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EAJ、最新TPS「Army of Two」の試遊イベントを開催
相棒と協力して戦う新世代タクティカルシューティングを体感!

3月13日開催

会場:カフェ・ソラーレ秋葉原店

 エレクトロニック・アーツ・ジャパン(EAJ)は、3月13日、秋葉原カフェ・ソラーレにおいて新作サードパーソンシューティング(TPS)「Army of Two」の試遊イベントを開催した。「Army of Two」は、EA Montrealが開発した三人称視点のタクティカルシューティングゲーム。二人の主人公がタッグを組み、互いに協力しながらステージクリアを目指していくという、コンビネーションプレイに特化した作品である。

 今回のイベントでお披露目されたのはEAJが発売を準備している日本語バージョンだ。イベント会場では、メディア関係者だけでなく一般来場者も自由にプレイすることができ、本作のウリである相棒キャラクタとのコンビネーションプレイの神髄を体感することができた。会場内では興味深くプレイする一般ゲームファンの姿も見られ、貴重な体験会となったようだ。

 なお、本作「Army of Two」の発売プラットフォームはプレイステーション 3およびXbox 360。完全日本語版として3月19日に発売予定だ。価格はプレイステーション 3版が7,329円、Xbox 360版が7,140円となっている。


■ シングルプレイ、マルチプレイ共に試遊台を設置。会場にはリアル「Army of Two」も登場!

手狭な店内には8台ほどの試遊台が設置され、シングルプレイ、マルチプレイ両方を試遊することができた
 今回の会場となったカフェ・ソラーレ秋葉原店の店内には、Xbox 360で稼働する「Army of Two」の試遊台が並べられ、一般来場者のプレイ希望者が次々にゲームを体験していた。なかでも、会場中央に設置されていた4台の試遊台は、ネットワーク対戦専用の台となっており、「Army of Two」の特徴である、2対2の4人対戦を来場者が次々に試していた。

 マルチプレイにはNPCの敵キャラクタも沢山登場し、単なるデスマッチではなく、スコアを競うチームバトルになっていたのが興味深い。シングルプレイ用も含めて全部で8台ほど用意されていた試遊台には沢山のプレイ希望者が列を作り、ミリタリー風の姿をしたコンパニオンガールが整理券を配っては試遊の順番を案内していた。

 開場奥のメインステージでは「Army of Two」の魅力を紹介するトークショウも行なわれた。ゲームの進行を支配する「相棒とのチームプレイ」が、様々な形で実行できるという、本作のゲームデザインについて実際の映像を見ながら解説が行なわれ、本作が2人の主人公によるコンビネーションプレイを主軸に据えたサードパーソンシューター(TPS)であることが紹介された。

「リアル Army of Two」登場! 司会者との珍妙なやりとりに開場大ウケ
 そのメインステージで概要紹介が一段落すると、やおら屈強な二人組が登場。「Army of Two」の2人の主人公「リオス」と「セーレム」を模したコスチューム姿で現われたその男達は、まさにリアル「Army of Two」といった雰囲気だ。司会者が「Amy of Two」で大事なことは? と問うと、英語でペラペラと返答。筆者が聞く限り、「I don't understand japanese」と発音していたのだが、司会者により「何よりもまず、チームプレイが大事だよ!」と通訳され、会場は爆笑の渦に包まれた。

 メインステージで強調されていたように、本作の最大の特徴は、まさに「チームプレイ」にある。サードパーソンシューター(TPS)としての基本的なアクションは、「Gears of War」に近く、遮蔽物を利用して身を隠しながら、展開する敵をタイミングよく攻撃して倒していくというプレイスタイルだ。単に一人で戦っていては、敵の数も攻撃の激しさも厳しいという絶妙なゲームバランスとなっていて、そこであらゆる局面において行動を共にする「相棒」の存在がカギとなるのだ。実際にプレイしてみて、本作の特徴をかなりの程度掴んできたので、その内容をご紹介しよう。

ステージで基本的なゲーム要素を解説。本作は「相棒」とのコンビネーションプレイが重要なのだ 試遊台で体験する来場者達。初めてのプレイということもあり、操作方法を探りながらの様子 「リアル Army of Two」と会場コンパニオンの記念撮影。リアルな装備で迫力たっぷり


■ 2人のコンビネーションプレイに全てを注ぐ
 MMORPGプレーヤーならおなじみの「アグロ」システムをTPSに搭載!

チュートリアルミッションに赴く「リオス」と「セーレム」。この二人は常に行動を共にする
 「Amy of Two」の主人公は、民間軍事請負会社に所属するスゴ腕の傭兵、「リオス」と「セーレム」だ。この2人は立ちはだかる困難なミッションを共に戦い、世界に渦巻く巨大な陰謀に立ち向かっていく。プレーヤーはこの2人の主人公のうち、どちらかを選んでプレイする。シングルプレイゲームを開始すると、まずはチュートリアルミッションだ。ここでは、2人の主人公が協調して戦うための、基本的なアクションを学ぶことができる。

 まずゲームの基本となる概念で、非常に面白いのが、「アグロ」というシステムだ。これはMMORPGではよく知られた同名の概念をTPSの世界に持ち込んだものだ。敵との銃撃戦の最中、敵に対してより激しい攻撃を加えるキャラクタは「アグロ」メーターが高まっていき、敵はそちらをメインターゲットにするようになる。こうして一方が敵を引きつけておくと、もう一方のキャラクタがフリーで動けるようになり、敵の側面や背後にまわって、有利な位置から敵を倒すことができるというわけだ。つまり、2人の主人公のうち、どちらかが敵を引きつけるという、MMORPGでいえば「タンク」の役割になり、もう一方が「DPS」の役回りを演じるわけである。

