【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

【連載第23回】韓国最新オンラインゲームレポート

HanbitSoft、「スカッとゴルフ パンヤ Season4」体験レポート
ユーザーオリジナル衣装「セルフデザイン」、新キャラクタ「ルーシア」など新要素盛りだくさん!

2月21日韓国サービス実装

 Ntreev Softが開発し、韓国でHanbitSoftが運営する、オンラインカジュアルゴルフゲーム「スカッとゴルフ パンヤ(以下「パンヤ)」は2月21日に韓国において「Season4:Delight」のアップデートが行なわれた。

 本アップデートでは新キャラクタや新コースの追加はもちろんのこと、報酬システムやカードシステムなど様々な新システムが盛り込まれている。目玉はUCC(User Created Content)機能が実装されたことで、服やスカートを自分でデザインすることができる「セルフデザイン」は特に注目したいところだ。自分がデザインした服を装着してコースに出たり、他のプレーヤーにプレゼントすることもできるなど、コミュニティの活性化にも結びつきそうな斬新な試みだ。

 「Season4」は、今後日本サービスでも実装が予定されるものと見られるが、本稿では一足先に韓国サーバー内の様子をお伝えしたい。


■ 新キャラクタは17歳のアイドル「ルーシア」が参戦。マイク型クラブも登場!

    【プロフィール】
    名前:「ルーシア(Lucia)」
    年齢:17歳
    経歴:アイドル歴1年、パンヤ歴1か月
    好みのゴルフクラブ:クラブについてよく知らない
    趣味:ジュエリー集め
 「Season4:Delight」の新キャラクタは「ルーシア」が追加された。「ルーシア」は17歳のアイドルという設定で、ピンク色の長髪がかわいらしい。コースに出ると「ルーシア」の周りがキラキラと光るなど文字通りのアイドルオーラを振りまいているキャラクタだ。

 キャラクタ性能に関しては「パワー 10、コントロール 11、正確度 9、スピン 2、カーブ 3」というステータスを持っており、アリン(パワー 11、コントロール 10、正確度 9、スピン 2、カーブ 4)や、カズ(パワー 12、コントロール 11、正確度 9、スピン 3、カーブ 3)に比べても特別差がついているわけではなく、バランス型の性能をしている。

 「パンヤ」でのコントロールは、ショットの際のパワーゲージの速度を遅くしてくれる効果を持つため、結果的にクリーンヒットの「パンヤ」を出しやすくなる。本作でのほとんどの性能が装備品に左右されることにはなるものの、基本性能でコントロールにアドバンテージがあるのは嬉しい。

 パワーを上げすぎると正確度やコントロールにペナルティがあるため、飛距離よりも巧打を要求されるシーンの多い本作では優秀なベースキャラクタとなりそうだ。年頃のアイドルキャラの登場とあって、サーバー内で早速使用しているユーザーも多く、人気キャラクタの地位を築いていけるだろう。



喜びや怒りを全身で表現する「ルーシア」。基本スペックが若干低めなのが気になるところだが、日本でも人気の出そうなキャラクタだ

ショートヘアの髪型や舞台衣装といったコスチュームやマイクのクラブが用意されていた。「ルーシア」の追加により、「パンヤ」で登場するプレーヤーキャラクタは計9人になる

チャットルームでの「ルーシア」。早速使用しているユーザーも多い

アクションでは天真爛漫のダンスを魅せてくれる。ただ、表情やアクションのバリエーションはまだ少ない。今後のアップデートが期待されるところだ


■ セルフデザインシステムでオリジナル衣装を作ろう!UCC機能を初搭載

ハローキティなどのキャラクタを自分でデザインして使用しているプレーヤーは多い。「パンヤ」の公式ホームページでは自分がデザインした衣装を掲示板に載せ、他のプレーヤーたちから「取引してくれ!」と頼んでいる風景も見られた
 新機能では「セルフデザイン」システムが追加された。「セルフデザイン」は、服装をユーザー自身がパレットを用いてデザインし、キャラクタに着用させることができるUCC機能だ。

