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セガ、PS3「龍が如く 見参!」完成披露会を開催
発売日が2008年3月6日に決定

12月4日 開催

【「龍が如く 見参!」】

2008年3月6日 発売

価格:未定

CEROレーティング:D(17歳以上対象)

 株式会社セガは、品川プリンスホテル・アネックスタワー内のクラブeXにて、プレイステーション 3用アクション「龍が如く 見参!」の完成披露会を開催した。「龍が如く 見参!」は舞台を既存シリーズの現代から戦国時代初期、1605年の祇園に移した剣戟アクション。宮本武蔵の名を捨てた主人公・桐生一馬之介となり、祇園の用心棒として生き抜いていくというドラマ性の高いゲームとなっている。

 披露会では、発売日が2008年3月6日に決定したこと、人気タレントのインリン・オブ・ジョイトイさんの登場や、ZEEBRA、ケツメイシの楽曲提供などの新情報が公開された。

シリーズ総合監督の名越稔洋氏は「忘れかけていた侍の魂・誇りある日本の心をゲームコンテンツとして作りたかった」と開発コンセプトを語った
 会の冒頭では「龍が如く 見参!」の最新トレーラー映像が上映された。トレーラーの中で説明されるストーリー、舞台設定、バトルでの剣の操作などは既出の新作発表会で説明されているものとほぼ同一。追加シーンで印象的だったのが、有名楽曲が採用されていたこと。

 主人公の桐生一馬之介(またの名を宮本武蔵)が佐々木小次郎と斬り結ぶシーンでZEEBRAの「Bushido」が、祇園の街での生活感溢れる場面では、ケツメイシの「ライフ イズ ビューティフル」がバックに流されていた。時代劇には普通使われないジャンルの楽曲が、トレーラーの映像と非常によく結びついていた。


■ 豪華キャストによるトークセッション

 トレーラー上映後、キャスト紹介映像&トークが行なわれた。ここでは桐生一馬之介役の黒田崇矢さん、佐々木小次郎役の松田翔太さん、吉岡清十郎役の加藤雅也さん、祇園藤次役の塚本高史さん、謎の僧役の松方弘樹さんがひな壇に着席し、1人ずつメイキング映像を交えてのトークが行なわれた。一般的には、あらかじめできあがった映像に対してアフレコするのだが、今作は収録した声に合わせて映像が作成された。その凝った作り方がキャストたちのモチベーションを高めていたようだ。

【黒田崇矢(桐生一馬之介/宮本武蔵役)】
黒田崇矢さんは司会者から桐生一馬之介役について聞かれると、「現代劇から時代劇に代わっても、一馬という男は変わっていない自分の信じる道は、どんな障害があっても絶対にクリアする男。自分も含めて軟弱な男たちの憧れではないでしょうか」とコメント
【松田翔太(佐々木小次郎役)】
佐々木小次郎役の松田翔太さんは「ゲームの佐々木小次郎はかっこいいイメージがありすぎて、自分と似ていないのでは(笑)」と謙遜しながらも、「(小次郎は)想像以上にリアル。声には自分らしさが入っていると思います」とコメントした
【加藤雅也(吉岡清十郎役)】
実際に竹刀で殺陣をしながら吉岡清十郎の声を収録した加藤雅也氏。映像がスクリーンに映し出されると「自分の好きな間合いというものに合わせて映像を作ってもらえて感激しております。臨場感はかつてない物になっています」と「龍が如く 見参!」を絶賛した
【塚本高史(祇園藤次役)】
祇園藤次役の塚本高史さんは「このシリーズを一作目からやっていてファンだったので出演は本当に嬉しい。キャストに素敵な低音の声の先輩たちが多いので、僕の高い声が入ってどうなるのか(笑)。早くプレイしたいです」とコメントした
【松方弘樹(謎の僧役)】
謎の僧役の松方弘樹さんは「時代劇が少なくなる中、このゲームの台本はしっかりと書けていました。これだけの祇園の色町を作り上げたのは素晴らしい。実際のセットだと制作費がとてつもなくかかるけど、ゲームだと……どう?」と名越監督に逆質問をして会場を沸かせた


 用心棒・伊東役の寺島進さん、丸目長恵役の竹中直人さんは欠席のために名越稔洋氏がコメントを代理した。名越氏は寺島さんについて「前作でも参加していただいた寺島さんは剣友会にも参加しているということで、脚本を書いて剣劇アクションとした時に寺島さんでやろうとすぐ思いついた。私と年も近いので刺激を受けます」とコメント。竹中さんについては「丸目長恵というキャラクタは桐生一馬之介の敵なのか味方なのかが不明瞭な難しい役どころ。起伏なく、説得力のあるしゃべり方ができる人がよかったので竹中さんに決定した」と採用の経緯を語った。

【寺島進(用心棒・伊東役)】【竹中直人(丸目長恵役)】


実機プレイでは、塚本さんがほぼノーダメージでチンピラを斬り捨てていた
 トークに続いて完成した「龍が如く 見参!」の実機プレイが、塚本高史さんの操作により行なわれた。場面は河原で、桐生一馬之介とチンピラ5人が斬り合うというバトルシーン。塚本さんは一刀モード、二刀モードを切り替えて敵を斬りまくっていく。ゲージがたまることで発動できる必殺技の「ヒートモード」も簡単に繰り出していた。ヒートモードを発動すると、チンピラの腹に刀を突き立てて蹴り飛ばすなどの派手な演出がカットインされていた。