画面上部中央に見えるのが「アグロ」メーター。敵の注意を引きつけたキャラクタが赤く表示されている
 試遊台のXbox 360バージョンでは、十字ボタンの右を押すことで、相棒にポジションの維持を頼むことができる。そうすると相棒はその場所から敵に向かって制圧射撃を続け、「アグロ」を高める。十分に「アグロ」が高まると、キャラクタが赤く光って表示されるので、プレーヤーはこれを確認するなり遮蔽物を利用して敵の側面や背後に回って戦ったり、ねらい澄まして手榴弾を投げ込む。もちろん、「アグロ」を獲得する役をプレーヤーが担当し、相棒に対して十字ボタンの上を押して前進を頼むこともできる。敵の配置や、自分と相棒の位置関係などを即座に判断し、どちらがどちらの役回りを果たすかを決めていく、こういった戦術的な判断を繰り返してゲームが進んでいく形だ。

 チームプレイの内容はそれだけではない。高い段差を乗り越えるときには、どちらか一方が肩車をし、相棒を持ち上げて移動することもできる。上った先に敵が待ちかまえていれば災難だが、安全を確保すれば、下にいる相棒に手を伸ばし、引き上げて合流、そのまま行動を継続できる。また、2人でコンビネーションを組んで狙撃することもできる。Xbox 360版では、RBボタンと十字ボタンの左を押すことで、画面が分割され、自分と相棒が照準している場所がズームされて同時に表示される。ねらいをつけて射撃ボタンを押すと、2カ所の敵を全く同時に倒すことができるのだ。これにより、敵に気づかれる前に一掃してしまうようなアクションが可能になるし、見た目も格好いい。

遮蔽物を利用して射撃。基本アクションは「Gears of War」に似ている 「バック・トゥー・バック」。互いの背中を任せて全方位の敵と戦う 相棒が「アグロ」を担当する間に敵の側面へ移動する。スピードが肝心だ


■ 相棒との連携は多岐にわたる。新世代のタクティカルアクションシューティング

「Back」ボタンを押すと、局面をコンビで打開するルートが表示される
 筆者は今回チュートリアルミッションから、序盤の中ボスレベルの敵を倒すところまでプレイすることができた。ゲームがある程度進むと敵の攻撃は激しくなり、1人で戦っているとすぐに倒されてしまう。倒れたプレーヤーはいったん行動不能の状態になるが、相棒が近くにいれば安全な場所に引きずって救助してもらえる。孤立しないように戦うことがとても重要であるようだ。操作に慣れ、「アグロ」システムを使った援護射撃と側面攻撃の関係をうまく活用できるようになると、サクサクとゲームを進められるようになってきた。

中ボスクラスの敵が登場。タフな相手なので一層のコンビネーションが求められる
 さらに、プレーヤーに与えられた銃弾の数には制限があって、敵が沢山出てくるステージにはいると、撃ちまくっているばかりでは弾切れを起こしてしまう。そこで、相棒に「アグロ」を任せ、自分は敵の背後に素早く回り込んでAボタンを押す。すると、背後から強烈な肉弾攻撃をお見舞いして、一撃で敵を昏倒させることができるのだ。タフな中ボス戦にもこのテクニックが使える。倒れた敵はまだ生きているが、起き上がる前にすかさず銃弾をお見舞いする。このコンボ攻撃がきれいに決まれば簡単に倒すことができた。

 筆者が体験したのはおよそ30分ほどだったため、「Army of Two」の神髄を理解できたとはまだまだ言えないが、本作が非常に挑戦的なゲームデザインを持つ、新世代のタクティカルアクションシューティングであるという手応えを得ることができた。基本的なアクションに関しては、冒頭でご紹介したとおり、遮蔽物を利用して戦う「Gears of War」に近いが、相棒と協力して進めていく感覚は、「Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」や、「Full Spectrum Warrior」といった、戦術プレイに主題をおくゲームに近い雰囲気なのだ。

 しかし、本作は、複数のチームメンバーではなく、ただ1人の「相棒」とのコンビネーションに特化したことで、濃密なTPSとしてのアクションと、より詳細なレベルでの協調プレイという、2つの特性を高い水準で実現しようとしている。本作でサポートされるネットワーク越しの協力プレイ(COOP)も是非体験してみたかったが、今回のネットワークプレイは2対2対戦のみだったため、発売されてからのお楽しみとして期待して待ちたい。写実的な映像や、キャラクタの自然な動きなども見応えがあり、発売が待ち遠しいタイトルである。

Unreal Engine 3.0ベースのグラフィックスエンジンが描き出す美しい映像は、強い日差しの照り返し表現が印象的だ。使い込まれたプロテクターに身を包む2人の傭兵は、本作でどのような戦いをしていくのだろう。プレイステーション 3とXbox 360のゲームファンは、3月19日の発売日を楽しみに待とう

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□エレクトロニック・アーツのホームページ
http://www.japan.ea.com/
□「Army of Two」のページ
http://www.japan.ea.com/aot/

[Reported by 佐藤“KAF”耕司]



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