 まず、ショップでセルフデザイン用の服を買い、服のメニューからデザインする。現在、セルフデザインが可能な服はTシャツなどの上半身用1つとスカートなどの下半身用の1つのみ実装されている。グローブや靴などの装備へのデザインは未実装だ。

 セルフデザインメニューでは、ペンや筆の書き道具と消しゴム、色、塗りつぶしといったWindowsに標準で入っている「ペイント」のような基本的なお絵かき機能を用いてデザインしていく。また、裏面を選択して、背中側のデザインも可能だ。

 実際、セルフデザインに挑戦してみると、基本的なツールしかないのが不便に感じられるものの、RGB各256階調、1,677万色をサポートしているため、画面を拡大してドット単位で描くことで、細かくデザインをすることができる。ある程度の経験者なら思い通りのデザインをすることができるだろう。絵が得意なユーザーには嬉しい機能である。

 さらに一度作った服はショップからコピー用の服を買って同じ服をまるまるコピーすることができる。これを利用して、自分がデザインした服を他のプレーヤーにプレゼントしたり、気に入ったデザインの服を着ているユーザーに取引を頼むこともできる。バザーを使えば、デザイン性に見合った価格で販売することも可能だ。

 尚、セルフデザイン用の服の価格は、上半身用32CP(3,200ウォン≒350円)、下半身用26CP(2,600ウォン≒285円)となっている。現在はキャンペーン価格でそれぞれ16CP(1,600ウォン≒175円)と13CP(1,300ウォン≒140円)で利用可能だ。他のユーザーに渡すためのコピー用の服は、上半身用34,000PP、下半身用26,000PPとなっている。

 韓国ユーザーの間では、やはりというべきかキャラクタものが人気でユーザー間で最も人気の高かったのはハローキティのシャツ。言うまでもなく著作権侵害にあたる行為だが、特に取り締まりは行なわれていない。また、クオリティの高いアイテムは、ゲーム内マネーにしろ高値で取引されており、これに関しては二重の意味で問題がある。今後、日本展開を控えていることもあり、開発側や運営側がどのような対応を取っていくのかに注目が集まるところだ。



チャットルームを見る限り、出始めとあってかセルフデザインの服を実際に着用しているプレーヤーはそれほど多くはない。このため、一度セルフデザインの服を着たプレーヤーが現われると話しかけたり取引を頼むプレーヤーが多かったのが印象的だった。とにかく目を引くため、今後の可能性を感じさせる
セルフデザイン用の服は現在のキャンペーン価格で、上半身用16CP(1,600ウォン≒175円)、下半身用13CP(1,300ウォン≒140円)となっている
デザインした衣装には名前を付ける事もできる。能力値も設定されており、実用性も申し分ない。ゆくゆくは靴やクラブなどさまざまなアイテムのデザイン機能の実装に期待したいところだ


■ 新コース「Lost Seaway」。アズテックを弾く「ブーストゲート」を通じて、グリーンを目指せ!

 「Season4:Delight」では「Lost Seaway」という新コースも追加された。難易度は星1つで、初心者用のコースだ。海の青とフェアウェイの緑をベースにした爽やかな雰囲気を感じさせるフィールドで、「Blue Lagoon」を彷彿とさせる。しかし、マップのオブジェクトとして宙に浮かんだ巨大な海賊船が登場したり、「ブーストゲート」が幾重にも立ちはだかるなど不思議な風景が広がっている。

 マップの中に登場するリング型の大きなゲートは「ブーストゲート」という「Shining Wizard Sand」などのコースでも登場するオブジェクトだ。アズテック(ボール)がリングを通過すると、アズテックがブーストされてリングからさらに遠くへ飛ばす構造になっている。

