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【連載第150回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PS3やXbox 360で、キーボードやマウスを使用可能にする「XFPS」
PS2用コントローラやスティックコントローラも活用できる!

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 キーボードの「W」、「A」、「S」、「D」キーでの移動と、マウスでの照準操作で家庭用機種のFPS(1人称視点シューティングゲーム)/TPS(3人称視点シューティングゲーム)タイトルが遊びたい! これはPCでの操作に慣れ親しんだ人なら必ず思うものだろう。今回紹介するのは、PS3とXbox 360でPC用のキーボードやマウス、そしてPS2コントローラを使用可能にする海外製のコントローラコンバータ「XFPS Rateup adapter for PS3」と「XFPS 3.0 Sniper」だ。

 また、2つのコンバータによって、PS3、Xbox 360ともにPS2用コントローラが使えることにより、特にXbox 360はスティックコントローラの選択肢が事実上ないに等しい状況なので、メリットは大きいはず。入手性に多少難があり、しかも値の張る海外製品だけに、気になっていても手を出せなかった方もいたことと思う。ぜひご覧頂きたい。

【今週のおしながき】
PS3 Farmer 「XFPS Rateup adapter for PS3」
Xbox 360 Farmer 「XFPS 3.0 Sniper」



● PS2用コントローラやPC用キーボード、マウスでのPS3ゲームプレイを可能にする多機能コンバータ

「XFPS Rateup adapter for PS3」

    メーカー:Farmer
    購入価格:12,000円


「XFPS PS3」本体は、クリアブルーで成型されている
 まずはPS3用の「XFPS Rateup adapter for PS3(以下、「XFPS PS3」)」から見ていこう。コンバータ本体にUSB端子のケーブルが伸びていて、ケーブル長は90cmとそこそこに余裕がある。

 前面にはキーボード接続用のUSBポートとPS/2ポート、中央にPS2用コントローラの接続端子、そして右にはマウス接続用のPS/2ポートとUSBポートが並ぶ。キーボードとマウスはUSB端子のものでも、PS/2端子のものでも使用できる。

 上面には、左右にマウスのX軸(横方向)とY軸(縦方向)の感度を調整するダイヤル。中央には○、×、△、□、L1/L2、R1/R2ボタンの連射機能をON/OFFするスイッチ。その上にはコントローラの割り当て番号を示すLEDと、ボタン割り当てをデフォルト設定とカスタム設定に切り替えるスイッチ。さらにボタン割り当てをカスタムするときに使うプログラムボタンがある。

前面に接続用のポート、上面にはマウス感度調整ダイヤル、連射やボタン割り当て設定の切り替えスイッチなどが並ぶ

「DUALSHOCK2」を接続したところ。振動機能に対応していないのが残念だが、PSボタン操作には対応している
 「XFPS PS3」を使うポイントは大きく分けると2つ。ひとつは、PS3でPS2用コントローラを使うこと。もうひとつは、FPS、TPSタイトルなどをPCのようにキーボードとマウスでプレイ可能にする、というところだ。

 PS2コントローラ「DUALSHOCK2」を接続した「XFPS PS3」をUSBポートの1に繋げて、本体を起動したところ、すんなりと「DUALSHOCK2」で操作が可能になった。コントローラ割り当ての1番を取得し、そのままPS3のゲームからカプコンの「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」をプレイしてみた。振動機能には対応していないようでそこが残念ではあるが、その他の動作は良好だ。PSボタンの機能がスタートボタンとセレクトボタンの同時押しになっているので、プレイ中のメニューの呼び出しもできる。

 次にPS2用ソフトを試してみた。PS2ソフトは起動時に必ずコントローラ割り当てが一時的になくなるのだが、それ以降「XFPS PS3」は動作しなかった。コンバータの抜き差しやスタートボタンとセレクトボタンの同時押しによるPSボタン操作を行なっても、反応はしない。コントローラ割り当てのLEDもつかないため、根本的に認識されないのだろう。PS2ソフトへの使用は全面的にできないという結果になった。最後にPS1ソフトを試したところ、こちらはPS3用ソフトと同じように快適に動作した。

  

システムソフトウェアVer2.10での「XFPS PS3」の動作

PS3ホームメニュー

PS3規格ソフトウェア

○(振動機能には対応せず)

PS2規格ソフトウェア

×(認識せず)

