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「ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション」体験レポート
ボタン連打でも本気の対戦でも楽しめる異色の対戦格闘

1月16日 開催

 株式会社ダレットは、1月16日に事業戦略発表会を開催した。ここでは3Dコミュニティ「ダレットワールド」と並び、新作オンラインゲーム「ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション」が発表された。

クローズドβテストが2月からスタート。かなり早い時期に遊べることになりそうだ
 ゲームの内容については先の記事に掲載しているとおり。ゲームパッドやキーボードは使わず、マウスだけで操作する対戦格闘ゲームとなっている。発表会では、1月からクローズドβテスターを募集し、2月にはクローズドβテストを開始すると発表。さらに試遊機も置いていた。ここではそのプレイ感を簡単ながらレポートする。

 まず基本的な操作方法として、マウスを動かした方向に移動する。キャラクタを中心に、マウスのポインタ位置へラインが伸び、その方向へとキャラクタが動く。左右はそのまま移動、上はジャンプになる。ジャンプはかなり高くふんわりと飛び、さらに空中でも慣性を無視して左右に動ける。

 攻撃は、左クリックがパンチ、右クリックがキック。いずれも連打するだけで2、3発程度の連続攻撃になるので、相手に近づいてボタンを連打しているだけでコンボになる。しかしただ連打するだけではなく、右、左、右、左、右といった感じでタイミングよく順番にクリックすると、最後に必殺技が出るコンボ攻撃になる。

 単発での必殺技は、ドラッグした状態でマウスを前後左右のいずれかに動かしてドロップ(ボタンを離す)すると、ボタンと方向に対応した技が出る。例えば、リュウで左ドラッグ+相手方向だと波動拳、左ドラッグ+下だと昇竜拳といった具合。これらはジャンプ時にも発動でき、落下中に連続で繰り出すことも可能。「ストリートファイター」シリーズのファンならば、下から右に回してクリック、などとやりたくなるところだが、そういったコマンドは用意されておらず、シンプルにまとめられている。

 時間の経過や、攻撃を命中させることで、画面端のゲージがたまっていく。ある程度たまったところで、マウスのホイールをクリックすると、超必殺技が発動する。技は1キャラクタに複数用意されており、ホイールを回して切り替えられる。この中には、「真空波動拳」のような大ダメージを与える技のほかに、自分の能力を向上させる「パワーアップ」、近くにいる敵を吹き飛ばしてさらに弱らせる「パワーダウン」、一定時間、相手の操作を鏡に映したように逆にしてしまう「リバース」などがある。

 長々と操作説明をしてしまったが、本作において重要なポイントとなるのが、ガードがないということ。後ろに下がっていればガードしそうな気がするのだが、相手の攻撃が届けば全てダメージを食らってしまう。敵の攻撃は、下がったりジャンプしたりして避けるか、こちらのカウンター攻撃でつぶすかになる。

 ガードができないので、慣れないうちは互いにほとんどマウスを連打状態で攻撃しあう状態になる。格闘ゲーム初心者にありがちな状態で自分でも笑えてくるのだが、適当に連打しているだけでもかなりコンボが繋がるので、思いのほか楽しめる。ガードができないというのも、こちらの攻撃が出さえすれば当たるので、見ていて爽快感がある。

 少し操作に慣れたところで、今度は真面目に勝負をしてみた。遠距離攻撃でのけん制は当然のこと、ジャンプ中の空中制御や攻撃を仕掛けるタイミングが非常にシビア。接近すれば互いにガードできないので、相手に技を出させてぎりぎりで避けて反撃する、といった駆け引きで戦うことになる。今までの「ストリートファイター」シリーズとは明らかに違うゲームだが、これはこれで対戦ゲームとして成立するバランスになっている。

右のキャラクタの背中辺りから左に伸びているラインが、マウスのポインタ位置に繋がっている。この方向で、移動方向や必殺技の種類を決める ド派手な超必殺技がホイールクリックだけで出せるというお手軽操作。しかも空中からでも問題なく発生する 「ストリートファイター」シリーズのファンには懐かしいステージも登場

 本作でもう1つ面白いのが、キャラクタのパーツを入れ替えられるところ。頭、胴、腕、足を選んでキャラクタを作れる。ただパーツをつなぎ合わせただけのモデルで、外見がむちゃくちゃになる。これはフィギュアをイメージしたものだそうで、男性キャラクタの胴に女性キャラクタの手足をくっつけるというのを、そのままゲーム上で実現しているような形だ。これはこれで、見ていて笑える。

 そして各パーツには、必殺技が割り当てられている。例えば、リュウをベースに足だけ春麗にすると、手からは波動拳を出しつつ、足ではスピニングバードキックを使えるというキャラクタができあがる。外見がデコボコになるのを全く気にしないのであれば、自分好みの技が使えるキャラクタも作れるわけだ。

 パーツの付け替えなどを見る限り、ガチガチな対戦ゲームとしてのバランス取りをするのではなく、カジュアルよりな楽しみ方をして欲しいと考えているのは間違いない。しかし格闘ゲーマーの視点で見ても、マウスだけというインターフェイスに初めは面食らってしまうかもしれないが、少し遊んでみると、意外と対戦ゲームとして成立しているのがわかる。カジュアルにも、そしてそこそこ深くも遊べるという、面白いバランスのゲームになっていると感じた。

4つのパーツを春麗で揃えると、当然ながら普通の春麗ができあがる 腕と胴体を、新キャラクタのヒコのものに変更してみた。必殺技が変わるとともに、全身がアンバランスになって笑いを誘う さらに複数のキャラクタのパーツを組み合わせできる。今後は衣装も登場するようなので、もう何のキャラクタか判別もできなくなりそう

「LOOX U」はモバイルに特化した超小型ノートだけに、PCとしてのスペックはさほど高くはないが、ゲームは滑らかに動いていた
 推奨環境は、OSがWindows XP/Vista、Pentium 4 2.5GHz以上のCPU、512MB以上のメインメモリ(Vistaは1GB以上)、1GB以上の空き容量を持つHDD、128MB以上のビデオメモリを搭載したGeForce 6シリーズ以降のビデオカードなど。会場では、富士通の超小型ノートPC「LOOX U」(CPUはインテル A110 800MHz、メインメモリは1GB、ビデオチップはモバイル インテル 945GU Expressチップセット内蔵)でのデモ機も置いてあり、ビデオカードを搭載しないようなエントリースペックのPCでも動作することをアピールしていた。

(C)2008 CAPCOM U.S.A. INC. (C)2008 DALETTO CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

□ダレットのホームページ
http://www.daletto.com/
□「ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション」のページ
http://daletto.jp/sfo/
□関連情報
【1月16日】ダレット、「ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション」を正式発表
マウスだけでプレイする新世代の「SF」、今春正式サービス開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080116/sfo.htm

(2008年1月16日)

[Reported by 石田賀津男]



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