【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

日本eスポーツ協会設立準備委員会、発足記念イベント開催決定
「ウイイレ2008」、「鉄拳5DR」、「フリスタ!」の日韓戦を実施

11月21日 開催

会場:ANAインターコンチネンタルホテル東京

 日本eスポーツ協会設立準備委員会(JESPA)は、委員会の発足記念イベントとして開催する「eスポーツ日韓戦」の発表会を、11月22日にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催した。

JESPA委員長補佐の平方彰氏
 会場ではまず、JESPA委員長補佐の平方彰氏が、協会設立の意図について説明。「まだまだ日本ではeスポーツの認知度が低い。日本ではゲーム大国でありながら、統括する団体がなかった。これを作り、ゆくゆくはJOCなどにも加盟をし、eスポーツの日本選手団を派遣したい。ゲーマーというと暗いイメージがある。アスリートゲーマーを誕生・普及させ、発展させていくことを協会として考えている。eスポーツはアスリートによるスポーツなんだということをアピールしてバックアップしていきたい」と述べた。

 また直近の目標として、「マカオで開催された2007年アジア室内競技大会には日本選手を送り出せなかった。2008年のベトナムには日本選手団を送り出したい」とも語った。

 平方氏は続いて、発足記念イベントの「eスポーツ日韓戦」についての説明を行なった。12月1日12時30分より、東京お台場メディアージュ6F特設会場にて、日本と韓国のeアスリートによる日韓戦およびエキシビジョンマッチが行なわれるというもの。主催はJESPA、共催として韓国e-Sports協会(KeSPA)となっている。

 種目は、プレイステーション 3用「ワールドサッカーウイニングイレブン2008」、PS3用「鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINE」、Windows用「フリスタ! -Street Basketball-」の3タイトルを使用。韓国サイドと協議の上で決定したものだという。またWindows用「StarCraft」で、韓国のプロ選手によるエキシビジョンマッチが行なわれる。

 出場する選手は、PS3用の2タイトルについては、各タイトルのメーカーが行なっている大会の上位者を日本代表として選出。「フリスタ! -Street Basketball-」はチームとして参加できる日本選手を一般募集し、その中から選抜をかけるという。

 一般来場については、基本的には入れず、報道関係者などに限定したクローズドな形で行なうという。これについて平方氏は、「一般の方を入れると、どういう場所が一番いいのか、プレス対応がどうなるかなど問題が増える。まだ脆弱な団体で、予算的な問題もある」と説明。しかし観戦を熱望する人がいれば、「今後、eスポーツ協会を支えてくれるメンバーと考えているので、見ていただけるようにはしたい」とも語った。

 JESPAを運営するにあたってのスポンサーについては、「ゲームメーカーよりも、eスポーツにご理解いただけるスポンサーを探している。ゆくゆくは個人会員なども募り、とにかく広くやっていきたい。日韓戦では数社、今後のご協力などを含めて内諾のような形をいただいている。その辺りの発表も当日行ないたい」とした。

JESPA委員長の西村康稔氏
 一通りの説明が終わったところで、急な出張で遅れていた、JESPAの委員長を務める自民党衆議院議員の西村康稔氏が来場。「日本のゲーム業界は大きな産業となったが、負のイメージももたれている。eスポーツを普及することにより、ゲームを青少年が健全に育つための場にしたい。ゲーム業界は日本も先進的だが、eスポーツについては韓国に追いつけ追い越せでやっていきたい。その中で日韓の交流も深まればいいと思う」と挨拶した。

 さらに委員長としての自らの立場についても触れ、「元々、経済産業省時代にゲーム業界やスポーツ業界を担当したことが縁となった。経済産業省、総務省、文部科学省、それぞれの視点で見てくれていると思うが、協会の立ち上げ、またこういう動きが広がっていくことにぜひ協力していただきたいし、働きかけもしている。そういうことを期待されての準備委員長なのかなとも思う」と語った。

 協会の立ち上げのスケジュールについては、「今は準備委員会の準備段階のような状態。ぜひ準備委員会を早急に開いてスケジュールを立てていきたい。来年半ばくらいをめどに、できれば設立したい」とした。

 このほか会場には、日本のeスポーツ界の看板的な人物である犬飼博士氏も来場していた。犬飼氏はJESPAの委員にもなっており、準備委員会の立ち上げについて、「AOGC2007で電通の竹田恒昭氏と行なった講演がきっかけ」と語ってくれた。また従来のeスポーツを知る人からすると、「eスポーツ日韓戦」の種目はやや異質なところもあるのだが、犬飼氏は「ようやく、やりたいことができるようになった」と肯定的な姿勢を見せた。

□日本eスポーツ協会設立準備委員会のホームページ
http://www.japan-e-s-a.jp/
□関連情報
【2月23日】電通スポーツ事業局竹田氏とGoodplayer.jp犬飼氏による
「E-Sportsの現状と今後の展望」
アジア室内競技大会のe-Sportsで金メダルを!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070223/esp.htm

(2007年11月22日)

[Reported by 石田賀津男]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.