PS規格ソフトウェア

○……動作、×……動作しない

HORIの「リアルアーケードプロ」を接続して試してみた。4ボタン同時押下もしっかりと行なえた
「XFPS PS3」にて、「SIXAXIS」および「DUALSHOCK3」を利用する場合、一度コントローラ側のリセットボタンを押してからUSB接続するといい
 次はコントローラをHORIのPS2用スティックコントローラ「リアルアーケードプロ」に変えてみた。バンダイナムコゲームスの「鉄拳5 DARK RESSERECTION」とセガの「バーチャファイター5」の2タイトルで試してみる。はっきりわかる遅延などはなく、4ボタン同時押しなども問題なくできた。

 各種の入力判定のシビアな技として、例えば「バーチャファイター5」ならアキラの提膝弾腿(K+G後、1フレームでGを離す)などを何度か試してみたが、PS3用スティックコントローラでのプレイ時と大きな感覚の違いは感じなかった。あくまでコンバータゆえに、遅延が完璧にないことはないと思うが、気にならないレベルであった。

 「XFPS PS3」を使用する上で、基本的なことではあるが抑えておきたいのが、「コントローラ割り当て番号を1番にすること」だ。PS3は認識順、有線接続ならUSBのポート順にコントローラ番号が割り当てられる。基本的には起動前にUSBポート1番に挿しておいてから本体を起動させれば、1番に割り当てられるが、起動後に接続した場合などに「XFPS PS3」の割り当てが2番以降になってしまった時は、1番に割り当てられているコントローラの電源を切り、「XFPS PS3」の割り当てを1番にしておこう。

 また、「SIXAXIS」か「DUALSHOCK3」のPS3コントローラを「XFPS PS3」に繋いで使うこともできる。まず、PS3コントローラの背面にあるリセットスイッチを押す。その次に「XFPS PS3」にUSBケーブルで接続する。こうしないと、BluetoothでPS3用コントローラを通信させることになり、「XFPS PS3」の意味がなくなる。PS3コントローラの上部にある4つのLEDがゆっくり点滅している状態(接続先を検索している)になるので、1度PSボタンを押すと、操作可能になる。「XFPS PS3」越しにコントロールしている状態だ。この状態にすることで、連射機能が使えるようになるほか、後述するキーボードやマウスへのボタン割り当てが可能になる。

 連射機能はPS2コントローラと、リセットスイッチを押した状態で接続してあるPS3コントローラで使用できた。リセットスイッチを押すという手順がちょっと難点ではあるが、PS3コントローラに連射機能を追加したいという用途にも使える。連射はボタンを押している間、連射され続けるタイプ。スイッチもオンとオフのみでシンプルだ。

・「完全に」PCゲームのようにはいかないマウス操作

キーボードとマウスを使って、「W」、「A」、「S」、「D」キーによる移動とマウスでの照準操作ができる
「RESISTANCE~人類没落の日~」で試してみた。惰性で動くような感触があるなど、若干マウス操作の止まりが悪い。調整のダイヤルで調節するとかなりPCに近い操作感触になった
こちらがマウス感度を調整するダイヤル。目盛りがなく、区切りのような感触もないので、かなり目分量で調節することになるのが気になるところ
 続いては、キーボードとマウスを使ってみた。PCゲームのFPSタイトルに慣れ親しんできた人にとっては、家庭用タイトルのFPS・TPSもキーボードとマウスで遊びたいという思いは常にあるだろう。ソニー・コンピュータエンタテインメントの「RESISTANCE~人類没落の日~」で試してみた。

 用意したキーボードは、ロジクールのWindows PC用USB接続キーボード「G15 Gaming Keyboard」。マウスは、同じくロジクールの「G3 オプティカルマウス」だ。まず、キーボードとマウスを繋いだ「XFPS PS3」を接続し、PS3を起動。コントローラ割り当ても1番になり、そのままPS3のメニューの段階からキーボードの「W」、「A」、「S」、「D」キーで上下左右のメニュー操作ができた。スペースキーが×、Ctrlキーが○ボタンの動作になり、F1キーがPSボタンの機能になった。必要なキーは全て割り当てられる。後から接続して割り当てが2番以降になった場合は、F1キーを押して割り当て番号を変更する。

 「RESISTANCE~人類没落の日~」では、左アナログスティックの移動操作が「W」、「A」、「S」、「D」キー、リロードはRキー。マウスは左クリックが武器切り替え、右クリックがしゃがみ、ホイールクリックが武器の発射という操作になった。「RESISTANCE~人類没落の日~」はオプションでキーアサインができるので、左クリックとホイールクリックの操作を入れ替えた。キーボードの反応には基本的に不満を感じない。PCでFPSタイトルを遊ぶ感覚そのものだ。

