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株式会社ダレットは、1月16日に事業戦略発表会を開催した。ここでは3Dコミュニティ「ダレットワールド」と並び、新作オンラインゲーム「ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション」が発表された。
まず基本的な操作方法として、マウスを動かした方向に移動する。キャラクタを中心に、マウスのポインタ位置へラインが伸び、その方向へとキャラクタが動く。左右はそのまま移動、上はジャンプになる。ジャンプはかなり高くふんわりと飛び、さらに空中でも慣性を無視して左右に動ける。 攻撃は、左クリックがパンチ、右クリックがキック。いずれも連打するだけで2、3発程度の連続攻撃になるので、相手に近づいてボタンを連打しているだけでコンボになる。しかしただ連打するだけではなく、右、左、右、左、右といった感じでタイミングよく順番にクリックすると、最後に必殺技が出るコンボ攻撃になる。 単発での必殺技は、ドラッグした状態でマウスを前後左右のいずれかに動かしてドロップ(ボタンを離す)すると、ボタンと方向に対応した技が出る。例えば、リュウで左ドラッグ+相手方向だと波動拳、左ドラッグ+下だと昇竜拳といった具合。これらはジャンプ時にも発動でき、落下中に連続で繰り出すことも可能。「ストリートファイター」シリーズのファンならば、下から右に回してクリック、などとやりたくなるところだが、そういったコマンドは用意されておらず、シンプルにまとめられている。 時間の経過や、攻撃を命中させることで、画面端のゲージがたまっていく。ある程度たまったところで、マウスのホイールをクリックすると、超必殺技が発動する。技は1キャラクタに複数用意されており、ホイールを回して切り替えられる。この中には、「真空波動拳」のような大ダメージを与える技のほかに、自分の能力を向上させる「パワーアップ」、近くにいる敵を吹き飛ばしてさらに弱らせる「パワーダウン」、一定時間、相手の操作を鏡に映したように逆にしてしまう「リバース」などがある。 長々と操作説明をしてしまったが、本作において重要なポイントとなるのが、ガードがないということ。後ろに下がっていればガードしそうな気がするのだが、相手の攻撃が届けば全てダメージを食らってしまう。敵の攻撃は、下がったりジャンプしたりして避けるか、こちらのカウンター攻撃でつぶすかになる。 ガードができないので、慣れないうちは互いにほとんどマウスを連打状態で攻撃しあう状態になる。格闘ゲーム初心者にありがちな状態で自分でも笑えてくるのだが、適当に連打しているだけでもかなりコンボが繋がるので、思いのほか楽しめる。ガードができないというのも、こちらの攻撃が出さえすれば当たるので、見ていて爽快感がある。
少し操作に慣れたところで、今度は真面目に勝負をしてみた。遠距離攻撃でのけん制は当然のこと、ジャンプ中の空中制御や攻撃を仕掛けるタイミングが非常にシビア。接近すれば互いにガードできないので、相手に技を出させてぎりぎりで避けて反撃する、といった駆け引きで戦うことになる。今までの「ストリートファイター」シリーズとは明らかに違うゲームだが、これはこれで対戦ゲームとして成立するバランスになっている。
本作でもう1つ面白いのが、キャラクタのパーツを入れ替えられるところ。頭、胴、腕、足を選んでキャラクタを作れる。ただパーツをつなぎ合わせただけのモデルで、外見がむちゃくちゃになる。これはフィギュアをイメージしたものだそうで、男性キャラクタの胴に女性キャラクタの手足をくっつけるというのを、そのままゲーム上で実現しているような形だ。これはこれで、見ていて笑える。 そして各パーツには、必殺技が割り当てられている。例えば、リュウをベースに足だけ春麗にすると、手からは波動拳を出しつつ、足ではスピニングバードキックを使えるというキャラクタができあがる。外見がデコボコになるのを全く気にしないのであれば、自分好みの技が使えるキャラクタも作れるわけだ。
パーツの付け替えなどを見る限り、ガチガチな対戦ゲームとしてのバランス取りをするのではなく、カジュアルよりな楽しみ方をして欲しいと考えているのは間違いない。しかし格闘ゲーマーの視点で見ても、マウスだけというインターフェイスに初めは面食らってしまうかもしれないが、少し遊んでみると、意外と対戦ゲームとして成立しているのがわかる。カジュアルにも、そしてそこそこ深くも遊べるという、面白いバランスのゲームになっていると感じた。
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□ダレットのホームページ (2008年1月16日) [Reported by 石田賀津男]
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