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「東京ゲームショウ2007」193,040人を動員し閉幕
一般公開日の入場者数は減少

9月20~23日 開催(20、21日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:当日1,200円、前売1,000円
    小学生以下無料


 20日から開催されていた「東京ゲームショウ2007」が、23日に4日間の開催期間を終え閉幕した。これまではビジネスデーを含め会期は3日間だったが、今年はビジネスデーを2日間設定し4日間と1日長い開催期間となった。

 閉幕後に発表された入場者数によれば、20日が29,783人、21日が32,390人、22日が64,795人、最終日が66,072人を動員し、合計入場者数は193,040人となった。昨年は192,411人で、単純に比較はできないが、入場者数は昨年を上回り閉幕した。

 昨年は、プレイステーション 3の試遊台が初めてお披露目されたほか、Wiiの試遊台は出展されなかったがタイトルは出展され、Xbox 360のキラータイトルとして注目された「ブルードラゴン」が遊ぶことができるなど、話題性の高いイベントだった。そういった意味では今年は真価が求められていたわけだが、とりあえずは結果を残したといえるだろう。

 今年の特徴としては、海外からの報道陣、来場者が多かったことがあげられる。報道陣に関して言えば、今年は米国での商談会「E3」が規模を縮小したことからか早くから東京ゲームショウ2007がターゲットとなっていたこともあり、出展内容も含め世界中の注目を集めていた。そういった背景もあるが、今年は日本のコンテンツを海外に発信する初の試みとして、業界横断的なイベント「コ・フェスタ」が開催されている。そういった観点からも、世界の注目を集めているとも言える。

 トピックス的にはハードが発売された直後であるため、牽引となるネタが少ないとも言えるが、メーカーにとっては逆に新ハードでそういった面白いゲームが提供できるかアピールする場となったのではないだろうか。そういった意味では、苦境に立たされていると言ったマイナスな報道の目立つプレイステーションのブースにあれだけの人が集まり、ゲームを楽しんでいる姿を見ることができたことは、まだまだこれから状況が変わっていくことが予感される。

 ちなみに、同社ブースでは開催初日に発売となったPSP-2000が出展され、プレイステーション 3だけでなくこちらも注目を集めていた。同社によれば発売初日となった20日のPSP-2000の実売が13万台を超えたと言うことで、PSP発売以来、2番目の実売数を記録したという(一番目は初代PSPの発売初日)。外見はほとんど変わらないが、持てば(コマーシャルではないが)「かるっ!」と声が出てしまう驚きの軽さで、これは衝撃的だ。ブースでは手に持って試すことができ、試遊した人にとってはいい体験だったのではないだろうか。

 一方マイクロソフトブースも昨年に引き続き、多くの人でにぎわっていた。サードパーティから多くのタイトルが発売されるようになり、これまでとは状況が変わりつつあるのは多くの人が感じているはずだ。そしてゲームの魅力で言えば、他のプラットフォームと変わりない魅力を持っていることは、ゲームショウに集まった人の数が証明しているわけだから、厳しい言い方をすれば、この集客力を日本での実際のハードの販売増加に結びつけて欲しいところだ。

 ソフトウェアで言えば、KONAMIの「METAL GEAR SOLID 4: GUNS OF THE PATRIOTS」、カプコンの「デビル メイ クライ 4」、セガの「龍が如く 見参!」あたりの人気がひときわ高かった。いずれも来年中の発売が見込まれており、そのいずれもが「日本ゲーム大賞 フューチャー部門」に選ばれている。と言うことは来年の「東京ゲームショウ」を賑わすのは全く新しいタイトルというわけで、それはそれで今から楽しみなところだ。

 最後に、いっこうに解決されない問題点を一つあげると、イベント時に来場者をどのように扱うかという問題がある。すでに弊誌でもブースレポートでお伝えしているので、ここで改めて書くことはないが、今年はレベルファイブのブースで行なわれたニンテンドーDSの体験版無料配布に多くの来場者が列をなした。3日目は渡したいメーカー側と受け取りたい来場者の双方ともに目的を果たせないという、文字通り最悪の結果となった。

 これだけにかかわらず、すでに恒例の風景となっているためあまり取りざたされることもないが、イベント時に人が集まりすぎて通路にはみ出し、通行の妨げとなることがままある。イベントが悪いわけではないが、メーカー側はもちろん主催者側も含め、一度真剣にこの問題に取り組むべきではないだろうか。事故があってからでは遅いわけだから。

ホール2の通路側から眺めたところ。22日の午後。「マーベラスエンターテインメント」でイベントが行なわれ、「レベルファイブ」ブースにも人が集まっていたためかなりの混雑となった 最終日のKONAMI、ドコモ、D3パブリッシャーの各ブースが交わる場所。「METAL GEAR SOLID 4」に関する展示が行なわれている場所はいつも人が集まっていた ホール3のカプコン、スクウェア・エニックスブース。通常、各ブースともにイベントステージが通路側にあるため、どうしても混雑してしまう
昨年の「東京ゲームショウ2006」2日目の殺人的な混雑ぶりを考えると若干少なくなったが、それでもプレイステーション 3の各試遊台には長い列ができていた。また、発売直後のPSP-2000も多くの注目を集めていた
マイクロソフトブースもかなりの人を集めていた。厳しいことを言えば、この集客力を日本でのハード販売数に結びつけて欲しい もっとも人が集まっていたという人もいた、バンダイナムコゲームス、ドコモ、KONAMI、テクモのブースの交差点。特にイベントが開催されるとどうしても混雑してしまう 物販ブースも2日目から盛況だった。特にスクウェア・エニックスに物販コーナーは混雑ぶりが激しかったようだ


□東京ゲームショウ2007のホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2007/
□ニュースリリース
http://blog.nikkeibp.co.jp/expo/tgs/2007/09/20070923.html
□関連情報
東京ゲームショウ2007 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070921/tgslink.htm

(2007年9月24日)

[Reported by 船津稔]



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