 マウス側は、「XFPS PS3」でX軸とY軸のダイヤルで操作感度を調整できるうえ、ゲーム側のオプションにある視点操作感度設定を併用することで調整する。感度を最高にすると「俊敏すぎる」と感じるほどに速くなり、最小ではまったく動かなくなるほど調整の幅がある。縦横の感度をそれぞれに調節できるところ、ダイヤルで微妙な調整がきくところ、ゲームをプレイ中に調整できるところがありがたい。ただし、「XFPS PS3」のダイヤルは固定できないので、クリック感などを残してほしかったところ。

 これだけ調節できても、マウスによる視点操作の感触には気になる点があった。マウスを動かし、動きを止めるとピタッと止まるのがPCゲームでの視点操作感覚だが、マウスを止めると、少し照準が動く。あくまでアナログスティックでのスティックを倒して戻すという操作をマウスで行なっているところが理由だろうか。動き出しはいいが、止めるときにピタッと止まらないので、完全にPCゲームのような操作にはならない。ただ、ここは慣れと感度調節を煮詰めていくことで、ある程度は改善できる。この違和感の部分は、タイトルによって異なる可能性もあるだろう。

・使い勝手はイマイチのカスタム設定

 「RESISTANCE~人類没落の日~」のように、オプションでキーアサインを細かに設定できる場合は、そちらでボタン割り当てを入れ替えるのが簡単だ。だが、それができない場合には、カスタム設定を使って、キーボードとマウスにボタン割り当てをセットする。

 前述したPS3コントローラを「XFPS PS3」越しに操作している状態で接続し、空いている側のUSBポートにキーボードかマウスのどちらかを接続する。その後、「XFPS」のボタン割り当てのスイッチをSETに変え、プログラムボタンを押す。プログラムボタンのLEDが赤く光ったらPS3コントローラの割り当てたいボタンを押し、続けてキーボードやマウスの操作を割り当てたいキーを押す。このような手順になる。

 リセットボタンを押したコントローラとキーボード、そしてコントローラとマウスというように接続の組み合わせを変えながらボタン操作を割り当てていく。一度登録した割り当ては保持されるものの、繋ぎ直しなどの手順が多く、登録中の動作も何度か不安定になって認識しなくなったりすることもあり、あまり使い勝手がいいとは言えなかった。動作が不安定になった場合はリセットスイッチの手順からやり直した。基本的にはデフォルト設定とゲーム側での変更を使い、どうしてもそれができない場合に手動で割り当てるという使い方になるだろう。

コントローラ、キーボード、マウスのデフォルト設定のボタン割り当て

PS3コントローラ キーボード マウス PS2コントローラ
スタート Enter   スタート
セレクト Esc   セレクト
R2   左クリック R2
L2   右クリック L2
R1   ホイールクリック R1
L1 Q   L1
× スペース   ×
Ctrl  
R   スタート
Alt  
L3 5   L3
R3 6   R3
方向キー上 上キー ホイール上回転 方向キー上
方向キー下 下キー ホイール下回転 方向キー下
方向キー左 左キー   方向キー左
方向キー右 右キー   方向キー右
左アナログスティック W、A、S、D   左アナログスティック
右アナログスティック   マウス操作 右アナログスティック
PSボタン F1   スタート+セレクトボタン

 「XFPS PS3」は、「PS3タイトルでキーボードやマウスを使いたい!」という用途には、かなりのレベルで応えてくれているコントローラコンバーターといえよう。普段使い慣れた、PC用のキーボードやマウスを使えるのは嬉しいところだ。

 ただ、コンバータグッズには付きもののリスクとしてシステムソフトウェアがアップデートされた際に使えなくなってしまうというところは抑えて考慮いただきたい。また、コントローラやキーボード、マウスの組み合わせによっては動作がうまくいかない可能性もないとは言いきれない。海外製であることもあり、自己責任という意識で手を出せる人にならお勧めしたい。



● 有線コントローラ必須ながらもXbox 360におけるコントローラ選択の幅の狭さをこれで解消?

