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第27回「次世代ワールドホビーフェア」開幕
キャラ人気の高いタイトルが集中。スクエニはブースを出展せず

1月13日 大阪大会(京セラドーム大阪)
1月19日、20日 東京大会(幕張メッセ)
1月27日 名古屋大会(ナゴヤドーム)
2月3日 福岡大会(福岡Yahoo! JAPANドーム)

入場料:無料

 キッズ向けのホビーイベント「第27回次世代ワールドホビーフェア」が、1月13日より開幕した。「次世代ワールドホビーフェア」は、夏季は東京、冬季は全国での開催が恒例となっており、今回も大阪、東京、名古屋、福岡の4都市で4週間かけて実施される。

 第27回「次世代ワールドホビーフェア」の開幕を飾るのは、今年も、京セラドーム大阪で行なわれる大阪大会。1月13日に開催され、小学生以下の子供たちや子供連れの家族で賑わった。今回も女の子の姿が多く見られ、特に「たまごっち」シリーズや「きらりんレボリューション」シリーズが出展されているブースには、小学生以下の女の子たちが通路の半分を埋めてしまうほど殺到していた。

 ゲーム関連の出展タイトルは、「ポケモン」や「名探偵コナン」、「ドラえもん」や「ロックマン」といった、子供たちの人気の高いゲームが数多く展示されていた。機種別に見てみると、手軽に遊べるニンテンドーDS用ソフトが圧倒的に多く、次いでWii用ソフトとアーケード用カードゲームがスペースを割いて出展されていた。PS3のタイトルが、SCEJの「ラチェット&クランク FUTURE」しかなかったことと、マイクロソフトがブースを出展していないことからも、次世代ワールドホビーフェアが小学生以下の子供たちをターゲットにしたイベントであることがわかる。

 個人的にもっとも衝撃的だったのは、スクウェア・エニックスがブースを出展していないこと。規模の大小はあれど、毎回なんらかの作品を出展していただけに、人気の高そうな「キングダムハーツ」シリーズなどのタイトルが見られなかったのは残念。

■ 任天堂、Wii「大乱闘スマッシュブラザーズX」をメインに展開

 前回はWiiとDSの新作をバランスよく配していたが、今回はWiiのタイトルのみを出展。「大乱闘スマッシュブラザーズX」、「スーパーマリオギャラクシー」、「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」の計3タイトルが出展されており、その中で発売前のタイトルはWii「大乱闘スマッシュブラザーズX」のみ。

 ラインナップだけを見てみると少し寂しい感じもするが、「大乱闘スマッシュブラザーズX」の出展は関西方面では初めてということもあってか、同作の出展されているコーナーは開場直後から、子供から大人まで幅広い年齢層の人たちが長蛇の列を形成していた。

 「大乱闘スマッシュブラザーズX」は、制限時間内により多く相手をステージ外にふっ飛ばしたプレーヤーの勝利となるアクションゲーム。最大4人で対戦を楽しむことができ、各キャラクタの通算ダメージが画面下に「%」で表示され、その数値が高ければ高いほど、より遠くに飛ばされてしまう。

 相手をステージ外にふっ飛ばすと1ポイント加算される。ふっ飛ばされたほうは、受けたダメージの少ないうちは、2段ジャンプなどを使ってステージ上に復帰することもできる。1月24日発売予定で、価格は6,800円。

ブースの大半のスペースを割いて出展されていた、Wii「大乱闘スマッシュブラザーズX」。来場者4人での対戦を、1組につき2試合体験することができる Wii「スーパーマリオギャラクシー」とWii「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」は、発売後のタイトルということもあり、狭いスペースに試遊台が各1台ずつ出展されていた

■ バンダイナムコゲームス、Wii「ファミリーシリーズ」を筆頭に新作ラッシュ

 バンダイナムコゲームスは、バンダイのブースも合わせるとダントツの規模でブースを展開。今回の出展メーカーの中で、発売前の新作がもっとも数多く展示され、Wii用「ファミリーシリーズ」4タイトルを筆頭に、8タイトルもの新作が並べられていた。

 一方バンダイブースのほうは、ゲームの出展はDS「トレジャーガウスト ガウストダイバー」や「たまごっち」シリーズなど、すでに発売されているタイトルのみとなっている。どちらかというと、玩具のほうに注力しているといった印象。

