緒にやりたいでしょ? そっちじゃない、こっちにこい! と。先生が気を抜いているときに向こうから砲台が狙ってて、それを俺が砲台を撃って『助かったぜ、ありがとう』みたいな」という平井さんに「そして報酬は全部ボクがもらう(笑)」と返す岡部氏。あまりのチームワーク(?)の良さに、また別の機会にでも両者の“濃ゆい”アーマード・コア対談が実現しないかなぁとさえ願ってしまう。

進行上手な柳原さん、コアゲーマーの平井さん、もはやアメザリの“もうひとりの相方”といった雰囲気の岡部氏に、冷静にコメントをからめていく鍋島プロデューサー。来場者との一体感はバツグンで、楽しい時間はあっという間に過ぎていった


 VOBの設定速度「時速2,000km」に話がおよぶと、鍋島氏は「アーマード・コアといえばスピード感もテーマのひとつ。今回は、そのさらに上を目指そうっていうのが持続2,000km」と説明。「実際、今地球上で(戦闘機では)なにが一番速いんですか?」という柳原さんの質問に、岡部氏は「今は退役しちゃったSR-71(偵察機)っていうのはマッハ3以上出ましたよね。でも、ああいうスピードっていうのは、だいたい高度2万メートルとか1万何千メートル。空気の濃いところでは、マッハ1、持続1,200kmがせいぜいでしょ。地上スレスレの時速2,000kmっていうのは、このゲームで見てください」と解説。ちなみに、VOBは対巨大兵器用の装備につき、いつでも使えるわけではない。ミッションによって提案されるといい、このあたりは実際に製品でご確認いただきたい。

 「またAC乗りの勇気と技術が試される季節がきましたね(会場笑)。この理不尽で過酷なミッションに応えられるだけの力と勇気があるか。その答えは明日から出るわけです(岡部氏)」、「いやもう、明日買ってすぐに懐に飛び込みたいと。ネットでもできるんで、みんなで明日からやります。周りはもう予約してますんで。ぜひみなさん、あっちの世界で会いましょう!(平井さん)」、「映像が素晴らしい。それぞれのプレイが映画級のお話になると思います。プレーヤーとなり、監督となり、最高のお話とフィナーレを迎えていただきたい。それがみなさんのアンサーになるのではないかと……あれ、あんまり上手なかったみたいね?(柳原さん)」、「私ももちろんですけど、スタッフ一同いいものにしたつもりでおります。新要素をふんだんに盛り込んだ本作を、ぜひ楽しんでいただければと思います。ありがとうございました(鍋島氏)と、それぞれファンに向けてのコメントが披露されたところでトークショウは大盛況のうちに終了した。

【アメザリ平井さん、専用機で出撃!!】
トークショウの途中で平井さんが巨大スクリーンを使……じゃなくて背に、一足早く本作を体験。使用機体は、鍋島氏が用意した「アメリカザリガニ・平井専用機」で、エンブレムまでオリジナルという実に凝ったもの。VOBで華麗に接近するも、パージ後に凄まじい砲撃に曝されてアッサリ撃破されてしまう。リトライを希望するが、アシスタント女性の「ちょうど4分くらいで終わりましたから(リトライ不可)」つれない返事に平井さんはションボリ

【スペシャル応援ゲストは原幹恵さん】
サプライズゲストは、テレビ東京「キューティーハニー THE LIVE」で主演を務めるグラビアアイドルの原幹恵さん。「戦う女をイメージしてきました!」という衣装で元気よく登場し、イベントに華を添えてくれた

【試遊台とACプラモデル最新作】
会場入り口に設置された試遊台(上写真:左)とコトブキヤのプラモデル「アーマード・コア ヴァリアブルインフィニティ」シリーズ最新作(同右)



 イベントの後半は、映画館の巨大スクリーンを使用した本作の体験イベントが実施された。近年、40インチを超える巨大液晶・プラズマTV、100インチ級の大型プロジェクタが一般家庭にも普及しつつあるが、劇場サイズの超巨大スクリーンでゲームをプレイする機会は、さすがに“生涯に一度あるかないか”といったところ。

 時間の都合と「なるべく多くの人に、この環境でプレイしていただきたい(鍋島氏)」ということから、抽選で選ばれた来場者のプレイ時間はひとり3分まで。アセンブルとミッションは固定。掛け値なしの“シネマ級のド迫力”に、体験した人たちは一様に驚きを隠せないでいる様子。かくいう筆者も、あまりの臨場感と豪華さに、抽選に当たった幸運な人たちがうらやましくて仕方がなかったほどだ。

 なお、体験イベントの最後には、本作が学校法人・専門学校HALのTVCMキャラクタとして使用されることが鍋島氏の口から明らかにされた。こういった作品がTVCMのキャラクタになることは珍しく、興味がある人はスポンサー枠などをチェックしておくといいかもしれない。



 超巨大兵器「アームズフォート」に立ち向かうときの高揚感、200種類以上の新規パーツ、マルチシナリオ・マルチエンディング、オンライン8人対戦、ミッションのオンライン協力プレイ(ふたり)と、従来のファンはもちろん、これがシリーズ初体験という人にもオススメできる要素が満載されている。興味を抱かれた人は、ぜひとも本作を手にとっていただきたい。

【スクリーンショット】


(C)1997-2008 FromSoftware, Inc. All rights reserved.
※画面は開発中のものです。

□フロム・ソフトウェアのホームページ
http://www.fromsoftware.jp/
□「ARMORED CORE for Answer」のページ
http://www.armoredcore.net/acfa/
□関連情報
【3月4日】フロム・ソフトウェア、「ARMORED CORE for Answer」
発売前日に完全招待制の完成記念イベントを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080304/acfa.htm
【1月15日】フロム・ソフトウェア、PS3/Xbox 360「ARMORED CORE for Answer」
完全招待制の先行体験イベント開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080115/acfa.htm
【2007年12月10日】フロムソフト、PS3/Xbox 360「ARMORED CORE for Answer」
シリーズ最新作の開発が決定。2008年3月発売予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071210/acfa.htm

(2008年3月19日)

[Reported by 豊臣和孝]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.