「XFPS 3.0 Sniper」

    メーカー:Farmer
    購入価格:11,000円


カラー以外は「XFPS Rateup adapter for PS3」と同じ作りになっている
 「XFPS 3.0 Sniper(以下、「XFPS 3.0」)」はXbox 360で、PS2用のコントローラやPC用のキーボード、マウスでゲームプレイを可能にするコントローラコンバータ。基本的な作りや使い方は上記の「XFPS Rateup adapter for PS3」とほとんど同じ。ケーブル長も同じく90cmだ。こちらは本体カラーが緑になっている。

 まず、「XFPS 3.0」を利用するにあたって、Xbox 360用の「Xbox 360コントローラ」(有線接続)が必要であることは重要なポイントだ。Xbox 360本体には、ワイヤレスコントローラが同梱されているが、こちらを「Xbox 360 プレイ&チャージキット」のUSBケーブルを用いて「XFPS 3.0」経由で接続しても、動作しない。PS3と異なり、Xbox 360のワイヤレスコントローラでは、USBケーブルによる本体との接続はあくまで給電用途のためだ。有線接続版のコントローラを「XFPS 3.0」に繋ぐことで、コントローラが本体に認識され、「XFPS 3.0」が使用可能になるという仕組みになっている。今回、研究所員は有線接続版のコントローラを所有していなかったため、この試用にあたって改めて大手家電量販店にてコントローラを購入してきた。製造年は2007年のものだ。

 コントローラが割り当てられてからは、PS2用コントローラやキーボード、マウスを繋いで使える。まずPS2用コントローラを使う場合だと、ボタン配置やアナログスティックの動作などは、位置の違いなどはあれどそのままに割り当てられた。ガイドボタン(中央にあるXboxマークのボタン)の機能は、スタートボタンとセレクトボタンの同時押しで対応している。実際にプレイしてみると、反応も悪くなく、遅延もほとんど感じない。振動機能に対応していないのが残念だ。

 このとき、Xbox 360の有線コントローラを接続したまま、PS2用コントローラやスティックが使えたので、ボイスチャットを利用しようと、Xbox 360の有線コントローラに有線のヘッドセットを繋げてみた。だが、この方式ではボイスチャットはできなかった。製品が手元になかったため試していないが、コントローラには依存しない「Xbox 360 ワイヤレス ヘッドセット」ならば、ボイスチャットを併用できる可能性が高い。

各部の接続ポート、スイッチ類も全て「XFPS Rateup adapter for PS3」と同じ。写真右のようにXbox 360の有線コントローラを使って認識させる。写真の組み合わせでヘッドセットを繋げてみたが、ボイスチャットはできなかった

スティックコントローラの選択肢がないXbox 360にとってPS2用のコントローラが使えるメリットは大きい。写真は「バーチャファイター5 Live Arena」で試しているところ
 PS2用のコントローラが使えるということで気になってくるのはスティックコントローラだろう。セガの「バーチャファイター5 Live Arena」や、Xbox Live Arcadeなどで、格闘やシューティングタイトルをスティックコントローラを使って遊びたいという人には、スティックコントローラの種類がもともと少なく、店頭で安定して購入できる製品がほぼない現状をふまえると、この製品は気になるところ。

 というわけで、PS2用のスティックコントローラからHORIの「リアルアーケードプロ」を接続してみた。「バーチャファイター5 Live Arena」をプレイしたが、結果は問題なくプレイが楽しめた。「XFPS PS3」の検証で行なったように、こちらでも入力判定の厳しい技などをいくつか試していったが、ほとんど同じ印象だ。

 ただ、外見的な問題として、キーコンフィグのときにPS用とXbox 360用でボタン表記や色が異なるゆえの混乱があるだろう。該当ボタンを直接押せば認識してくれるタイプのキーコンフィグならば問題ないが、ボタン表記のみを入れ替えるタイプのキーコンフィグでは、PSコントローラのどのボタンがXbox 360でのボタンに該当するかを覚えるまではちょっと苦労する。なお、物は試しとUSB接続のPS3用コントローラやスティックコントローラも試してみたが、こちらは使えなかった。あくまでPS2用コントローラに限られる。

・タイトルによって異なる? マウスの反応

 次は、キーボードとマウスを使ってのプレイを試す。今回試したのは、マイクロソフトの「Gears of War」や「HALO 3」。使った機器はゲームを開始してから、コントローラ割り当て後にキーボードとマウスを接続すると難なく使用できるようになった。デフォルト設定では、「W」、「A」、「S」、「D」キーが左アナログスティックの操作、マウス操作が右アナログスティック操作になり、Rトリガー、Lトリガーはマウスの左右クリックなどになる。ガイドボタンの機能はF1キーだ。詳しくは以下の表のようになる。