 中でも特に人気を集めていたのは、「ファミリースキー」や「ファミリートレーナー」といった、「ファミリーシリーズ」4作品の展示されているエリア。「ドラベース」や「太鼓の達人」などでは、子供にだけ体験させていたお父さんたちも、「ファミリーシリーズ」は子供と一緒にプレイしている姿のほうが多く目に付いた。

 「ファミリーシリーズ」各作品の紹介は1月11日の特集を参照していただくとして、ここでは事前に公開されていなかったDS用和太鼓リズムアクション「めっちゃ! 太鼓の達人 DS 7つの島の大冒険」の概要をお伝えしていく。

 DS「めっちゃ! 太鼓の達人 DS 7つの島の大冒険」は、「太鼓」のキャラクタたちとふれあいながらストーリーを進めていく作品で、シリーズで初めてライバルキャラクタ(CPU)が登場する。ライバルたちとの戦いでは、曲のリズムに合わせて上手く演奏することで、ライバルを音符で攻撃できるようになっている。

 演奏の仕方は、従来のシリーズと同じ。タッチスクリーン内の太鼓を叩くと「ドン」、太鼓以外のところを叩くと「カッ」となる。収録曲はすべて入れ替えられ、新たに50曲がラインナップされている。このほか、通信対戦やキャラクタの着せ替えを楽しむことのできるモードも搭載されている。発売日未定で、価格は5,040円。

「ファミリーシリーズ」は、子供だけでなく大人からも注目を集めていた。「ファミリージョッキー」では、子供と真剣勝負するお父さんの姿も見られた DS「めっちゃ! 太鼓の達人 DS 7つの島の大冒険」は、基本システムが同じなので子供たちもとまどうことなく楽しんでいた DS「名探偵コナン 消えた博士とまちがいさがしの塔」は、DS本体の上下の画面に表示される画像の違うところを探すゲーム。今春発売予定で、価格は未定
DS「とったど~ よゐこの無人島生活。」は、テレビ朝日の人気バラエティ番組「よゐこの無人島0円生活」がゲーム化されたタイトル。4月3日発売予定で、価格は5,040円 DS「結界師 黒芒楼襲来」では、黒芒楼に属する妖の中でもトップクラスの戦闘能力を有する「火黒」や黒芒楼の幹部「牙銀」との最終決戦が展開される。2月28日発売予定で、価格は5,040円 バンダイの「たまごっち」シリーズコーナーの一角に、AC用データカードダス「たまごっちとふしぎな絵本」の筐体が展示されていた。今回は横スクロールアクションが展開され、新しい友達も登場するという。今春より順次稼動開始予定

■ セガ、「ドラえもん」シリーズを大きく展開

 セガは、DS「ドラえもん のび太と緑の巨人伝 DS」とWii「ソニックライダーズ シューティングスターストーリー」をはじめとした、DS・Wii用のタイトルが目立つブースを展開。アーケード用カードゲームも、「恐竜キング」や「ラブ and ベリー」などが5タイトルも展示されていたが、男の子向け、女の子向けというように、各タイトルがまとめられていたためか、それほど目を引かなかった。

 DS用ひみつ道具アクション「ドラえもん のび太と緑の巨人伝 DS」は、3月に上映が開始される映画をゲーム化した作品。映画から飛び出したさまざまなステージを、ドラえもんとのび太を状況に合わせて入れ替えながら操作してクリアを目指す。ピンチになると、ジャイアンなどのお馴染みのキャラクタが登場して助けてくれる。3月6日発売予定で、価格は5,040円。

 Wii「ソニックライダーズ シューティングスターストーリー」は、「ソニック」シリーズなどのキャラクタたちが、近代都市から宇宙空間まで16種類のコースを舞台にハイスピードレースを展開するレースゲーム。Wiiリモコンを横に持ち、右手側を手前に引くと右に、左手側を手前に引くと左に曲がり、上下に振ると「グラビティダイブ」(ブースト)を使用できる。最初のうちは、操作法やスピード感にとまどってカーブを曲がりきれないことも多いが、慣れてくると気分爽快。1月17日発売予定で、価格は6,090円。

セガブースの中でもっとも目立っていた「ドラえもん」シリーズの試遊コーナー。DS「ドラえもん のび太と緑の巨人伝 DS」は座って遊ぶことができるようになっていたため、保護者の方が一緒にプレイする光景もちらほら見られた 後ろから見ていた限りでは、操作法にとまどう子供たちが多かったWii「ソニックライダーズ シューティングスターストーリー」 子供から圧倒的に支持されているアーケード用カードゲームも、例年通り出展。「恐竜キング」などは、一時期と比べると勢いはなくなってきているが、それでもなお熱い視線を向ける子供たちも見受けられた