 剣劇アクションではブラッドエフェクトが気になるところだが、今回の実機プレイでは人を斬ると真っ赤な鮮血が噴き出していた。ただし、衣服に付いた血以外はすぐに消えてしまうし、特定の技で斬った箇所は溶けた鉄のようなオレンジ色になるという効果もありブラッドエフェクトの過度な残虐性は無いように見えた。プレイを終えた塚本さんは「刀を使えるのが気持ちいいです」とゲームの爽快感をアピールしていた。


■ ZEEBRA、ケツメイシが楽曲を提供! そしてインリン様も登場

遊女のコスチュームで登場したインリンさん
 続いて、「滝の煩悩」役で登場するタレントのインリン・オブ・ジョイトイさんがステージに登場。花魁姿でしゃなりしゃなりとステージ中央に進み出ながら、集まった報道陣を悩殺。

 実際にインリンさんが登場するゲーム画面をスクリーンに映しながら、名越総監督と共に役の思い入れや制作秘話を語った。インリンさんは、ゲーム中で滝に訪れる修行者たちを誘惑する「滝の煩悩」として登場。披露会では、桐生一馬之介が滝に打たれ始めると、桐生の頭の中の妄想としてリアルにモデリングされたインリンさんが画面一杯に登場。ビキニやボンテージ衣装で動きまわり、セクシーな声で問いかけてくる。

 このシーンはリズムアクションのようなゲームで、次々と流れてくるボタンマークに対応したコントローラのボタンをタイミング良く押していくことで修行を成功させるというもの。背景のインリンさんに見とれているとボタンを押し損なってしまう、男の性を逆手に取ったストイック(?)な修行ゲームとなっている。

 インリンさんは「(モーションデータを取り込むため)収録中はビキニに水泳キャップという姿でセクシーな気分になりきれなかったのですが、ゲームの映像を見て身体のラインや動きまでリアルに再現されて驚きました。いつもの私よりセクシーかも……(笑)」とできばえに満足していた。

声、顔や全身の詳細データを元にモデリングされたキャラは、あたかも本人をゲームに登場させたかのように官能的に作り込まれている。画面端の桐生一馬之介がくねくねと身をよじらせる様が泣ける……


 続いて、HIPHOP界のカリスマ、ZEEBRAさんと独自の音楽性で絶大な人気を誇るグループ・ケツメイシの楽曲が、本作に提供されることが明らかとなった。エンディングテーマ「ライフ イズ ビューティフル」を提供したケツメイシのメンバーRYOさんは「某SNSで“龍が如く3が待ちきれない”というコミュニティに参加しているほどのファン。楽曲を使ってもらえて本当に嬉しい」とコメント。

 その後ステージに登壇したZEEBRAさんは、オープニングテーマ曲に「Bushido」という楽曲を提供。「寺島さんの紹介での飲みの席で、名越さんとお会いした時、この人は本当にセガの人なのか? ガセじゃないのか? とビックリしました。でも、名越さんは飲みの席での約束もきちんと守ってもらえる信頼のあるプロデューサー。やりがいのある仕事ができました」と語ってくれた。

ビデオレターで「龍が如く」シリーズの大ファンと宣言したRYOさん 名越氏は「ZEERBAさんの人間そのものに惚れ込んだ」とまで絶賛


 楽曲の採用に関して名越氏は、「HIPHOPなど、今の若い人に人気のある曲を、若い人になじみがないであろう、時代劇というジャンルで使うということは、確かにチャレンジャブルなことかもしれない。でも、おふた方の楽曲の採用は、単なる時代劇へのリスペクトというだけではなく、それをぶち壊して、新しい時代劇を作りたいというコンセプトにはマッチしていると思いますし、実際に正解だったと思います」とコメントした。

 最後に名越総合監督は「今作は脚本、キャスティング、楽曲と心残りの無い作品となりました。日本人のDNAにある侍の魂は老若男女問わず感じていただけるテーマであり、誰でも楽しめる自信作と断言できる仕上がりです。来年3月6日のリリースまで今しばらくお待ちいただき、プレイしていただいたときに“名越の言っていたことは本当だな”と思っていただけるはずです」と作品への自信を示して完成披露会は閉会した。

トレーラームービーで紹介された映像。祇園の町もかなり細かく再現してある
サブストーリーも随所に仕込まれている。もはやSFか? といった展開もあるという
競亀、チンチロリン、将棋、丁半博打、流鏑馬といったミニゲームも収録
素手、一刀流、二刀流、大太刀と流派を使い分けて戦う
新たな必殺技の習得は「天啓」によって得ることができる
前作までの「キャバクラ」同様「遊郭」での遊びもこのゲームの重要な要素


(C)SEGA

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「龍が如く」シリーズのページ
http://ryu-ga-gotoku.com/
□関連情報
【9月19日】セガ、PS2「龍が如く2」廉価版発売決定
シリーズ最新作「龍が如く 見参!」の予告編DVDを同梱
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070919/ryu.htm
【9月14日】セガ、「コンシューマ新作発表会 2007 AUTUMN」を開催
PS3「龍が如く 見参!」やWii「風来のシレン3」など新作を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070914/sega.htm
【2月23日】セガ、「龍が如く」シリーズ全世界累計出荷170万本突破
劇場版公開記念「龍がお得キャンペーン」などを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070223/ryu.htm
【2006年12月8日】PS2ゲームレビュー「龍が如く2」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061208/ryu.htm

(2007年12月4日)

[Reported by 福田柵太郎 Photo by 佐伯憲司]



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