コントローラ、キーボード、マウスのデフォルト設定のボタン割り当て

Xbox 360コントローラ キーボード マウス PS2コントローラ
スタート Enter   スタート
バック Esc   セレクト
Rトリガー   左クリック R2
Lトリガー   右クリック L2
Rボタン   ホイールクリック R1
Lボタン Q   L1
A スペース   ×
B Ctrl  
X R   スタート
Y Alt  
Lクリック 5   L3
Rクリック 6   R3
方向キー上 上キー ホイール上回転 方向キー上
方向キー下 下キー ホイール下回転 方向キー下
方向キー左 左キー   方向キー左
方向キー右 右キー   方向キー右
左アナログスティック W、A、S、D   左アナログスティック
右アナログスティック   マウス操作 右アナログスティック
ガイドボタン F1   スタート+セレクトボタン

Xbox 360の代表的なFPSタイトル「HALO 3」をキーボードとマウスでプレイ。照準の止まりもよく、PCライクな操作でプレイできた
こちらはTPSの「Gears of War」。「HALO 3」に比べるとマウスの感度が高いときにシビアに反応してしまい、照準の止まりも少し荒い。惰性で動くような感触もあった。だが、慣れれば普通に楽しめる
 マウスの感度設定は、X軸、Y軸のダイヤルで行なう。最大にすれば速すぎると感じるほどになり、最小にすれば動かなくなる。ダイヤルは区切りなく回るので段階の感触がないものの、マニュアルによれば16段階に感度設定が可能になっているようだ。「Gears of War」では、マウスを操作してから少し遅れて惰性で視点が動くような感触がした。こちらもアナログスティック操作を強制的にマウスで行なっているためではないかと思う。「XFPS PS3」と同様に、慣れることと細かな感度調整をすることで軽減されていった。

 だが、「HALO 3」ではこの違和感が薄く、比較的、どの感度でも照準の止まりがいい。ゲーム側のコントロールの仕様による違いかと思うが、「HALO 3」のほうが「XFPS 3.0」を使ってのマウス照準がより扱いやすいという印象を受けた。とは言ってもどのタイトルでも、マウス照準の良さをしっかり味わえた。少し無理矢理に割り当てているがゆえのシビアさは感じるときはあるが、PCライクな操作感を得られる。

 キーコンフィグのカスタム割り当ても可能だ。こちらも「XFPS PS3」と同様で、コントローラとキーボード、コントローラとマウスといったように組み合わせて接続し、「XFPS 3.0」のスイッチをSETに、その後Pボタンを押して割り当てたいコントローラのボタンを操作、続いてキーボードかマウスの割り当てたいキーを押す、という手順で登録できる。組み合わせを繋ぎ直す手順が多いこと、つなぎ替えているときに動作が不安定になって、コントローラ割り当ての認識からやり直したりなど、不安定な面が「XFPS PS3」と同様に見られ、あまり使い勝手はよくない。

 ちなみに連射機能は「XFPS PS3」とはちょっと事情が違って、PS2コントローラ、キーボードやマウス、Xbox 360の有線コントローラのいずれでも使用できた。どの接続機器でも使えるため扱いやすい。ボタンを押し続けると連射されるというシンプルな作りは同様だ。

こちらはボタン設定をカスタム割り当てする手順。上段左から右へ、下段左から右へという順番だ。有線コントローラとキーボードかマウスを接続し、SETにスイッチを切り替えてPボタンを押す。割り当てたいボタンを押した後、キーボードやマウスのキーを押すという順になる。これはPS3版の「XFPS PS3」もほぼ同じだ

 今回試した環境では別売りの有線コントローラが必須になったというネックはあったものの、PS2コントローラやPC用のキーボードやマウスをゲームプレイに活用できた。特にXbox 360ではスティックコントローラの選択肢がなく入手も難しいという状況になっているため、比較的入手しやすいPS2用のスティックコントローラが使えるという利点は大きいだろう。また、キーボードやマウスでFPS/TPSタイトルを遊びたいという希望も叶えてくれる。ただ、注意点としてシステムアップデートなどにより、動作が変わってくる可能性は否定できない。こちらもそうしたリスクを理解頂きたい。



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□ XCMのホームページ
http://www.xcm.cc/

(2008年3月6日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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