■ SCEJ、「サルゲッチュ」と「ラチェット&クランク」を大々的に展開

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、前回同様、子供に人気の「サルゲッチュ」および「ラチェット&クランク」シリーズを前面に押し出すかたちでブースを展開。このほかにも、PSP用「どこでもいっしょ レッツ学校! トレーニング編」や同「パタポン」が展示されるなど、低年齢層を意識したブース構成となっていた。

 発売前の新作は、ゲームとしてはPSP用ファンタジーアドベンチャー「サルゲッチュ ピポサル戦記」のみ。あとは、PSP用ファッションライフ・サポートツール「My Stylist(マイスタイリスト)」が出展されていた。

 PSP「サルゲッチュ ピポサル戦記」は、シリーズ初のRPG。ルートを選択して移動。途中で、転がり落ちてくる大岩から逃げたり、腕相撲をするミニゲームが挿入され、失敗する(負ける)と体力が減少する。既存のRPGのようにコマンドを選択して敵と戦うシーンも展開される。発売日、価格ともに未定。

 PSP「My Stylist」は、同梱されている「PSP カメラ」をPSP本体に取り付けて、普段自分の着ている洋服を撮影して取り込み、本体上のバーチャルクローゼットに記録することができるツール。PCのオンラインゲームポータルサイトなどで採用されているアバターのように、記録した洋服をPSP上で組み合わせてみることが可能。気に入ったコーディネイトは保存しておくことができるため、お出かけするときに着ていく服で悩むことも少なくなるだろう。2月28日発売予定で、価格は6,980円。

小学生くらいの男の子が試遊待ちの列を作っていた、PSP「サルゲッチュ ピポサル戦記」。ボタンひとつでプレイできるミニゲームが、数多く収録されている PSP「My Stylist」は、カレンダー機能も搭載。該当する洋服をいつ、どんな目的で着たのかなどを記録しておくことができる

■ ハドソン、WiiとDSの新作を1本ずつ出展

 ハドソンは、新作としてWiiウェア「Star Soldier R(スターソルジャーR)」とDS「おでんくん ~たのしいおでん村~」の2本を出展。「スターソルジャーR」は、題材となるタイトルが'80年から'90年代のゲームだけに30代前後の年齢層から注目を集めそうなタイトルだと思っていたが、意外にも小学生くらいの男の子が試遊待ちの列に加わっていた。

 Wiiウェア用シューティング「Star Soldier R」は、'86年に発売された「スターソルジャー」の正当進化版で、Wiiウェア用のダウンロードコンテンツとして販売される。Wiiリモコンとヌンチャクの両方を使用する「ヌンチャクスタイル」でプレイ。敵を破壊したときに貯まるゲージが無くなる前に次の敵を破壊すると、連続コンボとなり高得点を叩きだせる。今春配信予定で、価格は未定。

 DS「おでんくん ~たのしいおでん村~」は、小説「東京タワー」などで知られるリリー・フランキー氏の手がけたキャラクタ「おでんくん」となり、おでん村でミニゲームをプレイしたり、頼まれたお遣いをこなすゲーム。だるま落としやブロックくずしなど20種類以上のミニゲームが収録されている。今春発売予定で、価格は未定。

Wiiウェア用「Star Soldier R」の試遊台をプレイする人の中には、コンボを700以上も繋げている人もいた。ショットのパワーがアップしているうちに、いかに稼ぐかがポイントとなりそう かわいらしいキャラクタが気になるのか、小さな女の子が集まってきていたDS「おでんくん ~たのしいおでん村~」

■ KONAMI、既発売のタイトルのみでブースを展開

 KONAMIは、すでに発売中のタイトルのみでブースを展開。アニメ系のゲームの出展もなかったため、ブースを訪れる人の数も「ゲームショウ」や「ジャンプフェスタ」と比べるとかなり少なく感じた。

 出展されていたのは、DS「パワプロクンポケット10」、Wii「実況パワフルプロ野球Wii 決定版」、DS「獣神伝 アルティメットビーストバトラーズ」、DS「サバイバルキッズ 小さな島の大きな秘密!?」、DS「きらりんレボリューション つくってみせちゃお! キメ☆きらステージ」の5本。すべて、2007年12月に発売されたタイトルとなっている。