 コースの構造では普段は1打でグリーンへ辿り着くことができない距離を「ブーストゲート」を経由してアプローチできるようにしたマップが多かった。また、「ブーストゲート」が連続で設置されたホールもあり、コントロールに自信があれば、500ヤード以上のロングホールでも1打でグリーンへ近づくことも可能となっている。

 ただし、狙い通りのポイントへアズテックを着地させるには絶妙な力加減とコントロールが必要とされる。特に「Lost Seaway」では「ブーストゲート」の前に大きな壁や海賊船のような大きなオブジェクトが存在するなど、OBこそないもののミスショットをすれば大きなロスにつながるため、星1つにしては高難易度のホールも幾つかあった。



「ブーストゲート」に辿りつけないと巨大なオブジェクトに邪魔されることになり、大きく迂回を強いられることになる。星1つの難易度にしては高度な正確性が要求された


■ ゲームの成績でアイテムをゲットできる「トレジャーハント」システムや装備にカードを埋めることができる「カードホリック」システムが登場

「Season4:Delight」ではマップの難易度が5段階に分けられている。従来の3段階より細かく難易度を知ることができる。マップ名の下には人気度が表示されて、ゲージが少ないほど人気が高いことを示している
 「Season4:Delight」では「トレジャーハント」という報酬システムが追加された。プレーヤーはホールを完了する度に「トレジャーポイント」を獲得できる。ホールを全部回って、ゲームが終わると獲得した「トレジャーポイント」によって、ランダムにアイテムがゲットできた。従来のホールインでアイテム箱が飛び出す「アイテムドロップ」よりアイテムの数や種類が多く、大会モードでもゲットすることができる。

 「トレジャーポイント」はゲームの成績やマップの人気によって獲得できるポイントの差が付いていた。人気のないマップほど「トレジャーポイント」は良く貯まる。また、獲得した「トレジャーポイント」量によって、ゲットできるアイテムの数や質が異なる。ゲットできるアイテムは幅広く、お絵かき用のTシャツなどの有料アイテムや「CP」までゲットすることができた。

 装備をさらにアップグレードすることができる「カードホリック」というシステムも追加された。ある装備にはカードを埋め込むことができるスロットがあり、カードを埋め込むことでカードに設定された能力を高めることができる。値段の高い装備ほどスロット数は多い。

 カードは「トレジャーハント」でゲット、若しくはショップで販売している「カードパック」を購入することでランダムにゲットすることができる。カードの種類は「スペシャルカード」、「キャラクタカード」、「キャディカード」と3種類に分かれている。

 まず、「スペシャルカード」装備に挿すのではなくアイテムとして使用する。使用後2時間、ステータスの増加や特殊能力を与えるBUFF系のアイテムだ。特殊能力には「PP」の獲得量10%増加などが確認できた。

 プレーヤーキャラクタのイラストが描かれている「キャラクタカード」は衣装などの装備にステータスを付与することができるカードだ。埋め込むと「+1パワー」や「+1スピン」などの能力値が増加される。

 最後にキャディキャラクタのイラストが描かれている「キャディカード」は、装備に埋め込むと衣装に特殊能力が与えられるカードである。「獲得するパンヤゲージの増加」やパンヤショットが打てる白い線の「インパクトゾーンの拡大」など強力な特殊能力が用意されていた。

 さらに、これらのカードは「一般」、「レア」、「スーパーレア」と等級の差別がされている。それぞれ、増加する能力値が異なるわけだ。例えば、「キャラクタカード」の「一般」だと1つの能力値しか追加されてないが、「スーパーレア」だと3つの能力値が追加される。「キャディカード」だと特殊能力の増加量が大きくなるなどの工夫がされている。もちろん、珍しいカードほどゲットできる確率は低く「スーパーレア」の場合、プレーヤー達の間では数10万PPといった高い値段で取引されていた。

