価格：3,990円(通常版)
　　　未定(限定版)

パッケージイラスト

　株式会社アルケミストは、ニンテンドーDS用サスペンスアドベンチャーノベル「ひぐらしのなく頃に絆 第一巻・祟 (たたり)」を、6月26日に発売する。価格は、通常版が3,990円、限定版は未定。

　DS「ひぐらしのなく頃に絆」は、竜騎士07氏の個人サークル「07th Expansion」が制作した同人ソフト「ひぐらしのなく頃に」のDS移植版。原作の「ひぐらしのなく頃に」は、2002年夏のコミックマーケットに登場した「鬼隠し編」から始まり、2006年夏に公開された8本目となる「祭囃し編」で完結を迎えている。

　同人ソフトの頃から徐々に人気を集め、テレビアニメ化をはじめ、ドラマCDやコミック化など、さまざまなメディアに展開。2007年2月には、新シナリオを追加したプレイステーション 2版「ひぐらしのなく頃に祭」が発売されている。

　DS版では、PS2版に登場した各シナリオを再編し、全4巻で構成。「第一巻・祟」に収録されるのは、「鬼隠し(おにかくし)編」、「綿流し(わたながし)編」、「祟殺し(たたりごろし)編」、「染伝し(そめうつし)編」。中でも注目は「染伝し編」で、これは「コンプエース」誌で連載されていた外伝ストーリー「鬼曝し(さらし)編」(原作：竜騎士07、漫画：鬼頭えん) が原案となっている。

DS版は本体を90度回転させてプレイする

　ゲームシステムはPS2版と同様に前半パートと後半パートに分けて進行。前半パートは日常風景を描いた共通ルートで、途中の選択肢を経て、後半パートの「○○編」に突入する。DS版ではこの分岐に、新たに「感情選択システム」が導入されている。

　これはタッチスクリーンを利用し、「真面目」、「冗談」、「冷静」、「情熱」という枠の中で、どのような感情で対応するかを選ぶというシステム。プレーヤーの選択によって、その後のストーリーが変化していく。例えば、沙都子が教室のドアに仕掛けた罠に対応する場合、冗談・情熱寄りを選択すると「引き戸の画鋲トラップ+足元の縄跳びトラップにひっかかる」、真面目・冷静寄りを選択すると「別のドアから入ろうとして金タライが落ちてくる」となる。

DS版オリジナルの「感情選択システム」。タッチスクリーンに表示された4種類の感情の中から、どの感情寄りの対応をするかを選択
どの感情を選んだかによってその後の展開が変化する

　メインスタッフはPS2版と同じで、キャラクタデザインはrato氏、主題歌は志倉千代丸氏がプロデュース、BGMは5zizzが担当している。キャラクタの音声は“ROM容量ぎりぎりまで収録”したパートボイス仕様。ただし、新シナリオ「染伝し編」のみはメインキャラクタがフルボイスとなっている。

　予約特典は「注射器型ボールペン」。

【プロローグ】
昭和58年初夏。例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。 　ここは都会から遠く離れた山奥にある寒村、雛見沢村。人口2千に満たないこの村で、それは毎年起こる。 　―― 雛見沢村連続怪死事件 ―― 　毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。隠蔽された怪事件、繰り返される惨劇。陰謀か。偶然か。それとも――祟りか。 　いるはずの人間が、いない。いないはずの人間が、いる。昨夜出会った人間が、生きていない。そして今いる人間が、生きていない。 　惨劇は不可避か。屈する他ないのか。 　でも屈するな。運命は、その手で切り開け。

【メインキャラクタ】
前原圭一 CV:保志総一朗本作の主人公。画家を生業とする父と母の3人暮らし。最近、都会から雛見沢に引っ越してきた。好奇心旺盛で熱血漢、都会の学校では成績優秀だったらしい。口が達者で、「口先の魔術師」の異名を持つ。	竜宮レナ CV:中原麻衣圭一の同級生。世話好きな性格で、毎朝一緒に学校に通うなど、圭一とは一番の仲良しである。かわいいものに目がなく、見つけると手当たり次第自宅に「お持ち帰り」してしまう癖がある。かぁいいモードに入ったレナには一切の物理法則が通用しない強さがあるとか……。

園崎魅音 CV:雪野五月圭一の上級生。クラスでは委員長を務めるリーダー格。テンションが高く、ノリが良い姉御肌ゆえに周囲から慕われている。たまにおじさん臭くなるのはご愛嬌。「部活」と称し、圭一たちと様々な遊びで日々盛り上がっている。	北条沙都子 CV:かないみか圭一の下級生。文法的に怪しいお嬢様口調でしゃべる。負けず嫌いな性格で、生意気な面もあるがまだ幼く、圭一や魅音にからかわれ泣いてしまうことも。また、トラップを仕掛ける趣味を持ち、その才は魅音すらも恐れるほどである。	古手梨花 CV:田村ゆかり主人公の下級生で沙都子とは同学年。年齢に似合わぬ落ち着いた、物静かな性格。沙都子とはまるで正反対だが、二人一緒にいることが多い。たまに発する「み～」、「にぱ～☆」などの口癖は、子猫のような愛くるしさで、破壊力抜群。かぁいいモードのレナにいつもお持ち帰りされそうになる。

【「染伝し編」登場キャラクタ】
公由夏美 CV:水橋かおり雛見沢名家のひとつである「公由家」の親戚筋の女の子。かつては興宮に住んでいたが、父親の都合で都会へと引越した。父母と祖母の4人暮らしで、明るく愛嬌があるおばあちゃんっ子。都会生活にもようやく慣れてきたが、時々ストレスを感じている。現在、千紗登の紹介で介護士のアルバイトをしている。	南井巴 CV:井ノ上奈々垣内署の刑事一課所属の刑事で、階級は警部。警察庁推薦組の幹部候補として、垣内署に出向している。真面目だが、少々頑固で融通の利かないところが欠点。綿流しの夜に発見された、謎の焼死体を捜査したことがきっかけとなって、雛見沢の事件に関わってゆく。

藤堂暁 CV:日野聡夏美の同級生で、片想い相手。美術の特待生として在学中。夏美の友達である千紗登と珠子とは、幼馴染の間柄。少々口下手で、朴念仁気味。千紗登によくからかわれている。	佐伯千紗登 CV:喜多村英梨夏美のクラスメイト。都会の生活に慣れていない夏美のことを色々と気遣っている。マシンガントークの達人。有名な大病院の娘だが、およそ令嬢らしくないお調子者。	牧村珠子 CV:福井裕佳梨夏美のクラスメイトで、委員長。千紗登の幼馴染で、暴走しがちな彼女のストッパー兼ツッコミ役。しっかり者で、家庭でも姉として小さな弟妹の面倒を見ている。

【スクリーンショット】

(C)竜騎士07・07th Expansion／Frontier Works・Alchemist

□アルケミストのホームページ
http://www.alchemist-net.co.jp/
□サークル「07th Expansion」のホームページ
http://07th-expansion.net/
□「ひぐらしのなく頃に絆」のページ
http://higu.biz/
□関連情報
【2007年9月20日】アルケミスト、「ひぐらし」に新要素を追加するアペンドディスク
PS2「ひぐらしのなく頃に祭 カケラ遊び」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070920/higu.htm

(2008年2月29日)

[Reported by 滝沢修]