■ カプコン、「流星のロックマン2」のイベント目白押し

 カプコンも、新作タイトルの出展はなし。しかしながら、小学生から絶大なる支持を集める「流星のロックマン2」の公式大会・ステージイベント・データ配信などのイベントをブースの各所で実施し、数多くの来場者たちで終始賑わっていた。

 特に公式大会が行なわれていたエリアでは、大会に参加するだけで「ロックマン20th ポストカード」や「ウェーブバトラーカード」などのオリジナルグッズをもらえることも相まって、DSを手にした小学生たちが通路を埋め尽くすほど混雑を極めていた。

「流星のロックマン2」に登場するボスやロックマンのライバル「ブライ」を倒すことに挑戦するコーナー。6人同時にバトルを開始し、一番早く倒した人には「トライブバンド ブライVer」がプレゼントされる 「スターキャリアー&ウェーブコマンドカード 体験コーナー」にも、たくさんの子供たちが詰め掛けた

■ レベルファイブ、DS「イナズマイレブン」を出展

 レベルファイブは、DS「イナズマイレブン」のみを出展。試遊台はもちろんのこと、ブースのデザインも、ステージイベントも「イナズマイレブン」一色に染められていた。

 また「イナズマイレブン」の体験版が収録されているDS用ソフト「LEVEL5 PREMIUM GOLD」が、小学生でDS本体を持参した人限定で先着5,000名に配布されていた。集合時間の明記されている整理券が、レベルファイブブースとはやや離れたところで事前に配布されていたためか、「ゲームショウ」のときのような混乱は見られなかった。このソフトは、ほかの3会場でも先着5,000名にプレゼントされる。

 DS「イナズマイレブン」は、「雷門中学」の弱小サッカーチームのキャプテン「円堂 守」となり、仲間を増やしたり、育成したりしながら最強チームを目指す作品。ストーリーパートと試合パートに大別され、ストーリーパートでは収集・育成を、試合パートではライバルとの試合を楽しめる。今春発売予定で、価格は未定。

■ ガールズアーケード

ガールズアーケードに出展されているブースは、女の子を意識したかわいらしい装飾が施されている。年々、ブースを訪れる女の子の数が増えてきたためか、事前に整理券を配布することで、ブース周辺の人の流れを停滞させないように配慮していた
 今年も、女児向けコンテンツを集めたコーナー「ガールズアーケード」が1ブロック以上のスペースを割いて展開されている。出展メーカーは、アトラス、エレクトロニック・アーツ、カプコン、KONAMI、タイトー、タカラトミーの6社。

 この6社のうち、アトラスとエレクトロニック・アーツ、そしてタイトーの3社はガールズアーケードのみの出展となっており、業界における女児向けコンテンツの重要度が年々高まってきていることが伺える。

 このほかの3社は、スペースの都合上ということもあるだろうが、「ワンタメ ミュージックチャンネル」や「きらりんレボリューション」といった、もはや女児用といっても差し支えのないタイトルを、ガールズアーケードに逃がすかたちで出展している。

 ガールズアーケード自体のスペースがさほど広くなく、そこに6社ものメーカーが出展しているため、「ワンタメ ミュージックチャンネル」や「きらりんレボリューション」などの人気シリーズを抱えるメーカーは、いずれも整理券を配布してブースの周辺に人が留まることを回避していた。

KONAMIは、DS「きらりんレボリューション つくってみせちゃお! キメ☆きらステージ」を出展 ガールズアーケードに出展されたタイトルの中でも、トップクラスの集客率を見せたアトラスのAC「きらりんレボリューション -ハッピー★アイドルライフ-」 タイトーは、タッチペンを調理道具に見立てて、切る、炒める、盛り付けるといった料理の面白さを体験できるDS「クッキングママ2」を出展

■ その他の出展社

【タカラトミー】【バンプレスト】
トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」の大会が行なわれているコーナーに来場者が殺到。大会の模様が映し出されているモニターを見ようと、ブース周辺の通路はまともに往来できないほどの混雑となった DS用カスタムビートバトル「カスタムビートバトル ドラグレイド2」の情報を公開。試遊台の出展はなく、ステージイベントで発売されることが発表されたり、ブース周辺で「カスタムビートバトル ドラグレイド2」のパンフレットが配布されていた


□次世代ワールドホビーフェアのホームページ
http://www.whobby.com/
□関連情報
【2007年6月23日】「第26回次世代ワールドホビーフェア」開催
ゲームの出展が再び増加。女児向けコンテンツの人気が過熱
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070623/whf.htm

(2008年1月15日)

[Reported by 中野信二]



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