全18ホールを全部回るとゲットできるアイテムの数は多い。「PP」で消費アイテムを買う必要が殆どなくなった

ショップで、ランダムで3つのカードが手に入る「カードパック」を購入することができる。チャットルームの個人商店「MYショップ」では沢山のレアカードが売られていた

アイテムスロットは「キャラクタカード」用のスロットと「キャディスロット」用のスロットが分かれており、カードを埋め込むには各種類に合ったスロットを持つアイテムが必要だ。既にカードを埋め込んだアイテムに新しいカードを埋め込むと元の能力がなくなり、新しいカードの能力を身に付ける。一度、使用したカードは戻すことはできない


■ アプローチショットバトルやスペシャルショットが改良!よりボリューム感のある「パンヤ」を楽しめる

 「Season4:Delight」では新コンテンツ以外にも従来のシステムの改良もされた。まずは「アプローチショットバトル」のボリュームが増している。 「アプローチショットバトル」はどれだけホールカップに近くショットできるかを競争するゲームモードだ。

 従来はカップとアズテックの距離を競争するだけだったが、ミッション機能や報酬システムが追加されている。例えば、ラウンドごと「みんなで5ヤード以内に着地させる」、「カップとのヤード数を奇数に合わせろ!」などのミッションが指示され、ミッションをクリアするとボーナスの報酬が貰える。

 報酬に関しては、従来は「PP」のみ獲得することができたが、「Season4:Delight」では高順位のプレーヤーやミッションをクリアしたプレーヤーに「トレジャーボックス」が与えられる。ゲームが終わると獲得できた「トレジャーボックス」の数だけ、ランダムにアイテムが貰える。

 入賞やミッションクリアに失敗した人は少量の「PP」だけという呆気ない結果となるが、高価なアイテムもゲットできる機会が増えたというのが大きい。

 他にも「トマホークショット」や「コブラショット」などのスペシャルショットの操作も改良されている。従来では正確なコマンドを入力して、白い「インパクトゾーン」にピッタリとヒットしないとスペシャルショットが発動されなかった。しかし、今回のアップデートからは「インパクトゾーン」にピッタリとヒットしなくてもスペシャルショットが発動されるように改良された。

 ただし「インパクトゾーン」にヒットしないと正確度が落ちるため、狙いのポイントからズレてしまう。正確なコントロールを要求する従来のシステムだと、スペシャルショットの発動そのものに失敗してOBになる場面も少なからずもあったのだが、初心者向けの配慮としては非常にありがたい。

 「パンヤ Season4:Delight」はUCC機能の「セルフデザイン」システムが特に面白く、自分のデザインを披露したり、絵の上手い人が作る衣装を見たくなる。さらに新しい報酬システムでゲットできるアイテムが多く、プレイに遣り甲斐が感じられるなどボリュームがさらに増していた。ゲームポットからの日本展開の情報に期待したいところだ。

「アプローチショットバトル」のラウンドで1位を獲得すると「トレジャーボックス」を4つ貰える。2位から4位まで3つ、2つ、1つ貰えた。さらにミッションをクリアすると「トレジャーボックス」1つを追加で貰える

スペシャルショットの操作の難易度が下がったことは、不得手なユーザーには嬉しい改良となった。一方で針穴を射抜くような正確なショットには、相変わらず高いスキルが必要だ

クィックスタートも改良された。「同レベルのプレーヤー」、「映画が趣味」など、細かく条件を設定してセッションを検索することができる

COPYRIGHT (C) 2004-2008 BY NTREEV SOFT, INC. ALL RIGHTS RESERVED. PUBLISHED BY HANBITSOFT, INC

□Ntreev Softのホームページ
http://www.ntreev.com/jp/
□HanbitSoftの公式ページ
http://jp.hanbitsoft.com/
□「パンヤ Season4:Delight」ホームページ(韓国語)
http://www.pangya.com/

(2008年3月12日)

[Reported by Dong Soo “Luie” Han / 三浦尋一]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.